南洋海戦物語〜人類の勇戦譚〜   作:イカ大王

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大学進学か就職か迷ってるこの頃


第七十三話 ニューアイルランド島沖海戦

1

 

闇夜の空に、閃光が砕けた。

 

光源は鈍い白光を発しながら、空中を揺らめく。

数は四つ。いずれも海面へ落下することなく、ゆっくりと高度を落とす。

 

「発射された星弾(スターシェル)、全弾点灯を確認」

 

高度を落とすに連れて、海面が暗闇から浮かび上がってくる。

今日の月齢は「0」。新月である。空は雲が多く、星明かりも少ない。

そんな環境で光を発した四発は、一際明るく見えた。

 

「いたな」

 

巡洋戦艦「レパルス」艦長兼E2部隊司令のウィリアム・テナント大佐は、腕を組み、右舷側の閃光下の海面を見た。

四つの星弾によってニューアイルランド島東方の海面が照らし出されているが、その海面上にゴツゴツとした影が見えている。

光量が少ないからだろう……朧げにしか見えなかったが、巨大な戦艦のようだ。

 

敵艦隊の存在は、既に十数分前から探知している。

ソードフィッシュの雷撃が成功したのか敵戦艦が一隻しかいないこと、それが巡洋艦四隻と駆逐艦十隻前後を従えていること、針路270度に取って真っ直ぐセントジョージ海峡を目指していること、E2部隊は未だに発見されていないこと。

その全てを、大規模改装によって「レパルス」に搭載された新式対水上レーダーの反射波が物語っていた。

 

(勝てる戦いだ、これは)

 

テナントは接近中の敵艦隊を見て、自らの胸に沸々と闘志が湧いてくるのを感じた。

 

状況は、当初思われていたよりも大分良くなっている。

レーダーによって判明した敵艦隊の布陣は、戦艦一、巡洋艦四、駆逐艦十隻程度。

駆逐艦群を前面に押し立て、その後方から巡洋艦、戦艦の順で構成された隊列が続くのだ。

E部隊本隊から分離されたE2部隊の戦力は、自らが艦長を務める巡戦「レパルス」を旗艦とし、タウン級軽巡第二グループの「グロスター」「マンチェスター」「リヴァプール」、同第三グループの「ベルファスト」、防空艦として建造されたダイドー級軽巡の「ハーマイオニー」「ボナヴェンチャー」、ジャベリン級駆逐艦八隻、船団護衛艦隊から合流したA級駆逐艦四隻である。

戦艦、駆逐艦の数は互角だが、巡洋艦の数は二隻こちらが多い。近距離砲戦や水雷戦が常である夜戦では、この差がモノを言う。

 

加えて敵艦隊を迎撃するのはE2部隊だけではない。

イギリス艦隊が敗北、又は敵艦を取りこぼした場合に備え、ニューブリテン島とニューアイルランド島を分かつセントジョージ海峡にドイツ海軍ラバウル戦闘群が展開しているのだ。

ここでも、嬉しい誤算があった。

当初、E部隊司令部は「南太平洋艦隊に参加していないドイツが、ニューブリテン島、ニューアイルランド島に有力な艦隊を派遣しているはずがない」と考えており、ドイツ艦隊の助力をアテにしてはいなかった。

だが交信を進めるにつれ、大きな戦力を有していることがわかってきたのだ。

ドイツ艦隊の戦力は、巡洋戦艦、重巡各一隻、ポケット戦艦二隻である。

事前調整も無しに、言語の違う艦隊同士が夜戦を戦うのは同士討ちの危険がある、とのことで別々の海面で戦うこととなってしまったが、テナントは満足だった。

 

