女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

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ジョジョも最終回目前……
(今回のタイトルに少なからず何故か影響しています。)

真田丸は終わったし……
佐江門之助幸村ァァァ!!!!

ガンダムは面白くなってきましたね!
…またイオク様がいらんことしたけど。マッキーは口だけだし。
石動の霊圧が消えた……?ジュリエッタちやんもやられてたよね…?
シノとヤマギ、ハイッテルヨネ
ミカァ!!!!

さて、始めますか



比企谷八幡は平穏に過ごしたい

 

1週間のうちで最強の曜日は土曜日だ。

その圧倒的優位が揺らぐことはないだろう。休日でありながら次の日も休みだなんて、(スーパー)サイヤ人のバーゲンセールみたいなもんだ。

 

俺も土曜日を愛するあまり、将来は毎日が土曜日の生活を送りたいと思っていた。だが、今日の土曜日は仕事である。おかしい。

 

しかし、そこまで悪い気分ではない。朝からエレベーターでひふみ先輩と一緒になれたからな。今日の俺の星座は1位だったし、ラッキーアイテムの黒いポーチも持ち歩いている。

 

土曜日ということもあり、エレベーターから降りると誰もいない。もしかしてもしかすると、このままひふみ先輩とラッキースケベに…ないな。そもそも、そんなことあっても俺の理性が黙っていないだろう。

 

「八神さんの席!ふふーん、キャラクターデザイナー青葉〜」

 

何やってんだあいつは…。そういえば珍しく八神さんがいない。会議か…?それとも家に帰ったのだろうか。てっきり、帰る家がないのかと思っていたが。

俺とひふみ先輩の視線に気付くと涼風は「ぎゃー!!」と叫んだ後、誰も求めていない言い訳を始める。

 

「いや、あの、ちょっとした出来心というかなんというか!」

 

「あ……青葉……ちゃん?」

 

お、これはひふみ先輩からの説教かな。…全くそんな気配しないけど。

 

「……えっとね…ふぁいと」

 

「あ、ありがとうございます」

 

すみません、それ俺にもやってもらえませんかね。そしたら、頑張るびぃって返せるんで。

にしても、涼風がさっきまで座っていた椅子の前にある机にはレシートやコーヒーカップ、栄養ドリンクのゴミなどが散乱している。それを見てふと呟いてしまう。

 

「八神さんの机っていつも散らかってるなぁ…」

 

A型の俺からするとこれはすごく気になることだ。それに比べて俺の机は殺風景極まりない。マッ缶が積まれている以外は。

 

「前から気になってたけど、この紙…」

 

その目線の先には大量の白紙の紙が積まれており、それを涼風は捲ろうとするがチラリとこちらを伺う。すると、ひふみ先輩は自分の目を手で覆う。

 

「見てない…から…」

 

「そんな悪いことしませんよ!」

 

「いや……見るくらいなら…いいと思う…」

 

「ですよね!」

 

紙の上に置かれていたくまの置物やカレンダーをどかして、パラパラとめくってみるとキャラデザの絵が現れる。

 

「うわっ、これ全部キャラデザの絵なんだ…」

 

「微妙な違いだが…八神さんも結構ボツ出してるんだな」

 

「コウちゃん…頭を抱えてること…多いよ?」

 

「へぇ……ちょっと意外です」

 

まぁ、あの人も苦労しているということか。てか、1発OKのやつ全然ねぇじゃん。これを見るとあの人も俺と同じ人間なんだなと思える。

ほら、会社でパンイチで寝るとかね…俺は1度も見たことがないが。

 

「遠山さんの机は綺麗ですね」

 

そりゃあな、逆にあの人がガサツだったらなんか色々とショックだよ。よくよく考えれば、八神さんと色々と対照になってんな。性格とか髪の長さとか几帳面さ…胸の大きさとか?あとはよくわからん。

 

「ん……?」

 

ふと、目に入った写真立てに入れられたものが気になり手に取ってみる。フェアリーズのパッケージが写っているということは最初の頃のやつか。横で涼風が写真を覗き込んでそんなことを言うと写っている八神さんに気になるところがあったようだ。

 

「この八神さん……なんだか雰囲気が違う…」

 

確かに1人だけカメラから目線を逸らしている。写真を撮るのに恥ずかしがる性格でも無さそうだがな…歓迎会の時も普通に笑って撮ってたし。

 

「昔は無口だったし……」

 

「え!?信じられない!」

 

ひふみ先輩の話を聞くと、一時期席が隣の頃があったらしく、話しかけてこないから「いい人」だなって思ったらしい。しかし、ある日突然笑いながら今のように話しかけてくるようになったらしい。

 

「いや、なんか私もよく話しかけちゃってごめんなさい」

 

俺も社内メッセージでめちゃくちゃ話しかけてごめんなさい。その意を込めて頭を下げると、ひふみ先輩は恥じらう乙女のような表情になる。

 

「え?…あ…青葉ちゃんは…ちょっとだけ話しやすい……から…」

 

何その破壊力ある表情と発言は。

 

八幡 に こうかはばつぐんだ!

 

でも、俺が含まれていないあたりなんか複雑だなぁ…。べ、別にいいんだけどね!!

