この弱すぎる竜王国に爆裂娘を!   作:れんぐす

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今回はちょっと短いです。


A river in the desert

 『めぐみん王妹殿下』として当てられた部屋は、前の客室よりも遥かに広かった。

 さらには午前中にもついていたメイドのリーゼに加え、部屋の中にいるだけでも四名のメイドがめぐみんの周囲に控えている。ここにいない者を含めれば、めぐみんのためだけのメイドが十五名、それを束ねる男性執事が一名いるらしい。

 

 竜王国王宮の使用人は、ドラウディロンの傍で直接奉仕する高位メイドが全体の三割で、およそ三十名。そして王宮の雑務をこなす一般メイドが六割を占め、残りは書庫や厨房の料理人だ。

 今回めぐみんが王妹殿下として竜王国に『帰ってきた』ことにより、一般メイドの中でも雇用年数が長い者を選抜して、王妹殿下つき高位使用人に格上げしたという。

 

 めぐみんが椅子に座ろうとして背もたれに手を伸ばすと、すかさず『王妹殿下が自室で椅子に座ることを補助する係』のメイドが優雅に椅子を引いた。

 王妹殿下のお役に今、立っている──。そんな満足げな顔で椅子を勧めるメイドに、めぐみんはぎこちない笑顔で礼を言った。

 

 このぶんだと、お茶も自分でいれさせてくれそうにないとめぐみんは悟る。きっと他の三名のうち誰かがお茶をいれる係なのだろう。もう一人は着替えの手伝い係か。

  

 「……えぇと、皆さん。お気持ちはとてもありがたいのですが──」

 

 ──少し、息苦しいです。

 

 めぐみんがそう言った直後、部屋の窓が開けられた。

 窓の前には、得意げな笑みで胸を張る、先ほどとは違うメイドが一人。

 

 (……これは伝わらなかったと見て間違いなさそうですね)

 

 めぐみんが小さなため息をつくと、リーゼが夕食の献立を表にしたものを持ってきた。

 

 「夕食のメニューはめぐみん様のご要望通り、竜王国において豊胸と縁があるとされるものをご用意しております。ドラウディロン陛下とご一緒されますか?それともお一人で済まされますか?」

 

 「ええと、ではドラウさ──」

 

 返答しかけて口ごもる。公上、ドラウディロン・オーリウクルス竜女王はめぐみんの姉ということになった。ならば、衆目の前ではなんと呼べばいいものか。

 

 「……ドラウ──姉さんと一緒でお願いします」

 

 「畏まりました」

 

 四人のメイドたちが「あらまぁ……!王妹殿下は陛下のことを『ドラウ姉さん』って呼ばれるみたいよ!」であったり、「……お食事はお二人でとられるのね!お二人は外見はあまり似ているように思えないけど、仲の良い姉妹なのだわ!」といった囁きあいが聞こえてくるが、努めて聞こえないふりをする。

 

 

 リーゼは献立表を読み上げる。

 鶏のつみれをキャベツと数種類の香辛料と共に蒸したもの、豆乳を使った野菜満点のスープ、その他は名前だけでは想像のつかないメニュー。

 

 爆裂魔法を使った後の疲労感が空腹を呼んでいるのか。

 メニューを聞いている間に口の中で絶えず唾液が出てくるのを飲み込みつつ、お腹を鳴らさないように気を強く持つ。

 

 「──以上が、本日の献立となります。湯浴みを先になさるのであれば、そちらの準備も整っております。夕食──この時間帯ですと夜食になってしまいますが、一時間後を予定していますので、少し急げば問題無いかと」

 

 お風呂なら午前中に入ったからいいです、と言おうとしてそれを先読みしたリーゼに笑顔で凄まれためぐみんは、「……お風呂を先にいただきます」とか細く答えた。

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 浴場の扉の前で奉仕の出番を待っていたメイド二人に「お願いですから入ってこないでください本当によろしくお願いしますね」と念押ししてから脱衣場に入ると、めぐみんは膝から崩れ落ちた。

 

 (……疲れますね、これは)

 

 別に、静寂が好きな性格という訳では無い。独りでいるのが好きなわけでもない。

 けれど、メイドたちの視線から常に期待と崇敬の念を向けられ続けるのは、めぐみんには少しばかり息苦しいことだった。

 

 (お上品な王族っぽい行動を求められないのであれば違うのですが)

 

 褒められるのは好きだ。羨ましがられるのも好きだ。自分で考えだした詠唱や絶妙な美的センスの光るポージングをカッコイイと思ってもらうのは、最高に心が踊る。

 しかしながらメイドたちは、めぐみんに対して『王妹殿下』としての敬意を示しているように見えた。ならば、求められているのはアークウィザードとしてのカッコよさではない。王妹殿下としての品の良さだ。

