東方喰種録   作:しーや(厨二全開)

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雲行きが怪しい(´Д`)ハァ…
勘弁してくれよ


異変

 

事件は唐突に起きた。それは誰もが予想出来なかった

 

ーー永遠亭ーー

 

金木「どういう事ですか!こいしちゃんがいなくなったって!」

 

永琳「落ち着きなさい。いまうさぎ達を使って探させてるわ」

 

金木「なんで..。まだ目が完治してないのに」

 

永琳「みえないからこそ..、なのかもね」

 

金木「暇だった、ってことですか」

 

永琳「まあ簡単に言うとそうね」

 

金木「クソッ!!僕が傍にいてあげれば!..僕も探してきます!」

 

永琳「待ちなさい..。まだ話は終わってないの」

 

永琳がより真剣な顔つきになる

 

金木「なんですか?」

 

逸る気持ちを抑えながら聞き返す

 

永琳「こいしが失踪した際に生まれる危険性についてよ」

 

金木「は?」

 

言ってる意味がわからなかった。こいしちゃんが危険?そんなことあるわけないと、そう思った。

 

永琳「あなた自分で言ってたじゃない。吸血鬼の妹に近づけたくないって」

 

金木「それは能力が暴走した時にの話で....」

 

ふとよぎった..、もしこいしちゃんの能力が暴走してたら?考えたくもないことだって

 

永琳「もしもの話よ。その時はきっと大惨事になるわ。人々がやりたいようやる世界なんて無秩序にも程がある。そうなる前に手を打ちなさい」

 

金木「手を打つってどういう..」

 

イヤな汗が出てくる、呼吸も少し荒くなるし、脂汗も額や鼻周りに出てるのを感じる。分かるのだ..永琳が言おうとしてる言葉が..

 

永琳「....殺しなさい」

 

金木「!!!」

 

プツンっと何かがキレる音がした。声を荒らげた、物に当たった、暴れたり、壊したり、叫んだり、様々な事をした。それでも頭では分かってしまう。こいしちゃんがもし能力を暴走させてたら僕じゃない誰かが殺すだろうと。それほど危険なのだ

 

金木「....探してきます..」

 

歯が折れるんじゃないかと言うほどくいしばった。

 

永琳「まだ確証があるわけじゃないわ。でも覚悟はしておきなさいよ。この幻想郷はあなたが思うほど心優しくないの」

 

 

ーー人里ーー

 

金木「ハァ..ハァ..こいしちゃん!!どこ!?返事をしてよ!..くっそ!!」

 

走る..走り続ける。するとある異変に気がついた

 

金木「寒い..。なんで..こんな寒いんだ?」

 

慧音「研!どうしたそんな血相かえて!!」

 

金木「こいしちゃんを見ませんでしたか!?」

 

慧音「いや、見てないが..。それよりもこの気候はなんだ!?もう春近いんだぞ!?」

 

金木「そんなの知りませんよ!とりあえずこいしちゃんを見つけたら永遠亭に連れて言ってください!」

 

そう言って金木は走っていってしまった

 

慧音「おい!!」

 

その声を無視して走る

 

金木「あとで謝らなくちゃ..」

 

ーー博麗神社ーー

 

金木「ハァ..ハァ..」

 

霊夢「研..。」

 

金木「事情は知ってるんだよね?」

 

霊夢「ええ。」

 

金木「ならこいしちゃんを保護してくれないかな?」

 

霊夢「..今起きてる異変について何か思い当たる節はある?」

 

金木「は?なにいってるだよ。そんな事より今は!!」

 

言葉が詰まる。何でこんなにカンが鋭いんだろう。霊夢は普段無駄な事はしないし、言わない。つまり..

 

金木「..この気候は、こいしちゃんが?」

 

霊夢「そうよ。」

 

金木はその時良かったと思った。気候の変動くらいで殺すなんてことはしないだろうと、だが甘かった。

 

霊夢「だから保護は出来ないわ」

 

金木「えっ..」

 

唖然とした。何を言ってるんだかわからなかった。

 

霊夢「退治が目的、でも更生の余地なしと紫が判断した場合..殺すわ」

 

金木「なんで..なんで!!気候変えてるだけじゃないか!?それだけで殺すっていうのかよ!!」

 

霊夢「こんなに寒いのは白玉楼にある西行妖っていう木に春が奪われてるのよ..。」

 

金木「それだけじゃないか!!」

 

霊夢は首を振る

 

霊夢「それが満開になるとあの木の封印が解けてしまうの。」

 

金木「それはどうなるの?」

 

霊夢「幽々子が死ぬわ」

 

今日は死に関連してる言葉をよく聞く日だ

 

金木「でもあの人は幽霊じゃ!?」

 

霊夢「簡単に言えば幽々子が生き返るのよ、でももとの体はもう朽ちていて魂が行き場を失い、永遠にさまよい続けるか、消滅するかのどちらかでしょうね」

 

金木「それでこいしちゃんを殺すって言うのか!」

 

霊夢「あのね!私だって殺したくて殺したいわけじゃないのよ!!幽々子は沢山の霊を使役してる、それが一斉に解き放たれるのよ!?幻想郷がどうなると思ってるのよ!!」

 

金木「でも..でも..」

 

何も言い返せない..。これはこいしちゃんの不始末であって幽々子さんのせいじゃない。

 

霊夢「あなたがどうするかは知らないわ。私は行くわよ。」

 

金木「どうやって解決するつもり?」

 

霊夢「こいしの能力のせいでそうなっていたとしても幽々子を叩きのめせば何とかなるわ。」

 

金木「なら僕もいく..。」

 

霊夢「そ、勝手にしなさい」

 

奪わせない..。僕の友達を、こいしちゃんを助ける。少なくとも彼女はもっと幸せになっていい筈だから

 

 

 

 

 

 




ちょっと自己解釈はいってます。すいません

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