女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

20 / 111
クリスマス特別編は何故かうみこさんも交えたくなったので消しました…勝手に申し訳ありません……まぁ、完全オリジナル目指すためなら仕方が無いと思っていただきたいです(面白くなるとは言ってない)

ちなみに作者はうみこさん推しです
ついでにいうとオルガ推しです(何言ってんだミカァ!)

今回は特に会話シーンはあります。強いて言うなら看護師達との会話くらい


健康診断とは意外に色々と気にするものである

健康診断。

学生時代はだいたい4月あたりに学校が勝手に身長、体重、座高測定やら聴力、視力検査や心電図だとか色々してくれていたが、まさかうちの会社でもやってくれるとは思わなかった。

 

あれだよな。尿検査の回収日に忘れてお茶いれてひっかかてるやつとかいたよな。え?いない?いないな。アスカ?誰だよそれ、あんたバカァ?

 

しかし、健康診断か…。そういえば、親父も会社に人間ドックをしろと言われて断食している隣で家族でアイスケーキを食べたのは懐かしいな。その時の親父は「こいつら絶対殺す」という2子の父親とは思えない顔をしていた。

 

どうでもいい情報だが、バリウムは30歳から下は飲まないらしいぞ!

あれ…?でも、みさえは飲んでたような…。

 

「それではこの検査着に着替えましたら、ロビーでお待ちくださいね」

 

可愛らしい看護師さんから服を受け取ると男性の更衣所に向かう。グラフィッカーの男は俺1人というのは寂しい気もするが、よくよく考えれば他の男子とかと身長伸びたか?という健康診断にありがちな話をしたことがなかったな。

だから、別に気にしてない。むしろいても会話しないしな。だって、他のブースの人とかも着替えてるけど誰1人俺に話しかけてこない。

 

 

着替え終えてロビーに出ると八神さんがぐったりと遠山さんにひざまくらしてもらっていた。

 

「どうしたんすか…」

 

「あぁ…うん、なんか看護師がどうかしたらしくて」

 

遠山さんが苦笑いしながら言うと八神さんが手をぷるぷる震わせながらうめき声のように俺に忠告する。

 

「気をつけろ…あの…看護師…うっ」

 

なるほど、どうやら看護師の中にスタンド使いがいるようだ。そんなわけあるか。いたとしても無敵のスタープラチナがなんとかしてくれるさ。八神さんの骨を拾ったところで看護師さんからお呼びがかかる。

 

「比企谷さーん」

 

呼ばれていくぜ、じゃじゃーん。遠山さんにぺこりと頭を軽く下げてロビーを出て検査室へ行くと青ざめた顔をしているゆん先輩とはじめ先輩がいた。

視線の先を辿るとおどおどとしたなんだか見てるこっちの寿命が縮みそうな手をした看護師さんがいた。

 

……八神さんはあの人に殺られたのか。

 

「いっ、飯島さーん」

 

呼ばれたゆん先輩はため息をついて、のろのろと立ち上がりその看護師さんの方へと向かう。さて、俺ははじめ先輩の隣に座ればいいのか…なんか、さっきよりも青ざめてるんだけど…。

 

「比企谷さん、どうぞこちらへ」

 

どうやら、俺は男の人が血圧測定やら採血をしてくれるらしい。あのメガネの人や可愛い看護師にしてもらったら危うく血圧が上がるどころか沸騰するところだった。

 

「まず血圧を測ってそのまま採血させてもらいますね」

 

「はい」

 

なんだろう。この人…すげぇ顔も声もイケメンだな。葉山のような爽やかイケメンではなく、テレビとか出たら女子にキャーキャー言われるタイプ。

 

「よし、血圧はこれで大丈夫です。…では、次は採血をしましょう」

 

注射とはいつになっても慣れないものだ。あの鋭利な銀色の針が俺の血管から血を吸い出したり、予防接種を打ち込んだりしてると考えるとなんだか気分が悪くなる。

そんな俺のどんよりした顔を見たのか、看護師さんは優しく声をかけてきた。

 

「苦手でしたら、一度深呼吸してみてください。そうすれば多少は落ち着きますから」

 

「あ、いえ、大丈夫です」

 

なんだこの人…顔もよし、言葉遣いよし、性格よし、手際もよし…なんだろう。悟空とベジータがポタラで合体したのと戦う魔人ブウの気分だな。

 

結果的にいえば何事もなく採血は終わり、次は身長測定らしい。

見ればゆん先輩がお腹に力を入れてなにやら誤魔化そうとしていたが手馴れた看護師さんはフェイクを使って真のウエストを記録していた。

 

……なんか知り合いの女子のお腹見るのってなんか複雑な気分だな。しかも、タチの悪いことに全員可愛い。目のやり場に困っていると八神さんを殺った看護師さんの方に目がいく。

 

「ええい!じれったいですね!私がやります」

 

とメガネの看護師さんの手際の悪さに痺れを切らしたうみこさんが注射器を奪い取って自分で採血をしようとしていた。

さすがにそれはダメでしょ…看護師さんめちゃくちゃ慌ててるし…。

 

「次の方~」

 

どうやら俺のターンらしい。ドロー!モンスターカード!

そんな脳内デュエルは誰の脳にも届かないし届いたら恥ずかしいのでやめて欲しい。ほんと、半径200mにピンクの髪の超能力者がいないことを祈る。

にしても、女の人にウエスト測られるのってムズ痒いというか恥ずかしいというかなんというか…。

 

「……もういいですよー」

 

どうやら終わったらしい。

 

「そういえばさ、八幡なんか筋肉ついた?」

 

涼風やゆん先輩にお腹をぺたぺた触られてるはじめ先輩に聞かれて考えてみる。まぁ、この前うみこさんとサバゲーした次の日に恐ろしい程の筋肉痛に見舞われたのをきっかけに少しは筋トレをしているが、短期間の筋トレでそんな目に見えるほどの変化が出ているのだろうか。

 

「どうでしょう…よくわかんないです」

 

自分で筋肉に力をいれてみるが、そこまで変わっている気がしない。

すると、涼風、ゆん先輩、はじめ先輩が手を伸ばして触ろうとしてきたので1歩身を引く。自分の貞操くらい自分で守らねば…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでも良くないから聞くが、健康診断の結果っていつ返ってくるんだ…(←マッ缶飲みすぎて糖尿病を気にしている)


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。