女の子だらけの職場で俺が働くのはまちがっている   作:通りすがりの魔術師

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タイトル思いつかねぇから原作タイトルから引っ張ってこようかな。シンプルでわかりやすいしいいよね。




───────と思った魔術師だった。


少しずつ人は変わっている。

 

「じゃーん!」

 

 

 

着物の着付けというのは慣れてると早く終わるらしく、体感時間的に10分も経たずにオシャレに頭も着飾り着物を着た涼風と望月がでてきた。

 

 

 

「わぁー!可愛い〜!」

 

 

 

「でしょでしょ」

 

 

 

2人の姿を見て目を輝かせる桜にその2人のメイクアップをした星川と鳴海は当然だと言わんばかりに胸を張る。

 

 

 

「じゃ、次はねねっちね」

 

 

 

「は〜い!」

 

 

 

鳴海に呼ばれて意気揚々と小スキップ気味で部屋に入ってく桜は鼻歌交じりに自分の着る着物を眺めると「おー!」と感嘆の声を出して鳴海と髪型の相談していた。

着替えに入って晒される桜の姿を見て変態のレッテルを貼られる前に襖をゆっくり閉めようとすると星川に止められる。

 

 

 

「ねねっちは2人がかりでやるから私も入るよ」

 

 

 

「あ、そう」

 

 

 

わざわざ2人がかりでやる意味とは…? 単に桜が予測不可能なことをして手間が増えるからだろうか。まぁその説が濃厚だろうな。俺が部屋の方を見ないで襖を開けると「紳士だね」と星川は笑顔を浮かべて言ってくる。

 

 

 

「別に、普通だろ」

 

 

 

同僚で、しかも異性の着替えを見るとか、プライベートな時間であっても警察に電話されれば俺だけが捕まる事案である。桜はそんな事しないと思うが、絶対なんてことはありえない。だから潰せる可能性は潰しておくに限る。

 

 

「ねねっちが終わったら私とツバメちゃんが着替えて、その次に八幡くんでいいかな?」

 

 

 

「いや、俺は…」

 

 

 

「いいじゃん。やってもらいなよ」

 

 

 

もう成人式に出る気がないので着替える必要性が皆無となっており、わざわざ着付けしてもらうのも申し訳ないしめんどくさいので断ろうとすると、涼風が前に出てくる。

 

 

 

「いやでもな」

 

 

 

「成人式に出なくても写真くらいは撮るでしょ?」

 

 

 

 

言われて少し考える。成人式というのはどう足掻いても人生で1度きりだ。しかし強制ではない。今日と言う日に他の予定があってそちらに時間を割く者や知り合いに会いたくないからと行かないやつもいるだろう。それに成人式を経験しない経験というのも俺の中ではアリだ。

だが、それを許してくれないのが1人いる。

 

 

 

 

「小町ちゃんに写真とか送らないと何か言われるんじゃない?」

 

 

 

そうだその通りだ。おそらく、あいつは今日の夜にでも俺に連絡を取ってきて「どうして成人式に出なかったのゴミいちゃん!!」と怒鳴り声を上げるはずだ。年々、母ちゃんに似てきた小町は怒ると本当に恐ろしい。でも、何が1番恐ろしいかって俺が成人式に出たかどうかを知ってることなんですよね。

多分、情報源は成人式に必ず来るであろう由比ヶ浜あたりだろう。だが、成人式に参加しなくても会社の同僚と着物の着付けをしていた、となれば小町も文句は言わないだろう。

 

 

 

「……それもそうだな」

 

 

 

 

「よし、決まりだね」

 

 

 

 

だいぶげっそりした俺に対して満足そうな涼風は「じゃお願いね」と星川に言うと、言われた方はラジャーと可愛らしく敬礼のポーズを取り、先程から桜の着付けに苦戦しているであろう鳴海を助けるべく部屋の中へと入っていく。

そして、さらに声が大きくなり桜1人に苦労する2人の様子を案じた涼風は苦笑した。

 

 

 

「ねねっちは成人できるのかな……」

 

 

 

「まぁ、世間的にはできるだろ」

 

 

 

精神面では知らない。それに成人してもあの子供らしさが桜のアイデンティティなことは間違いない。永遠にあのまま、というのは問題な気がするが。

 

 

 

「あ、そうだ」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

唐突に何か思い出したかのように声を上げた涼風はくるっとターンして「どう?」と聞いてくる。流石にここで「何が?」と聞き返すほど察しは悪くない。

いつものツインテールは纏められており、お団子が作られそこから短く伸びている。さらに星柄のリボンや紫陽花のブローチで彩って派手な印象を受けるが、相も変わらない幼さを出した顔で可愛らしさが出ている。

着物は桜の花びらが描かれており、新成人にふさわしい衣装だと言える。

 

 

 

「まぁ、似合ってんじゃねぇの」

 

 

 

 

「えーそれだけ?」

 

 

 

夏のプールに行った時に水着べた褒めしたらキレられた覚えがあるからあまり言葉を重ねないようにしたのだが、それも涼風からすると不服だったらしい。

 

 

 

「それだけって他に何言えばいいんだよ」

 

 

 

涼風本体に褒めるとこは童顔でとても20歳目前には見えないってことくらいだぞ。他に褒めるとこ? 繊維とか材質の話でもすればいいの?