 王族の言葉遣いや作法に疎いめぐみんには、どんな行動を取ればメイドたちがめぐみんに対して好印象を抱くかがイマイチ分からない。

 だから、気を張る。気がつけば口から出そうになる紅魔族特有の尊大な物言いを抑え、ヘマをして不思議そうな顔をされれば愛想笑いで誤魔化す。

 

 (……いっそ全く偽らずにいつも通りにした方が、私の精神衛生上良いのかも知れませんね。これからどのくらいこの生活なのかも分かりませんし)

 

 風呂を出たらそうするのもアリかもしれないと考えて、少しやる気が出てきためぐみんは服を脱ぐ。

 

 

 ふと、そこで気づいた。

 誰かに見られているような気がする。背中に視線を感じる。

 振り向いて確認しても、誰もいない。廊下に繋がる扉の隙間が開いていてメイドがのぞき込んでいるなどということもない。

  

 「──気のせいですね」

 

 爆裂魔法を二回も撃ってしまったし、帰ってきてからは気を張り詰めていた。ただ単に疲れているだけだろう。めぐみんはそう断ずる。

 

 すっぽんぽんになって浴室に入ると、以前の風呂とは全く違うものであったことに今さら気づいた。

 明らかに王族のために作られたと思しき、豪華なバスタブ。一人用でありながら、めぐみんならば目いっぱい足を伸ばして入れそうな程に大きい。

 そこには湯気が立ち上るお湯が用意されていて、レースのカーテンのようなものが天井からバスタブをテントのように包んで下がっている。

 

 洗い場が見当たらないのはそういうものなのだろうか。王宮の水周りは不思議が多い。

 

 洗い場が無い以上、お湯に浸かるしかやることがない。

 乾いていて少しぬくい床をスタスタと歩き、レースを開いて足を浸ける。丁度いい温度だ。

 そのまま肩までこごんだめぐみんは、徐々に体へ熱が伝わっていくのを感じるままにくつろぐ。

 

 しかし、それは長くは続かなかった。

 

 

 「……だ、誰ですか?」 

 

 やはり、どこからか視線を感じる。

 

 窓の外を見る。誰もいない。

 扉の方を見る。誰もいない。

 でも、いる。確実にいる。

 

 めぐみんは小さな胸を腕で隠すと、集中力を高めて魔法を発動する準備を始める。もちろん爆裂魔法だ。本日三度目になるので破壊力はひどく落ちるが、撃てれば別に問題ない。

 

 「……だいじょうび……オバケなんていない、幽霊なんてこわくない……!いたとしても爆裂魔法をたたき込めば……」

 

 

 瞬間、熱を持った柔らかい何かが後頭部に触れた。

  

 「わぁぁぁぁっ!?」

 

 思わず猫のように飛び跳ねてバスタブから逃げだしためぐみんは、その柔らかい何かの正体を見る。

 

 「……おっぱ……イレブンさん!?」

 

 バスタブの縁に手を掛けて、けだるげな体を持て余しながらニヤニヤとしている青髪の魔法詠唱者(マジックキャスター)だった。

 

 「んん~、めぐみんでんかぁ~ごきげんうるわしゅぅ~?」

 

 「こんな驚かされていい気分なわけないじゃないですか!というかどうしてこんなところに……」

 

 イレブン──その役職を漆黒聖典・第十一席次に置く女はサムズアップして、とても得意げに歯をキラつかせて告げた。

 

 「じょしかい、しよ~ぜぇ。わたしみゃ~、でんかとおはなしぃ~したいみょ~」

 

 「……わけがわかりません」

 

 イレブンはするすると──元々着ていないのと同じようにも思える衣服を適当に脱ぎ捨て、小さなジャンプでふわりと空中に浮かぶと、長い髪を外に出すようにしてゆっくりとバスタブの中に舞い降りた。

 

 「はだかのつきあいとぉ~、じょしかいがあわしゃっりぇ~、さいきょ~にみえるぅ~?」

 

 「……変な感覚ですね。会話をしているはずのに、意思疎通が出来ているように感じません」

 

 

 めぐみんは、お湯の中でぷかりと浮かび上がっている二つの大きな乳房を睨みつける。

 

 (……くやしいですが、かなり大きい……!あそこまで大きいとお風呂で浮くものなのですね……)

 

 手招きをするイレブンに、若干の警戒心を抱きつつめぐみんは近づく。

 そろそろと戦きながら再び湯に浸かると、二人分の体積を許容できなかった湯が床に溢れた。

 

 いくら広いとはいえ、あくまで一人用のバスタブに二人入ると流石に狭い。二人共膝を抱えて向かい合うような姿勢にならざるを得なかった。

 そんな窮屈さの中でも、イレブンは楽しそうにしている。

 

