血を、怒りを、迷いをーー悲しみ/哀しみすらも踏み砕き。
彼らは、英雄であり、守護者であり、星の意思の遂行者でもある。
人類種を護り、時に壊し、正しきを護るモノ。
そこに、本来意思はない。
ならばーー
「キリツグーーどうして私を迎えに来なかったの?どうしてーー私は独りきりになってしまったの?」
冬の林、アインツベルンの森の深く。
少女、イリヤスフィールは一人呟いていた。
いや、正確には二人。
召喚に成功したセイバーが傍にただ、イリヤを雪から守る様に風上に立っている。
「イリヤスフィール、お前は何を望む?」
「ん、セイバー…?」
「聖杯を手にしたその時ーー何を望む。」
「わからない。」
「私はきっと何も願うことはできない、だって聖杯が起動する、って事は私が私でなくなるって事だもの…多分お爺様…アハト翁は第三魔法を完成させたいんでしょうね。」
息は白く、彼女が生きているのだと目に映して伝える様で。
「生きたいとは思えない、か?」
何故、自分は己がマスターにこの様に問いかけるのか?
「…理由が無いわ。」
伏せられたその顔は悲しみに満ちている。
「ならば、せめてそれまでに叶えたい願いは無いのか?」
心に刺さった棘が、喉元を切り裂く様な不快な気持ちを感じさせる。
「…そう、ね…なら、セイバー?」
悪戯を思いついた様な顔は悲しむよりは彼女に似合うと、そんな益体も無い思いがよぎり。
「なんだ。」
自然、なんだって聞いてやろうでは無いかと考えていた。
「私の、お
なんだって、聞いてやろう。
だがーーそれは、その…良いのか?
「その、なんだ…本気か?」
些か困惑した私にイリヤスフィールは満足したとばかりに嬉しそうに鼻を鳴らし、胸を張る。
歳の割にたわわに実っている双丘はふるりと揺れて存在を主張している。
「嫌、かしら?」
上目遣いに見上げる澄んだ瞳。
赤い宝石の様なそれに見つめられて頷かない男は、男色家か、よほどの人嫌い意外無いだろう。
いや、イリヤスフィールを異性としてみるかと言われれば違うのだが。
ーー言うなれば、まるで我が子に抱く愛情に近い。
「嫌ではない。」
「なら、決まりね!今日からセイバーは私のお
初めて見た彼女の心からの笑みは。
冬に咲く季節外れの向日葵の様で。
ただ他者を破壊するだけの
この時、一人の父親になった。
「そうか、ならばイリヤは私が守り通してみせようーー例えイリヤがイリヤでなくなろうと、私が存在する限り、少しでも長く。」
「ふふ、大英雄の癖にーーなんでそんなに控えめなのかしら、変なバーサーカーね。」
「ーーイリヤ、私はセイバーだが?」
「ーーあ、そうね最初はバーサーカーで呼ぶ予定だったから間違えちゃった。」
「そうか。」
ーー何時しか雪は止み…暖かな陽が雲間から差し込んでいた。
********
「ーー射抜けーー
夜の空を裂き、螺旋が飛ぶ。
光の螺旋は空気を巻き込み、帯電する程の勢いで、空間を捻りながら突き進んだ。
冗談抜きに今のアーチャーの一撃としては最大の火力。
切り札の一枚と言える一撃だ。
「ーー、イリヤッ伏せろ!」
セイバーの剣先が二人から離れ、背後へと降り抜かれた。
ガキイイイッ!!!
