女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

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別に休日の話ではなく、休日明けの話です。
青葉が風邪を引いて休むという話で青葉がベッドで寝てるところから始めようと思ったのですが、青葉のいないイーグルジャンプというか久しぶりだったので面々を書きたかったというのが本音ですね。

FGOですが8回ほど引いて以蔵さん3、李書文先生、すり抜けキャスギルでした。あと良かったのは黒の聖杯くらいですかね。
イベント礼装欲しいなーと思いつつ回して300円が豆腐や魔法陣などに変わってぶちギレですっ 


休日の過ごし方は人それぞれである。

 

カーテンの隙間から差し込む光に覚醒を促されて、うつらうつらと目を擦りながら起き上がる。

社員旅行を休みを終えて今日からいつもの如く出社である。

しばらくぶりに再会した雪ノ下たちと鍋の味を楽しんだのはいいものの、ゆったりと休むことができなかったせいかぼーっとしてる。

それでも顔を洗って飯を食えば腐った目もぱちぱちと開かずにはいられない。

 

 

1週間ぶりの会社は相変わらず、綺麗でも汚くもない外見ながら看板のみが現代的かつ清潔さを保たれていた。

エレベーターもボタンを押せばガコンと音を立てて動き出すし、指定した階につけばピーンと音を鳴らしてドアを開いてくれる。

デスクを見れば片付けて行ったおかけで特に荒れてることもなく、ゴミ箱の中身も空である。逆に荒れてたりゴミ箱に何か入ってたらこの会社は幽霊でも飼っていることになるだろう。

もし飼っているなら可愛い子がいいな。だが、他人に勝手に乗り移ったりいつの間にか肉体を得てたりするのはごめんである。

 

 

さて、旅行に出る前と変わらないことを確認した後、一つだけ違和感を覚える。

その理由を探るかのように周りのデスクを見るが特に異常はなくアニメのキャラのフィギュアが並べられたり、ゴスロリなのかホラー趣味なのかわからない小物が置かれた机があるのは変わらずである。

隣を見ればなんの特徴もない同期の机が...あれ、そういえばこいつ今日は出社のはずだが遅いな。

この時間にはいるはずの人間がいないことが違和感の正体だと気付き胸のもやもやが晴れたところでパソコンの電源を付けるとゾロゾロと先輩方がやってきた。

 

 

「おはよう〜」

 

 

「おはよー!八幡」

 

 

「お、おはよ...」

 

 

まだ若干眠気が取れてないのか伸び気味の声のゆんさんと明朗快活なはじめさんに控えめな挨拶のひふみ先輩たちにそれぞれ会釈する。

 

 

「八幡休みどうだった?疲れ取れた?」

 

 

「まあそうっすね」

 

 

取れたといえば取れたが、取れてないといえば取れてないと微妙な感じなのだが、適当に無難に返しておくのが吉だと思って肯定しておいた。

すると、はじめさんは昨日は秋葉原に行ったらしくニコニコしながら新しいフィギュアを机に置く。アルターの1万円台のハイクオリティなフィギュアにゲーセンで取れるプライズ品のフィギュアを並べて配置換えしたりと楽しそうなはじめさんを羨ましそうにゆんさんは大きなため息をつく。

 

 

「ええなはじめは。うちなんか弟たちの面倒見ててそれどころやなかったわ」

 

 

「まだ冬休み前ですもんね…でも、幼稚園とかで預かってもらえるんじゃ?」

 

 

「せやねんけど送り迎えがあってな。それの帰りにスーパー寄ったらはしゃぎおって中々帰れんくてな…」

 

 

あー表情とか言葉から察するに子供の無邪気さに流されたというわけですか。是非もないね子供だし。

ぐったりしながらもパソコンを開くゆんさんを尻目にどうして奥のブースに行かずに立ってるのかわからないひふみ先輩に視線を動かす。

 

 