 「おひるにぃ~、めぐみんでんかをひとめみてからぁ~、ぜひぜひぃ!なかよくしたいにゃぁ~ってぇ、おもってたのしゃ~」

 

 「……それはどうも。スレイン法国からの援軍というのがあなたがただとは知らなかったので、会談の時にあなたがいて驚きました」

 

 「わたしはぁ~、よそぉついてたからぁ~」

 

 城下の路地裏で六本指を相手にする前、めぐみんは確かに『オーリウクルス家のアークウィザード』と名乗った。

 だから予想がついていた。そういうことなのだろう。

 

 「……それで、何故ここに?」

 

 「めぐみんでんかとぉ~、さしさしでぇ~、おはなししたいことがあったかりゃよぉ~」

 

 「さしさし……ですか?」

 

 「またのなをぉ~、たいまんというのりゃ~」

 

 イレブンはめぐみんに顔を近づけると、ニヤニヤとした不気味な笑みを浮かべる。

 

 「おんなじまじっくきゃすたぁ~のおんにゃのこどぉ~しぃ、もっとおちかづきにぃ~」

 

 「変態っぽいのでとりあえず離れてください」

 

 「きゃぁ~」

 

 めぐみんがイレブンの肩を押し戻すと、抵抗することもなくイレブンは元の位置に戻った。水面に波が立ち、お湯がこぼれる。

 

 「……さっき隠れていたのは、魔法を使っていたのですか?」

 

 「もちもっち~。《いんびじびりてぃ/透明化》だよぉ~。……こうでもしないとぉいりぐちでとめられるしぃ~、はいってこれないからしゃ~」

 

 「……一対一で話がしたいから、魔法を使ってこっそりとここまで入ってきたのはわかりました。それで、用件は何でしょうか」

 

 めぐみんは静かに思索を巡らせる。

 確か、彼女はスレイン法国という隣国からの、ビーストマンに対抗する三人の援軍のうちの一人だ。会談に出席していたということは、国の中でもそれなりに上位の影響力を持つ人なのだろう。

 そんな人物が、こっそりと浴室に忍び込んで何の話を持ちかけてくるのか。

 

 (私の爆裂魔法を見て感激し、サインをもらいに来たとかでしょうか?もしかしたら教えを請いに来たのかもしれませんね)

 

 そんな呑気なことを考えてから、いやいやそんなことはないだろう、と可能性を頭の中から消し去る。

 スレイン法国という国にとってめぐみんは、突然現れた謎の人物でしかない。ドラウディロン竜女王から聞いた説明によれば、竜王国は長年スレイン法国に守られてきたということだ。

 その対価として謝礼の献金をしていたらしいが、今日のビーストマンの襲撃はめぐみんの手で切り抜けた。──スレイン法国側から見ると、めぐみんはどんな人間に映るだろうか。

 

 考え、思い至る。

 

 旅から帰ってきた女王の妹などという身分は、間違いなく疑われるはずだ。ドラウディロンとめぐみんの外見に、血の繋がりを感じさせる部分はどこにも無い。

 疑われた後は、理由が探られるだろう。竜女王がめぐみんは自身の妹であると発表する理由。めぐみんの推測が確かなら、それはめぐみんを竜王国の王宮に何不自由なく住まわせることにある。

 

 爆裂魔法はピーキーな性能を持つ魔法だ。威力こそどんな魔法よりも強力無比だが、めぐみんの保有する魔力では一日に一撃しか撃てないほど、魔力の消費が凄まじい。

 しかしその一撃は、竜王国にとって喉から手が出るほど欲しいものなのだろう。

 

 めぐみんはこの地に転移してきてからビーストマンを目の前で見たことがあるが、あまり頭のいい魔物ではない。突進して殴って殺す。それだけしか、彼らの戦術は無さそうだ。波状攻撃なんて言葉は浮かびもしないだろう。

 

 ならば一日一回でも凄まじい攻撃を放つことが出来れば、それで足りる。

 その一撃を撃てるアークウィザードが突然現れた。

 

 めぐみんがドラウディロンの立場だったとして、絶対に逃がしたくないチャンスだ。どんな好待遇で迎え入れれば居着いてくれるか、必死で考えるだろう。

 結果ドラウディロンが導いた結論は、王族。

 そうなればめぐみんの力を欲しがった他の国も、軽率に貸してくれなどとは言えない。常に傍にメイドや騎士がついていれば、簡単に身柄を奪うこともできない。一石三鳥だ。

 

 ──考えを戻そう。

 隣国のすごい強いであろう魔法使いが、メイドや護衛の出払っためぐみんの湯浴みに忍び込んできた理由とは?

