東方喰種録   作:しーや(厨二全開)

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雨がひどくやる気がでしぇーん笑


吸血鬼

 

金木「帰りました。」

 

霊夢「あら、はやかったわね」

 

金木「少し用が出来たので」

 

霊夢「ならそのまま行けばいいじゃない」

 

金木「聞きたいことがあって..」

 

少し真剣な顔になる

 

霊夢「なによ」

 

金木「紅魔館という場所に招待されたんですが、どういう所なんですか?」

 

霊夢「そう。やっぱりあのじゃじゃ馬っ子はちょっかいだしてきたわね。一言で言えば真っ赤なお屋敷よ」

 

金木「じゃじゃ馬っていう事は少なくとも穏便にはすまないということですか?」

 

霊夢「まぁそういう事ね。と言うより敬語さっさと直しなさい。鬱陶しいわよ」

 

金木「うん。努力はしてるんだけど..。まあとりあえず行ってくるよ。教えてくれてありがとう」

 

霊夢「さっさと行きなさい。」

 

しっしっ、といわんばかりに手を払う霊夢。それに苦笑いで答える金木。

 

タッタッタッ..。結構な速度で走る金木。

 

金木「こっち方面って聞いてるけど、どのくらいかかるんだろう..」

 

すると..

 

チルノ「あっ!お前この前!」

 

そこには幻想郷で一番最初に出会ったチルノと大ちゃんがいた。

 

金木「..チルノちゃんだっけ?いつもここで遊んでるの?」

 

チルノ「そうだよ!ここはあたいのてりとりーだから!」

 

大ちゃん「えっと、お名前聞いてなかったですね..」

 

金木「あぁ、金木っていうんだ。」

 

チルノ「かねきか!あたいの子分にしてやろーか?」

 

大ちゃん「ち、チルノちゃん!失礼だよ!?」

 

金木「いやいいよ。突然なんだけど1つ聞いていいかな?」

 

チルノ「また長い話かー?」

 

金木「今回はすぐ終わるよ。紅魔館の場所を聞きたいだけなんだ」

 

大ちゃん「それならここの湖を真っ直ぐ行ったらすぐ見えますよ!」

 

金木「そうなんだ。意外と近くてよかったよ。」

 

?「あー!!!お兄さんはこの前の!!」

 

大声が聞こえ、そっちに向くと

 

ルーミア「この前はよくもやってくれたのだー!おかげでかたいのが食べられないのだ!」

 

金木を襲ったルーミアだった。

 

金木「..自業自得って言葉知ってる?」

 

ルーミア「そんなのどーでもいいのだ!」

 

と言い、全速力で突っ込んでくるルーミア。が、この前と違うのは目の前が真っ暗なこと

 

金木「!?..がっ!?」

 

突如腹回りに衝撃が走る。そして明るくなって周りを見渡すとルーミアが頭を抑えてうずくまっていた。

 

ルーミア「失敗したのだ。勢いを付けすぎたのだ。 」

 

金木「それが、君の能力か..」

 

そう言って金木は臨戦態勢になる。

 

ルーミア「次は成功させるのだ。」

 

金木は考えていた。

 

金木(あのこの能力は多分視界を奪う事くらいしかできないんだろう。それ以外に使えるならもっと効果的なのを使ってくる..そして恐らく見えないのはあの子も同じ。使い慣れてるのに攻撃が失敗するなんてまず無いから、考えられるのはそれだけ。なら..)

 

またもや目の前が真っ暗になる。金木は集中した..

 

金木「..そこだ!!」

 

そう言って蹴りを入れると見事ルーミアに命中。

 

ルーミア「うぅ..痛いのだぁ」

 

金木はドスの効いた声で

 

金木「1度しか言わないよ?もし次僕を襲おうとしたら..容赦はしない。」

 

ルーミア「ひぃっ!?」

 

金木「分かった?」

 

ルーミアは声が出ないのかこくこくと頷いた。

 

チルノ「流石あたいの子分!」

 

金木「じゃあ僕は行くから、気をつけて遊ぶんだよ?」

 

チルノ「またなぁ!」

 

大ちゃん「また今度です!」

 

その場を後にし、大ちゃんに聞いたとおりに進んだら目の前に大きな館がみえてきた。

 

金木「この世界の建物はどうしてこんなに個性的なんだろう」

 

そう言って気配を探る

 

金木「弱そうなのが..数十人、強そうなのが..4、5人って所かな。でも1人だけ異質な気配を放ってるけど、これが吸血鬼..なのかな?」

 

そう言って門の前まで来たが

 

?「zzz....zzz..」

 

門番らしき人が寝ていた。

 

金木「...どうしようか。起こすか通るか。」

 

しばらく考えて

 

金木「招待されてるなら中の人に聞けばいいかな。」

 

そう言って門に手をかけ、通ろうして見るが

 

?「zzz..」

 

金木「お、起きないんだ。でもこの人..強そうだな。」

 

そのまま屋敷の中に入って行くと

 

?「ようこそ紅魔館へ。お待ちしておりましたよ。」

 

声のする方に顔を向けると

 

金木「あなたは..あの時の」

 

咲夜「覚えていただいていましたか。一応もう1度自己紹介をさせていただきます。紅魔館でメイド長を務めている十六夜咲夜です。」

 

金木(気配はもっと遠くにあったのに一瞬で?)