激しく火花を撒き散らし、鋼が鋼を削る音が暫く聞こえて。
やがて、矢が爆発した。
「ーーぬ、宝具をっ、使い捨てるかっ!」
完全な不意打ちに反応したセイバーも大概だが、しかしその矢は更に上を行った。
止めたと思ったら、爆発したのだ。
強烈な魔力を撒き散らし、セイバーの上半身を光が包んだ。
「…す、すげぇ…今のはアーチャー、か?」
士郎は驚きを隠さない。
いや、隠せないのか。
「ーー上半身が…」
セイバーの上半身は剣を握る右肩あたりをかろうじて繋げる形で…消し飛んでいた。
左肩から左脇腹、頭は無くなり、生きているとは思えないその姿。
だが。
「お、おいおいおい…嘘だろう…不死身かコイツーー?」
バーサーカーの言葉は当然と言えた。
如何なサーヴァントと言えど、霊核を破壊されれば消滅は免れない。
頭と心臓の両方が吹き飛んでそれが無事とは思えないし、例え霊核だけ無事であったとしても致命傷、生きている方が不可思議だ。
だが、セイバーの身体は、動いた。
剣から吹き上がる炎がセイバーの身体を包んだかと思うと、一瞬にして再生を果たしたのだ。
「ーーふぅ、真逆宝具を爆破するなどとは考えなかったな…流石に驚いたぞ。」
仕立ての良いスーツこそ吹き飛んだものの。
セイバーは平然とそこに立っていた。
上半身半裸になった姿はむしろ芸術家が裸足で逃げ出すか、セメントで固めてコンクールに出品したくなるような均整の取れた黄金比。
無用な色気すら振りまく姿だった。
「ーーセイバー、武装なさい。」
僅かに頬を赤らめ、イリヤスフィールが呟いた。
「ーーむ、そうか半裸ではいかんな。」
と、言うや彼は淡い光を纏い、瞬間それは神々しく艶めかしい色合いをした革鎧…というよりは現代風にデザインをアレンジしたのだろうか?ーーが、召喚時と違い、レザージャケットに近いモノと化して彼の肉体を鎧う。
手足には頑強そうな鋼の手甲と具足。
それはーー獅子の毛皮だった。
一頭の獅子の皮をそのまま身に纏う姿と言うなら、その形だけならば原始的である。
が、今もって姿は現在進行で変わりつつあり、脈動する息吹すら感じられ、首元には鬣を使った飾りがふわふわと気持ちよさそうに揺れている。
半ば生きたまま彼を包むその獅子皮はただの獣ではあるまい。
霊獣、神獣の類ではないだろうか。
「さて、一度とは言え私を殺すかーー此度のアーチャーはなかなかに稀有な力を持っているとみえる!」
「ーー油断がすぎるんじゃない、セイバー?」
イリヤはどこか不機嫌に、頬を膨らませる、まだ赤い顔のままで。
「ーーいいや、私は本気で迎え撃ったんだがな…まさか弾く寸前に爆破されるとは予想外だった…二度は無い、がな。」
不敵な笑み。
絶対の自信を湛えたそれは怖気さえ誘う。
「ーーな、なんなんだサーヴァントってのはどいつもこいつも規格外すぎる…」
士郎が慄くのも無理からぬこと。
むしろ恐怖に震えないだけ彼は胆力があると言える。
「は、ありゃあその中でもとびきり抜きん出てやがるぜ。」
バーサーカーさえこんなことを言うならば、正に目の前の相手は、
「小僧、逃げるぞ…正直あれを殺しきれる気がしねえ…」
小声で士郎へ話しかけるバーサーカー。
そう、マスター不在の現状であれには抗し得まい、令呪のサポートがあれば…或いは。
「逃がしてもらえるなんて…考えてる?」
イリヤからの死刑宣告。
「ーー退路は…用意するんじゃあ無い、作り出すモノ、なんだよ!お嬢ちゃん!!」
スキルーー「精霊の狂騒」。
