時代干渉少年   作:絶神

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ドラゴンボール(人造人間・セル編)
来るべき戦いに向けて


「では、ドラゴンボールの世界に行くのじゃな?」

「あぁ、俺はまだまだ強くなりたいからな。」

 

大成は最初に転生したドラゴンボールの世界の続きに干渉するみたいだ。強さを求めるならば、それが妥当であろう

 

 

「まどか達を救えなかったのは俺に力が足りなかったからだ。いつ死んでもおかしくない。それは分かってるけど、苦労しないとそれに見合ったものは得られない。だから俺はドラゴンボールの世界に行く。」

「うむ…」

 

少し前にまどマギの世界から帰ってきた大成だが、そこでは彼にとっては辛い結果となってしまった。

その経験からか、大成はさらに高みを目指し、平和な道を切り開こうとする意思が見える。

 

「お主が頑張ろうとする気持ちは分かるが、原作はくれぐれも変えないようにな?」

「あぁ…」

 

大成は神の作ったドラゴンボールの世界へと行く道を前に一度神の方を振り向き

 

「俺という人間の物語の原作を今作ってるんだ。原作を変えるも何もないだろ?それじゃ、いってくる。」

「やれやれ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ハァ…ハァ…」

「孫悟空、エネルギーは頂くぞ。」

「19号、私の分も残しておけ。」

「了解。20号」

 

胸を押さえながら苦しそうな顔をして戦う孫悟空、そして対するは人造人間19号、20号。

 

「ハァ…ハァ…じょ、冗談じゃねぇ…」

「悟空の奴一体どうしたというのだ…」

「そうか!!悟空は心臓病なんだ!!あの未来からきた奴がいってたやつ!!」

「クッ…よりにもよってこんな時に…」

 

ピッコロとクリリンがお互いに悟空の異変に気付いたようだ。仙豆を持っていたクリリンは急いで悟空に仙豆を渡す。

 

「悟空!!仙豆だ!!食え!!」

「サ…サンキュー!クリリン!」

 

仙豆を食べ、再び気を放ち戦う悟空、しかし、当然それは消耗した気を回復しただけであり、ウイルス性の心臓病には効き目はない。

すぐ様悟空は同じように苦しそうに息切れを起こす。

 

「ハァ…ハァ…ど…どうしちまったんだ…オレの体…」

「回復したところで無駄だ」

 

ガッ

 

「ぐぁ!!」

「再びエネルギーを貰うぞ。」

「くっ!だりゃぁぁあ!」

 

19号にエネルギーを奪われようと首を掴まれた瞬間に悟空は力を振り絞ってそれを回避する。

が、しかしついに心臓病の苦しみが頂点に達したのか、悟空は地に倒れてしまう

 

「ぐぁぁぁあ!!ハァ…ハァ…が…ぁぁあ」

「悟空!!」

「まずい!」

 

クリリンとピッコロが悟空を助けようと近づくがそこに20号が現れ、邪魔をされる。

 

「これ以上先へはいかせんぞ…」

「クッ…」

 

19号は悟空に近寄り、悟空の首を掴みエネルギーを吸収し始める。

 

「エネルギーを頂くぞ。」

「がぁぁぁぁぁあ…」

 

その時

 

バキッ!!

 

「カカロットの出る幕はないぜ…」

 

ベジータが現れ、19号を蹴り飛ばす。間一髪助かった悟空をクリリン達のところに蹴り飛ばし、ベジータは19号と戦いに入る。

 

「ハァァァァァア!!!!」ドゥ!!

