「…ここは…?」
大成が爆発に巻き込まれて気が付いた所はどこかの体育館の跳び箱中だった。
「俺…確か爆発に巻き込まれて…いや…女の子が空から降ってきて…」
大成は冷静に考えているが、彼の目の前に彼に覆い被さるように倒れている女の子が視界に入りその思考を停止させる。
「ん⁉︎ちょ…⁉︎」
大成は今までこのような事態が訪れなかったために混乱してしまう。
「62cm…Bに見せたAカップ…いや、これ見せれてすらないだろ…」
覆い被さる彼女の服が胸元まで露わになっているため、動けない大成は思わず見てしまった。
「神崎・H・アリア…?この子の名前か…?」
バストサイズの書いてある札の横に名前が書いてある札を見つけた。
「胸の…胸…胸⁉︎」
ドクンッ…
「まずい…⁉︎」
大成はこの世界では興奮状態に入るとまずい気がしているため、慌てて冷静さを保とうとする。
「……よし…大丈夫…」
かと思ったら目の前の意識を取り戻した彼女と目が合ってしまった。
「…サ…サイッテーー!!!」
目を覚ましたピンク色のツインテールの髪型の少女、アリアは大きな声を上げて大成をビンタする。
「ってぇ!!な、なにすんだよ!!」
「なにすんだじゃないわよ!!あ、あんた、み…みたでしょ!!このスケベ!変態!!」
マシンガンに変態扱いしてくるアリアに困惑しながらも大成は話を続ける。
「と…とりあえず今のは事故だ!!」
「事故もなにも…ッッ!!」
怒りをさらにぶつけてこようとした彼女だが急に話を止めて跳び箱の中に頭を伏せる。
「どうし…ボフッ!!」
大成の口をアリアの小さな胸が塞ぐ。
「まさか…もう追ってがきたわけ⁉︎」
爆発させた機銃の新たな追っ手が2人を追いかけてきたようだ。
「数が多すぎる…!!」バンッ!!
アリアは両腰に装着させていた2丁拳銃を使い機銃に抵抗するが、上手くかわされる。
機銃は6機あるため、うまく狙いが定まらないようだ。
「…この跳び箱が防弾仕様じゃなかったらあたし達はとっくに風穴だらけだったわね…」
アリアは威嚇射撃をして機銃を一時退避させた。
「今の内に違う場所に隠れるわよ、ついてきなさい。」
「…」
顔を下に向けたまま大成は無言になる。
「何やってんのよ!早くしないとまた撃たれるわよ!!」
「…さて…」
「きゃっ⁉︎」
急にアリアをお姫様抱っこの形で持ち上げた大成は跳び箱の隣に積み重ねられた鉄パイプの山にアリアを座らせる。
「…さぁ、パーティの時間だ、お姫様。」
「なっ…⁉︎」
「その愛らしい表情をこれ以上小作な機械共に狂わせてたまるか!」
「あ…あんた何急にキャラ変わってんのよ!!」
先ほどと全く雰囲気が変わった大成にアリアは驚きを隠せない。
「君にはそんな物騒な拳銃は似合わないよ。」スッ
「あ…」
2丁拳銃を持っていたアリアの手を大成が動かし拳銃をしまわせる。
「…ふむ…」
銃を持ってしばらく考え込む大成。
「俺の初の拳銃お披露目だな…よーく見ててごらん。」
「あんた…死ぬ気…⁉︎」
鉄パイプから少しでも外に動けば入り口に待ち構えている6台の機銃に蜂の巣にされるであろう。
「俺は死なないよ。君というお姫様を見つけてしまったからね。アリアは俺のものだよ。」
「なな…!!」
顔を真っ赤にして言葉が出ないアリアを置いて大成は機銃の待ち構える場所に歩み寄る。
「ちょ…!!やめなさい!いくら防弾仕様の制服とは言ってもあの数に撃たれたらひとたまりもないわよ!」
「大丈夫さ、当たらなければいい話だ。」
その途端大成が踏み出した。
大成を認識した機銃は一斉に銃弾を放つ。
「…え?」
勝負は一瞬だった。
アリアが気付いた時にはすでに機銃が全て破壊されていたのだ。
「今…何したのよ…」
大成は全ての銃弾を避け、その動作の途中で機銃の銃口にピッタリ入るように自分の銃を六発放ったのだ。
「さて…邪魔者は片付けた。迷える中学生は早く学校に行くんだよ?」
「わ…私は中学生じゃなぁぁぁい!!!」
「おっとごめんごめん…まだ年端もいかない小学生だったか…」
バンッ!!
「あんた…殺してやるわよ…私は…高2よぉぉ!!!」
銃を乱射してくるアリア
「まさか同級生だったなんて…ごめんよ…無礼な事をして悪かった…」
話しながらサラッと全て避ける大成に更にストレスを溜めたアリアは大成の懐に近づき背中に忍ばしていた二本の刀を振るう。
「おっと!格闘技もやっているのか!しかも刀も持っているなんて…」
「殺してやりゅうううううう!!!」
大成は大きく後ろに飛んでアリアと距離をとる。
「ごめんよ、迷い猫ちゃん。俺はもう学校に行かないといけない。君も遅刻しないようにするんだぞ!!」
「あいつ…末代まで祟ってやるわ…」
アリアは颯爽と消えた大成の顔を脳裏に焼き付けたのであった…
コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!
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