良い要素はまだある。

姉妹艦「レナウン」に続いて、「レパルス」は1939年から1942年初頭にかけて大規模な近代化改修を実施したのだ。

前時代的な三脚マストと艦橋は全て取っ払われ、キング・ジョージ五世級戦艦の中世の城塞ようながっちりとした箱型艦橋へと一新されている。

通信設備や搭載レーダーなどの電子機器、高角砲やポンポン砲などの対空火器も新式機材へと更新され、対水雷防御をより強靭なものとすべくバルジも増設された。

重量の増加によって速力が30ノットから28.3ノットへと低下してしまったが、総合的な戦闘力は大幅にアップしているのだ。

 

夜間戦闘という条件、巡洋艦の優位、進化した「レパルス」を駆使すれば必ず勝てると、テナントは考えていた。

 

 

「敵艦隊。針路、速度共に変わらず」

 

「だろうな」

 

レーダーマンの報告を受け、テナントは薄く笑った。

 

現在E2部隊は、前衛にダイドー級防巡二隻と駆逐艦四隻を、後衛に「レパルス」とタウン級軽巡四隻を、後衛五隻の右側に駆逐艦八隻を配しており、それぞれで単縦陣を組んでいる。

肝心なのは、E2部隊が展開している場所だ。

「レパルス」の左側にはニューアイルランド島の稜線が大きく見えており、艦隊が島に貼り付けていることを示している。

深海棲艦のレーダーからは島が巨大な影となり、E2部隊を探知することができないのだ。

 

人類艦隊を探知できていないにもかかわらず、突然星弾の光を浴びたため、敵艦隊は混乱に陥っているのかもしれない。

 

「距離一万七千ヤード」

 

「“マクベス”より“ドナルベイン”。敵距離一万四千ヤードにて砲撃開始。目標、敵巡洋艦。“バンクウォー”、砲撃開始と同時に突撃。“シーワード”は“バンクウォー”を支援」

「本艦、右砲戦。一万四千ヤードで砲撃を開始する。ただし目標は敵戦艦だ」

 

テナントは艦隊内電話に命令し、次いで射撃指揮所のアーネスト・アーチャー中佐に指示を飛ばした。

イギリス海軍の通信は、常に敵に傍受されていることを前提で行うため、それぞれの戦隊に通信符丁が課されている。

今回は、シェイクスピアの劇「マクベス」の登場人物から、名前を取っていた。

 

「“ドナルベイン”了解」

「“バンクウォー”了解」

「“シーワード”了解」

 

「右砲戦、一万四千ヤードにて砲撃開始します。目標敵戦艦」

 

各戦隊から命令了解の返答と、アーチャー砲術長の復唱が届く。

 

眼下に鎮座している二基の四十二口径Mk.Ⅰ三十八センチ連装砲が、駆動音を響かせながらゆっくりと右へと旋回し始める。

二本ずつの砲身は仰角をかけ、右前方のタ級に照準を定めた。

 

“マクベス”こと「レパルス」、“ドナルベイン””ことタウン級四隻が敵艦隊に砲撃を加え、“バンクウォー”ことジャベリン級八隻が距離を詰めて雷撃、“シーワード”ことダイドー級防巡二隻、A級駆逐艦四隻がそれを支援するのである。

 

「対空レーダー感あり。本艦よりの方位75度。数は一機です」

 

その時、対空レーダーの管面を覗いていたレーダーマンの声が艦橋に響いた。

 

「深海棲艦の水偵でしょうか?」

 

「だろうな」

 

航海長のエドモンド・カーチス中佐の疑問に、テナントは答えた。

恐らくレーダーで探知できないと見て、搭載偵察機による索敵を開始したのだろう。

深海棲艦の巡洋艦以上の艦に一、二機の水上機が積まれていることは、すでに判明している。それを放ったようだ。

 

「敵機の飛行音が聞こえます!」

 

数分後。艦橋のウィングに立つ見張員が、大声で報告する。

それを聞いてテナントは耳を澄ました。カーチスも口を閉じ、艦橋内に静寂が広がる。

 

「墜としますか?」

 

「いや」

 

アーチャーが聞いてくるが、テナントは短く返す。

昼間でも命中させることが難しい高角砲を、夜間撃っても当たらないと考えたのだ。下手に射撃すれば、距離が詰まった今なら敵に位置を暴露する結果にもなる。

 

艦橋でのやり取りを知ってか知らずか、深海棲艦機特有の飛行音が聞こえはじめた。

徐々に大きくなり、艦橋内の会話も困難になるほどまで増大する。

どうやら、敵機はまっすぐE2部隊目指して向かって来ているようだ。

 

(奴らは、我々が島の影に隠れていることをわかっているのか…?)