「わ、私は...そ、宗次郎…取りに...行ってた」

 

どうやら俺に話を聞いてほしいらしい。可愛いな全くもう。なんでも話を聞いてあげようじゃないか。

 

 

「どこに預けてたんですか?」

 

 

「親戚は、ダメだったから...ペットシッター...っていう人...」

 

 

それは人じゃなくてサービスですね。

ペットシッター。自分が家を空けてペットの面倒をみれない時、代わりに世話をしてくれるサービスのことだ。

カマクラに対しては1度もしたことがないので額や内容などは知らないが、ひふみ先輩はとても良かったと嬉しそうだったので悪くは無いサービスなのだろう。俺のことも世話してくれないだろうかなんてことを考えてると、静かに望月がブースに入ってきて一瞥して頭を下げると席につく。

 

 

あいつはこの休日は何も無かったのだろうか。ソワソワするわけでもなく落ち込んでるわけでもない。いつもと変わらない休日だったのだろうか。

俺とおなじく気になったのか、あるいはリーダーとして部下とコミュニケーションを取らねばと思ったのかひふみ先輩が望月に声をかける。

 

 

「ももちゃんは昨日はちゃんと休めた...?」

 

 

「はい。でも、午後はなると家の掃除したりしたのでいつも通りです」

 

 

なるほど午前中は寝てたタイプか。

しかしまぁ、掃除がいつも通りというのは女の子らしい。

どちらかと言えば、旅館の娘の鳴海が綺麗好きだからかもしれない。

 

 

「掃除って3日でそんなにホコリ溜まったの?」

 

 

「いえ、持ってた服とか親にもらったもの片付けたりしてて」

 

 

はじめさんの質問に淡々と答える望月。

そういや、俺はお土産とコート以外はそのままにしてた気がする。

まあ寝間着とかジャージだし別に帰ってからでもいいかと考えているとスタスタと笑顔で遠山さんがやってきた。

 

 

「みんなおはよう」

 

 

『おはようございます』

 

 

上司にはちゃんと立って挨拶。これは社会の基本である。

たまに忙しいときは目も顔も向けずに挨拶することもあるがしてるだけマシだと思ってほしい。

精神的にやられる時ほど声を出しづらいことはないのだ。

 

 

「えっと、今日は青葉ちゃんは風邪を引いたのでおやすみです」

 

 

『えーー!?』

 

 

と、俺以外が驚くような発言をした遠山さんは苦笑いしながらこういった。

 

 

「ここと北海道の寒暖差にやられちゃったのかもね…幸い今は企画もないしゆっくり休んでもらいましょ」

 

 

風邪には処方箋と睡眠が一番だしそれが最適だろう。てか、あいつの場合寒暖差にやられたんじゃなくて単にはしゃぎすぎたからだと思うんだが。

 

 

「そういや、涼風には誰もお見舞い行かないんすか」

 

 

「あ...そうね...」

 

 

俺の時は遠山さんが来たけど、今回も遠山さんが代表していくのだろうか。そう思っていたが遠山さんは渋い顔をした。

 

 

「今日は私は打ち合わせがあるから無理ね...」

 

 

と、ひふみ先輩の方を見る。すると、ひふみ先輩は指先をちょんちょんと合わせる。

 

 

「わ、私も...行きたいけど...」

 

 

チラリと自分のデスクにある紙の束を見て、無理ですと暗喩で伝えると今度はゆんさんに視線が向かう。

 

 

「うちもグラフィックの改良とDLCキャラの修正頼まれてて」

 

 

「私も葉月さんに企画書の説明しないと…」

 

 

次に目線が来ることを予見していたはじめさんが言うと、最終的に目線が俺に浴びせられる。

この流れはまさか。

 

 

「比企谷くん、午後からでいいから行ってきてくれないかしら」

 

 

