ソードアート・オンライン ~闇と光の交叉~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 どうも、おはこんばんにちわ、黒ヶ谷・ユーリ・メリディエスです。

 ぶっちゃけると今話でリズベットのお話は終わりです。シリカと共に二話続きでしたね。しかも案外文字数があるという不思議。

 ゲームでもあんまりパートナーにしていないリズベットは、実は心情描写は結構書きやすいです。さっぱりしていますし、面倒見が良い姉御肌にして乙女でもあるからかも知れません。

 まぁ、私が女性の心理描写を得意としているからでもあるのですが。男性よりはまだ書きやすいです。最も書きやすいのはユウキですね、彼女はとても素直で健気なので一番筆が進みます。



 さて、今話で一気に剣を鍛えるところまで行きますが、最初から最後まで完全に原作展開に無い要素を含みます。

 ハッキリ言って、無理だろこれっていう批判を数多く喰らいそうです。

 だがしかし、そこを押し通すのが二次創作にしてご都合主義なラノベ、そして神様転生です。気にしないで行きましょう。

 

 では第十四章、やはりずっとリズベット視点です。どうぞ!




第十四話 ~心剣の誓い~

第十四章 ~心剣の誓い~

 

 目を覚ますと、キリトの背中が見えた。良い匂いがあたりに漂っていて、それで食欲が湧く。ベッドロールから出る時に、眠る時には外に出していた右手が仕舞われていることに気付き、その気遣いに感謝の念を覚える。まだ残っている気がする温かみを感じつつ、あたしは起き上がった。

 キリトが振り返る。右手には白銀色の透けている長方形のアイテム――見慣れた形のアイテム、インゴットがあった。それも三つ。

 

「おはよう、リズベット」

「……おはよう。それ、どうしたの?」

「俺の仮説が正しかったらしい。掘ったら出てきた」

「そう……ん? 仮説って……どうやって検証したのよ?」

 

 首を傾げて聞くと、キリトがあたしの後ろをニヤリと笑みを作りながら見た。嫌な予感に顔を引き攣らせつつ見ると、そこには――――白銀の鱗、澄んだ蒼い瞳、巨大な体躯のドラゴンがいた。

 

「んなっ、ど、どら、どら……?!」

「ドラキュラ?」

「ちっがーう! ドラゴンよ! どうしてここにいるの?! というか、どうして襲ってこないのよ?!」

「ドラゴンは夜型、朝になったから巣に戻ってきた。襲ってこないのは俺のユニークスキル使ってテイムしたから」

 

 言葉が出ないとはこのことか。久しぶりに絶句した。前半まだしも、テイムしたと普通に言われても……

 

「……え? テイムしたって、ピナみたいに?」

「一回戦ったせいか、さっき帰ってきたら懐かれて。飯上げたらテイム出来たんだ」

「は~……凄いわね。って、ちょっと待って。昨日言ってた『朝まで待つのも一興』って……」

「おう。ここがドラゴンの巣ってことは分かってたからな」

「あ、アンタねぇー!」

 

 クックック、といかにも面白そうに笑うキリト。あたしは思わず殴りかかろうとするも、それをキリトが器とスプーンを出して止めた。

 あたしは渋々それを受け取り、途轍もなく美味しい味を堪能しながら、それでもキリトを睨み続ける。キリトは勝ち誇りながらも、嬉しそうな表情であたしを見ている。キリトは自分の料理を他人が食べるのを凄く嬉しそうに見る、とアスナから聞いていたが、どうも本当らしい。

 あたしがご飯を食べ終わった後、ドラゴンの背に乗って穴を抜け、主街区近くまで運んでもらった。

 別れる際、キリトを引き止めていて困らせていた。ユニークスキルでサイズを少し変えられたらしく、高さ五メートルあったのが二メートルに。尻尾含めて体長十メートルあったのが五メートルほどに小さくなり、一緒に行けるようになった。