涼風自身も特に何か思いつかなかったのか、諦めたようにため息を吐くと縁側で黄昏ている望月を見た。

 

 

 

「ももちゃんはどう?」

 

 

 

「あっちも普通に似合ってるとしか」

 

 

 

座っていて正面から見えないが、確か部屋から出た来た時に、小さなリボン2つを耳にかかる前髪につけてたのと大きなコスモスの花飾りをつけてたと思う。着物は上半身は装飾は大人しめだが、下のほうに行けば行くほど花火のように様々な花で彩られている。これが打ち上げ花火を上から見た構図なのだろうか。

 

 

 

「八幡ってボキャブラリーが貧弱だよね」

 

 

 

「単に褒めなれてないんだよ」

 

 

 

その気になれば横文字使ってめちゃくちゃ褒められているように感じさせることも出来る。けどそれは俺も言葉選びに神経使うし、相手も何が琴線に触れるか分からないからあまりしてない。小町には世界一可愛いよとかでいいから楽なんだよな。実際世界一可愛いけどな!

 

 

 

「他になんかないの? 髪飾り綺麗だねとか」

 

 

 

 

「別に全部可愛かったり綺麗だったら似合ってるでいいんじゃねぇの」

 

 

 

 

髪飾りを指摘するのは本人じゃなくて物を褒めてるから人によっては怒られると思うんだが。それにそう言うなら、「その髪飾り似合ってるな」の方がポイントは高いだろう。ソースはない。

人によって褒めて欲しい部分が違うのだから、どこを褒めるのが正解かわからない。だったら、総じて似合ってるという言葉が1番適切な言葉選びだと言える。

 

 

 

「…そ、じゃいっか」

 

 

 

少し間が空いたが納得した涼風は頷くと望月の隣へと座って「晴れてよかったね」と世間話を始めた。いや、世間話というかガールズトークか。あれが始まるとオトコの娘でもオネェでもない俺に出る幕はない。大人しく待っていようと柱にもたれかかって座ると涼風に声をかけられた。

 

 

 

「八幡もこっち来なよ」

 

 

 

「いい、2人でどうぞ」

 

 

 

部屋の中が静かになったし、多分桜の着付けは終わったのだろう。ということは今は鳴海と星川がお互いに着付けし合ってるということだろうか。なんだ字面を見ると新しい百合の世界みたいだな。と、目を伏せて考えていると左右に人の気配を感じた。目を開けると右に望月、左に涼風が座っていた。

 

 

 

「なんで?」

 

 

 

 

「別にー?」

 

 

 

 

尋ねてもはぐらかして答える涼風に怪訝な顔をするが無視を決めているのか新しい言葉は出ない。反対を見て望月の顔を見ると、成人式のために薄く化粧をして艷めく唇が開く。

 

 

 

「比企谷さんって私と同い年だったんですね」

 

 

 

「…まぁな」

 

 

 

涼風と同期であることは言っていたはずだが、おそらく入社時期が一致しただけの歳上だと思われていたのだろう。ゲーム会社に務める人間の大半は専門学校を出てからなのでそういう勘違いも分からなくもない。

 

 

 

 

「悪かったな。聞かれなかったし今まで黙ってた」

 

 

 

「大丈夫です。それに勘違いした私も悪いですし」

 

 

 

そこから「いや、自己紹介の時に言わなかった俺が」「でも、やっぱり聞かなかった私が」と不毛な責任の負い合いに涼風は「ストップ」と口を挟む。

 

 

 

 

「どっちが悪いとかもういいじゃん。もう終わったことだし」

 

 

 

そう言われてお互いに渋々と言った感じに納得すると、望月が今度は涼風に謝罪した。少し前から星川に絵を教わっていて知り合いであること。それを涼風は笑って一蹴した。

 

 

 

「それでさっき2人でコソコソしてたんだね」

 

 

 

「気づいてましたか」

 

 

 

意外にも涼風が察していたことに驚く望月。涼風はクスクスと笑うと「ほたるん上手いでしょ?」と投げかける。

それに望月は頷き、涼風は空を見た。

 

 

 

「もうやんなっちゃうよねー上手い人いっぱいいて」

 