ですよねー。俺だけ特に今すぐやらなきゃいけない仕事もないし、なんなら同期だから俺が行くのが最善だと思われますよね。

とりあえず、全員が涼風に対してお大事にのメッセージを送る中、俺は1人、孤独に午前中のノルマをこなしていく。

その中でふと思ったのだが、涼風のお見舞いに行くのはいい。

しかし、俺あいつの家知らねぇんだけど...。

 

 

「遠山さん...ってもういないのか...」

 

 

遠山さんのデスクを見に行ったが既にカバンが無くなっていたので打ち合わせに向かったようだ。

メールで場所を聞こうにも、打ち合わせ中だったら迷惑だろうと思いスマホをしまう。

さて、他に涼風の住所を知ってそうなのは...と、プログラマー班のデスクに行く。

 

 

「おや、比企谷さん。どうしましたか?」

 

 

「あ、うみこさん」

 

 

キョロキョロといつもの小うるさいのを探しているとどこからか戻ってきたのかうみこさんに声をかけられ振り向く。

 

 

「桜って今日きてますか?」

 

 

「いえ、今日は休みですが...何か御用でしたか?」

 

 

あいつ休みなのかよ。使えねぇなと思っているとひょいと鳴海が顔を覗かせる。

 

 

「ねねっちに何か用なんですか?」

 

 

「あぁ、涼風が風邪ひいて休みでな。それのお見舞い頼まれたんだが住所が分からなくてな」

 

 

「だったら電話して青葉先輩に聞けばいいじゃないですか」

 

 

「病人に直接聞けるかよ」

 

 

それに俺が来るって知って悪化させると悪いしな。いや、この理論でいくと俺が何の予告もなく来る方が悪化の原因になるのでは...?

 

 

「そういうことでしたら少し待っててください」

 

 

俺と鳴海の話を聞いてうみこさんは葉月さんのいるフロアへと上がって戻ってくると1枚の紙を手渡してくる。

 

 

「葉月さんに事情を話して涼風さんの家の周りの地図をプリントしてもらいました」

 

 

「めちゃくちゃ助かります」

 

 

「...誰でも出来ることですよ」

 

 

そんなこと言わなくても助かったのは事実なのでお礼くらいはちゃんと受け取ってほしいものだ。

これで地図は手に入れたのであとはノルマをこなしてお見舞いの品とその他もろもろを買って涼風の家へと行くだけになった。

 




なんてゴミみたいな文章なんだ...(困惑)
次回は青葉視点...ではなく三人称視点になります。
青葉と八幡の心理描写書きたいし、みんなも見たいよね(迫真)
投稿日時はよっぽどの事がなければ月曜日にします。投稿がなければ「あ、書けなかったんだな...」って思ってください。
一応受験生なので。
周りで専門受かった友人がいるのでストレス発散のカラオケとかに付き合ってもらいながら志望校合格に向けて頑張るぞい。

あと、ここしばらくメディアや今期アニメを見れてないのでネタはあまりありませんし、それをカバーするような文才をないので...(なんだこれつまんねぇな...)とお気に入りが減っていますが作者は元気です。


期末テストが始まるので再来週あたりから更新がまた止まりますがご了承下さいませ。
団長「止まるんじゃねぇぞ...」
作者「いや、止まるわ」


てか、ツ〇イッターで団長の画像のツイート伸びすぎでしょ。3桁もいったの久しぶりだわ。

団長「俺は止まんねぇからよ...」
作者「止まれ」
シロッコ「なぜだ!なぜ動かん!?(PC)」
作者「ほんとにアレは焦った」


最後に言うと、最近キーボードの調子悪いなーって思ってたら、単に自分が打ち込むの早すぎてそれにスマホの反応が追いつかないという異常事態になって、ダンボール戦機の海道ジン君の『ジ・エンペラーのCPUがプレイヤーの入力速度に追いつけずにSystem Errorした』
っての思い出して、通りすがりの魔術師から通りすがりの皇帝に名を変えようと思いました。終わり

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