時代干渉少年   作:絶神

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コルド大王の底力

「貴方は…どうして俺の名を…⁉︎」

 

トランクスとタイセイがそう呼ぶ少年は突然の出来事にかなり混乱している。トランクスの反応を見る限りお互いは初対面のようだ。

 

「未来からやってきて、いまからフリーザとその父を始末するんだろ?全ては未来を救うために。」

「なっ!」

 

危険と悟ったのかトランクスは剣を構え戦闘体勢に切り替える。

 

「まてまて!俺はお前と争うつもりは微塵もない!むしろ一緒にフリーザと父親を倒そうって考えだ!」

「…貴方が何者かは分からないですが、お気遣いは結構です。フリーザ達は俺1人で大丈夫です。見たところ貴方もサイヤ人の様ですが…今の時代で奴らに勝てるのは孫悟空さんだけだと思います」

 

タイセイはとても礼儀正しいトランクスの言葉遣いに少し戸惑いながらもなんとかして戦いに参加させてもらおうとする。

 

「まぁまてって!見学だけでもさせてほしいんだ!別に邪魔はしない!それに、フリーザごときに負けはしないさ」

「先ほども言いましたが…俺1人で…⁉︎」

「なんだ…⁉︎」

 

不意に巨大な力が二つ現れる。おそらくフリーザとコルドであろう。

 

「チッ…とりあえずいくぞ…!嫌でも俺も参加させてもらうからな!」

 

俺が宇宙船の着陸地点へ急いで向かうとトランクスもそれに合わせて付いていく。

 

そして宇宙船が着陸し、そこにフリーザとコルドが姿を表す。

 

「…ここが地球だよパパ…それにしてもおかしいね…」

「あぁ…クウラが来ていると聞いたがなんだこの有様は、新品同様ではないか」

 

「…来たか…どうする?早速仕留めるか?」

「貴方はここで見ていてください。俺がやります。」

 

トランクスはそういいフリーザとコルドの前に姿を現し超サイヤ人へと変身する

 

「お前達は僕に一瞬で殺される…わかっているんだ…」

「な…!超サイヤ人!まさか兄さんは…!」

「クウラはこいつにやられたというのか⁉︎」

 

戦闘が始まった。先手必勝と言わんばかりにフリーザはトランクスに強大なエネルギーを撃ち込む。

爆風に紛れてその場を離れていたトランクスは気づかないフリーザとコルドにエネルギーを溜めながら奇襲をかける

 

「こっちだ!!!!ハァ!」

「⁉︎」

 

慌てて上へ飛び上がりそれを回避するフリーザ。彼がトランクスの姿を再度確認した時にはもう遅かった。

 

「ハァァア!」

 

トランクスは剣を振るいフリーザを一刀両断。そのまま立て続けに斬り刻みバラバラにし、最後はエネルギーを放ち消滅させてしまう。

まさに一瞬であった。

 

「…次は貴様だ。」

「…許さん…」

 

コルドの様子が少しおかしい。かなり怒りが回っているのかコルドの戦闘力が上昇していく。

 

「我が自慢の息子を2人も、しかもサイヤ人に殺されるとは一族の恥だ…わしが直々に消してくれる!」

「な…気が…!大幅に上がっていく!」

 

タイセイはこのパターンを知っている。かつてナメック星でフリーザと戦った時に経験した。そう、変身だ。

 

「ヌオァァァァァァア!!」

 

コルドの周りからかなりの風が巻き起こり砂埃と共に辺りが見えなくなる。分かるのはコルドの戦闘力がありえないほどに上昇したという事。

そしてフリーザの第三形態そっくりのコルドが姿を見せる。

 

「ワシの栄光の前に平伏せ!」

「クッ…!そう簡単にはいかなさそうだ!」

 

コルドとトランクスの戦闘が幕を上げた。トランクスは超サイヤ人なだけあって変身したコルドとは普通に戦えている。どちらかと言えばトランクスの方が押しているぐらいだ。

 

