ヒュン!!
少年と少女は翔ける
文「なるほど。大体あなたの戦い方が分かってきましたよ。でもこのままいっても私を殺せはしませんよ?」
と、言い終えた矢先に文の能力で風を操り突風をおこす
金木「ぐあっ!?」
そのまま大木に叩きつけられ肺から空気が漏れる。
文「疾風、風神少女!」
目にも止まらぬ速さで金木と間合いを詰めつつ弾幕をはる文、
金木「くっ..これは流石によけられないな。」
と言って文からの攻撃を避け弾幕をいくつか被弾する。
文「やっぱりそういう避け方をしますよね〜。でもダメダメです。どこぞの巫女は瞬間移動して避けますよ?」
金木「まあ大体想像はつきますよ。でも僕はあの人じゃない。」
文「知ってます、よ!!!」
またもや同じ攻め方をしてくる文
金木「くっ!」
今度は文の攻撃も弾幕も何とか避ける金木。が、それを読んでいたのか金木が地面に着地する前に文の突風をもろに受け吹き飛ばされる。大きな尖った岩に叩きつけられ、血を吐き出す金木。
金木「がはっ!?ゴホッゴホッ...流石に2度も同じ手を使っては来ませんよね。」
文「あなたは馬鹿ですね。同じように避けたらそりゃやられちゃいますよ笑それにその出血量、臓器をいくつかやられちゃったんじゃないですか?」
金木「くっ..」
文「じゃあトドメ行きますかね。あ、殺しはしないんで安心してくださいね。痛いとは思いますけど笑」
そう言って高速で間合いを詰めてくる文。が、
バキッ..
骨がなる音が聞こえたかと思ったら突如文の腹が裂かれる。
文「あがっ!?」
金木の腰辺りから4本の尾のような物、そう赫子が出現していた。
金木「今度は、僕の番」
そう言って飛びかかる金木。
文「なんの!」
腹を抑えながら応戦する。が、その風の弾幕をすらすら避ける金木
金木「ハァァァァ!!」
4本のうち1本を前に突き出す。
文「くっ..」
それをジャンプして避けるが、
金木「これなら、どうだ!!」
ジャンプした方向に2本の赫子を突き出す。1本が見事足を捉える。
文「ああっ!!.」
残り3本の赫子で手足を拘束する。
金木「..負けを、認めてください。」
文「人間に頭を下げるなんていやですよ..」
金木「強情ですね..、なら殺さない程度に痛めつけるだけです。」
金木が本気の殺意を向けた
文「ちょちょ!待ってください!そ、そんな本気にならなくても..」
金木「あなたが先に仕掛けてきたのに今さら本気も何も無いと思いますよ?」
文「ち、ちなみに殺さない程度というのはどのくらいなものなんでしょうか...」
恐る恐る聞いてみる。
金木「まぁ、半殺し..ですかね。」
文「ヒィ!!お願いします!ご慈悲を!!」
金木「...妖怪のプライドみたいなの語ってた割には案外素直ですね。」
文「すいません!外来人だと思い調子に乗ってました!」
金木「いえ、こちらこそ少し頭に血がのぼってました。今回はお互い様ってことで」
ニコリと笑いその場の空気を和らげる。
金木「それじゃあ僕はこれで。落ち着いたら、取材受けてもいいですよ」
文「ホントですか!?ありがとうございます!!」
金木「はい。」
そういい金木はその場から去る。
文「とりあえず今日の記事は、外来人の謎に迫る!って感じで!..それにしても見た目とは裏腹に優しい人ですね〜。殺されかけたっていうのに拘束して終わりだなんて...。それが長所でもあり短所なんでしょうね。あやや!もうこんな時間!急いで帰らなければ!」
金木(..殺そうと思えば殺せたのかもしれない。でも僕は命を粗末に扱いたくない。でもいつか人を、妖怪を手にかける時が来るかもしれない。...でもそれが元の世界に戻るためなら..僕は手段を選ばない。そのための強さなんだから。)
金木の赫子がついに出てきましたが、表現が難しいですね(; ・`д・´)