 《クリスタライト・ドラゴン》と言う名前から《クリスタル》に決定したらしい。

 

「……これ、インゴット出現フラグどうなるんだろ?」

「新しいドラゴンが配置されると思うぞ? ……多分」

 

 キリトとそう話しながら四十八層【リンダース】の店に帰還する。一日も経っていないのに、数年帰っていない錯覚を覚えた。

 

「……さて。じゃ、早速鍛えましょうか! 片手剣で良いのよね?」

「ああ。俺も一個やる」

 

 そういうことで、二人で一個ずつ鍛える事に。【クリスタライズ・インゴット】二つを熱した炉に入れる。程よく熱された頃に取り出し、それぞれをヤットコで金床(アンビル)に置く。

 そのままハンマーでインゴットを叩く。ただただ、いつものように無心で叩き続ける。二百~二百五十くらい叩いたところで、二人が叩いていたインゴットに変化が訪れた。SAOで数少ない、魔法のような光景。

 あたしのインゴットからは透き通った焔のように波打つ朱の片手剣が、キリトのインゴットからは、対のように透き通った氷のような蒼の両刃片手剣が創造された。

 

「……あたしのは【フランベルジュ】。感情燃える焔の剣、ね……」

「俺のは【ヴォーパルソード】。信念を貫く氷の剣、か……」

 

 それぞれの現状を如実に顕している二刀。別々に打ったのに、対のような二刀。

 あたし達はお互いを見合って苦笑する。すると、持っていた二刀がそれぞれの輝きを放ちながら宙に浮き、引き寄せられるように近づいていく。少しずつ重なり合い、色も混ざっていく。そして一際眩しく輝いた瞬間。

 そこには、別の片手直剣が浮かんでいた。白い柄、白銀の鍔に赤の宝石。細身の剣身は薄ら朱く、刃は薄ら蒼を帯びている。それらが交じり合って薄紫となっていた。

 

「こ、これはっ……?!」

「…………【魔剣エターナルソード】。ある神話で、『時と空間を操る魔剣』といわれてる魔剣だ……」

 

 キリトが確認しながら言う。メニューを繰って、一本の片手剣を出した。黄金色に輝く片手直剣。キリトがこんな剣を持ってるとは知らなかった。そして今まで見たことも無い。

 

「それは……?」

「【聖剣エクスカリバー】だ……」

 

 キリトがそう呟いて二刀を床に置くと、最後のインゴットを出した。

 残り一個のインゴット。どちらが鍛えるべきか迷っていると、キリトがとんでもない事を言い出した。

 

「なぁ、リズベット……最後のインゴット、二人同時に打たないか?」

「は、はぁ?! 二人同時って……そんなの、システム的に出来ないわよ?」

「だとしても。二人で打ちたい」

 

 キリトの真摯で真っ直ぐな瞳と気迫に圧され、あたしは頷いた。

 二人同時に打つ。キリトの提案したそれは、一つのスミスハンマーを二人で持って打つという意味だった。あたしはキリトと肩を密着させ、あたしは右手で、キリトは左手で持つ。

 十分に熱せられたインゴットを金床に置く。キリトと目を合わせて、それに力の限り、呼吸を合わせてハンマーを振り下ろす。 

 

        カン、カン、カン! カン、カン、カン!

 

 リズム良くハンマーでインゴットを叩いていく。

 アインクラッドの生産・趣味スキルは所詮、スキル値の高低と確率、システム通りに沿っての事かを大まかに演算され、無限の選択肢の中からランダムで選択される。つまり、本人の力量・信念は一切関係ないのだ。説明文にも『インゴットを特定の手順で規定回数叩く』とあるだけだ。

 しかし、何処の世界にも、人間が生きる限りオカルトは存在する。

 ハンマーを叩くリズム、感覚、気合で変わる。

 それが、あたし達鍛冶師に、古くから根付く一つの説。要は、『相手を強く思うことで、想いが武器に宿り強くなる』のが、数多の鍛冶職人に信奉されているオカルトだ。それは、『想いを込めて鍛える事で意志が宿り、強力な武器となって持ち主を護る』ことでもあるのだ。

今、あたしはキリトの事を想って鍛えている。キリトはどうなのだろう? あたしの事を想って鍛えているのだろうか?