 

「敵機直上…!」

 

テナントが胸中で呟いた時、レーダーマンが切迫した声を上げる。

敵水偵はかなりの低空を飛んでいるようだ。その高度のまま、「レパルス」の頭上を右前方から左後方へと通過する。

 

(見つからなかったか…)

 

テナントが胸を撫で下ろした時、「レパルス」の頭上に光が砕けた。

右前方を向いている二基の主砲、巡戦特有の巨大で鋭い艦首、「レパルス」の前方を進む防巡「ハーマイオニー」が、月明かりのような朧げな光に照らし出される。

 

「き、気づかれた…!」

 

「“マクベス”、“ドナルベイン”。射撃開始!」

 

カーチスが叫び声を上げた刹那、テナントは大音響で命じた。

命令を受理した眼下二基と、後部一基の主砲が猛然と咆哮する。直径三十八センチの砲門から巨大で真っ赤な火焔が噴き出し、重量一トンに迫る徹甲弾六発が叩き出される。

爆風が艦上を駆け抜け、艦橋の窓ガラスがピリピリと振動する。艦齢28年の老嬢の身体を、発砲の衝撃が貫いた。

 

「敵艦隊増速!」

 

「『グロスター』『マンチェスター』発砲!『リヴァプール』続けて発砲!」

 

「“バンクウォー”面舵。敵艦隊に突撃します!」

 

敵味方艦の状況が、続々と艦橋に届けられる。

テナントは暗闇から奇襲を加えることによって、海戦初頭で敵艦隊に大きな打撃を与えようと考えていたが、深海棲艦はそれほど甘くなかった。レーダーで人類艦隊を発見できないと見るや、迅速に水偵による索敵に切り替え、照吊弾によってE2部隊を発見したのだ。

 

彼我の距離が急速に迫る中、「レパルス」は第二射を放つ。

再びの凄まじい砲声が轟き、稲光のような閃光が周囲を真昼と変える。

今気づいたが、「レパルス」は斉射を使用しているようだ。

「レパルス」は連装砲三基六門しか搭載しておらず、交互撃ち方ならば三発しか放てない。

アーチャー砲術長はタ級戦艦を相手取るに置いてそれでは力不足と考え、斉射を選択したのだろう。

 

後方からも砲声が届き、閃光によって前方に自艦の影が伸びる。

「レパルス」三十八センチ砲ほどの重々しさはないが、数が多い。

後方を続く“ドライベイン”こと「グロスター」「マンチェスター」「リヴァプール」「ベルファスト」の軽巡はいずれも十五.二センチ三連装砲を四基十二門搭載しており、発射間隔は数秒である。

その中口径砲が絶えず唸り、途切れなく敵巡洋艦に砲弾を叩き込んでいるのだ。

 

敵艦隊は、依然発砲しない。増速はしたものの、ひたすら西進し、E2部隊からの砲撃を受け続けているだけだ。

敵艦隊が動きを起こしたのは、「レパルス」が第三斉射を放った後だった。

 

「敵巡洋艦取舵、敵戦艦取舵!」

 

「隊列後方の敵主力艦、転舵。針路270度から220度に変針しました!」

 

主砲発射の残響が残る中、見張員とレーダーマンの報告が矢継ぎ早に上がる。

 

「“マクベス” “ドナルベイン”右一斉回頭。奴らの頭を抑えろ!」

 

