女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

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モンハンXXで見た目装備というのがあって、息抜きにえっちぃのでも作るか……と思って作ったんだけど……やべぇわ…性別女選んでよかった……!!!!


八幡「何書いてんだよ、作者!!」

俺「なんて声出してやがる……八幡!俺は魔術も使えないのに魔術師を名乗ってる男だぞ!」キボウノハナー

八幡「でも!」


俺「いいから行くぞ。読者が待ってんだ。それに・・・(うみこさんのあんなシーンやこんなシーン)」


俺「俺は(書くのを)止まんねぇからよ、お前らが(読むのを)止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ・・・!!」オールフェーンズナミダー


と思っていそいそと書きました。とりあえず、あと4話です。それが終わったら番外編を進めたり、何かほかのものを書けたらなと思います。アニメオリジナル?7巻?あー!聞こえないー!!!


場所は違えど、頑張っていれば。

 

 

人は他人と競走することで本来の力の数倍を出すことができると言われている。ぼっちの俺に原理は全くわからないが、相手に負けたくないと思う心が脳に働きかけて自分の限界を高めているのだろう。

 

 

だが、人間に限界はないと言う。限界とは己自らが言い訳のために作ったものであり、そんなものは存在しないと。まぁ、人間は元気があればなんでも出来るらしいのであながち間違いではない。

 

 

 

しかし、限界はなくとも出来ることに限りはある。例えば6時間もぶっ通しでバグやミスを見つけて修正する作業のためにパソコンと向き合ってたら誰だって疲れるとも思う。精神的にも、体力的にも、ただでさえ、やばい目も余計に腐るというもの。

 

 

 

だから、滅多に来ない食堂でこうして誰もいないこの時間にMAXコーヒーを飲んで一服して英気を養う。

 

 

「……」

 

 

誰もいないと言ったが視線を感じる。まぁ、誰もいないと思ってたら望月がいたのだが。あちらも休憩しているのか、インスタントコーヒーを飲んで休んでるところに俺がやってきたのだ。コミュ障同士、特に会話することもないので、こうして中身の違うコーヒーを啜ってるわけだ。でも、急に立ち上がったと思ったら隣に来たのはなんでなんだろう。

 

 

「キャラ班は平和そうでいいですねぇ…」

 

 

「???」

 

 

望月に気を取られていたら、ノートパソコンを持って現れたと思ったらおばさんみたいなことを言って椅子を引いて座る桜に何言ってんだこの人という顔をする望月。そういや、この2人が話してるの見たことねぇな。

 

 

「疲れた~~~……」

 

 

とか、思ってたらゾンビのような声を出してへなへなと八神さんがやって来る。同い歳3人が集まっている中に1人だけ四捨五入したら三十路の人が……

 

 

 

「あ?」

 

 

おっと、何故か睨まれてしまった。あの人やっぱりエスパーなんじゃないの?

 

 

 

「3人とも休憩中?」

 

 

 

「はい、お疲れ様です」

 

 

「私は勉強中です!」

 

 

俺は無言で頷き、望月、桜の順で返すと八神さんはへぇと目を細める。

 

 

「ねねちゃんがこんなところで勉強って。さては…うみこに叱られたな?」

 

 

「違いますよ!!」

 

 

一瞬びくっとした桜だったが、八神さんの予想は外れらしく俯いた表情になる。

 

 

「なんだかピリピリしてるから居づらくて…」

 

 

マスターアップもそろそろだからプログラマー班はこの時期はそうなるだろう。

 

 

「紅葉ちゃん、なるっちって…どんな人?」

 

 

急にそんなことを尋ねられて望月は顎に手を置いて考える仕草をとる。

 

 

「なるですか?掃除も洗濯も料理も家事はなんでも出来て…お世話好きで…。頼れるお姉ちゃん…みたいな?」

 

 

あーそんな感じするわ。金さえあれば結婚してるかもしれない。けど、性格きつそうだしなぁ。いや、愛さえあれば関係ない……?望月から見た鳴海に桜は「はぁ…」と大きなため息をつく。多分、自分の思ってる鳴海と違っていて何かショックでも受けたのだろう。

 

 

 

「そんだけ出来てゴキブリは無理なんだな」

 

 

「なるは地元の北海道の旅館の一人娘なので接客も含めてしっかり教えられたみたいなんですが、Gのことは多分……」

 

 

まぁ、北海道はあんまりゴキブリ出ないらしいから教えられないわな。にしても、旅館の一人娘とか優良物件じゃない?それを思ったのは八神さんも同じらしい。

 

 