「やるではないか小僧!」

「この程度じゃまだ俺には届かないぞ!フリーザもろとも消え去ってしまえ!」

 

トランクスは気を集中させコルドに向けて特大級のエネルギーを放つ

 

「フィニッシュバスター!!」

「ヌゥ⁉︎」

 

直撃し勝負は見えたかに見えた…

 

「なっ⁉︎」

「…貴様らを殺した後この銀河一体を消してくれる!覚悟するがいい!」グワッ

「がっ⁉︎」

 

煙から現れたコルドはフリーザと同じ姿へと変身を遂げていた。その戦闘力は絶大と言っても過言ではない。少なくともトランクスではもう先が見えない戦いとなっていた。

 

立て続けにトランクスへ攻撃を重ねトランクスを地面へと叩きつける。コルドは止めと言わんばかりに大きなデスボールを作り出す。

 

「あの世で後悔するがいい!我ら一族に抵抗した愚かな罪深さをな!」

 

トランクスは目をつぶり死を覚悟した。

 

「…?」

 

彼は被弾するはずだった痛みが感じられない事に違和感を感じ目を開ける…そこには自分と同じ超化したサイヤ人が立っていた。

 

「…後は任せろ」

「貴方は…」

 

トランクスはまさか超化できるなんて!と驚いた顔をしている。タイセイはそれを見向きもせず言葉を続ける。

 

「トランクス、お前は一旦戦線を離れろ。そこらへんに隠れてるベジータ達が余計な手首を突っ込まないようにしてくれ。」

「貴方はどうするんですか…⁉︎」

 

タイセイはトランクスの方に少しだけ振り向き、ニカッと笑ってこう続ける

 

「お前がこれから起こそうとした歴史改変を俺が代わりにやり遂げてやるよ。」

「生意気なガキだ…」

「コルド、これだけは言っておこう。クウラは俺がトドメをさした」

 

そう聞いた途端コルドの目の色が代わりおぞましい気が立ち込める。

 

「…ならば貴様もじわじわとなぶり殺しにしてくれる…愚かな民族よ…その中途半端な力がゆえに地獄を見る事になるのだ。」

 

コルドは猛接近してタイセイの前に飛びかかり拳を振るう。

タイセイはそれを避けずに手で受け止め、足でコルドの腹部に蹴りを入れる

 

「グッ!」

「ハハッ!力量見誤んなよ…!クウラを倒したんだぜ…⁉︎オラッ!」

 

すかさずコルドの腕を掴みジャイアントスクロールでコルドを上空に投げとばす。

 

すぐさま体制を立て直しコルドはしばらく何かを考え始める。

そして考えがまとまった途端さらに気を高める

 

「…そうだったな…息子2人とも油断して殺された愚かな息子だ。ワシはそうはいかんからな。最大の力を持って貴様を消してくれる!」

 

みるみるコルドの姿が更に変貌していきやがてかつてのクウラのような形態へと変身を遂げる。

 

 

 

「…こりゃハナっから全開で飛ばさねぇとヤバイかもな…」

 

 

コルドは地へと降りニヤッと笑いタイセイへ殺意の眼差しを向ける

 

 

「では、始めようか。誰も知らぬこのコルドの圧倒的な力をお見せしよう」




終わりませんでした!
とりあえずくぎらせてもらいます!次は戦闘が主に主流となります!できれば次で終わりたいですね…

最終形態コルド様をオリジナルで作らせてもらいました…
フリーザ、クウラの父ということもあり同じ最終形態でもその戦闘力は絶大です!

続きをお楽しみに!

感想、アドバイスあれはよろしくお願い申し上げます。

コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!

  • 進撃の巨人
  • 灼眼のシャナ
  • ギルティクラウン
  • ドラゴンボール超
  • 魔法少女まどか☆マギカ(原作編

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