報告を受け、テナントは隊内電話に怒鳴り込んだ。

E2部隊の針路は30度。北北東へ向かう針路を描いていたが、敵艦隊は270度から220度に変針することでE2部隊の後方をすり抜けようとしているのだ。

ここを突破されれば、すぐにセントジョージ海峡の入り口である。ラバウル、カビエン防衛のためにはここを通すわけにはいかない。

 

「面舵一杯。針路210度」

 

カーチス航海長が操舵室へ繋がる伝声管に命令する。

「レパルス」は全長242m、全幅27.4m。高速を発揮するため長く長く細く細く作られている。すぐにでも舵輪は右に回されただろうが、これほどの巨体で、かつ細身となるということすぐに舵は効かない。

軽巡の一斉回頭を横目で見つつ、直進を続けるだけだ。

 

「まだか…!」

 

カーチスが歯ぎしりしながら敵艦隊を見つめる。

攻撃を実施したソードフィッシュ隊からの情報によれば、タ級戦艦は30ノット以上の速力を発揮できるらしい。

一度敵艦を逃せば、最大戦速が28ノットの「レパルス」は永遠に追いつくことができないのだ。

 

二分近く直進した後、「レパルス」の艦首が右に滑った。

一度運動が始まれば、あとは速い。巡洋戦艦に相応しく素早く回頭し、軽巡部隊の後方に付くべく巨体を振る。

 

「敵主力艦、面舵!」

 

「何だと⁉︎」

 

正面に“ドナルベイン”の殿艦である「ベルファスト」が見え始めた頃、新たな敵情が飛び込んだ。

レーダーマンの報告を聞いたテナントは。思わず聞き返す。

 

「敵艦隊のうち、巡洋艦、戦艦が針路320度に転舵。このままでは後方を突破されます!」

 

「しまった!」

 

テナントは敵艦隊に一杯食わされたことを悟る。

針路220度に変針した直後、敵艦隊はE2部隊が頭を抑えにかかってくること読み、素早く320度に転舵したのだ。

変針直後の「レパルス」では舵が効かず、到底に間に合わない。

 

「“ドナルベイン”右一斉回頭。やむおえん、本艦は針路270度だ!」

 

「面舵一杯、針路270度。舵がへし折れるまで切れ!」

 

テナントは声を枯らして命じ、それを受けてカーチスが再び操舵室に下令する。

「レパルス」は間に合わない。今は間に合う軽巡のみで敵艦隊の頭を抑え、「レパルス」は敵艦隊が海峡を目指して270度に変針する場合に備えて先手を取っておくしかない。

 

「敵艦隊発砲!」

 

更なる悲報が届く。E2部隊の左後方をすり抜けようとしている敵巡洋艦と敵戦艦が、砲撃を開始したのだ。

「レパルス」は面舵を切ったものの、まだ回頭を開始していない。敵に背を向けて直進を続けており、反撃ができる状態ではない。

正面では“ドナルベイン”の軽巡四隻が一斉に回頭している様が、ぼんやりと見えた。

 

背後から敵弾の飛翔音が轟き始め、不気味に漸増する。

それが途切れた時、後方から蹴とばすような衝撃が届き、「レパルス」の巨体がやや前のめった。艦尾から振動が駆け抜け、艦橋要員の数名がよろめく。

同時に滝のような音が聞こえ、直後、「レパルス」の艦首が振り戻すように突き上がった。

 

焼くような焦慮感が、テナントを襲っている。

E2部隊は敵艦隊の目まぐるしい針路変更に翻弄され、突破を許そうとしている。

タ級戦艦は、決してル級のような鈍足戦艦ではない。俊敏に動き、巡洋戦艦である「レパルス」を振り切れる操舵力と高速力を有しているのだ。

 

