カールスラントの魔術師はISと翔る(かける)   作:ミヤフジヨシカ

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6翔

 

 

 

 

まぁ、当然と言えば当然と言うべきか。

織斑秋十が気絶した事で、残されていた第三試合

 

 

『織斑秋十vsセシリア・オルコット』

 

 

の戦いは、セシリアの不戦勝で終わった。

 

 

《それで、織斑秋十の奴はそのあとどうなったんだ?》

 

 

あ、今は屋上でドイツに居るラウラと電話している。

 

 

「起きて早々、色んなことを捲し立てて『俺は負けてない!』って怒鳴っていたみたいだ。

直ぐに保険医の先生に鎮静剤を射たれて大人しくなったが…………てかなんで保健室の先生が鎮静剤なんてうてるんだ?」

 

 

《知るかそんなこと。

私ももうすぐ引き継ぎが終わってそっちに行けるんだ。

あんまり気が滅入る話ばかりするな。》

 

 

「すまない。

こっちもなにかとストレスがたまってな。

それじゃ、お休みラウラ。」

 

 

《あぁ、お休み。》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス代表選抜戦から数日経った。

あぁ、数日とは、クラス代表選抜戦が週末にあって、休日を挟んで今日が週明けということだ。

 

この数日間、セシリアと話し合ったのだが、私自身クラス代表なんてやる気が起きないし、セシリアも正式にイギリスから『ブルー・ティアーズ』とは別のストライカーユニット型のISを貸し出されるらしく、クラス代表なんてやってるよりストライカーユニットの慣熟訓練をしたいそうで、両方とも辞退する事にした。

その事は、副担任の山田先生を通じて織斑先生に伝えて了承を貰っている。

山田先生は勿体無いと言ってくれたが、私自身やる気がない事と、『第三四三統合戦闘航空団 ストラト・ウィッチーズ』の雑務があるといって丁重に断った。

まぁ、実際はそんな雑務は無いんだがな。

そもそも人数が揃っていないしな。

 

そう言えば、『第三四三統合戦闘航空団 ストラト・ウィッチーズ』の詳細を話していなかったな。

『第三四三統合戦闘航空団 ストラト・ウィッチーズ』は今現在、私とラウラ、セシリアさん、フランスの代表候補生であるデュノア社長の娘、シャルロット・デュノアの4人が正式に部隊として入っている。

整備士兼開発者には束さんが担当してくれていて、今は日本とアメリカが参入中。

前にも話したが、他にもロシア、中国、韓国、北朝鮮etc…………

色々な国から交渉が来ているみたいだが、交渉担当の束さん(またチラッと覗いたが、普段のにゃははんとした雰囲気とは違った『凛』とした姿でまた交渉していた。出来れば普段からそうして下さい。本当に)を怒らせる様な国ばかりだそうだ。

特に韓国なんかは、束さんがマジギレして第二の白騎士事件(白騎士無し版)が起こるところだった。

まぁ、そんなこんなで今は日本とアメリカのみ参入予定になっている。

人数は日本3人とアメリカ1人だ。

拠点は今の所は、部隊の全員が学生のためIS学園になっている。

卒業したら地中海辺りの無人島に基地でも作ろうか……?

あの基地みたいな……

 

 

 

さて、部隊の簡単な紹介も終わりにして、現実逃避もここまでにしたいと思いたい。

あぁ、現実逃避だ。

今の状況を簡単に説明すると

 

『織斑先生から私達が辞退した事が伝えられる』

『織斑秋十がクラス代表になる』

『織斑秋十大喜び』

『私とセシリアさんを罵り始める』

『織斑先生の会心の一撃炸裂!』

『おりむら あきと に かいしんのいちげき』今ここ

 

な感じだ。

ね、現実逃避くらいしたくなるだろ?

セシリアも綺麗な顔を歪めて頭を抑えてるし…………

あれはそう、罵られてモノっすごくイライラしているのと、織斑秋十の馬鹿さ加減に飽きれているのの7対3辺りだろうか。

わかるるぞ、セシリアよ。

私も今すぐ37mmといわず、88mm(アハトアハト)高射砲に詰めて打ち出したいくらいなのだ。

あ、織斑秋十の近くに座っている箒も、飽きれた様な、蔑んだような目で織斑秋十を見ているな。

そう言えば…………一夏だった時も昔から箒は織斑秋十と仲が少し悪かった。

まぁ、大半が箒さんが巫山戯て剣道をしていた織斑秋十に注意して喧嘩になったとかが殆どのこと。

そうなると…………私と箒さんはどうだったんだろうか?

昔の事過ぎて余り思い出せん………………

今度、束さんに聞いておこう。

 

 

「今日の授業はこれまでとする。

各自、明日もキチンと授業を受けるように。

特に織斑、わかっているな?」

 

 

な!?

 

いつの間にか授業が終わってるだと!?

私が現実逃避し始めたのは朝のSHR(ショートホームルーム)だっはずだ!?

丸一日現実逃避してたのか私は!?

…………道理でお腹が空いている訳だ…………

夕食のため食堂にはまだ早いし、仕方ないが本音に少しお菓子でも譲ってもらおうか…………

はぁ…………

 

 

「済まないが、少し時間をいただけるだろうか、ハルトマン殿?」

 

 

む?聞き覚えのあるこの声は…………

 

 

「あぁ、構いませんよ、篠ノ乃さん?」

 

 

今まで考えていた箒ではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっΣ(´□`;)

箒ちゃんがいっくんに話しかけてる気がする!!

これはこっそり聞いちゃうしかナイデショ!でしょでしょ!!|゚Д゚)))」

 

 

と、どこかで紫なメルヘン兎が独り言を喋っていた。

 

 

 

 

 






そろそろリメイクは終わりにしてオリジナルを入れて行きたいですね



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