「なっ⁉︎」

 

辺りがベジータを見て騒然とする。

 

「俺様も慣れるんだよ…伝説の超サイヤ人にな…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その頃…

 

「さて…どうしたもんかな…」

 

大成は自分が今何をすべきかが分からないまま街を歩いていた。

 

「今加勢に行ったところでベジータの邪魔すると何言われるか分からんしな…とりあえずブルマのところにいくか…」

 

 

 

 

 

カプセルコーポレーション

 

「やぁ!ブルマ!」

「あんたは確か…ナメック星でフリーザと戦って、その後地球に来たフリーザの兄とお父さんを倒しちゃった人でしょ⁉︎」

「覚えててくれてよかったよ。頼みがあるんだ。」

 

大成はブルマに自分の要望を問いかける

 

「えぇーーー!!1000倍の重力室を作ってほしいですって⁉︎」

「あぁ、なんならそれ以上のも作れる限りで作ってほしいんだ。」

「そんな…どうしてサイヤ人ってのはこうもバカなのかしら…」

 

ブルマはおそらくベジータにも似たようなことを言われたのであろう、戦う事、自身を鍛える事にしか頭がないサイヤ人に呆れているようだ。

 

「んー…まぁ、できないことはないけど、足りない部品があるから買ってきてからやってみるわ…明日にでもまた来なさい。」

「ありがとう!じゃあ、また明日!」

 

バシューン…

 

「全く…まぁ、それに付き合っちゃってるあたしもバカなのかしら…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

岩山

 

「チッ…どこにいきやがった!!出てきやがれ!!姿を見せろ!!!」

 

ベジータが大きな声を張っている。探しているのは20号だ。

 

先ほど、19号との戦いに圧勝したベジータは、20号にも戦いを仕掛ける。

しかし、戦いが困難と感じた20号は、自分の生み出した人造人間17号、18号を起動させるために、姿を隠しながら自分の研究所に向かっていたのだ。

 

「ベジータの奴め…しつこい奴だ…だが、私は自分も人造人間に改造した、あいつらの言う、「気」では私を見つけられまい…」

 

人造人間は気がないため、こちら側は探す事ができない。

 

「とはいえ…今のエネルギーでは研究所まで行くのも時間がかかるか…ベジータにでも見つかれば戦う事もできん…どれ…誰かのエネルギーを奪ってやるか。」

 

20号…もといドクターゲロはその場に来ていた戦士の中から、ピッコロを襲い、口を押さえて声を上げさせないようにしてエネルギーを吸収する。

 

「ムゴッ⁉︎」

「エネルギーは頂くぞ…」

 

しかしピッコロはテレパシーを使えたため、近くにいた悟飯に呼びかけ、それに気づいた悟飯は20号を攻撃。ピッコロはエネルギーを全て奪われずに済んだ。

 

「お…おのれ…なぜ場所が⁉︎」

「ぺっ…やってくれやがったな…ベジータ!ここは俺にやらせてくれ。」

「ふんっ…いいだろう。貴様が死んだら俺様が片付けるだけだ。」

 

そして今度は逃げ場のない20号はピッコロと戦うことになる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

神様の宮殿

 

「お主は…」

「初めまして…かな?タイセイって言います…」

 

大成は神様の宮殿に来ていた。

 

「うむ…お主には地球の危機を救ってもらったからな…感謝するぞ…」

「いやいや、感謝される覚えはないって!目の前にいた敵を排除したまでさ。」

 

大成は手を頭に回しながら話を続ける。

 

「それで?今日は何か用があってここに来たのであろう。お主にしてやれる事があるとは思えんが…」

「あぁ、今じゃないんだけどさ、精神と時の部屋を使わせてほしいんだ。」

「精神と時の部屋か…なぜその部屋の事を…」

「んまぁ、色々と事情があってね。ある程度の事はわかってるんだ。これから恐ろしい敵が現れるからな。俺自身鍛えておきたいんだ。」

 

神様は不思議そうにこちらを見つめているが、大成からは邪気は感じられないため、話を飲む。

 

「よかろう…好きな時に使うが良い…分かっているのなら、部屋の事を説明するまでもあるまい…」

「あぁ…感謝するよ。神様とは、これで会うのは最初で最期になるかもな!じゃな!」

「お…おい!」

 

バシューン…

 

大成はそのまままた下界へと飛び去っていった。

 

「…まさか、ピッコロが、また死ぬのか…?」

 

 

 

 

 

 

