ご注文は日常です!   作:お団子うまし

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どうもたいちょうです!

去年の10月ぐらいからずっと更新できなくて申し訳ありません。

しかし再びここに復活しました!

今後ともご注文は日常です!をよろしくお願いします。

さぁ〜て手始めにそこいらの女の子を━━(リゼさんにより抹殺されました)


第15羽 お泊まり会 リゼ編

天ヶ座 理座だ。私は今ココア、もといチノの家に泊まっている。

最初は、迷惑もかけるし私はあまり気が進まなかったんだが、今ではみんなと一緒にいるととても楽しい気分で泊まってよかったな、と思う。

じゃんけんでチノの制服着せられたり、怪談話やら色々あって今は寝ていたところなんだが・・・。

 

「全く寝れない・・・」

 

そこで私は眠れないついでに喉が乾いてきたので水道のあるキッチンへ向かう。もちろんロウソクも忘れずにな。

みんなを起こさないように静かに歩いていって、ドアを開ける。

 

「く、暗いな」

 

開けた先は暗闇。持っているロウソクでは自分の周りしか照らせない。

転ばないように壁伝いにキッチンへ進んでいくと。

 

ポタ・・・ポタ・・・

 

何か音が。でも、誰もいない・・・筈だよな?

軍事訓練を受けてるとはいえリゼはまだ高校生の女の子。お化けなど怖い話にはめっぽう弱い。

 

千夜が切り裂きラビットを話していた時にもみんなには見られてはいない(バッチリ見てます)がかなり怯えていた。

 

「なんだ、誰もいないじゃないか」

 

音の正体は水道の水が落ちる音だった。怖がっていたのがバカみたいだ。安心したように私は一息つき、コップに水を注いでその水を飲む。

コップを置き、ふと窓の外を見るとまだ雨音は止まず以前よりも強くなっていた。

しばらく止みそうにないなと心の中で思いながら、部屋に戻ろうとする━━━。

 

ゴロゴロゴロ、ピカ!ドーン!!

 

「きゃあ!」

 

突如大きな雷が鳴り、その場にしゃがむ。雷が光ってすぐだった。近くに落ちたんだろうか。

しばらく経って立ち上がろうとするも、足に力が入らない。

そしていつの間にかロウソクの火も消えていた。それは私へさらに恐怖感を与えた。

 

「た、助けて・・・」

 

来るはずもない。みんなは既に寝ている。誰かが来るなんてそんな事━━。

 

「おい、リゼ。大丈夫か?」

「え?」

 

声がした方を見るとそこには心配そうな顔でこちらを見ると奏斗の姿だった。

 

「さっきすっごい雷なったもんな。怖がって当然だ。立てるか?」

 

頭を横に振る。すると奏斗は私に背を向けてしゃがむ。

 

「な、何をしてるんだ?」

「何ってそりゃ・・・おんぶだよ」

 

おんぶ、彼はそう言った。おんぶ、おんぶ・・・・。

 

「ええっ!?」

「ほら、いいから早く」

「わ、わかった」

 

そう言って私は奏斗の背中に掴まる。

その背中はとても大きく、安心する背中で。

男の人だからというのもある、でもこれは奏斗だからとても安心して、頼もしくもあった。

軍の訓練なんて何も受けてない普通の人だけれど、なぜか奏斗の背中は頼もしかった。

 

そして私の胸に何やらモヤモヤしたものができた。これが何なのかはまだわからないけど、とても心地いいものだということだけは確かだった

 

 

今夜はよく眠れそうだな━━━。

 

 

 

 




というわけでリゼ編でした!

久々のごちうさの投稿でキャラの性格がおかしい部分もあったかもしれません。

次回はシャロ編です!楽しみにしていてください!


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