千夜「どんなものができるか楽しみね〜」
ココア「それじゃあ」
コ千「「楽しんでいってね〜!」」
今日は前々から約束していたパン作りだ、ラビットハウスの看板メニューを作るってことだから真剣にやらないとな。
そういえば具材を持ってこいって言ってたな、持ってくるやつは・・・・ココアパウダーとイチゴのジャムでいいかな。
現在朝の7時過ぎ、ちょっと早すぎかもしれない。迷惑じゃなきゃいいんだが
ガチャ
チャランチャラン
タカヒロ「いらっしゃい、奏斗君」
奏斗「どうもです、今日はチノ達は仕事休みですか?・・・オリジナルブレンドで」
ラビットハウスのオリジナルブレンド美味しいんだよね〜
タカヒロ「かしこまりました。ああ、今日はチノ達の仕事は休みにして、私がやってるよ」
奏斗「そうだったんですか、昼も夜も大変じゃないですか?」
タカヒロ「いや、チノ達の為ならなんでもないさ。どうぞ、ご注文のオリジナルブレンドです」
そう言って俺が頼んだコーヒーが置かれる。
やっぱりタカヒロさんかっこいいなぁなんて思いながらコーヒーを一口啜る。
うん、やっぱりうまい。
そうこうしているうちにココア達はもう来ていたようだ。
ココア「あ、奏斗君おはよう!もう来てたんだ」
奏斗「おう、ココアおはよう」
ココア「それとタカヒロさんおはようございます!」
タカヒロ「おはようココア君」
チノ「奏斗さん、お父さん。おはようございます」
奏斗「チノもおはよう、あとはリゼと千夜だけか」
タカヒロ「では、私は邪魔してはあれだからこの辺で」
奏斗「はい、コーヒーありがとうございました。お金は置いておきます」
タカヒロ「ああ、ありがとう。それでは楽しんでねみんな」
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リゼとチノちゃんは千夜とは初対面だからココアが千夜を紹介する。
ココア「みんな、紹介するね?友達の千夜ちゃんだよ」
千夜「よろしくね」
ココア「それでこっちがチノちゃんとリゼちゃん、奏斗君だよ!」
チノ「よろしくです」
リゼ「よろしくな!」
奏斗「よろしく!」
千夜「あら?そちらのワンちゃん・・・・」
千夜がチノの頭に乗ってるティッピーについて聞く。
チノ「ワンちゃんじゃないです。ティッピーです」
ココア「この子はただの毛玉じゃないよ?」
千夜「あら毛玉ちゃん?」
ココア「もふもふ具合が格別なの!」
ココアがティッピーを撫でる。
千夜「もふもふちゃんね?」
チノ「ティッピーです!」
奏リ「「(誰かアンゴラウサギっていう品種だって説明してやれよ・・・)」」
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リゼ「ココアがパン作れるなんて、意外だったな」
ココア「えへへ〜」
いや、ココア。それは褒めてないと思うぞ
ココア「それじゃあ、やるよ!みんな、パン作りを舐めちゃいけないよ?少しのミスが完成度を左右する戦いなんだからね?」
リゼ「ココアが珍しく燃えている!このオーラまるで歴戦の戦士のようだ・・・!」
あながち間違いじゃないがなんか違う気がする。
リゼ「今日はお前に教官を任せた!」ビシッ
ココア「サーイエッサー!」ビシッ
千夜「わ、私も仲間に〜」
チノ「暑苦しいです・・・」
ココア「各自パンに入れたい材料、提出ー!」
リゼ「イエッサー!」
千夜「サー!」
千夜、無理に合わせなくてもいいんだぞ!
チノ「暑苦しいです・・・」
そしてチノちゃんも相変わらず!
ココア「私は新規開拓のために、焼きそばパンならぬ焼うどんパンを作るよ!」
ほうほう、なかなか美味そうだな。
千夜「私は自家製の小豆と梅と海苔をもってきたわ」
ん?
チノ「私は冷蔵庫にいくらと鮭と納豆と胡麻昆布がありました」
ちょっと待て!
奏斗「俺はココアパウダーといちごジャムだが・・・リゼは?」
リゼ「ああ・・・私もいちごジャムとマーマレードを持ってきた・・・なぁこれってパン作りだよな?」
奏斗「そうだと思うが・・・」
奏リ「「(なんか不安になってきた・・・)」」
ココアはまぁいいとして、千夜とチノちゃん!なに持ってきてんの!
ココア「最初は、強力粉にドライイーストを混ぜてー」
チノ「ドライイーストってパンをふっくらさせるやつですよね?」
奏斗「確か乾燥した酵母菌だっけか?」
ココア「2人ともよく知ってるね!」
チノ「こうぼきん・・・?」
こうぼきん→攻歩菌
チノ「そ、そんな危険なもの入れるくらいならパサパサパンで我慢します!」
酵母菌を何と間違えた、チノちゃん!