新たな敵弾が飛来する。

「レパルス」の右舷スレスレに着弾し、基準排水量三万八千トンの巨体を戦慄かせた。

やっとのことで、「レパルス」は回頭を開始する。たった今噴き上がった水柱を踏み潰し、右へ右へと艦首を振ってゆく。

その間、“ドライベイン”の軽巡四隻が、30ノットの高速を発揮しながら左舷側をかすめつつ、後方へと向かう。

 

「駄目だ…!」

 

テナントが軽巡洋艦すら間に合わないと悟った時、見張員の報告が飛び込んだ。

 

「“シーワード” 敵艦隊に取り付きます!」

 

 

 

2

 

“シーワード”の符丁を課された部隊は、旧式のA級駆逐四隻と防巡「ハーマイオニー」「ボナヴェンチャー」て構成されている砲戦特化の水雷戦隊である。

「ハーマイオニー」はキング・ジョージ五世級戦艦にも搭載された十三.三センチ連装高角砲五基を、「ボナヴェンチャー」は製造数が間に合わず一基少ない同砲四基を搭載しており、この火力を駆使してジャベリン級駆逐艦八隻を支援する予定であった。

 

だが、敵艦隊の俊敏な動きによって、“シーワード”の役割は変わろうとしている。

“シーワード”の六隻は敵駆逐艦に対応していたため、敵主力艦を追って「レパルス」、軽巡四隻のように針路210度に変針しなかったのだ。

その結果、図らずとも二度目の転舵を行った敵主力艦の正面に占位することとなり、“シーワード”は敵戦艦、巡洋艦に挑もうとしている。

 

「目標、敵巡洋艦一番艦。直ちに射撃開始。A級の雷撃を援護すると共に、“ドナルベイン”が敵の頭を抑えるまでの時間を稼ぐ」

 

「了解。撃ち方始め!」

 

「ボナヴェンチャー」砲術長のマシュー・バトラー中佐は、艦長であるセオ・クラウド大佐からの指示が届いた刹那、受話器を置く間も無く叫んだ。

方位盤の引き金が引かれ、前部三基、後部一基の十三.三センチ砲が発砲する。腹に応える砲声が響き、砲門から噴き出した閃光によって英国製防巡の姿を浮かび上がらせた。

 

この砲は対艦砲としても使用できる側面を有しており、五十口径の長砲身で打撃力のある重量徹甲弾を発射することができる。

装填に人力が必要なため、発射速度は低下しがちだったが、戦艦や重巡よりも圧倒的に早い。

鍛え抜かれた砲員によって素早く装填され、次々と咆哮する。

 

「ボナヴェンチャー」の前方では、「ハーマイオニー」が射撃を続けている。「ボナヴェンチャー」よりも一基多い砲を生かし、矢継ぎ早に敵巡洋艦に射弾を撃ち込んでいた。

 

敵艦隊も、俄然反撃する。

先頭を進むリ級重巡と思われる艦が発砲したのを皮切りに、後続の巡洋艦、タ級戦艦が主砲を撃つ。

飛来した敵巡洋艦の弾は海面に着弾するや炸裂し、「ボナヴェンチャー」の艦体を揺さぶる。

「ボナヴェンチャー」の後方から敵の頭を抑えにかかる“ドナルベイン”も、その後方を西進している「レパルス」も、搭載している主砲を撃つ。

 

上空は彼我の砲弾が交錯し、それぞれの目標へと飛翔する。

海域は、戦いの混沌に包まれていた。

深海棲艦は各戦隊に分裂したE2部隊の突破を図り、味方軽巡は必死に敵の頭を抑えようとする。

270度に変針した「レパルス」もタ級に痛打を浴びせるべく巨砲を撃ち、敵味方の駆逐艦も雷撃を狙って砲火の応酬を繰り返す。

 

戦いの帰趨は誰にもわからないが、戦場は確実にラバウルに近づいている。

 

「ここは、死んでも通さん…!」

 

マシューは、覚悟を滲ませて言うのだった。

 

 

 

 

 

 

第七十三話「ニューアイルランド島沖海戦」




続く!

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