 でも、どちらでも構わない。あたしの想いが宿ってキリトを護ってくれるのなら、キリトの力になってくれるのなら、彼があたしを想っていなくても構わない。

 

        カン、カン、カン! カン、カン、カン!

 

 あたしはいつものような無心ではなく、キリトを頭一杯に思い浮かべてハンマーを振る。いつの間にか、キリトとの動きなんて気にならなくなっていた。キリトと動きが自然と合い、互いが互いのズレを正して叩く。それが何に代えても嬉しくて、あたしの心は喜びで一杯になった。

 そのままどれくらい打っただろうか。ことによったら数十分かもしれない。それくらい回数が多かった。今まで鍛えてきた中でもぶっちぎりで多い。数千回だったかもしれない。

 インゴットが変化し始めた時、あたしもキリトも肩で息をしながら、しかしハンマーからは手を離さずに見守った。

 いつもなら十秒もかからない魔法の瞬間。しかし数十秒待っても変化が終わらない。

 不安になりながら見つめると、やっと一本の長剣になった。

 薄翠に煌き、切っ先に行くにつれて透けていく刀身。柄はやや青みを帯びた翠。レイピアとまではいかないが、剣身は華奢。片手剣としては、かなり細い部類だ。ユウキの黒曜石のような片手剣にも負けないくらいの華奢さ。

 キリトが以前から振るっていた片手剣に酷似している。しかし、あの片手剣には無い何かが、この剣には宿っていた。それはあたしの想いか、キリトの想いか。

 あたしはその剣を持ち上げようと両手で持つ。いや、持とうとした。

 

 

 ――――お、重い……ッ?!

 

 

 【エリュシデータ】と対になっていると思えるほどの重さ。あたしでも持ち上げられない。キリトがそれを見て剣を握る。ゆっくりとだが、それは持ち上げられた。あたしは剣をタップして名称を確認する。

 

「名前は【ダークリパルサー】。暗闇を払う者、ね」

 

 キリトがそれを聞いて驚愕する。開いていたままのメニューを更に操作し、キリトの背と手にある剣に酷似している二刀を呼び出した。

 それらを出した途端。この部屋にあった六本の剣が輝き始めた。

 【エリュシデータ】、【魔剣ルミナスリパルサー】、【魔剣エターナルソード】は闇を。

 【ダークリパルサー】、【聖剣ダークネスリパルサー】、【聖剣エクスカリバー】は光を。

 それらは集まって、変貌する。

 

「「っ……?!」」

 

 あたし達が息を呑む中、それらは現れた。

 見た目は【エリュシデータ】と【ダークリパルサー】と全く同じ。けれど、纏う何かと威圧感は違う。今までキリトが装備していた二刀の、遥か上を行く威圧感だ。

 あたしは震えながら、キリトと一緒に近づく。キリトが二刀を両手で持ち上げる。

 

「うおっ……くっ」

「ど、どうしたの?」

「この二刀……今までのどんな剣よりも……重い! とんだ二刀だな!」

 

 言葉とは裏腹に喜色満面なキリト。その二刀のウィンドウを同時に出す。

 

