金木「師匠は..この事は?」
霊夢「妖夢のこと?知ってるに決まってるじゃないの」
魔理沙「永琳の所で療養中だぜ..。行ってやれよ」
金木「僕が行ったところで何を話せばいいのか分からないよ..。」
霊夢「正直今回の異変ほど危険なのは無かったわ。私も死んだし」
金木「どうやって生き返ったんだよ」
苦笑いしながら問う
霊夢「紫が私に対する死という境界を曖昧にしたのよ。だから魂が抜き取られたくらいじゃ死ななかったわけ」
金木「ちょっとよく分からない..」
魔理沙「まぁとりあえず生き返らせたんだぜ」
霊夢「簡単に言えばね」
金木「良かったよ..ほんとに」
霊夢「....私が油断しなかったらこんな事にはならなかった」
金木「それはちがう!」
霊夢「そういうでしょ?皆そうなの、お互いに傷を舐めあって慰め合う..正直言って気持ち悪いわ」
魔理沙「なっ!?それは言いすぎだろ!!」
霊夢「どこがかしら?真実でしょ?私が最初からスペルカードルールを破って本気でやっていれば幽々子は助かった」
金木「そうだね..。」
魔理沙「研!!お前まで..」
金木「傷を舐め合うことは悪い事じゃないし慰め合うのも大切だ。でもそれは..現実逃避ってやつなんだと僕は思う。表面的な解決であって内面的には何も解決してない、ただの自己満足」
霊夢「そうね。私はそんな情けないことはしたくないの。今回の失敗を次に生かす」
金木「でも..霊夢は自分を責めたいだけなんだよね」
霊夢「は?..」
魔理沙「研..」
金木「自分が悪い..慰められるなら責められた方がマシ。そんな所でしょ?それこそ自己満足じゃないか..。それが悪いとは言わないよ。ただ人の事を否定するのなら自分はそれと同じ事はしちゃダメだよ」
霊夢「別にそんなつもりは..」
金木「こいしちゃんの暴走を止められなかったのが一番の失態なんだよ」
魔理沙「それは..これから気おつけていけばいいだろ?終わった事をどうこう言っても仕方ないぜ?」
霊夢「終わった事..ね」
金木「魔理沙はそれで片付けられるんだろうけど..僕には到底できない..。これからの事を考えるのは大切だけど..やっぱり僕はまだ立ち直れない」
霊夢「私はもう流すわ..。仕方ない事だったって割り切った方が楽..」
悔しそうな表情を見せて自室の奥に消えていった
魔理沙「研..。お前はそんなにも心が弱いから力に呑み込まれるだぜ?」
金木「それは..」
言い返せない
魔理沙「呑み込まれて研は私達を襲った..。それを攻めようとは思わないけどな...お前は失敗したんだぜ」
何も..言い返せない。
金木「うん。失敗した」
魔理沙「それで終わりなのかお前は..」
金木「分からない..でも僕は弱いから」
魔理沙「それでも!!お前は..金木研は!!こんなんで終わるやつじゃないだろ」
金木「でも..」
魔理沙「弱いからなんだ!そんなの前から分かってたんだろ!?だから強くなりたいって言ってたんだろ!?それは何のなめだぜ!?」
金木「僕は..守りたかったんだ..皆を..」
魔理沙「ならこんな所で終わってんじゃないんだぜ」
僕は弱い..
金木「強く..なりたい」
魔理沙「なら仕方ないなんて言葉で終わらせてんじゃないんだぜ」
そうだ僕は弱いから
金木「そうだね..こんなところで立ち止まれない」
魔理沙「あぁ..それでこそ研だぜ」
強くなりたいんだ。今回は失敗した..でもここで立ち止まっちゃいけないから..。守れなかったなら改善点を探して修正しろ。
僕は、弱い
それでも..
守りたい
最近短くてすいません
もっと長くするよう努力します