バーサーカーから放たれた邪気がセイバーを絡め取る様に蠢く、が。
「ーーむ、鬱陶しいな。」
効いてはいる様だが…正直大した事は無さそうだった。
「ち、セイバーの対魔力かよ…」
だが、防がれる事は想定内。
バーサーカーが槍を構え、隙を伺う中に再びそれは飛来した。
アーチャーの第二射だ。
「ーーむ!」
流石に今度は至近距離で弾こうとはせずにセイバーは斬撃を振り抜き、その剣圧を飛ばして矢を斬り裂いた。
恐ろしい威力と精密さ。
それは確かな技術の現れだ。
夜のビル群の合間に、火の華が咲いた。
炎剣の輝きと、飛来する矢の輝き。
二つが夜空を艶やかに染め上げる。
「喰らいな!」
槍を矢継ぎ早に投擲し、伸ばした棘が壁のごとく彼らを阻む。
「ーーええい、鬱陶しいと言うにーー!」
流石に飛来した螺旋剣に対処しながらバーサーカーと士郎へ構う暇は無い様だ。
「おら、今のうちに逃げるぞ小僧!」
「は、ぁ、あーー、わかった!」
一瞬とまどうも士郎は即座に踵を返す。
「ええい、次から次へとーーならば…!」
セイバーの手にした剣が炎を吹き上げ、消えるーーそれは即座に形を変え、巨大な弓へと姿を変えた。
「ふふっ、やっちゃえーーセイバー!」
嬉しそうな顔でイリヤが呟くと同時。
********ーー…
「ーーえ、何あれ!?」
アーチャーが矢を射かけ続けていると、凛が慌てた声を上げた。
「真逆…奴はセイバーでは無いのかっ!?」
風を切って飛来する九つの矢。
その矢は一つ一つが巨大で、かつ、鋭い。
全てに狙いをつけて射ち落す暇は無い…そう判断したアーチャーはその手に剣を、3本同時に投影する。
「ーーI am the bone of my sword…全てを射抜けーー
ジャッ!!
まるで赤い光線の様に三条の矢が空を裂き、飛んだ。
それはありえない軌跡を作り、セイバーが射った矢を次々と破壊する。
が、さらに飛来した新たな矢が赤い猟兵を射落とす。
「何というデタラメな…凛、引くぞ!」
矢は、最初に射られた矢を追い越す速度で迫り、追尾して動くこちらの魔弾を予測して破壊して見せたのだ。
更に彼方は1射につき9本の矢を射かけてくる。
こちらは、あの矢を落とすだけの威力となれば3本が限度にもかかわらず。
その三射で9本を射落としても、更にあちらは9本を射かけてくるーーいずれはこちらの手が押し負けるのは目に見えている。
「ーー口惜しくはあるが、あれは正真正銘バケモノか…?」
凛を小脇に抱え、ビルを躊躇なく飛び降りる。
幸いなのは彼がアーチャークラスでないからか、矢の狙いはやや大味な事か。
おそらくは半ば直感で射かけているのだろう。
此方の正確な位置は見えてはいまい。
だが、先ほどから狙いは徐々に正確さを増している。
と、なれば止まるのは危険以外の何物でも無い。
案の定、矢は意趣返しとばかりに次々と射かけられ、飛び退くアーチャーと凛へ殺到する。
急所を射抜くほど正確な射で無いにせよ、あの矢を受ければかすっただけでも大事だろう。
すぅ、と息を吸い込みーー新たに前方に投影。
「ーー
光の花が咲いた。
赤紫色をした7枚の花弁を展開する美しき盾。
それは確かな堅固さを持って、殺到した矢を全て防ぎきる。
花弁には傷一つつかず、矢は弾かれていく。
やがてアーチャーと凛は地上へと到達、矢弾はようやく止んでいた。
都合の良い事に都心部には珍しく、淡く霧が出てきていた。
矢の狙いが甘くなったのはこれもあったのかもしれない。
「ーーく、はっ…!」
