東方喰種録   作:しーや(厨二全開)

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感想をちょくちょく貰えて感激です!
夏休みが終わってしまい書く時間が少なくなって来ましたが気長に待ってください!




霊夢の荷物持ちの仕事を終えて人里に戻って来た金木

 

金木「こいしちゃんはあのままでいいのかな」

 

ブツブツといいながら歩いていると

 

慧音「ん?君は..」

 

金木「あなたは確か、慧音さん..でしたっけ?」

 

慧音「ああ。君は目立つな研」

 

金木「それは褒めてるんですか?」

 

笑い合う2人

 

金木「今日は藤原妹紅って人と一緒じゃないんですか?」

 

慧音「あいつの前では妹紅って言ってやれ。あいつは今日永遠亭という場所に行っているんだよ。」

 

金木「初めて聞く所です」

 

慧音「もし怪我をしたら行ってみるといい。有能な医者がいるから大抵の怪我は治してみせるぞ」

 

金木「わかりました。近々顔を出してみますよ。それで1つ聞きたいことがあるんですが」

 

真剣な顔になる金木をみて慧音も真剣になる

 

 

慧音「なにかな?」

 

金木「..古明地こいしっていう妖怪の子供を知っていますか?」

 

慧音「あぁ..知っているとも。その子が人里でいい目で見られていないこともな」

 

金木「やはりご存知でしたか。聞きたいことって言うのがその子が住んでる地底という場所の行き方です。」

 

慧音「向こうに山があるだろ。そこの麓のところに入口がある。しかしな入ったところにたまに鬼がたむろしているんだ。」

 

金木「鬼、ですか..。穏便に済ませたいので何かいい案はありますか?」

 

慧音「襲ってくる前提なんだな..」

 

苦笑いしながら言う

 

金木「まぁ、それなりに幻想郷の人柄も分かってきましたからね..。」

 

慧音「そうだな..。多分お酒の話をすれば機嫌よく通してくれると思うぞ..」

 

金木「...適当ですね」

 

慧音「言うな」

 

金木「まぁ頭の片隅に入れときますよ。ありがとうございます」

 

一瞥してその場を去る金木

 

人里を出て山の麓まで来た金木は入口を見つけ、洞窟に入ってみたはいいがやはり問題が発生した

 

?「ありゃ?そこのにーちゃんや」

 

金木「?僕..ですか?」

 

?「そーだよ。見ない顔だけど..なんか用かい?」

 

金木「この先にある地霊殿に用があります」

 

?「ほうほう、あの温泉屋かぁ。あたしもお世話になってるからねぇ」

 

金木「もう行っても?」

 

?「素っ気ないなぁ..。あたしと一緒に飲む気はないかい?」

 

金木「未成年なもので..」

 

?「んなの関係ないよ。それに嘘はいけない」

 

金木「僕は急いでいるんですよ」

 

少し苛立ちをみせる

 

?「ははは!にーちゃん、急がば回れって言うだろう。」

 

金木「...何か知ってるんですか?」

 

?「今のあたしの言葉でそこまで察するとわねぇ〜。なかなか頭のキレるニーチャンだ。名前は?」

 

金木「金木研です」

 

萃香「あたしゃ伊吹萃香だ。ま、見ての通り鬼さ」

 

金木「伊吹さんは何を知ってるんですか?」

 

萃香「こいしのことだろ?自慢げに友達が出来たと語ってきてね、研のことか?」

 

金木「まぁ、一応..」

 

萃香「ま、時間ももったいなから歩きながら話そうか」

 

手に持っている酒瓶をラッパ飲みしながらすすむ

 

萃香「それで君は何をしにこいしに会いに行くんだい?」

 

金木「人里には出ないようにと言いに」

 

萃香「研。それは無理な相談なんだよ」

 

金木「...能力と何か関係が?」

 

萃香「ははは!ほんとに鋭いねぇ!そう、こいしの能力が問題なんだ」

 

金木「そりゃ悟り妖怪っていうのがあんなに疎まれてるなら地底の皆が止めるに決まってますからね..。それでどんな能力なんです?」

 

萃香「無意識になる能力、だったかな?うろ覚えで悪いね」

 

金木「いえ..無意識ですか。つまり自分も気づかないうちに人里に出てるってことですか?」

 

萃香「うむ。そういうことさね。でもそれだけならあたしらが止めるんだけど、その能力は周りにも影響を与えてね..」

 

金木「近くにいる皆が無意識に行動するって事ですか?」

 

萃香「いーや、無意識のなかにこいしが隠れてしまうって感じなのかな?」

 

金木「無意識の中に隠れる?それはどういう..」

 

萃香「簡単に言えば気づけないんだよ。こいしの存在に」

 

金木「あぁ..なるほど。友達を欲しがる理由の一つもそれですか」

 

萃香「多分ねぇ。ま、能力の制御はできないけど周りに迷惑がかかるわけじゃないから皆放置してるんだよ」

 

金木「フランちゃんと似てるけど、まだいい方なのか」

 

萃香「吸血鬼の妹か..。知ってるのかい?」

 

金木「まぁいろいろと。人里にでてこいしちゃんがどんな目にあってるか知ってますか?」

 

萃香「いいや?特にこいしに聞くわけでもないからね。把握はしてないよ」

 

金木「そうですか」

 

萃香「君のその反応をみて大体察したよ。サードアイを閉じても何も変わらなかったのか..」

 

金木「このままいけばこいしちゃんの心が壊れてしまう」

 

萃香「ま、そこら辺はあたしの領分じゃない。研に任せるよ。」

 

金木「手伝ってくれないんですか?」

 

萃香「あたしはこいしの事は嫌いじゃない、でも助けてなるほど深い関係でもない。わかるだろ?」

 

金木「はい..」

 

萃香「けど…こんど飲みに付き合ってくれるなら手伝ってやんなくもない」

 

金木「..考えときます」

 

苦笑いしながら答える

 

そうして金木は萃香とわかれ1人地底につくのであった。その先にある地霊殿には何が待っているのか

 

 


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