ココア「今からパンの生地をこねるから、よく見ててね?」
上手にこねていく、俺たちもやってみるがなかなかそれと同じことはできなかった。やっぱり経験かなぁとそんなことを思っていると
ココア「奏斗君、そうやるんじゃなくてこうやるんだよ?」
と言い、後ろに来て俺の手にココアの手を添える形でこね方を教えてもらった。これ結構恥ずかしい・・・。
ココア「そうそう!やっぱり奏斗君、料理上手だから飲み込みが早いよ!」
奏斗「そう言ってもらえると嬉しいな、ありがとうココア」
ココア「どういたしまして!」
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チノ「パンをこねるのってすごい体力いるんですね・・・」
千夜「腕が・・・もう動かない」
奏斗「女の子がやるとやっぱしきついか・・・」
ココア「千夜ちゃん大丈夫?手伝おうか?」
千夜「大丈夫よ、ココアちゃん」
千夜「(みんなの足を引っ張るわけにはいかないものね・・・)」
奏斗「どれ、ちょっと変わってみ?」
千夜「え?」
奏斗「あんまり無理はしないでね?こういうのは男に頼ればいいから」
リゼ「お、言うな奏斗」
千夜「あ、ありがとう///」
チノ「そういうリゼさんは・・・・平気ですよね」
リゼ「なぜそう決め付けた!」
そりゃ物凄い怪力━━
奏斗「ひっ・・・」
リゼ「奏斗?今何か言ったか?」
リゼは人の心までも読めてしまうのか!なんという化けm━━
ドスッ
奏斗「ほげぶっ・・・」
リゼ「安心しろ手加減はした・・・」
これで手加減だと・・・!?リゼ、恐ろしい子・・・。だがこの俺でもリゼの攻撃に二発までは耐えれるようになった。殴られてるおかげかな?・・・・ナニソレコワイ
奏斗「あ、安心しろ!リゼも困ってたらちゃんと手伝うから!」
リゼ「そ、そうか?///ならいいんだが」
なんとか機嫌を直してもらえたか?いや、これは俺の本心だからな?
ココア「そろそろいいかなー?」
ある程度生地はこねたから大丈夫だろう
ココア「このときのパンがもちもちしててすごくかわいい!」
千夜「生地が?」
奏チリ「「「すごい愛だ!」」」
ココア「一時間生地を寝かせるよ!」
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一時間生地を寝かせたあとは自分の好きな形を作る。ちなみに俺は生地を半分分けていて、片方はココアパウダーを練り込んだ生地になっている。形は無難に丸でいくかな
千夜「チノちゃんはどんな形にするの?」
チノ「おじいちゃんです、小さい頃から遊んでもらっていたので」
千夜「おじいちゃん子だったのね〜」
チノ「コーヒーを淹れる姿は尊敬してました」
チノ「・・・ではこれからおじいちゃんを焼きます」
さらっと酷いこといったな。
ココア「ねぇねぇ千夜ちゃん」
千夜「なに?」
ココア「じゃじゃ〜ん、千夜ちゃんにおもてなしのラテアート!」
千夜「わぁ〜、かわいい〜」
ココア「今日は会心の出来なんだ〜!」
奏斗「へぇ〜、ココアのラテアートを実際に見るのはこれが初めてだけど前よりも絵が上手くなってるな」
ココア「でしょでしょ?」
千夜「それじゃあ、味わって頂くわね?」
そう言って飲もうとすると
ココア「ああ〜」
千夜「?」
ココア「・・・」ニコニコ
そしてまた飲もうとすると・・・
ココア「ああ〜傑作が〜」
これは飲みにくい!飲みにくすぎる!
ココア「チノちゃんさっきからオーブンに張り付きっぱなしだね〜」
チノ「ジー・・・」
リゼ「そんなに楽しいか?」
奏斗「どれどれ?」
俺もせっかくだから見てみる。
チノ「あっ!おじいちゃんがココアさんと千夜さんに抜かれました。奏斗さんとリゼさんのが出遅れていますもっと頑張ってください」
奏リ「「俺(私)に言うなよ・・・」」」
今日はよくリゼと被るな
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待つこと数分、チンッとパンが焼けた音がした。
早速パンを食べる、上手くできてるといいんだが
「「「「「いただきま〜す」」」」」
千夜「おいしい!」
チノ「ふっくらです・・・」
リゼ「流石焼きたてだな!」
ココア「これなら看板メニューに出来るね!」
千夜「この梅干しパン!」
ココア「この焼うどんパン!」
チノ「この焦げたおじいちゃん」
奏斗「このココアパン!」
リゼ「奏斗の以外どれも食欲をそそらないぞ・・・」
ココア「じゃーん!ティッピーパンだよ」
奏斗「おお!完成度高いな!」
チノ「もちもちしてます・・・!」
千夜「早速食べてみましょう?」
食べてみたはいいものの・・・・中がジャムということもあって
リゼ「なんか・・・エグいな」
目とか口から流れ出てるジャムが血液みたいでなかなかにグロい・・・。ジャム以外なら大丈夫そうだが。
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千夜「今日はどうもありがとう!」
ココア「ううん!こちらこそ!」
千夜「お礼と言ってはなんだけど、今度うちのお店にぜひ来てくれないかしら?」
ココア「うん!絶対に行くね!」
千夜の店か、甘兎庵だったっけか?和菓子どんなのがあるんだろう?
千夜「それじゃあ、また明日ね〜!」
ココア「バイバーイ!」
ここでアンケートの途中結果を発表します。
現在は
ココア 1
チノ2
リゼ 1
千夜 0
シャロ 0
といった感じになっています!アンケートはまだ続いてますので、ご協力お願いします!