ごっそりと魔力がもっていかれた。
凛は身体が重くなるのを感じ、アーチャーを見る。
次々と展開された多彩な矢弾、最後には…アイアス、そう言っていた。
アイアスと言えばーーギリシャ神話、トロイア戦争における大英雄が要した盾の筈だがーー彼は近代の英雄では無いかとあのランサーも言っていたでは無いか。
「アーチャー、貴方…本気で何者?」
「ーー言っただろう、君の不完全な召喚で記憶が定かでは無いと…全く、もう忘れるとは君は記憶力が無いのかね?」
などと、自称記憶喪失に言われてしまった。
「何ですって!?」
思えばこんな悪態も、彼の口八丁だったのだろうとーー後に私は後悔したものだ。
今この時には気付けなかった、その事実に。
私たちは、なんとか逃げ切った事に、只々安堵していたのだから。
********
【衛宮邸】
命からがら逃げおおせた俺たちはようやく人心地ついていた。
「ーー情けないのう、貴様ら。」
霧が形を変え、一人の少女へと変貌する。
「ーーイルマ?」
「そう!イルマ・ヨグ・ソトホープ様よ!」
えへん、と胸を反らすーーが、膨らみはほとんど無い。
「貴女…私、邪魔だって言わなかったかしら?」
凛があからさまに嫌な顔でイルマを睨む。
「は、我が魔霧が無ければ貫かれていたかも知れんというにーー恩知らずな女子よの。」
「魔霧ーーそうか、あの不自然な霧は…」
アーチャーは気づいていたのか得心がいったと言う顔で呟く。
「そうか、イルマが助けてくれたんだな、ありがとう。」
士郎は士郎で素直に礼を述べる。
「ーーまあ、どうだって構わねえがーー今なら朔弥を解呪できるはずだ、行くぜ。」
バーサーカーはバーサーカーでスタスタと土蔵へと歩いていく。
その過程で武装は解かれ、ラフなジーンズにシャツと言う格好になっていた。
「ま、待てよ!俺もーー」
「ーーまあ、朔弥を元に戻すこと自体は賛成よ…行きましょうアーチャー。」
「ああ。」
士郎が土蔵の鉄扉を開き、奥まった位置に布をかけられた朔弥の石像へと案内する。
そこへ、バーサーカーが手を触れ…朔弥の心臓の辺りに手を置いた。
「ーーユルーー」
言葉と共に、バーサーカーがアルファベットのZを鏡写しにした様な文字を描く。
ユル、再生と復活の象徴とされるルーン文字。
「こいつも…本気でバーサーカー…?魔術まで操るとか反則よね…」
と、凛は複雑な顔だ。
やがて輝きは薄れ、朔弥の表面を覆う石が剥がれ落ちて行く。
パラパラと石粉が散り、朔弥の目がうっすらと開く。
「んーーバーサー、カー…あれ、それにーーエミ、ヤん…?」
寝ぼけまなこでそう言って頭を振る。
ようやくの石化からの復活。
ライダーが倒れた事で石化の進行そのものは止まりはしたが、それまでに石になった部分ーー主に無機物はどうにもならなかった。
肉体は今のルーン文字により復活した、したのだが。
「ーーあれ?なんか…寒…い、?」
スースーする。
なんでか、まるで地肌を直に冬の空気が撫でている様なーー?
目の前には、何故か目を反らす士郎、アーチャー。
あ、って顔で固まる凛が居て、じー、っと見つめてくるゴスロリ少女。
そして。
堂々たる態度で両腕を組んでこちらを見る、バーサーカーの姿があった。
「よう、マスター…なかなか色っぽいぜ?」
つ、と自分の身体に視線を落とす、と。
…一部は、衣服が石になったままで僅かに残り隠れはするものの。
ほぼ、全裸。
そう、石化した服は、先ほど。
「ぴ…ピャーッ!!??」
バシィン!!