「…これで俺を鍛える道筋は作っておいた…後はうまくストーリーに合わせるだけだな。神様はピッコロと同化すれば、記憶も共有できるはずだから、俺が精神と時の部屋を使う約束も大丈夫なはず…」

 

大成は計算しながら物事を進めているようだ。

 

「さて…そろそろみんなのところにいくとするか…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

研究所

 

「じゅ…17号!!貴様…!!」

「また止められてたまるかよ、クソジジイ!」

 

グシャッ…

 

あれからなんとか研究所へ行った20号は、17号と18号を起動させるも、20号は殺されてしまった。

 

「な…あいつ…生みの親を…!」

「面白くなってきやがったな…」

「皆さん!!下がってください!!」

 

あれから合流したトランクスが、超化し、17号達に向けてエネルギー波を打つ。

 

ドゴォーーーン…

 

「おい貴様!余計な真似をするんじゃない!」

「貴方は何を言ってるんですか!今やらないと、大変な事になるんですよ!!」

 

トランクスの攻撃は虚しくも意味をなさず、2人の人造人間は姿を見せる。

もう一つの人造人間の入ったカプセルを持ちながら…

 

「16号か…こいつは完全に機械ベースだが、パワーがあまりにも強すぎて不完全と聞いたが…」

「いいじゃん、17号?開けちゃおうよ!」

「そうだな。」

 

ピッ…プシューー…

 

「人造人間16号…⁉︎見た事も聞いた事もないぞ…!!違う…さっきの19号と20号といい、俺の歴史とは…明らかに違う!!」

 

トランクスの歩んだ歴史とは大きく事なり、ついにはさらに人造人間が1人増えてしまう。

 

「よう、16号。お前は何のために作られたんだ?」

「俺は孫悟空を殺すためだけに作られた」

「ふっ…じゃあ、のんびり孫悟空のいる所まで向かうとするか。」

 

そういうと三人はベジータ達を無視して飛んで行ってしまった。

 

 

「あの野郎…目に入らなかったとでも言うのか!!待ちやがれ!」

 

ベジータも人造人間を追って、他のメンツも後に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

「ここら辺で車でも探すとするか。」

「よう。」

 

17号達が振り返ると、追いかけてきたベジータが立っていた。

 

「ベジータか。まさか、戦いに来たんじゃないだろうな」

「そのまさかだ…貴様ら全員、俺様がバラバラにしてやる…」

 

ベジータは戦闘態勢にはいる。

 

「あたしにやらせてよ。17号。」

「18号…いいだろう。」

「あはっ」

 

後に続いてきたトランクス達も加勢しようとする。

が、17号がそれを阻止する。

 

「おっと、ベジータと18号の戦いを邪魔するなら、俺が相手になろう。」

「クッ…」

 

全員が見守る中、最初は押していたと思われていたベジータが、徐々に押されだす。

 

バキッ

 

「グァァァァァァア!!」

「クスッ」

 

「と…父さぁぁぁん!!!」

 

父の苦しむ姿を見ていられず、トランクスは超化して加勢に入ろうとする。

しかし瞬時に17号に蹴り飛ばされる。

 

「邪魔するなと言っただろう?」

「チッ…お前ら!俺たちも全員でかかるぞ!!ベジータを助けるんだ!!」

 

「その必要はない」

 

!!

 

周りは声のした方を振り返る。そして歓喜の声をあげる。

 

「タ…タイセイさん!!」

「タイセイ!!」

 

ようやく到着した大成が17号の前に立ち、構えを取る。

 

「お前1人は俺が相手だ。ベジータ、まだやれるだろ?」

 

大成の言葉に立ち上がったベジータは更に気を上昇させる

 

「誰にものいってやがる!!俺様は誇り高きサイヤ人の王子、ベジータ様だぞ!!」

「へっ…じゃあ、見せてやろうぜ。サイヤ人の底力をよ!!」

 

 

 

 




今回は終わりです。ちょっと長かったかな…

コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!

  • 進撃の巨人
  • 灼眼のシャナ
  • ギルティクラウン
  • ドラゴンボール超
  • 魔法少女まどか☆マギカ(原作編

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