東方喰種録   作:しーや(厨二全開)

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土日は何故かもう一方の作品に手をつけてしまったのでかけませんでした..申し訳ない


切なさ

「博麗の巫女も飼い慣らされたものね..」

 

「ちょ、幽香さん..人聞きが悪いこと言わないでくださいよ」

 

「私、琲世をこの家で雇うって決めたから」

 

え、聞いてないんですけど?

 

「ま、いいんじゃないかしら?私としてはそっちの方が有難いわ」

 

「えぇ..幽香さんの向日葵畑のところの方が僕的にはいいかなぁ..なんて」

 

「あ?」

 

はい..何でもないです。

 

「じゃ、用はすんだから帰るわね」

 

「また向日葵見に行くんでその時はよろしくお願いします」

 

「いつでも歓迎するわ」

 

とは言ってるけど、さっきの言い方だと遠回しに邪魔者扱いされた気が..ま、CCGでなれてるからもうなんとも無いけど

 

「さて琲世、あなたには選択肢が3つあるわ。右か左か真っ直ぐか」

 

「この世界を案内してくれるの!?」

 

「有難く思いなさい。この私が直々に案内してあげるわ」

 

「察すが霊夢ちゃん!!じゃあ右でお願い!!」

 

この世界には金木研を知ってる人がいるはずだからその人に会ってみたかったんだよね

 

「ちゃん!?ま、まあいいわ。行きましょ」

 

 

ーー湖ーー

 

ま、飛んでいくっていうのは分かってたよ..でももうちょいスピード落としてもいいんじゃないかな?僕の事をもう少しだけ考えてよ..

 

「なんか..どっと疲れた」

 

「慣れなさい」

 

無理ですから

 

「って..ここは僕が落ちた湖」

 

「これから向かうのはこの先にある館よ。金木研の事を知ってる奴らがいるわ」

 

「ほんと?」

 

「ええ。でも注意しときなさい。何されるか分かったもんじゃないから」

 

「え..なんでわざわざ危険な場所に..」

 

「あなたが右って言ったのよ?」

 

はい..そうでした

 

「あの紅いのが館?なんか..趣味が悪いね」

 

「それは言わないであげなさい。館の見た目通りここの主も馬鹿だから」

 

おっきな建物だ..ここで僕は一体何をしてたんだろ

 

「zzz..zzz..」

 

「えっと..」

 

「気にしないで行きましょ」

 

放置なんだ..でもこの人強そうだ

 

「ここに来るなんて珍しいじゃない」

 

「あら久しぶりね。咲夜」

 

この人..いつからそこに居たんだろ。全然気づかなかった

 

「そちらの殿方は....なるほど察しはついたわ。ただ霊夢?お嬢様が何をするか分からないわよ?」

 

「どちらかと言うとなにかしてもらった方が有難いわ。そっちの方が色々都合が良さそうだもの」

 

なんか話がどんどん進んじゃうなぁ..僕蚊帳の外

 

「それであなたのお名前を伺ってもいいかしら?」

 

「あ、佐々木琲世です」

 

「琲世..ね。私はこの紅魔館のメイド長をやらせてもらってる十六夜咲夜よ。咲夜でいいわ」

 

「とりあえずお茶頂戴」

 

「霊夢ちゃん..流石に失礼だよ?」

 

「いいのよ..私博麗の巫女だもの」

 

そういうものなのかな?

 

「はぁ..とりあえずこちらに」

 

そう言われ霊夢と琲世は咲夜の後ろをついて行く。その間紅魔館の中を見ていたが..とにかく紅い。目に悪いくらい紅い..。ほんと金木研はここで何をしてたんだろうと再度思わせた

 

「着いたわ。」

 

コンコン..

 

丁寧なノックをし、入室の許可をもらう

 

「十六夜咲夜です..佐々木琲世を連れてまいりました」

 

「ご苦労様..入っていいわ」

 

なんて凛々しい声なんだろう。聞いてるだけでなんと言うかカリスマ?的な何かを感じる。

 

「し、失礼します..」

 

そこに居たのは..

 

「紅魔館にようこそ..ここの主、レミリア・スカーレットよ」

 

「え、あ、佐々木琲世です。」

 

子供でした..

 

「子供が主?とか思ってるでしょうけど、私これでも何百年も生きてる吸血鬼なのよ?」

 

「あぁ!なるほど!ってええ!?吸血鬼!?」

 

空想の存在だと思っていた吸血鬼が目の前にいる..ほんと金木研なにしてたの?..

 

「..ほんと研とは大違いね」

 

その声は..とても悲しく切ない声で今にも泣きそうだった。それは霊夢も咲夜と同じでなんとも言えない気分になる

 

「なんか..すいません」

 

「いやいいのよ。あなたが悪いわけじゃないの

 

「約束はバッチリ破ったけどね」

 

「え、僕はなんか約束したの?」

 

「そうですね。ちゃんとしました。とても大切な約束を」

 

まずいぞ..女の子との約束事は絶対守れとアキラさんに言われてるんだ..どうしよう

 

「え、えっと..」

 

「今更どうにも出来ないからこれ以上は何も追求しないわ..意地悪してごめんなさいね」

 

子供のような容姿からは考えられないほど乾いた声でその言葉を発した..それ聞いて僕はどうしよも無く悲しくなってしまった

 

「ねぇ。僕の事を教えてくれないかな?ここで何をしてて、ここの皆に何をしてあげて何をしてもらったのか..僕はそれを知りたい」

 

「ふふ..色々知りたがるのは変わらないのね。いいわ聞かせてあげるわ。貴方が何をしてくれたかを..ね」

 

切なさを隠しながらもレミリアは語り始めた..

 

 




どうだったでしょうか..ママン感は今回無いですが、次回からは後書きにママンの会をやりたいと思います。もちろん本文の方にもママン感は出しますがママンオンリーで後書きの方はやらせてもらいます(`・ω・´)キリッ

でもたまにサボるかもなんでその時はご了承ください..

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