と、バーサーカーの頬を渾身の力でひっぱたく音が響いたのだった。
【後書き的なもの】
はい皆様、こちらはお久しぶりでございます。
やっとこさぐだ子(朔弥)が石から戻りました。
そして今回でセイバーの正体に確信を持った方も多いのでは無いでしょうか。
9つの矢、炎の剣ーー異常な不死性。
さらには彼には無窮の武練系のスキルがある為、前述した「アーチャーが最適なクラス」であるという彼自身の独白はあくまで、クラススキルの有無(鷹の目)による視力的な制限に過ぎません。
その上、セイバークラスで現界している彼には「直感」のクラススキルがあります、今回は矢の着弾を勘で補えた理由がそれでした。
回避によし、狙い撃ちによしの万能スキルですね。
今回は距離がありましたから逃げおおせたアーチャー組でしたが、もし中距離でしかけた場合、結果は変わっていた事でしょう。
そんな訳で、セイバーのデータです。
*投稿元では、materialとして別途掲載したものを記載します。
ーー寸劇つき。
…ーー**********
【Fate/alternative material ① 】
イリヤ(ロリブルマ)「さて、作者の気紛れで始まりましたこの企画、Fate/alternative− material(フェイトオルタナティブマテリアル。」
冬木の虎「解説は、冬木の虎ことワタクシ、藤村大河とーー」
イリヤ「今作品ではボインボインに育っちゃった、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンがおおくりします!」
虎「だが、ロリブルマだ。」
イリヤ「きー!ほっといてよ、いいじゃない、私のこの姿のファンもいるんだから!」
目玉『このロリコンどもめ!』
虎「ちょっ、今一瞬ゲイザーがいたんだけど!?ら、ランサー!ランサーを呼べ!?」
※ゲイザーとはFate/GrandOrderに登場するモブ敵ですが、必中やらなにやらいやらしい攻撃と、高いHPを持つ登場が多くとても面倒くさい敵キャラです、デカイ目玉。
※暫くお待ちください※
・
・
・
イリヤ「師匠、大丈夫ゲイザーさんは通りすがりのおっぱいタイツ師匠が串刺しにして持ち帰りしてくれましたから、震えて道場の隅に隠れなくて大丈夫ですよー?」
虎「そ、そうか!なら改めて登場サーヴァントの紹介と行きましょう!」
イリヤ「はーい、ではまず、ワタクシ、イリヤスフィールの召喚したサーヴァントです!」
セイバー
真名:不明
出典:不明
属性:中庸・善
イメージカラー:鉛/赤
マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【外見】
うねる様な癖毛を伸ばし、後ろに撫でつけオールバックにしたものを無造作に首後ろで束ねている。
身長もまた、扱う剣同様にでかい、2メートル越え、強靭な筋肉の鎧を纏う、均整のとれた肉体は鉛色の艶を持つ鋼と見紛う武の化身。
それは一種異様な迫力を孕む美でもある。
普段は特注のスーツを着ているが、作中で破壊された為宝具にて武装、それを宝具の意思か、主の意思かは定かではないが現代向けにアレンジしている。
手足に鎧、レザージャケット(手甲と袖は同化している)と言うぶっちゃけ間違えてしまった厨二的コスプレスタイル。
【能力値】
筋力:A+
耐久:A
敏捷:A
魔力:B
幸運:B
【クラススキル】
○対魔力A
ランクA以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。
○直感:B
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力、Bランクの第六感は高確率で危険を察知、回避せしめたり視認できない敵に対しての高い命中補正を得る。
また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。
○勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
○心眼(真):A
修行・鍛錬によって培った洞察力。
Aランクともなれば未来予知紛いの回避、敵に隙を誘発させる為の動作の組み立てを自然と行えてしまうレベル。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
○魔力放出(炎):B
魔力を体外に「炎」として放出する能力。
ジェット噴射じみた加速や炎を纏うことによりリアクティブアーマーの様に矢弾を爆圧で弾き飛ばすことも可能。
また、武器や拳に纏うことで威力の底上げも行える。
○無窮の武練:EX
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮する、また彼独自の術法・術理も存在し、それらは如何なる達人にも模倣は出来ない。
○神性:A
如何に神に近しい存在であるか。
高位の神霊に連なる者であるらしく、最高ランクの神性を誇る。
通常攻撃に追加ダメージを付与し、また一定ランク以下の魔性に対して心理的に有利に戦える。
○宝具 ????????