 

 

「青葉さんもそういうこと言うんですね」

 

 

 

 

「思うよ!私だって負けたくないもん!」

 

 

 

でもその絵が好きになると憎めなくなると苦笑して語る涼風は「ね?」と俺に同意を求めてくる。俺はそれに「まぁな」と頷く。

俺の場合、俺より上手い人なんて探さなくても大勢いる。けど、涼風や望月のように嫉妬や羨望を向けたことは無い。その気持ちを内包することは大事だと思うが、重要なのは"だからどうするか"にあるのだ。

 

 

 

涼風青葉は八神コウのようになりたいという憧れから己の技術を磨いた。それでも八神コウにはフェアリーストーリーズ3のキャラコンペでは苦い味を噛み締めた。そこからさらに成長した涼風はPECOでメインキャラクターデザイナーを勝ち取った。

 

 

 

望月紅葉も同じくして八神コウに憧れるが、涼風青葉という八神コウに認められていて、キャラクターデザイナーとしてのスキルを持った好敵手に出会って、嫉妬と羨望を抱いて星川ほたるに絵を教わっている。

 

 

 

2人とも憧れから始まったその気持ちを大事に持って努力してきたのだ。憧れだけを持って、何もしなかったわけではない。俺はそれが1番重要だと思うのだ。憧れのために近づく精神、俺に欠けてる向上心。それをこの2人は持っている。

 

 

 

そして、今も2人は次のキャラコンペに向けて情熱を燃やしている。その姿を俺は間に挟まれながらも、どこか遠くで見ている気分になった。

 

 

 

「比企谷さんにも負けませんから!」

 

 

 

 

「え? お、おう…」

 

 

 

不意に宣戦布告されて戸惑っていつものコミュ障を発揮する俺の背後から「お待たせ〜」と3つの声が重なる。3人で背後を見ると着付けを終えた星川、鳴海、桜が涼風達と同じく着飾って現れた。

 

 

「わぁ〜奇麗!」

 

 

 

「似合ってる」

 

 

 

それぞれ髪にバラのブローチをした星川に、髪止めをリボンに変えた桜、赤と白のパンジーの髪飾りを付けている鳴海に涼風と望月は歓喜の声を上げる。

そして、3人は俺を見て目で感想を求めてくる。

 

 

 

「あ、うん、似合ってる」

 

 

 

「うわぁ適当」

 

 

 

流石に5人となるとそれぞれに感想言うのもだるくなってくるし、みんな可愛い!奇麗!最高!!みたいなニュアンスで似合ってると言うと桜がジト目で睨んでくる。

 

 

 

「そういうもんじゃないの?」

 

 

 

「さぁ…」

 

 

 

桜とは違って旅館で人を褒めることが多いであろう鳴海は星川の方を見ると、星川は首を傾げる。

 

 

 

「じゃ、次は八幡くんだね」

 

 

 

「時間押してるし早くやっちゃおうか」

 

 

 

気を取り直してやる気満々に腕をまくる星川と鳴海は俺に部屋に入るように促す。時計を見れば成人式まで残り時間は僅かで、移動のことも考えれば少し急いだ方がいいだろう。

 

 

 

「へいよ」

 

 

 

「ん?ハッチーが素直だ…」

 

 

 

時間がないって言ってたから仕方なくな。俺が駄々こねて5人が成人式に遅れるなんてことがあれば申し訳が立たない。部屋に入って、サッと上着を脱いでそこからは手際の2人におまかせで俺は言われた通り藍色の着物を羽織って白の帯を巻かれる。ぎゅっとそれが腰の上あたりで締められて、さらに上から羽織ものをする。

 

 

 

「よし、これでOK!」

 

 

 

「髪はどうします?」

 

 

 

 

満足気に鼻を鳴らした星川は自分の裾を直し、鳴海は鏡を見てる俺に横から尋ねてくる。

髪は不格好だが時間もないし水で軽く濡らして整えようかと思案していると「はいどうぞ」と星川に整髪料のケースを渡される。

 

 

 

「こんなのもあるのか」

 

 

 

「ううん、八幡くんも来るって言うから昨日買っといたの」

 

 

 

マジかすげえな星川。行動力と気遣いの化身かよ。てか、俺が来るって決まったの今日なのにどうして昨日のうちに用意を……まさか俺が呼ばれることは前から決まっていたのだろうか。

 

 

 

「ワックスあるなら私がやりますよ。ささっ、座ってください」

 

 

 

 

「そうか? じゃ頼むわ」

 

 

 

