というわけでシャロ編です。
今回奏斗君がシャロちゃんを襲っちゃうぞ?♡
「な訳ないだろ!」
「か、奏斗先輩になら・・・」
「シャロはシャロで何言ってんのぉ!?」
たくっお熱いですな、砂糖吐きすぎて死にそう。
というわけで16羽楽しんでいってねー!
「しぇんぱ〜〜〜い!」
「お前絶対酔ってるだろぉおお!」
桐間 紗路よ。どういう流れか私と千夜はラビットハウスにお泊まりする事になったみたい。
なぜかラビットハウスに着いた後の記憶がないのよね。
それはともかく、今はみんなで寝ているところなんだけど・・・。数十分も寝れないでいる。そして、それと同時にトイレにも行きたくなってしまった。
家の中はブレーカーが落ちて暗くなってるから、行こうにも行けない状態に。それと合わさって千夜が話していた切り裂きラビットのことが頭から離れずにいる。
「・・!そうだ」
ここには奏斗先輩というとても心強い人がいる事に気付く。
寝ているところに悪いけど、一緒について来てもらことにした。
「先輩、先輩。起きて下さい」
先輩だけに聞こえる声で呼びかける。
「ん・・・あ、シャロ。どうかしたか?」
「あ、えと。その・・・」
奏斗先輩の前になるとどうしてもこうやって緊張してしまう。
言おうかどうか迷っていると先輩の方から声が掛かる。
「トイレ・・・か?」
「え、あ、そう・・・です。ついて来てくれませんか?」
「もちろんいいよ。さ、いこ」
そう言って笑顔で手を差し伸べる先輩。
眠くて迷惑だというのに、こうやって快く受けてくれる。それが奏斗先輩の良いところだ。
胸が暖かくなる現象に襲われながらも私はそのたくましい手を手に取り一緒に部屋を出る。
廊下はとても暗かった、そして雷も鳴っていて私1人じゃどうしようもなかった。けど奏斗先輩がしっかりと私の手を握ってくれてとても安心した。そうしてトイレの前まで着く。
「先輩、あの・・・」
「大丈夫、待ってるから」
私の言うことが分かってたかのように相変わらずの笑顔で言う先輩。それに合わせて私は自然と笑顔になる。
「ふふ、先輩には敵いませんね」
「━━━━━だけどな」
「・・・?」
先輩は苦笑いをしながら聞こえない声で何か言う。何て言ったのだろう?
トイレも済ませ、一緒に部屋に戻って行く途中でふと気になったことを先輩に聞いてみた。
「先輩、さっき言ったことって・・・」
「あ、聞こえてた?」
「・・・聞こえてましたよ」
といった嘘をつく。
すると明らかに焦ったような素振りを見せる先輩。そんな先輩を見ていたずらをしてみたくなった。
「言ってみましょうか?」
「ストップ!シャロ!お座り!」
「何で私は犬なんですか・・・」
「あ、すまん。それよりも・・・」
「・・・さっき言ったことは嘘ですよ」
それを聞いた先輩は目を丸くして私を見る。
「シャロ、お前図ったな!」
「先輩は顔に出やすいので分かりやすいんですよ。とてもいじり甲斐がありましたよ?」
「シャロ、お前サラッと凄いこと言ったよね!ねぇ!」
そんな先輩とのやりとりをしながら部屋に戻る。
もちろん手を繋ぎながら━━━。
翌日、先輩が昨夜なんて言ったのか
「えっと。『むしろシャロに敵わないんだけどな』って言ったんだよ」
「それは何故ですか?」
「え、そりゃシャロは真面目だし━━━━」
そんな奏斗先輩の私へのベタ褒めを聞いて、私が真っ赤になって倒れたのはまた別のお話。
というわけでシャロ編でした。
くそ、あまりに熱すぎて自分で書いてて狂いそうになりました。
そんなこんなで次でお泊まり会 千夜編でラストです!
次回もお楽しみに!