世界は遊戯王一筋に進んだ。
遊戯王で(ほぼ)全てが決まる世界。まるで空気のように遊戯王が生活に浸透している。
そして、科学も発展していった。
九重 純香は残念な『補正』を抱え、 今日も学園で決闘する……かも。
「…これは」
「どうですか!?結果は!?」
ここは幾多のパラレルワールドの一つ
この世界は遊戯王一筋に進んだ
「その、あなたの『補正』は…正直、教えない方が…」
「教えて下さい!」
「ですが、しかし…」
ここでは、科学が進歩し、進み、
「どっちにしろ、消せないんですよね?」
「……」
「『補正』が無いと此処に入れないんですよね?」
「……えぇ」
「なら、これで良いんです。最初から『主人公補正』が貰えるとは思って無かったですし。まあ、どんなに酷いのでも仕方の無い事ですよ」
「……」
「それで、私の補正は、何ですか?」
他の世界では有り得ない事…様々な『補正』を、人工的に付与出来るようになったのだ
「良いでしょう、教えます」
アニメなどで必ず出てくる『主人公補正』。
お目当ての物だけ出てこない『物欲補正』。
他にも、『悪役補正』『ギャグ補正』etc.etc…
「あなたの、『補正』は…」
勿論、良いものばかりでは無い。
「『
「…はぇ?」
こればかりは、運なのだ。
少女の運命は廻り始める。
~○~○~○~○~○~
「…『エーリアン』…『
私は九重
私は今日、YCT学園に入学します!
あ、YCTって言うのは
ってそれどころじゃ無い!デッキ、デッキがぁ~。
「なんで『
私は家が遠く、寮に入る予定だ。つまり、今から取りに行くのは不可能。最低でも夏休みまでは取りに戻れなくなる…はず。
「お、そこの新入生!」
「は、はい!」
「入学式をやるところは体育館だ!体育館はあっちに有るからな。後、新入生は入学式終わるまでデュエルは禁止!破ったら即刻退学も有り得なくもなくもないからな!」
「は、はい!」
短髪の男子生徒の上級生に教わった通りに体育館へと向かう。
「うわぁ…思ったより、多い…!」
エンタメデュエルを意識したのか、体育には不必要な程の広さをした体育館。並みの学校ならすっぽりと入ってしまいそうだ。
だと言うのに、 体育館は新入生で一杯。
…この中で、何人が
私以外にも、あの
~○~○~○~○~○~
『それでは、学園長、お願いします』
スタスタと舞台へ上がる。
ふむ………ん、中々。上出来ね。
「新入生諸君!」
紙を見る。……『EMem』の回し方が書いてあるね…。
どうしよう、これを元にする?それとも…いや、ここは。
「私の先行!」
体育館がざわめく。
「私は手札から『
使っていないデッキだけどちょっと調べればこれくらいは出来る。
「『ラスP』のP効果!『ヒグルミ』を破壊して二枚目の『ヒグルミ』を手札に加える!
『ヒグルミ』の破壊時効果!デッキから『Em ダメージジャグラー』を特殊召喚!」
今では禁止カードとなって使用できない回し方だけどね。
「手札から『
えーっと?次は…
「場には『ドクロ』と『ジャグラー』!2体のレベルは共に4!2体でオーバーレイネットワークを構築!『ラヴァルバル・チェイン』を特殊召喚!
『チェイン』の効果発動!
一呼吸。
「『ジャグラー』効果!デッキから『Em ミラー・コンダクター』を手札に加える!
そのまま『ミラコン』をペンデュラムスケールにセッティング!スケールは3と5!行くわよ!ペンデュラム召喚!」
着いてこられる生徒は何人居るのかしらね?
半分以上は着いて来てないと、この先辛いかも知れないわよ?
「エクストラデッキから『ヒグルミ』!手札からもう一体の『ヒグルミ』と『ペンマジ』を特殊召喚!
『ペンマジ』のP召喚時効果!2体の『ヒグルミ』を破壊し、デッキから『EM リザードロー』と『EM パートナーガ』を手札に加える!
『ヒグルミ』破壊時効果!デッキから『Em トリック・クラウン』と『Em フレイム・イーター』を特殊召喚!」
禁止カードの実力、見せるとき。
「場には『チェイン』、『ペンマジ』、『クラウン』、『イーター』!『チェイン』以外のモンスターのレベルは全て4!3体でオーバーレイネットワークを構築!
『
新入生たちが一気にざわつく。
EMEmのカードのそれぞれについてはよく知らない子も、『ルーラー』は知ってるのね。
「『ルーラー』の効果!X素材の『クラウン』を切って、私は魔法カードを宣言!
墓地に送られた『クラウン』の効果発動!ライフを1000払い、場に特殊召喚!ダメージを受けたとき、墓地から『ブレード』を特殊召喚!2体でオーバーレイネットワークを構築!『No.85 クレイジーボックス』!」
ポケットからサイコロを取り出す。
「『ボックス』の効果発動!サイコロを振り、出た目の数によって効果が決まる!」
サイコロをそおいっ!と放り投げる。
新入生たちがサイコロに触れないよう、場所を開けていく。
「そこ!」
「は、はい…」
「出た目は何!?」
「……です」
「聞こえない!」
「3です!」
「良く分かった!」
3、ということは。
「『ボックス』の効果発動!あなたたちは手札からカードを1枚、墓地に送って頂戴!これで私はターンエンド!」
ざわ…ざわ…。
「あなたたちにはここから勝ってもらいたい!その為の『補正』なのだから!以上!」
『悪魔の罠』デッキのコンセプトは『罠モンスターを『ダークネスネオスフィア』で再利用していく』というもの。他に『ユベル』とか『ネオスワイズマン』とか入っている設定。
続けない理由:色んなデッキの回し方を調べるのがめんどくさい。それにOCGって運が絡んでくるから個人的に書き辛い。