城下町の錬金術士   作:北方守護

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第5話 日曜日(前編)+オリキャラ設定。

ひったくりの事件があった日の週末の日曜日、兄弟達は街中にある一つのビルの前にいた。

 

「うーん……父さんは本当に急に思いつくんだから………」

 

「まぁ、仕方ないんじゃない?武昭兄さん、強くない?」

武昭と三男の遥が二人一組でストレッチをしていた。

 

「どっちにしろ………今日は特に用事が無いから、ある意味良かったけどね…」

武昭は先日の事を思い出していた。

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

家族全員で夕食を食べている時に父の総一郎がある事を告げた。

 

「今度の日曜日は皆である事をするっ!」

 

「父さん、ある事って何をするの?」

 

「それは、その日になってからのお楽しみだ」

武昭は総一郎の悪戯っ子の様な笑顔を見て、それ以上聞く事を止めた。

暫くして兄弟達が、それぞれに体を動かしてるとビルのオーロラビジョンに総一郎が映し出された。

 

〔よーし、皆準備は出来たみたいだな。

 

これから皆にやってもらう事はこれだ!〕

 

【ダンディ君を救え!】

総一郎が何をやるか言うとオーロラビジョンにタイトルに変わった。

 

「ダンディ君を救え?どんなゲームだ?」

 

〔では!説明しよう!!〕

総一郎の説明はこうだった。

・このビルは災害を想定された物である。

・その中に置かれたダンディ君人形を取り残された人達に見立てて救出する。

・ビルの外には兄弟達の名前が書かれたカゴがあり、それに人形を入れる。

・一番数が少ない子供には罰ゲームとしてお城のトイレ掃除をする事。

………との事だった。

 

「なるほど………どのルートを選んで迅速に戻るかが鍵って所だな………

父さん、俺達は能力使って良いの?」

 

〔あぁ、能力は使って構わない〕

 

「なら、俺が一番有利かもな」

 

「修兄さん、勝負において絶対は無いんだよ」

 

〔では………ゲーム開始だ!〕

総一郎の合図に四男の輝が飛び出した。

 

「僕は、このビルの壁を登ります!」

 

〔おぉーっと!四男輝様が能力を使いましたー!〕

 

【四男 桜田輝 能力・怪力超人《リミットオーバー》】

効果 大人以上の物凄い力を出せる。

 

体中からオレンジ色のオーラが出た輝はビルの壁を登ったが途中で壁を壊して

落ちそうになった場面もあったが何とか屋上に登った。

 

「よーし、私も行っくよー!」

 

【五女 桜田光 能力・生命操作《ゴッドハンド》】

効果 生物の24時間だけ自由に成長や若返らせられる事が出来る。

但し一度変化させた物は24時間経たないと出来ない。

 

五女の光が近くあった木に触れると体から黄色のオーラが出て木が大きく成長した。

 

「ふっふっふっ、これで私の1番は…あれー!?」

 

〔五女の光様が能力を使用しましたが………〕

光は木を成長させすぎてビルより大きくしてしまった。

 

「さてと、私も行こうかな!」

四女の岬の体がピンク色に輝くと7人の岬が姿を見せた。

 

【四女 桜田岬 能力・感情分裂《オールフォーワン》】

効果 自分の感情を分割して最高7人の分身を生み出せる。

分身はそれぞれ名前があり髪形や得意分野も違う。

 

〔おぉーっと!ここで四女岬様の能力が使用されましたー!〕

 

「じゃあ!皆行くよ!!」

岬が指示を出すが分身達は自由に行動していた。

 

「全く……自分で登るなんて、そんな時間の無駄な事はしませんわ……

(けど、これ一体で200万程だから全部で……)」

次女の奏が緑色に輝くと数台のドローンが出現した。

 

【次女 桜田奏 能力・物質生成《ヘヴンズゲート》】

効果 現実にあるものから未来の発明品まであらゆる物を作り出せる。

但し対価として同等の価値の金額が貯金から無くなる。

一度生成するとキャンセルが出来ない。

 

「うーん、皆行ってるのね………ん?」

葵が見てると六女の栞が消火栓の傍にいたので近寄った。

 