自分でやるとどうにも上手く決まらないのは過去の経験から知っているし、やってくれるならやってもらうとしよう。鏡と向き合って座り、鳴海にワックスの容器を渡すと蓋を開けて手に取って俺の髪を整えていく。そういえば、髪をいじられるのは久しぶりだったなと思い少し居心地が悪くなったので、整えられていく様子を見ながら俺は口を開く。

 

 

 

「鳴海は男の髪を触るのに抵抗とかないのか?」

 

 

 

「へっ?……あー、いや、まぁ父のとかしたことありますし別に大丈夫ですよ」

 

 

 

親父さんの?道理で手馴れてるわけだ。旅館でお客さんが頼んでくることとか、滅多にというかほぼほぼないだろうし、その辺が妥当だろうか。

 

 

 

「それに比企谷さんですし」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 

それってどういうことだと聞こうとしたが「できた!」と髪が整え終わってその容姿を自分で見て思わず何度も見てしまう。

馬子にも衣装という言葉があるが、髪型と服でここまで変わるものか。目はいつも通りであるが。

 

 

 

「なんか凄腕の剣豪みたいだね」

 

 

 

 

「確かに。時代劇に出てきそうなくらいめちゃくちゃ似合ってますよ」

 

 

 

褒め慣れてもないし、褒められ慣れてない俺は「お、おう」と2人から顔を背ける。頬をかいて今一度自分の姿を見てると唐突に襖が開け放たれる。

 

 

 

 

 

「八幡、終わっ……おー…」

 

 

 

「ほへぇ…」

 

 

 

「かっこいい…」

 

 

 

 

勝手に戸を開けて俺の姿を見て各々言葉を漏らすが、全員その表情は呆気に取られている。涼風と桜は何度も目ぱちくりと瞬きして驚いており、望月に関してはレラジェ補正が入ってるから出てきた感想だろう。

 

 

 

「……うん!よし!成人式にレッツゴー!!」

 

 

 

何のよしなのかは分からなかったが、いつもの桜のテンションであろう。そうして、俺達は成人式へと向かい、5人はつつがなく成人式を終えて、俺はそれが終わるまで待ちぼうけをした。その際、通り過ぎる人々にいつも向けられない目を向けられたが気にしないようにした。

そして、成人式が終わって5人が戻ってきて胸を撫で下ろす。よかった忘れられて先に帰られたり、昔の知り合いとの会話に花を咲かせて戻ってこないとかされるのかと思ったぜ。

でも、思ったより早く戻ってきた5人にそういうのは良かったのかと尋ねると、涼風は桜と星川が1番の親友だからいいし、望月と鳴海に関しては地元ではないためそんな友達はいないと言われた。なぜか申し訳なくなったぞおい。

 

 

「せっかくだし5人で写真撮ろうよ」

 

 

学校や居酒屋の近くなどの新成人が多く集まる場所から離れて小さめの公園に来た俺達は星川の提案で写真を撮ることになった。

 

 

 

「八幡真ん中ねー」

 

 

 

「なんでだよ」

 

 

 

端っこでいいよ俺は。と、動こうとするとさゆうからがっちりと動きを止められてしまう。女子の団結力怖い。

写真を撮ってくれるように親切な人に頼んだ星川は戻ってくると、俺を囲む涼風達の輪の中に入る。

カメラマンの人が「準備はいいですかー?」とカメラを構えてシャッター切ろうとした時、何かに気付いたのかその人は軽く微笑む。

それを不思議に思った俺達が顔を見合わせるとカメラマンの人は朗らかに言った。

 

 

 

「なんだか光源氏みたいだね」

 

 

 

どういうことだと考える間もなく、パシャッとフラッシュが光り、写真が1枚撮られる。追加でと2回、シャッターを切ったカメラマンの人から少し慌てた様子で星川はカメラを受け取ると6人でお礼を言う。

 

 

 

 

「こ、この後どうする?」

 

 

 

「お腹すいたし何か食べるか」

 

 

 

「それいいですね!」

 

 

 

ぎこちなく聞いてきた涼風にも、俺の意見に同意した鳴海もどこか落ち着かない様子で「大丈夫か?」と心配してみるが全員大丈夫と首を振る。まぁ言語能力はしっかりしてるし大丈夫か。

その後、夕飯を楽しみ涼風と望月が20歳になったらまた集まろうという約束をしてこの日は別れた。

 

 

 

 

 

 

 

これは後々の話だが。この日撮った写真が送られてきた。俺の手元に来た写真は普通だったが、涼風がデスクに飾っている写真は───────5人が僅かにだが赤面しているように見えた。





光源氏は一夫多妻制で1人の夫にたくさんの妻がいる。
写真を撮る時、1人の男に5人の女の子が囲むようにしてればそうも見えるよね。───────正妻戦争開幕!?


(別に八幡がマザコンでロリコンだと言いたい訳ではありませんのでそこは理解ください)





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