城下町の錬金術士   作:北方守護

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第1話 朝の風景

ある日の櫻田家の朝………

 

「フワァ〜おはよう、母さん、葵姉さん」

 

二階から黒い短髪の少年、この家族内で次男の櫻田武昭が降りてきた。

 

「おはよう武昭」

 

「おはよう武昭。 本当に武昭はいつも起きるのが早いわね」

台所では母の櫻田五月と長女の櫻田葵が朝食を作っていた。

 

「早起きしないと、朝の混雑に巻き込まれるからね。 それで何か手伝う事はある?」

 

「手伝う前に先に顔を洗ってきた方が良いわよ」

 

「それが終わったら、起きてない子達を起こしてきてくれる?」

 

「ん、わかったよ」

二人に促された武昭は洗面所に向かった。

 

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

 

その後………

 

洗顔等を終えた武昭は三女の櫻田茜と五女の光の部屋の前に来ていた。

 

「おーい、時間だから起きた方が良いぞー………

返事が無いって事は…… はぁ………」

ノックして声を掛けても反応がなかったので部屋に入ると………

 

「スゥースゥー」 「クゥークゥー」

二人共寝ていて光に至っては寝相が悪いせいかパジャマの上着が捲れてお腹が見えていた。

 

「全く……二人共いつもの事だったな。 ほら光、朝だぞ」

 

「ん〜?あぁーアキちゃん、おはよう〜」

 

「あぁ、おはよう。ほら起きないと遅刻するぞ」

 

「うん〜 わかったよ〜」

起こされた光は目を擦りながら体を起こした。

 

「さてと、次は茜か。おい茜、朝だぞ」

 

「ん〜 後五分だけ〜」

茜は布団を頭から被って隠れた。

 

「ちゃんと起きないとダメだ……(仕方ない最後の手段を使うか)」

なかなか起きない茜に近づくと武昭は頭があると思う場所で………

 

「このまま起きないなら……“キス”するぞ?」

 

「ふぇっ!?起きます!起きたから!!///////////」

武昭の囁きを聞いた茜は布団を飛ばす様に起きたが、その顔は赤かった。

 

「よしっ、ちゃんと起きたか。じゃあ俺は下に戻ってるぞ」

 

「もう、武昭ったら変な事を言うんだから………

けど、あのまま起きなかったら武昭にキスを………////////」

着替えていた茜は武昭の言葉を思い出して頭から湯気が出る程に照れていた。

 

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

 

起きた茜と光が洗面所に行くと………

 

「嘘っ!?もうこんな時間!!先に使わせてもらうよ!!」

 

「あっ!茜ちゃんずるい!!」他の家族が洗面台やトイレを使っていた。

 

「おーい遥ー まだかー? 輝がそろそろ限界みたいだ」

トイレの前にいたのが長男の櫻田修

 

「ごめん兄さん、もう少しだから」

 

「に、兄さま……ぼ、僕はまだガマン出来ます……」

トイレをしているのが三男の櫻田遥、順番を待ってるのが四男の櫻田輝

 

「もう!お父さん長過ぎるよー!!」

 

「悪い悪い、もうちょっとだから」

鏡台の前に居るのが父親の櫻田総一郎、その後ろに居るのが四女の櫻田岬

 

「栞、ちゃんと歯磨きをするのよ」

 

「はい、奏姉様」

その2人から少し離れた場所に居るのが次女の櫻田奏と六女の櫻田栞

………と他の家族達が洗面台とトイレを使っていた。

 

 

 

これが櫻田家の朝の風景だった。

 


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