『転生者についての考察』を読んでくださった読者様、すぷりんがるどです。
私の拙い作品に貴重な時間を割いていただき本当にありがとうございます。
この作品はこれでおしまいですので、ちょろっとだけ反省を含めた後書きを残したいと思います。
■題材に『魔法先生ネギま!』を選んだ理由
ひとつに戦争と日常とバトルとギャグとラブコメとシリアスが同居した、多少歪でも許される世界観だったということ。
自分なりの皮肉を効かせた短編集を落としても、まぁ何となしに世界の片隅では受け入れられるかな? と思い舞台をネギまに選びました。短編集を繋げて長編にしようと思った時も、彼らの設定が激しく世界から隔離されることはないだろうと考え、踏み切りました。
ふたつに初期から様々な状況で、様々な願望を持ったヒロイン候補のキャラが多いということ。
いっそのこと前提をひっくり返した物語にしよう、と思い至ったところ、転生者一人一人にある程度対応できるキャラがネギまにいたことも大きいです。ネギまを読んだ人なら解って頂けるかと思いますが、初期からキャラが多いのに、みんなある程度キャラが立っている。これは自分が考えている以上に凄いことだと思っています。後は転生者を対応させるキャラに合わせて行けば、物語のコンセプトに沿った絡みが何となくできるかな? という感じです。
みっつにクロスや転生先として選ばれることが多い作品だったということ。
題材として使われ易く、舞台として使われ易い作品だったということ。今はどうなのかはわかりませんが、自分が二次創作を読み漁っていた時代にはネギまを舞台とした作品が本当に多かった。だから何か書こうと思ったときネギまを選び、生み出された幻想の世界から来たという物語の代表例として選んでも大丈夫だと思いました。
よっつに公式設定として旧世界、魔法世界と異なる二つの舞台となる世界があり、尚且つ『リリカルなのはシリーズ』のようにその他世界の数が少なかったということ。
そもそもに原作の中で他の世界が大量に出てきていたら、この物語のコンセプトが成り立ちません。ですが
いつつに結局ネギまが好きなんです!
超が好きです、エヴァが好きです、古菲が好きです、学園長が好きです、タカミチも好きだったりします。魅力的なキャラクターをたくさん描いてくださった赤松先生、本当にありがとうございます。
■反省点
そもそもネギまでやる必要がなかった?
原作キャラとの絡みが薄かったですね。世界観も上手に流用できなかったですし、ここは非常に反省すべき点だと思います。これだったらオリジナルでもよかった気がしますね。
『転生者こそが人形』というコンセプトのための伏線が薄かった?
これは作者の力量不足です。
うさぎ先生の『自分の知っている世界にある物語と全く同じ魔法少女ものの本がなかった』発言。
弟くんの『造物主も転生者なのかもしれないな』発言。
全体を通して描いたつもりの『前世に対する望郷の念が薄かった』点。
正直これくらいしかなかった気が……ここは大いに反省すべき点ですね。
物語序盤のみょうちくりんな文章
もうちょっと地の文や状況描写を増やすべきでした。短編集だからなー、という自分の適当さが間違っていたと反省しております。あれだったら序盤で作品を読むのをやめられる方がおられても仕方がないですね。
長い更新停止
これは本当に申し訳ないです。私の怠惰な性格が災いしました。報告だけでも入れとくべきですね。
■この物語にもしメッセージ性なるものがあるとすれば
魔法や気なんてものは私たちの世界にはないはずです。
希望の光が具現化して自分たちを助けてくれる転生者もいないはずです。
だから結局現状を変えるのは自分自身の想いひとつです。
大事なもの一つ胸において、ちょっと気合い入れて生きてみましょう――って感じですかね。
まぁなかなか出来ていない私が言うのも偉そうな言葉ですが。
最後になりましたがこの作品を読んでくださった皆様にあらためてお礼申し上げます。
本当にこの拙い作品につき合ってくださってありがとうございました。
2013年1月31日完結
【作品名】『転生者についての考察』
【作者】すぷりんがるど
【通算UA】101899
【評価合計】1829
【投票者数】258
【感想数】129