時代干渉少年   作:絶神

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緋弾のアリア編
第1弾 La Bambina


 

『空から女の子が降ってくると思うか…?』

 

 

 

『それは…不思議で特別なことが起こるプロローグ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッ…ハァハァ…グッ…!!」

 

 

「…ハッ⁉︎」

 

 

『主人公はその子と知り合いになって、大冒険が始まる。』

 

 

 

『だけど、本気でそれを望むのは浅はかってものだ』

 

 

 

『だってそんな子、普通なわけが無い。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーバンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間前

 

 

「ーーーさて、どうやら俺は、これから学校に行かないといけないらしい。」

 

とある一軒家にいる大成は、新たな世界に来た時に設備されている物や服を見て、自分がこれから学生として進んでいかなければいけないことを知る。

 

 

「…にしても、この制服の生地硬くないか…?どうなってるんだよ…ハサミでも切れねえぞ…」

 

これから行かなければいけない学校の制服は、普通の制服とは違ってとても現世では考えられない素材で作られているようだ。

 

「…っと…そんな事言ってても仕方ないか…」

 

大成は目を瞑って何かを考えている。そして口から言葉を発する。

 

「武偵高校…」

 

そのまま大成は独り言を続ける

 

「俺が今から行く高校の名前、今年で2年生になるようだ…」

 

 

ピンポーン…

 

大成の住む家からインターホンの音が鳴り響く。

そのまま玄関に歩んで大成はドアを開ける。

 

「そして…」

 

ガチャ…

 

「おはよう、大ちゃん!!」

 

「この子は星伽白雪…」

 

ドアを開けた先には、白いリボンを髪に結んで、その長い黒髪をなびかせながらこちらに挨拶してくる女の子。星伽白雪(ほとぎしらゆき)が立っていた。

 

「大ちゃん!今日から同じ高校の生徒として、改めてよろしくお願いします!!」

 

白雪は深くお辞儀をする。その際に白雪の制服の間から見える大きな胸が目に入る。

 

「グッ…!!」

 

「どうしたの⁉︎大ちゃん⁉︎どこか具合が悪いの⁉︎」

 

大成は今まで感じた事もない威圧の様なものを感じて少しよろけるが、冷静さを保って話を繋げる。

 

「だ…大丈夫…ってか大ちゃんって…名前で呼べ、名前で。俺は逢坂大成だ。大ちゃんじゃない。」

 

「あ…ごめんね…でもあたし、大ちゃんの事考えてたから、大ちゃんを見たらつい…ハッ⁉︎またあたし大ちゃんって…ご、ごめんね…大ちゃん…あっ…」

 

一人芝居をしているのかと突っ込みたくなるぐらいに話が通じていない子を目の前に大成は溜息をつく。

 

「はぁ…悪いが白雪、俺は今日初の武偵高校に登校する日だ、少し準備をしてから行くから、先に行っててくれ。」

 

白雪は一緒にいけない事からか少し残念そうな顔をして、その場を去ろうとする。

 

「う…うん…じゃあ、先に行ってるね…」

 

肩を落としながら歩いていく白雪に大成は思い出したかの様に声をかける。

 

「あ、白雪!ここに寄ってくれてありがとな!来てくれなかったら今日が学校って忘れてたわ!」

 

白雪は嬉しそうな顔をして振り返って、手を振ってくる。

 

「うん!!大ちゃんと一緒に今日から学校なんて楽しみ!!あ、また大ちゃ」

「はいはい、気をつけて行くんだぞー」

 

無限ループが始まる前に話を切った大成は扉を閉めて自室に戻る。

 

 

 

「さて…状況は分かってきたぞ…」

 

大成は険しい顔になって自分の頭にまとめたことを呟く。

 

「この世界での設定はもう決まっている…おそらく本来の主人公の立ち位置に入ったからだろう…必要最低限の知識と記憶は持っているみたいだな…」

 

「…という事は、俺が今から行く学校には…これが必要不可欠…」

 

机に置いてある拳銃を手に取る。

 

「つまり…ここは拳銃を扱う世界ってことだな…」

 

時計を見ると、学校のホームルームに間に合わなくなるため、大成も身支度を整えて家を出る。

 

「そして…」

 

大成は空に向けて手を上げてエネルギー波を放つ…はずだったがそれは叶わなかった。

 

「ドラゴンボールの世界の力が使えない…?いや、でもただの人間って感じはしない…ある程度の力はあるがあの世界みたいなバランスの崩れる力は使えないってことなのか…?」

 

考えながら大成は頭にインプットされている高校の場所を頼りに自転車に乗って道を進む。

 

「…にしても自転車があるなんて気前のいい設定だこと…」

 

大成はこう言うが、その後すぐに自転車に乗ったことを後悔する事になる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソノ、自転車ニハ、爆弾ガ、仕掛ケテアリ、ヤガリマス」

 

「…は?」

 

大成は自転車を漕ぎながら辺りを見回すと、後ろから自転車を追いかけてくる機械がいた。

 

「速度ヲ、落トシタリ、止マルト、爆発シ、ヤガリマス」

 

「な…なんだ⁉︎誰のイタズラだ⁉︎」

 

「助ケヲ、求メテハイケマセン。携帯ヲ、使用シタ場合モ、爆発シ、ヤガリマス」

 

「マジかよ…‼︎」

 

大成は左手を離して自転車のサドル部分を触る。

するとそこには確かに自転車には付けられているはずのないなにか機械の様な物が触って感じられた。

 

「ハッ⁉︎」

 

頬に汗が滲み、大成は血相を変える。

 

「これが…この世界に君臨する武偵を殺す奴ら…」

 

大成は自転車を追いかけて先ほどから警告してくる機械を睨みつける

 

「…『武偵殺し』さんの手口とやらですかよ…!!」

 

武偵という存在を殺す武偵殺し、その模倣犯が今、今日を持って武偵となる大成を狙っている様だ。

 

「なんで…今日初めて武偵って存在になる俺が狙われるんだよ…‼︎クソがッ…‼︎」

 

 

自転車を猛スピードで漕ぎながら大成は試行錯誤する。

 

「止まっても減速しても爆発…飛降りようにもあの機械に付けられてる拳銃がセンサーで察知して俺を打ち抜くだろう…どうすりゃいいんだ…」

 

まさに八方ふさがりな状況に陥った大成。次第に息が切れ始める。

 

「クソ…体力が…」

 

 

とあるビル街を通った時…大成の目に映るものがあった。

 

…それは一瞬の出来事ではあったが、大成の目はスローな世界にあるように見えた。

 

 

 

空から女の子が降ってくると思うか…?

 

 

 

バンッ!バン!!!

 

 

鳴り響く銃声、その途端、自転車から落ち、体に大きな振動と痛みが走る。

 

大成はどうやら大きな爆発に吹き飛ばされたようだ。

 

「ぐはっ…!!ど…うなっ…て…」

 

大成はそのまま意識を失ってしまった。

 




久しぶりの更新です。

この話はすこし微エ口な要素を取り入れないと進めれない話でもあるので、そこはご了承ください…

コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!

  • 進撃の巨人
  • 灼眼のシャナ
  • ギルティクラウン
  • ドラゴンボール超
  • 魔法少女まどか☆マギカ(原作編

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