 

 めぐみんは最悪の展開を予想し、爆裂魔法を発動する準備を再度始める。

 

 それに対して魔女はバスタブから飛び出して、まるで人魚のような動きで空中で海老反りに一回転した。そして裸で上下逆さに浮く。隈が薄く見える顔には当人が出来るであろう最大限の笑顔。そして。

 

 

 「──ともだちにぃ、なりたいのさぁ~」

 

 「……はい?」

 

 「めぐみんでんかのぉ~!……わぃるどぉ……まじっくぅ~?あれすっごぉ~いってぇおもってたかりゃ~!」

 

 始原の魔法(ワイルドマジック)

 竜の血を引く者だけが扱うことができる、他とは一線を画して神秘に満ちた魔法だと、めぐみんは竜女王から聞いている。曰く、大量の生命力と引換にめぐみんの爆裂魔法に匹敵する──又は超える威力の爆発を起こすことも可能なのだとか。

 イレブンはめぐみんが路地裏で六本指の男に撃った爆裂魔法を、始原の魔法(ワイルドマジック)と認識している。そしてそれをすごいと賞賛した。だから友達になりたい、とまで。

 

 (……爆裂魔法ではなく始原の魔法(ワイルドマジック)の方を褒められているような言い方なのは、ちょっとばかりモヤッとしますね。──ですがそれはおいておいて)

 

 かなりうれしい。

 爆裂魔法の素晴らしさを理解してくれる人に対して甘くなってしまうのが自分の弱点だとはわかっているものの、それでも喜びは抑えきれない。

 

 めぐみんは魔女の一挙一動を確認し、敵意がないであろうことが知れると爆裂魔法の準備を解いた。

 

 「……我が魔法の深淵を、あなたも覗かんとする──ということですか?」

 

 「う~ん、ちょっとちがぁ~うかなぁ~。でんかのまほぉ~ってぇ、おうけのひといがいつかえないみたぃりゃし~?」

 

 魔女は空中から手を伸ばすと、めぐみんの手を握る。

 

 「だからぁ、ともだちになりたいのしゃ~。いっぱぃおはなししたぃしぃ~、いっしょにおかしたべながらぁ~、まほぉ~のけんきゅぅしたいなぁ、って~」

 

 「そうは言ってもイレブンさんは、明後日スレイン法国に戻られるのではないですか?そうなれば友達になったとしても……」

 

 「それはそれぇ~これはこれぇ~。《めっせ~じ/伝言》とかでいつでもれんらくとれるしぃ~、となりのくにど~しだから、ひまなときにれんぞく《てれぽ~と/転移》でおじゃますりゅりょ~」

 

 つまりは何の問題もない。そう言いたいらしい。

 めぐみんとしても、爆裂魔法の良さを理解してくれる人と友人関係を築かない理由はない。それに、現状スレイン法国は竜王国に友好的なはずだ。

 

 「なら……いいですよ。友人くらいにならなってあげても」

 

 「いぇ~い!」

 

 魔女はめぐみんから離れ、《ドライ/乾燥》を唱えて体を乾かすと、フワフワと空中を漂いながら服を着ていく。

 身支度を終えると床に下り立ち、深くかぶった帽子で含み笑いを隠した。

 

 「どうしたのですか。何か問題でもありましたか?」

 

 「……じつはわたし、でんかにひとつかくしごとをしているのですりょ~。イレブンっていうのはぁ、ほんとのなまえじゃ~ないのしゃ~」

 

 魔女は「ぷ~っくっくっく」とよく分からない笑い声を出すと、顎を上げて体を反らせ、挑発的にめぐみんを見下ろす。

 

 紅魔族として十年以上生きてきためぐみんには、今からこの魔女が何をしようとしているか本能的に理解出来た。名乗りだ。

 名乗りは神聖不可侵にして紅魔族の基本。紅魔族の教科書にも書いてある。

 

 (名乗りを上げるならば。……手本をお見せしましょう!)

 

 

 「我が名はめぐみん!この国随一のアークウィザードにして、魔物を穿つ最強の矛たる者!」

 

 「わがなはミザリカぁ!ミザリカ・クレアルーナ・アルミュリアぁ!ねころがりながらでもせんりをみとおす、じんるいずいいちののぞきま!」

 

 

 余韻のようにそれぞれポーズを取っていた二人だが、浴室の扉の向こうでメイドがめぐみんを呼ぶ声を聞いた魔女──ミザリカは、「またあしたねぇ」と言い残して空気に溶けるように姿を消した。




原作オーバーロードで活躍しないキャラばかり書いているので、そろそろモモンガ様側も書こうかなって思い始めてます。

”占星千里”の名前は捏造です。
原作でほぼ言及されてない人なのをいいことに無茶苦茶なキャラ付けをしていますので、原作やアニメ2期で活躍が見られ次第軌道修正していきます。

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