 【魔剣エミュリオン】 【聖剣リンベルサー】

・全攻撃強化 

・持ち主のレベルに応じて能力変化 

・最大HP大幅上昇 

・HP高速大リジェネ 

・敵を倒すごとにHP一割回復

・被ダメージ半減 

・与ダメージ倍増 

・相手の防御力ゼロでダメージ算出

・全状態異常無効 

・特殊攻撃無効 

・装備中の全武具の耐久値減少無効

・スキル硬直&始動モーション&使用待機時間無し

・敵の全スキル無効 

・限定特殊スキル《神剣》解禁

・取得経験値&コル10倍

・【攻撃力】&【防御力】&【筋力】&【敏捷】&【命中】&【回避】二割上昇

・【STR】&【VIT】&【SPD】&【DEX】三割上昇

 

「「うわぁ……」」

 

 キリトの装備も酷かったが、これは輪をかけて酷いものだった。キリトの話では、これらの効果が一気に付くアイテムは持っていないらしい。

 

「これからは……この二刀が俺の愛剣だな」

「そう……! ……ならさ、あたしからの贈り物として儀式みたいなのしない?」

「儀式? 西洋で剣を授けられるみたいな?」

「そうよ、その方が気合入るでしょ?」

 

 キリトはまあ……と小さく頷き、あたしの提案に乗った。

 とはいえ、儀式といってもそれらしい装備は無いし、あたしも女王みたいな装備は持って無い。この二刀をあたしでは絶対に持てない以上、キリトに直接授けることも出来ない。

 そんなわけで、騎士の誓いのような形式にした。主君に剣と忠義を捧げる、あのタイプの儀式だ。

 キリトは二刀を抜いて眼前に掲げている。その表情は何時に無く真剣で、今だけは本当に自分だけのナイトのように思えてしまう。

 

「――――騎士キリトよ。貴殿はその二刀を持って、邪を滅し、正義を貫かんとする事を誓いますか?」

「――――誓います。我が剣、みなの為にあるゆえ」

 

 大真面目に答えるキリト。ここでみなと言うところがキリトらしい。

 

「よろしい。ならば、ゆめ忘れる事無かれ。その剣がかぶりし業は汝だけに非ず。汝に剣を与えし我もその業を、罪をせお――――」

「リズベット!!!」

 

 キリトが途中で怒鳴って、あたしの口上を遮る。キリトが怒った理由は分かっている。あたしも、キリトの罪を背負おうとしたから。

 

「何よ、キリト。今いいとこだったのに」

「そういう問題じゃない! 今のは一体なんだ?!」

「何って、キリトの負う罪はあたしの罪でもあるって言おうとしたのよ」

 

 当然のように言うあたしに、キリトは目を見開いて絶句した。二の句がつげないのだろう。そのままキリトは後ろへヨロヨロと下がっていく。

 

「キリトが人を殺す理由やきっかけは昨夜わかった。あたしはもう、あんたを止めない。でも、キリトの専属スミスになるって事を諦めたわけじゃないの。いい? これはあたしがキリトに剣を授けるのと同時に、あたしがキリトの剣を研いで戦えるように――――キリトの罪の一端をになう事を覚悟して宣言する儀式でもあるの。あんたに強力な二刀を鍛えて渡しておいて、キリトのする事は自分と関係ないって、そんなのは嫌なのよ!」

「リズベット……けど、俺は……」

「あたしね……ずっと人の温かみを渇望してた。自分でも分からないくらい、無自覚に求めていたのよ。それを……あたしに温かみを教えて、与えてくれたのがキリトだった……だから、キリトには絶対に死んで欲しくない。昨日言ったでしょ? そのままだと、キリトは死んじゃうって。そんなのは嫌。だから……あたしも、キリトが背負う罪の半分を背負う。それが、キリトに二刀を渡したあたしの罪で……覚悟で……願い」

 

 昨日、穴底で寝る時に分かった事。あたしは長い間、人の温かみを、懐かしみを求めていた。でもここはデータで作られた紛い物の世界だからって、人と接する事を避けていた。だから分からなかったのだ。この世界で起きる事は、それはすべて真実で、ここはもう一つの現実なんだという事が。