「すごい、わざわざプログラマーになんてならなくてもいいくらいじゃん」

 

 

「はい。実際女将として跡を継ぐように求められていて」

 

 

 

「え?」

 

 

ここまで聞くと流石にオチが見えてるが、それでも俺達は静かに聞いていた。もっとも、桜は声を出していたが。

 

 

 

「だから…なるはゲーム業界に入ることを親から反対されているんです」

 

 

確かに一人娘に他の業界にいかれたら跡継ぎがいなくて親御さんとしては困るだろう。そこの旅館のことは知らないが、もし長年続く由緒ある旅館なら尚更継いでほしいだろう。

 

 

 

「何度も何度も説得して、専門学校の入学を許してもらえて。でも、仕送りは送って貰えないから学校にいきながらバイトもして…」

 

 

「すごい、そんなに頑張ってたんだなるっち…」

 

 

「いつも笑ってますけど、なるはすごく苦労してますよ。だけど、第一志望のイーグルジャンプに就職出来なかったら旅館を継げって。それが条件だって言われてて……」

 

 

普段の笑顔が本物だとは限らないと知ってはいたが、あの笑顔の裏側には相当の苦労があったのだろう。それはただ聞いただけの俺には計り知れないが、それでも親から夢を応援されないというのは辛いことではないだろうか。

 

 

「……あ!今のは秘密でした、忘れてください!」

 

 

 

「もう聞いちゃったよ」

 

 

焦る望月に苦笑いになる八神さん。誰にでも家庭の事情というのはあるが、鳴海のは相当息苦しいものだろう。

 

 

「なんで秘密なんだ?」

 

 

そういうのは口に出した方が頑張ろうという気持ちになると思うのだが。俺はならんけど。

 

 

「意地っ張りですから。正々堂々、プログラマーになってお母さんを見返してやるんだって」

 

 

「そっか…それで…」

 

 

何か腑に落ちる事があったのか意味深なことをつぶやく桜に目線が集まる。それに気づいた桜は誤魔化すように取り繕う。

 

 

「あ、いや、いつも本気だから」

 

 

「普段はもっと軽い感じなんですよ」

 

 

 

料理の時とかノリノリだったもんな。それにあの時の鳴海は素の感じがしてよかったぞ。でも、タオル1枚で男の人にくっつくのはやめましょうね。下手したら女将さんに殺されるかもしれないから。

 

 

「心配しなくてもうみこには黙っておくけど、うみこはそんな同情で合格させるほど優しくないと思うけどね~」

 

 

静観していた八神さんはゆっくりと口を開き言葉を紡ぐ。

 

 

 

「それに同情で入社しても周りに付いていけなくて不幸になるのは本人だし。無愛想なようでも責任もって選ぶやつだよ」

 

 

真っ直ぐに向けられた眼差しで俺達を見て勝ち気な笑みを浮かべる。やはり、付き合いが長いとそういうことも自然にわかってくるのだろう。そう、自然と。俺も最近やっと女心とやらがわかるようになってきた。全然わっかんねえけどな。

 

 

「そうですか…。でも、なるならきっと大丈夫です」

 

 

「おいおい、紅葉も他人事じゃないんだからな~」

 

 

「う…がんばります」

 

 

望月も今は研修生の身だがこの調子でいけば、正社員になるだろう。肉のために会社のお金を横領とかしない限りは。

 

 

「あの、青葉さんも研修ってしたんですか」

 

 

「青葉は面接に来た時はまだ高校生だったし、直で入社だったよ」

 

 

八神さんがそう言うと、望月は下を向いて唇を尖らせる。

 

 

「凄いですね。高卒で面接に来るなんて…」

 

 

うん、君の隣にも高卒で来た人いるよ!ほんとは専門学校行ってからにしようと思っていたのだが。だけど、まぁ、両親がそんなこと許してくれるはずないんですよね!投稿サイトでいきなりメールされて来てみてくださいとか言われたから行ったとか言えない。

 

 

 

「でも、あおっちあれでも高3まではフラフラしてて」

 

 

「うそ、そうだったの!?」

 

 

話題がこの場にいない涼風になった事で俺から目線は外れて涼風の話をする桜に向けられる。どうやら、涼風は高校時代に星川と会って美術部で一緒に絵を描くようになってから前向きになり始めたらしい。涼風は星川と同じ大学に受かっていたが就職を選んだそうだ。それに八神さんは笑って「よく就職を選んだな…」と小声で呟いた。

 

 

「確かに皆寂しかったですけど……目の前のことをいつもがんばっていれば離れていても寂しくないって、3人で思ったから。だから平気だったんだ」

 

 

満面の笑顔でそう言う桜につい頬が緩んでしまう。正直、涼風が羨ましいと思った。多分、あいつはこいつや星川にちゃんと向き合ってここまで来たんだろうなと。だから、今のあいつがいるんだろう。

 

 

「でも、私もイーグルジャンプに来ちゃったからほたるん少し可哀想かも」

 

 

 

いいこと言っといてさらっと自分の株下げてくなこいつ。てか、この流れだと星川のやつ大学卒業したら来るんじゃないの?気のせい?

