時代干渉少年   作:絶神

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邪念の化身

 

「さぁ…始めようぜ…!」

 

「ウゥ?ジャネンバ?」

 

地獄へとやってきた大成は、ジャネンバを挑発する。

 

「ケケケケ!!」

 

とは言え、ジャネンバは遊び相手にしか見ていない様だ。

 

「ちっ!あんま舐めてると痛い目見るぞ!」

 

大成はジャネンバに接近し、攻撃をしかける。

 

「だぁぁあ!!」

 

拳を腹部に当てるが、風船の様に膨らんだお腹に拳は埋まる形となり、全くダメージが入らない。

 

「面倒くせえタイプだな…!!ハァ!!」

 

大成は超サイヤ人になり、気を溜める。

 

「ロッソプラスター!!」

 

「ジャネンバ!」

 

ジャネンバは手のひらを広げ、その手から大成と全く似た幻想を作り出し、同じ技を返してくる。

 

「マジかよ!!!」

 

同じ技、力がぶつかり合い、大きな爆発が起こる。

 

「ジャネンバジャネンバジャネンバ!!」

 

ジャネンバは赤ん坊の様に拍手をしている。さしずめ面白いオモチャがある…と言った感じだろう。

 

「舐めやがって…フン!!」

 

続いて超サイヤ人2、連続エネルギー弾を集中的にジャネンバの顔に向けて放つ。

 

「そらそらそらそらそらそらぁ!!」

 

「ジャ…ネンバァ!!」

 

さすがに的も大きいため、全弾命中。ジャネンバは顔を真っ赤にして痛そうな顔をする。

 

「バァ!!」

 

ジャネンバと大成の距離、およそ50m。

 

しかし、大成は突如真横から現れたジャネンバの拳が命中。そのまま吹き飛ばされてしまった。

 

「ぐぁぁぁ!!」

 

「ジャネンバ!」

 

確かにジャネンバは遠くにいるはずなのに、拳だけがまるで別空間からワープしたかのようにそこら中から飛び出してくる。

 

「いい加減にしろ!!」

 

拳を受け止める。

 

「ムム⁉︎」

 

「これがお前に繋がってんだったら…」

 

拳を受け止めたまま大成は超サイヤ人3へと変身する!!

 

「ジャネンバ⁉︎」

 

「拳に最高のプレゼント付きでお返ししてやるよ!!!」

 

超サイヤ人3の状態でのフルパワーのエネルギー弾を拳に放つ。

 

そのエネルギー弾はワープホールの様なものに吸い込まれていき、ジャネンバ本体の元で大爆発を起こす。

 

「ざまぁみろ!!」

 

ジャネンバはバラバラになり、トドメを刺したと思われた…が。

 

「やっぱこうなるか…」

 

バラバラにした肉片が集まり出し、新しい形状へと変化していく…

 

変化した肉体は通常の人間体の大きさになり、先ほどとは違い赤色の体のおびただしい尾を持ち、鬼のような形相をしている。

 

「お出ましですか…」

 

「ヒヒヒヒ…ヒャーッハッハッハ!!」

 

急に高笑いを上げ始めるジャネンバ。奇妙な行動について行けない大成。

 

「ハッハッ…」

 

「な…」

 

笑い声が止まったと思えば、ジャネンバが大成の顔の目前にまで移動していた。

 

「くそ!!」

 

大成は拳を振りかざす。ジャネンバの額に直撃したが…

 

「ヒャァ!!」

 

ジャネンバはもろともせず、大成に殴り返す。逆に大成にはダメージが入り、吹き飛んでしまう。

 

「がぁぁ!!…くそ!!」

 

なんとか体制を立て直し、ジャネンバの次の手を探る。

 

「身動き一つ取らねえ…何するか全く読めねえ…」

 

ジャネンバは二本の指を自分の前にかざす。

 

「なんだ…?」

 

二本の指が左から右へとスライドされた途端…その場所に光の線が描かれる。

 

「やべぇ!!」

 

「シャァァァァア!!」

 

そのまま線が細い光のガラスのような形状に変わり、超高速で大成へと向かってくる。

 

大成は回避を試みるが、さすがに全てはかわしきれず、命中部分から出血をしてしまう。

 

「いってぇ!!!」

 

それからはジャネンバのペースに飲まれてしまう。

 

ジャネンバは自身をも空間へと移動させる事ができる。

 

消えては後ろに現れたり、腕を伸ばし、尾を伸ばし、様々な人間ではできない攻撃を仕掛けて大成を追い詰めていく。

 

「こいつはマジでやべぇ…」

 

気づけば大成は息切れを起こし、傷だらけとなってしまっていた。

 

「二ヒヒヒヒ…」

 

ジャネンバはトドメだ!と言った顔で先ほど大成に浴びせた技、ライトニングシャワーレインを打つ構えをとる。

 

「さすがに…これくらったら死ぬかもな…」

 

ジャネンバがライトニングシャワーレインを放つ瞬間!

 

「グガ⁉︎」

 

何者かの蹴りがジャネンバの頭部に命中。ジャネンバは軽く吹き飛ぶ。

 

 

 

「貴様もサイヤ人だろうが!情けない面しやがって!!」

 

「べ…ベジータ!!」

 

彼を救ったのはなんとサイヤ人の王子ベジータであった。

 

 

「な…なんでここに!!」

 

「あっちでは俺は魔人ブウと戦って死んだんでな…こっちに来たら来たで地獄に行けなど命令しやがって…」

 

どうやらブウでの自爆で死んだ後の様だ。ここに来たのは閻魔大王の差し金だろう。

 

「貴様は大人しくしているんだな。」

 

「待てベジータ!!」

 

ジャネンバに突撃するベジータ。

 

「ガァア!!」

 

ジャネンバは接近される前に空間利用のパンチを繰り出す。

 

「フン!!」

 

ベジータはそれをかわし、先ほど大成が巨体のジャネンバにしたと同様。拳にエネルギー弾を放ちカウンターをとる。

 

「ヌゥゥ⁉︎」

 

「どこ見てやがる!!」

 

ベジータはジャネンバが驚いている瞬時に背後に回り、ジャネンバの背中に両手を添え、一気にジャネンバもろともエネルギー波を放つ。

 

「吹き飛びやがれぇぇ!!!」

 

ジャネンバはエネルギー波もろとも遠くにまで吹き飛ばされ、爆発に巻き込まれる。

 

「ハァァァァァァ!!!だだだだだ!!!!」

 

すかさずベジータは超連続エネルギー弾を放ち続ける。その数は数え切れないほどのエネルギー弾。

 

「す…すげぇ…!」

 

大成はただその光景に呆気をとられていた。

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

ようやく集中攻撃の手を休め、様子を伺うベジータ。

 

しかし…

 

 

「へっ!そうじゃなくちゃなぁ…!!」

 

ジャネンバはその体に傷を負ってはいるものの、致命的なダメージとまではいかず、その体を現した。

 

「グゥゥゥゥウ…!!!」

 

「へっ!!相当堪えているようだな!だが…今の俺は心底ムカついているんでな…」

 

ベジータは大成の超サイヤ人3の姿をチラリと見て、再び話す。

 

 

 

「どいつもこいつも簡単にこの俺を出し抜きやがって…!!貴様でこのムカつきを晴らさせてもらうぜ…!!」

 

「貴様の相手は、戦闘民族サイヤ人の王子、このベジータ様だぁぁあ!!」

 

 

コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!

  • 進撃の巨人
  • 灼眼のシャナ
  • ギルティクラウン
  • ドラゴンボール超
  • 魔法少女まどか☆マギカ(原作編

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