「栞、どうしたの?」

 

「うんとね……消火栓さんが近道を教えてくれたの………

非常口から入って二階から………」

 

「そこだったら、昔に学校の授業で来た事があるから一緒に行きましょ」

葵は栞と手を繋ぐとビルの中に向かった。

 

【六女 桜田栞 能力・物体会話《ソウルメイト》】

効果 あらゆる生物から無機物と会話する事が出来る。

 

【長女 桜田葵 能力・完全学習《インビジブルワーク》】

効果 一度、覚えた事は忘れない〈完全記憶〉の能力。

 

「さてと、俺もそろそろ行くか………これ以上カメラに映ってる訳にもいかないからな」

 

「えっ!?修ちゃん!!」

修の体が白く輝くと、その場から姿を消した。

 

【長男 桜田修 能力・瞬間移動《トランスポーター》】

効果 自分と自分が触れたものを瞬間移動させる。

 

「うわーん!どうしよう!遥!!」

 

「先ずは落ち着いてよ、茜姉さん……」

修の後ろに隠れていた茜は近くにいた遥に泣きついた。

 

「このまま、カメラに映されてるなら罰ゲームをしても良いかな………」

 

「姉さん、考えてもみてよ、お城にトイレが幾つあるか知ってるの?」

 

「えーっと………10~15個位かな?」

 

「大体、100個以上だよ、それにお城だから沢山の人達が来るだろうし………」

 

「だったら、どうしたら良いのー!?」

 

「先ずは落ち着いてよ………僕が計算してみるから……」

遥が集中すると藤色のオーラが発生し多数の数字が浮かび上がった。

 

【三男 桜田遥 能力・確率予知《ロッツオブネクスト》】

効果 あらゆる可能性を確立で表す事が出来る。

 

「ふぅ………茜姉さん、このまま姉さんだけでやって成功する確立は12%

そして僕だけでやって成功する確立は26%なんだ………

けど、2人で組めば成功する確立が76%まで上がるんだ………」

 

「そうなんだ………だったら……あれ?私達2人って言うけど武昭は?」

 

茜に言われて遥が一緒に周りを見ると武昭が座っていた。

 

「武昭兄さん、まだ動いてなかったの?」

 

「あぁ、簡単に言えば最後にならなけりゃ良いんだからな、よいしょっと」

立ち上がった武昭は飲んでいた水をポケットにしまうとビルの傍に向かった。

 

「大体の数や場所は分かったから、これから動き出すか!」

両手を強く叩いた武昭がビルの壁に触れると輝がいるのとは違う壁面が階段状に変化した。

 

〔おーっと!なかなか動かずにいた武昭様が能力を発動させましたー!〕

 

【次男 桜田武昭 能力・錬金術《アルケミスト》】

効果 あらゆる物質を違う物に作り変える事が出来る。

但し、液体は液体、固体は固体とそれぞれの状態を変える事は出来ない。

 

「んじゃ、二人とも頑張れよー」

武昭は階段を駆け上り始めた。

 

「まずい!このままなら僕達が罰ゲームだよ茜姉さん!!」

 

「分かったよ!遥!私に掴まって!!」

茜の体から赤いオーラが出ると茜と遥の体が浮かび上がった。

 

【三女 櫻田 茜 能力・重力制御《グラビティコア》】

効果 自分と自分が触れた物の重力を操れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

ちなみに武昭の能力の元ネタはハガレンの錬金術です。

それが使えると思ってください。

オリキャラプロフィール

桜田武昭

年齢 15歳 身長 178cm 誕生月 3月 桜田家 次男 茜と双子
得意科目 全て
苦手科目 特に無いが強いて言うなら体育(それでも普通に運動神経は良い)
好きな物 雑学を覚える事
嫌いな物 家族や自分の身の周りの人達を傷付ける人や事象。
好きな食べ物 海産物系
嫌いな食べ物 無し

軽い裏設定。

実は転生者で命を落とす前はアメストリスの軍隊にいた。
東部軍司令に所属。
真理を見た為錬金式を書かなくても錬金術が使えていた。

ある時に命落としたが気がつくと桜田家の一員として生まれていたが……

実は……?


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