しばらく走っていると大きな神社が見えてきた。
金木「あれが博麗神社かな?」
朝日がのぼり始め、幻想的な風景になっている。長い長い階段をのぼり神社の入口までくる。
?「こんな時間に参拝客かしら。珍しいわね。」
金木「..どうも。あなたが博麗の巫女さんですか?」
霊夢「えぇ、私がこの神社の巫女をやってる博麗霊夢よ。とりあえずお賽銭入れてきなさいな。」
金木「いえ、無一文なもので。」
霊夢「チッ..何よ、参拝しに来たんじゃなきゃ何しに来たのよ。」
あからさまに嫌な態度をとられてしまった。
金木「僕は外来人みたいなんですけど、どうすればいいのか分からなくてここに来ました。」
霊夢「..あなたはどうしたいのよ。」
金木「戻りたいですね。」
霊夢「あなた、名前は?」
金木「金木研ですけど。」
霊夢「そっ..じゃあ研、あなたはどうやってここに来たの?」
金木「八雲紫という人に突然ここに連れてこられました。」
霊夢がうーむと、少し考えたあと
霊夢「とりあえず張本人を呼びますか」
そういうと目を閉じ、数秒したら
紫「ちょっと、何勝手に結界緩めてるのよ。」
八雲紫がきた。
霊夢「こうでもしないと来ないで..ってあんたどうしたの」
金木は殺気に満ちた目で紫を捉えていた。
金木「八雲さん。僕の仲間はどうなりました?」
紫「もちろん無事よ?」
金木「なら僕を元の世界に返してください。」
紫「それは出来ないわ」
そういった瞬間金木は赫眼し、蹴りをいれる。
紫「ちょっ!?容赦ないわねぇ〜」
と、顔色を変える紫
金木「どうしてもダメなら..力ずくで。」
霊夢「ちょっとちょっとストップ。」
と、霊夢が静止にはいる。
霊夢「勝手に人様の敷地で暴れないでよね!」
紫「でもぉ〜」
霊夢「紫、あんたが悪い。」
金木「僕をなぜ戻してくれないんですか?」
金木は何となく察していた。この八雲紫にしか自分を元の世界に戻せないという事を。この博麗霊夢の言いぶりから考えて戻すことは出来るが自分の判断では出来ないっという感じだろうと。
金木「どうして僕をここに?」
紫「そうね。この幻想郷にとって有益になると思ったからよ。」
金木「僕が?」
霊夢「確かに面白いわね。」
紫「でしょでしょ?それにここなら力を付け放題よ!戦闘に関しては霊夢に教わるといいわ。」
霊夢「ちょっ!なんで私が!?」
紫「あなたはサボりすぎなのよ」
金木「八雲さん。あなたは僕の目的を知っててそんな事を?」
紫「あなたの目的のためというより幻想郷のためという理由の方が大きいわ。でもあなたの目的と一致するなら一石二鳥ってやつじゃないかしら?」
金木「まあ、そうですね。」
紫「じゃあ決まりね!私はこれで!」
そう言って紫は空間に消えてった。
霊夢「ハァ..とりあえず中に入ってお茶でも飲む?」
金木「いや、僕はコーヒーしか飲めないんですよ。それに普通の食べ物も気持ち悪くなっちゃって。」
霊夢「じゃあ普段何を食べてるのよ」
金木「人肉..」
霊夢「なるほど。まあ食料に関しては自分で何とかしなさい。森に入れば妖怪共が勝手に寄ってくるわ。」
金木「でも..」
霊夢「どうせあんた、いい人は食べないで悪い人しか食べないと言うやからでしょ?安心しなさい。森で襲ってくる妖怪は人を頻繁に貪り食うやからばかりよ。勿論いい妖怪もいるけどね。その見分けくらいあなたなら付けられるでしょ。」
金木「なるほど。確かにクズは摘まないと..」
バキッ、と指をならす
霊夢「..とりあえず食料はあなたで何とかしなさい。森の妖怪とかを食べるなら何も言わないわ。」
金木「うん。ありがとう。」
霊夢「あと、その他人行儀と暗い雰囲気何とかしなさい。暗い方はその内でいいけど他人行儀だと息苦しくなるから、私は嫌よ」
金木「うん。わかったよ。」
霊夢「じゃあ朝の稽古といきますか!」
今日も幻想郷は平和だ。
今回は少し少な目なのが申し訳ないです。