燃え盛る炎の如き刃紋と長大な刃を誇る
その神々しい輝きから恐らくはかのエクスカリバーにも劣らない高位の神造兵器であると予測される。
○宝具 ???の獅子
セイバーが纏う革鎧。
今は形を変え、レザージャケット風に変化している。
首元には鬣が変化したファーみたいな飾り、手足は金属の手甲と具足に覆われている。
神獣、霊獣の類が素材である可能性が高い。
魔力を持った
○宝具 ????の弓
巨大な黒塗りの強弓。
細部に渡り細工が施され、その表面はザラザラとした生物的な感触を持った弓。
矢の一本すら通常の2倍以上の太さ。
サイズからして常人には弦を引くことすら叶わない、中心には円形になった部分があり、そこに複数の矢を番え、一射で9つの矢を飛ばすことを可能とする、作りとしてはアーチェリーにも似たものだが、原典となる宝具はまた違った形をしているらしい。
現在はセイバークラスでの現界であるため通常は真名解放は不可能。
○宝具 ?????
セイバーの伝説上の逸話を再現した能力。
現状、詳細は不明。
******
虎「ーーなんだこれ。」
イリヤ「すっごいでしょー、んふふん♪」
虎「いや、それで済ますレベルじゃねーぞ。」
セイバー「………///」(照れているらしい)
虎「まだ不明な部分は正体に関わるからあえてぼかしてあります。(作者)だって…」
イリヤ「私の
虎「弟子一号…そのロリコン容姿でもアウトだが、本編の容姿でもその台詞はアウトだからな…」
イリヤ「えー?なんでー??」
虎「とりあえず大概チートだって言うのが良く解った、他の連中勝ち目無いんじゃないのこれ?」
セイバー「いや、可能性としては無いわけではない、かなりの無茶をしてようやく僅かな勝機が見えるかどうかではあると思うが…とはいえ、まだまだ姿も現さぬサーヴァントも居るのだ、戦局は単騎の強さのみで決するとは限らない、ましてやバトルロイヤル形式なら尚更の話だな。」
虎「謙虚だなー、憧れちゃうなー!その調子で特に不遜なバーサーカーとかヤってくれないかなー(チラチラ)」
イリヤ「…師匠、私怨入ってない?」
虎「な、なんの話かな、ワタクシ、公明正大が売りの冬木の虎、私怨なんか絡めて解説するわけないじゃないか、あーはっ、はっ!」
セイバー「…目が泳いでいるぞ、冬木のタイガー。」
虎「わっ、私をタイガーって呼ぶなー!?」
イリヤ「あ、師匠がキレた。」
セイバー「公明正大…?」
イリヤ「ん、今日はここまで!(きゃぴ☆」
虎「こ、こらっ勝手に終わるなー!?」
materialーー① end
②があれば、続く。
**********ーー…
はい、そんな訳でセイバーのデータを公開しました。
…いやあ、これは書いていてやばいとしか思えなかった。
宝具の性能はまだ秘されたまま、ましてや通常のステータスがパない。
下手なバーサーカーを軽く上回る勢い、原作青セイバーが顔面蒼白になるくらいですな。
まあ、現時点でラスボスまったなしなセイバー。
しかし、まあまだまだサーヴァントはいますから、今後にご期待ください。
それでは、次回はぐだ子、落ち込むの巻でお会いしましょう!
朔弥「は、裸見られた…先輩に、アーチャーに、バーサーカーに見られた…」
…予告する間もなく落ち込んでますね!←
ではでは!しーゆー!