将来の有り得るかもしれないIFを考えていると背後から気配が、もしやアサシン!?

 

 

「桜さん」

 

 

 

「わぁ!?勉強もしてましたよ!?」

 

 

「してなかったんですね」

 

 

アサシンではなく、戻りが遅い桜を呼びに来たうみこさんでした。それにしても、桜の言い訳は相変わらずバレバレである。

 

 

「……それはともかくプログラマー内で緊急会議をするので桜さんも来てください」

 

 

「えーなんですか?」

 

 

手早くパソコンを閉じて席から立ち上がるとうみこさんのところまで駆け寄る桜。まるで、犬のようだ。

 

 

「がんばっていれば離れていても寂しくない…か…」

 

 

不意に聞こえたその小さな声は八神さんから出たものだった。不審に、疑問に思いしばらく凝視していると八神さんは身体を上に伸ばす。

 

 

「う~ん…充分休憩したし、私達も仕事再開しようか!」

 

 

「あの…八神さんと比企谷さんにも質問が…」

 

 

言われてぴたっと動きを止めて望月の言葉を待つ。

 

 

「お2人には先生や師匠っているんですか?」

 

 

「私?絵のこと言ってるなら私はそういう人はいないよ。でも、皆からはいろいろ学んでいるつもりだけど。2人からもね」

 

 

聞いてみれば、俺も八神さんに似たようなものだ。師匠どころか先生も友達もいない。全部独学だ。インターネットや本から得た知識ばかりだ。それらを書いた人が俺の師匠ということになるのだろうか。しかし、八神さんが学ぶような技法なんて使ったことあっただろうか。

 

 

「え!?何をですか?」

 

 

「へへへ、内緒。さ!ラストスパート頑張ろう!」

 

 

聞かれてもそれ以上は答えずに下の階へと降りていく八神さんの背中を追って望月もこの場からいなくなる。ぬるくなったマッ缶を全て飲み干すと、八神さんの言葉の意味を考える。が、考えるだけ無駄だと気付いて、嫌々ながらも俺も自分のデスクに戻った。




急ぎ足で書いてるけど、内容が伝わればいいなと思います。それではおまけ。残り最後の後輩たちです。葉月さんがいない?あの人はヒロイン枠ではないんだなぁ……。



望月紅葉→フェアリーズ・ストーリー3で初登場したレラジェが大好き。それにそっくりな八幡のことも……?普段は滅多に喋らないのにレラジェのことになると話し出す。また、八幡には自分から話しかける。多分、八幡が好きというよりはレラジェが好きと言った方が正しいかもしれない。でも、お肉奢ってくれたり、Gを殺してくれたりしてくれたので八幡=レラジェ認知されてる。(設定上、レラジェは独りで生きてきたので家事スキルはそれなりにある)


「比企谷さん…とですか?…………たくさん、お話し…したいです。 ほ、他!?え、ええっと……ちょっと考えさせてください……」と顔を逸らしてしまう。他には?って聞かれて考えるって何する気だ……?




鳴海ツバメ→なんだかテキトーで紅葉が恋焦がれてる?男性。言われてみればレラジェにすごく似てる。でも、かっこよくはない。だけど、お肉を奢ってくれたり、Gを処理してくれたり、洗い物をしてくれたり、自分を気遣ってくれたりしてる人。くらいには思ってる。もう一度料理食べてくださいはただのお礼なのか、それともちゃんと自分のお金で買った食材でいいものを食べてもらうためなのか……?



「へっ!?…………あー、もしね。毎日ご飯食べさせてあげたいな。ほら、あの人死んだ魚みたいな目してるし。あんな砂糖の塊みたいなコーヒー飲んでるし、健康面をなんとかしてあげないと……」オカンかよ。恋人から母親に昇格しそうですね、はい。



以上で終わりです。次からも何かやりたいですねぇ……!一応、こういうのやってほしいとかあれば募集します。今のところ「異性へのアピールポイントは?」くらいしか決まってないので。





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