東方喰種録   作:しーや(厨二全開)

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なんとuaが1000を超えていてびっくりです!
こんな作品を見てくれる人がこんなにいるとはかんげきです!これからもお願いします




先程まで威勢よく部屋を飛び出して金木だったがそれも長く続かなかった。

 

金木「..これは、迷ったね。おかしいな..来た時の道は覚えてるからその通りに戻ってきたのに..」

 

慌てる様子もなくただ黙々と歩き続けていると、沢山の本が置いてあるとてつもなく大きな部屋を見つけた。

 

金木「最近ゆっくり本を読む機会が無いな..」

 

好奇心にかられてかその部屋に入る

 

金木「高槻の作品とかは置いてないのかな?探そうにもこの広さじゃなぁ..」

 

そう言いつつ辺りを歩く。そうすると地下への階段を見つけた。

 

金木「...なんだろう。この先に何か..いる。」

 

先程までの金木ならそんな事より本を見るか、脱出を試みる所だが気配とかそれ以前に血の匂いが漂っていた。

 

金木「...喰種じゃない。でもこの血の臭いは?」

 

その階段を降りていくと目の前に分厚い鉄扉があった。

 

金木「随分と分厚い扉だな。僕の赫子でも壊せるかどうか。」

 

コンコンと叩いて分厚さを確認する。

 

?「だれかいるの?」

 

中から小さい女の子の声がきこえた。

 

金木(こんな分厚い扉の中にいて、辺りの状況...普通の子じゃない。まず探りからいれてみようか)

 

金木は妙に慎重だった。

 

金木「君は?」

 

?「あなた新しい人?それとも外から迷い込んだ人?」

 

金木「そうだね。この屋敷に招待されたんだけど迷っちゃったんだよね」

 

?「そっか。だから私のこと知らないんだ。」

 

金木「君の名前を聞いてもいいかな?」

 

フラン「フランドール・スカーレット」

 

金木「!?」

 

金木は絶句した。レミリアは自分の家族をこんな所に閉じ込めていたのかと。が、しかしすぐに冷静になり何か理由があるのでは?と考え出す。

 

金木「僕は金木研。外来人だよ。」

 

フラン「お兄さんは外来人なんだ。確かに他の人とは違う感じがするよ。」

 

金木「フランちゃん、どうしてこんな所に閉じ込められているの?」

 

フラン「.....私が、危険だからってお姉様に聞いた」

 

金木「危険?」

 

フラン「うん。私の能力はありとあらゆる物を破壊する程度の能力。」

 

金木(馬鹿みたいにふざけた力だ。レミリアを姉と言っているならもっと幼いはずだ。そんな子がそんな力を? )

 

金木「そうなんだ。それで君はそれを制御出来ないのか」

 

フラン「うん。制御出来ないから使いたくない。ううん、むしろこんな力いらない。勝手に発動して他人を巻き込むこんな力!私はいらない!」

 

金木(あぁ..この子は僕に似てる。強くなかった僕に、とても似ている。でも、僕のようにはなってほしくない。)

 

金木「..フランちゃんは優しいね。だからその力を優しい事に使ってみようよ。」

 

フラン「優しい事に?」

 

金木「うん。傷つける人より傷つけられる人に。フランちゃんが今までその能力で誰を傷つけてきたかは知らないよ。でもフランちゃんにはこれからがあるんだ。だから傷つけてしまった人達には償っていけばいい。フランちゃんは吸血鬼なんだから、ここで止まるには早すぎるよ?」

 

フラン「お兄さんも優しい人だね。私は殺してしまったその時からずっと謝ってきたの。今もこれからもずっと。でもそれ以外これから何をしていけばいいか分からないの..」

 

金木「幸せに過ごせばいいんじゃないかな..。君のお姉さんと咲夜さん。それにこの幻想郷にいる人たちと仲良く過ごしていけばいいと思うよ。そのうち力だって制御できるようになるさ」

 

フラン「でもそのお姉様がここから私を出すことを許さないと思う..。」

 

金木「なら説得するしかないね。」

 

フラン「どうやって..」

 

金木「フランちゃんがレミリアに自分の心を正直に伝えるんだよ。」

 

フラン「そんなこと今まで何度もやろうとした..。でもそれを否定されたら..もう私は..」

 

今にも消えそうな声で呟く。

 

金木「そんな事..しないよ。家族が、ましてや姉が妹のお願いを聞かないわけがない。」

 

フラン「それでも、もし否定されたら」

 

金木「させない..。僕がさせない。」

 

フラン「なん..で」

 

金木「この世の不利益は当人の能力不足で説明がつく。もしフランちゃんが力を制御できてればこんな事にはならなかった。」

 

フラン「うっ..」

 

金木「そしてフランちゃんがこのままここにいてもいい事がないし、それを見捨てる事がどうやら僕には出来ないみたいなんだ。」

 

フラン「どうして?」

 

金木「..僕がいた世界にはね、僕の事を兄のようにしたってくれる子がいるんだ。でも肝心な時に僕はそばにいてあげられなかった..。だからフランちゃんみたいな子を見るとほっとけないんだ。」

 

フラン「でも..」

 

金木「選んで..このままここにいつづけるか。ここから抜け出して新しい未来を望むか」

 

フラン「私は、どうすればいいのか..わからない」

 

金木「選ぶという行為には強さがいる。でもフランちゃんは今は強くない、いや別に強くならなくていいんだ。悩んだなら頼って、躓いたなら寄りかかって、泣いたなら抱きしめられる、そんなんでいいんだ。それをしてくれる人を..探すんだよ。」

 

フラン「そんな人..いないよ」

 

金木「なら僕が一番最初になってもいいかな?」

 

フラン「い、いいの?」

 

金木「もちろん。だから一緒に、ここからでよ?」

 

フラン「うん..ありがと..」

 

泣きながら答えるフラン。

 

金木は思った。この子を絶対に守ってみせると。そして明るい未来を見せてあげようと

 




フランちゃんloveです!ロリコンではないよ!?

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