舞台――幻想郷
主人公――空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)
N(ポケモン)
ここまでくるともはや前書き書くのもしんどいな、クロスオーバーってやつは。
「ちっ、うっとおしいぞ!」
オラァッ!
ピチューンと音がし、妖精たちは消える。
「やれやれ、このままじゃ
(この間式をあげたと思ったらいつの間にかこんな見たことねぇ場所に飛ばされた。こんなふてぇ真似をしてくれた奴の顔を殴らねぇと気がすまないが…………たく、こんな森の中じゃあ歩くのさえ一苦労だぜ)
「ッ! またかッ!」
森の奥からわらわらと妖精が現れる。
「この空条承太郎、かかってくる火の粉は払わせて貰うが……流石にガキ、それも女の顔を殴るのはちと心が痛むぜ」
容赦はしねぇけどな。
オラオラオラオラオラオラオラオラッ!
ピチューンピチューンピチューンピチューンピチューン
(とはいえ、一々相手にしていたら疲れるだけだな。ジジイじゃねぇが……逃げるか?)
承太郎は走り出…………そうとして、すぐに足を止める。
「…………誰だ?」
振り向き、誰かに語りかける。
「こそこそ隠れて見てるんじゃねぇぜ。俺を相手にするんならもっとしっかり隠れねぇと……バレバレだぜ」
いつの間にか手に持っていた小石をヒョイッと木の下に放る。
「今のは警告だ。俺の
と、木の後ろから一人の男が出てくる。
「スタープラチナっていうトモダチは知らないなそれともそういうニックネームなのかい?言いづらくないのかい?いやまあ僕は他人の趣味に言い掛かりはつけないけどそう言えばよく僕のトモダチの『イリュージョン』を見破ったね凄いよ」
ボソボソと早口に捲し立てる男。
「あーん? てめぇ、もっとしっかり口開けてはっきり言えやぁ!」
「あぁ、それはすまない。僕がトモダチと喋るときはあれくらいが丁度良くてね。すまない。そうだ、名前を言ってなかったね。僕はN。よろしく。君の名は?」
「……承太郎。空条承太郎だ」
「クージョー君だね、よろしく」
(なんだこいつ、ここまで素直だとむしろやりにくいぜ。まぁ………どうやら俺をここへ飛ばした奴、ってわけじゃあなさそうだが)
承太郎はこっそり胸を撫で下ろし、男……Nに対する警戒を解く。
「そうそう、そう言えば、僕道に迷っちゃってて。どこか近くにポケモンセンターがある場所、知ってるかい?」
「…………ポケモンセンター? 知らねぇな、そんな建物」
「そうかい」
(ポケモン……センター? 何を言ってやがるこいつ。ポケモンセンターっつったら、ゲームの話だろうが。……まさか、こいつ頭がイカれてんのか?)
承太郎、意外にもポケモンを知っているらしい。
「やれやれ。見たところ戦いに向いた能力も無さそうだし、とんだお荷物が舞い込んだ……ってところか?」
「ところでクージョー君、あっちから水の音が聴こえてこないかい?」
「あん?」
……確かに、遠くの方から水の音が。
「聴こえるな。……はぁ、他にあてもない。そっちに向かってみるか」
「じゃあ、これから少しの間よろしく。クージョー君」
(……いつの間にか一緒に行くことになってやがる。………………まぁ、こんな奴でも『旅は道連れ世は情け』と言うしな)
「足手まといだったら置いていくからな、N」
「勿論」
承太郎は398さんとガチバトるしNは『……誰かが泣いてる』ってフランの部屋に特攻かますし。
Nに振り回されるばっかの承太郎も徐々にその状況を楽しみ始めるし。