 

 

金木「御丁寧にありがとうございます。僕の紹介はいりませんよね?」

 

咲夜「はい。結構です。それではご案内しますのでこちらに」

 

長い廊下を歩いているとメイドなのか、妖精のような姿をしたのが何体かいた。

 

咲夜「珍しいですか?」

 

金木「まぁ、外の世界にはあんなのいませんから」

 

咲夜「それもそうですね」

 

ふふふとお上品に笑うと

 

咲夜「ここです。どうぞお入りください。」

 

ギィィィ..。扉をあけ中に入ると

 

?「あなたが噂の外来人かしら?」

 

そこには子供がいた。しかし違うのはコウモリのような羽があること。そして今まで会ってきた人達とは気配が違うこと。

 

金木「えぇ。そうですが。」

 

?「初めまして。この紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ」

 

金木「..金木研です。」

 

レミリア「研ね。私のこともレミリアと呼んでちょうだい。」

 

金木「それでレミリアさん。僕に何のようなんですか?」

 

レミリア「ふふっ..。あなたにはここで働いて欲しいのだけれど。」

 

金木「僕に執事になれと?」

 

レミリア「えぇ。」

 

金木「...あいにくと僕はこの世界に長居する気は毛頭無いので..」

 

そう言ってその部屋を出ようとすると

 

咲夜「行かせませんよ?」

 

首元にナイフを当てられていた

 

金木「なるほどあなたの能力が段々分かってきました。」

 

咲夜の方に向く金木。

 

金木「霊夢の言う通り..とんだじゃじゃ馬ですね」

 

レミリア「偏見ね..。私は高貴な吸血鬼よ?楽しいそうな事に首を突っ込みたいのよ」

 

金木「そうですか。それでもこれはやりすぎでは?」

 

首元に当てられていたナイフを指す

 

咲夜「こうでもしないと止まらないでしょう?」

 

レミリアも余裕の表情で笑っている

 

バキッ...。指を鳴らし

 

金木「先に仕掛けてきたのはそちらですよ?」

 

首元にあるナイフを握り咲夜の肋に拳を入れる

 

べキッ!!

 

咲夜「かはっ!?」

 

肋骨が何本が折れてしまったようだ。そしてうずくまる咲夜の顔面目がけて蹴りをいれる。

 

咲夜「がっ!!」

 

そのまま壁に突っ込んでしまった。その威力を物語るかのように壁には大きな穴が空いていた。

 

金木「レミリア..君が今何歳なのかは知らないけど、少しおいたが過ぎたんじゃないかな?」

 

レミリア「へぇ。なかなかやるじゃないの。でも咲夜はあのくらいじゃやられないわよ?」

 

すると能力を使ったのか目の前に何本ものナイフが出現した。

 

金木「そんなものですか?」

 

難なく避けるが

 

咲夜「とった!!」

 

金木の背後をとった咲夜そしてそのままナイフを突き立てる。

バキィン..

 

何かが折れる音がなる。

 

金木「そもそも僕の体にナイフなんて通らないよ」

 

そう言って咲夜の腕を伸ばし、肘の関節を逆方向に曲げる

 

咲夜「ああっ!!」

 

そのまま首に肘を入れて気絶させる。

 

金木「殺したくはないけど..このまま帰してくれないなら仕方ないよね?」

 

レミリア「ま、まちなさい!穏便に済ませましょうよ。お茶でもどう?」

 

焦りながらも金木をその場に留めようとするレミリア

 

ゴキッ...

 

咲夜の逆の腕も折る

 

レミリア「なっ!?もうやめなさい!治らなかったらどうするの!?」

 

金木「あなた達はさっき殺そうとしてまで僕を止めました。なので僕は殺そうとしてまでも帰ろうもしますよ?」

 

レミリア「お願い、もうやめてちょうだい。」

 

金木「答えが違いますよ?」

 

そう言って昨夜の脚に手を伸ばす

 

レミリア「わ、分かったわ!帰って..いいわよ」

 

金木「ありがとうございます。話がわかる人で良かったです」

 

そう言ってその部屋を後にした




やはりこのくらいゲスくないと金木じゃないかも知れないかもしれませんw

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