 

「へ!?……な、なんだか照れちゃいます」

 

どうやら、涼風にも効果はばつぐんだったようだ。あれだよな、こういうおとなしい人からそういうの言われると幸せウルトラハッピーな気分になるよな。

 

「青葉ちゃん、ひふみちゃん、比企谷くん、おはよう。休日出勤お疲れ様」

 

「おはようございます!」「お疲れ様です」「……」

 

 

いや、ひふみ先輩も挨拶しましょうよ…。

 

 

 

###

 

涼風が昔の八神さんを遠山さんに聞き出した頃に俺とひふみ先輩はデスクに戻り、それぞれ仕事を始めた。ひふみ先輩は「今日も頑張ろうね( ´ ▽ ` )ノ」とメッセージを飛ばしてくれたおかげで色々と元気が出た。

 

エレベーターの件といい、先ほどの言葉といい、今日は来てよかったと思えるな。仕事さえ無ければ。少し、現実逃避しながら仕事でもするか。

 

 

_俺の名は比企谷八幡。年齢18歳。

 

自宅は〇〇市のアパート暮らし。結婚はしていない。

会社は中堅ゲーム会社のイーグルジャンプに務めている。

タバコと酒は日本の法律上、年齢的に無理。

夜23時には床につき、8時間は睡眠を取りたい。

寝る前には録画しておいたアニメを見てから用を足しMAXコーヒーを飲むとアラームが鳴るまでグッスリ眠れる。

しかし、疲労やストレスを残して、朝、目を覚ませるんだ…健康診断はまだ受けていないから何を言われるか不安だよ。

 

「ねぇ、比企谷くん、さっきから何笑ってるの?」

 

お前、いつ帰ってきたんだ。と涼風に言ってやりたかったがそんな事言っても面倒事のもとになる可能性がある。ここは適当に切り抜けよう。

 

「なぁに、少し思い出し笑いをな」

 

まぁ、現実逃避って言いつつ思いっきり現実みてましたけどね。なんなら、最近の俺を振り返っていたまである。それを涼風に見られたというのは少し釈然としないな。

 

「ふーん、別にいいけどあんまりしない方がいいよ」

 

それは俺の笑い方が気持ち悪いからとかそういうことですか。

そういうことならそういうことでいいんだが。

 

なんであんな手首フェチの殺人鬼のようなことを考えていたのか。

確かに俺は『心の平穏』を願って生きてる人間だし、どっかの胸のない下さんのように、『勝ち負け』にこだわったり、頭をかかえるような『トラブル』とか夜襲が怖くて夜も眠れないといった『敵』をつくらない。

 

「そうか」

 

それだけ言うと、涼風はムーっと俺の言葉に何か思うことがあったらしい。

 

「比企谷君ってさ、基本冷たいよね」

 

「そうか?」

 

どうでもいいが同じ言葉でも使い方が変えると意味も変わる日本語はやはり、外国人にとって難しいのではないだろうか。

だが、英語も一つの単語で複数の意味を持つものもあるから一概にそうとは言えないが。

 

「まぁ、人と関わることが少なかったからコミュニケーションの取り方がよくわからないからかもしれないな。……それに人と関わるとろくなことがないしな」

 

人と関わるということはトラブルの始まりであり、楽しいことや嬉しいことなどもあるやもしれんが、逆も然り。嫌なことや喧嘩、すれ違いなどもある。俺なら女子の思わせぶりなことされて告白して爆死するとか、変な部活に強制入部とか。

 

しかし、生きていくうえで人と関わるということは必要である。

人間1人で生きていけるとか言ってるやつは1度、DASH村とか無人島に1人で行ってみるといいのではないか。

 

「わかる」

 

ガタッと立ち上がったひふみ先輩は俺の方に少し歩み寄るとカァっと顔を赤くして顔を俯かせる。

 

「わ…私も…人と関わるの苦手だから…わかる…」

 

なんだろう。俺の父性本能が『嫁に出したくない。だれにも渡してたまるか』と叫んでいる。ついでに言うと、俺のムスコもそう叫んでいる。

 

「あ……あ、と……い……イメチェン……したい」

 

「俺は今のひふみ先輩がいいです」

 

咄嗟にそのまま口に出すとひふみ先輩はさらに顔を紅潮させて、疾風の如く席に戻ると顔を机にドスンと打ち付ける。……な、なんか悪いこと言ったかしら…。なんか知らんが涼風はジト目でこっち見たと思ったらパソコンの方向いてるし…

 

はぁ、これだから人と関わるとよくわからんことになるのだ。

人の考えてる事はある程度読み取れても感情までは理解できない。

いや、わかってしまったら恐ろしいのかもしれない。

 

好きな人や大切な人のことを知らないということはひどく怖いことだし、逆に全てを知ってしまうということはひどく恐ろしいことだ。

 

だから、知りたい、知りたくないと思うためには人と知り合わないのが一番なのかもしれない。しかし、知ってしまった以上は仕方がないことなのだ。

 

俺はひふみ先輩のことも涼風やはじめ先輩、ゆん先輩、八神さん、遠山さんのことも今はあまり少しのことしか知らないし、いずれにせよこれから色々とわかって知っていくのだろう。知った時俺は何を思ってどうするのだろうか。それは未来の俺にしかわからないし、今の俺にはどうしようもない。せめて、今出来るのはこの安定した関係性を保つことだ。

 

つまり、俺は平穏に安全に快適に過ごしたい。

スリルなんていらない、恋愛をしたいというなどという死地への片道切符を手に入れてはいけない。

 

そんな生活が俺にとっても、周りにとっても幸せなのだ。

なので、日本は人類ぼっち化計画を進めるべきである。

 

 

 





終わり方が個人的にイマイチ…仕方がない。俺の文才はこんなものなのだ。

あと、一つこの場を借りて。評価で4から下をつける人になんですが。どのへんが悪くてその評価なのかを教えて欲しいです。じゃないと、解決できないしずっと悪いままかもしれませんから。お手数がですがそこんとこお願いします。


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