 それを教えてくれたのは、自分を犠牲に何でも一人で背負い込もうとする、キリト。この世界を現実と捉えて、その日を全力で変わらず生きている人。だからこんなにも無茶をするし、一人で抱え込む。悩んで一人で進む。

 そんなキリトを支えたい。攻略組としては、実力もレベルも覚悟も足りないあたしは、それでも彼の助けとなりたい。キリトと別れたくない。これはあたしの我侭だってことは分かってる。でも、キリトが死ぬのは絶対に嫌だ。だから、死なないように。自分が死ぬと、必ず悲しむ人がいるって自覚させて死なないようにする、楔を打つ。

 今はまだ、これが限界。

 でも、きっといつかは、キリトと…………

 

「キリト、お願い。あたしをキリトの専属スミスにして。そして……あたしにも、キリトの罪を……一緒に背負わせて」

「……………………俺はこれからも、人を殺すと思う」

 

 少しずつ、俯けられた顔が上げられていく。彼の口からは、彼の本心が紡がれていく。それは、キリトにとって苦しい葛藤があっただろう。苦しい懊悩を抱えているだろう。それでもあたしの声に必死に応えようとしてくれている、その直向さ、真摯さに感銘を受ける。

 

「これからも多くの心配をかけるし、一杯怒らせもすると思う。多くの罪を背負ってる俺は、皆の憎悪の対象となる。それでも…………覚悟が出来ているのなら…………それでも良いのなら…………」

 

  ゆっくりと上げられ、見えるようになった彼の表情は……苦しそうで、でもどこか嬉しそうで。一筋の涙が頬を伝っていた。

 

「…………よろしく…………リズ」

「……やっと愛称で呼んでくれたわね。こちらこそ、よ…………キリト」

 

 あたし達は固く手を握り、二刀を二人で持った。あたし達二人の心の欠片が詰まった二刀は、今まで見てきたどの剣よりも煌いて見えて、圧倒的な存在感と安心感を齎してくれるものだった。

 

「この二刀に誓う。俺は絶対に死なない。絶対に、生きる」

「あたしもよ。キリトの二刀は砥ぐ必要が無いみたいだけど、それでも顔を見せに来てね、待ってるから…………あたしも――――」

「ン?」

「あたしも……キリトを狙うからね! 覚悟しなさい、絶対に射抜いてみせるんだから!」

 

 キリトはあたしの宣言に顔をボッと赤くし、俯いた。その反応が今までの印象を更に変え、世話のかかる弟という感じになる。アスナ達皆が口を揃えて弟みたいで可愛い一面があると言っていたのがよく分かった。

 

「まぁとにかく……これで儀式も終了よ。また来てよね、キリト」

「ああ……毎日は無理だけど……数日うちに、また来るよ」

 

 キリトの答えは満足とは言えなかったけど、それでも十分なものだった。あたしは心からの笑顔を彼に向けて、言う。いつもの挨拶で……でもちょっと違う挨拶。

 

「これからも、【リズベット武具店】をよろしく!」

 

 

 

 

 

 

 

 





 堂々と想いを伝え、リズベットの笑顔で締めた十四章、如何でしたでしょうか。

 中々原作のリズベットを再現できているのではないかと自分では思っています、友人も言ってくれましたし。前話に比べてちょっと文字数少ないですが中々良いのではと思っています。

 うじうじと、では無いけれどずっと一人で背負い続けているキリトを見ていたれなくて、その背中を支える為に押し切ったリズベットの姉御肌で頼れる面を表現できたかなと思います。

 取り敢えず原作と違うのは、キリトがビーストテイマーになっちゃった事、そしてリズベット会心の作であるダークリパルサーが他の剣と融合した事ですね。

 とはいえあんまり階層攻略で活躍はしません、そこに居て一緒に戦っているというくらいの描写しかしていないのです。

 そして、このリズベットの心が籠められた剣を、キリトはずっと大切にし続けます。黒を好むキリトが持っている異色の剣……黒くない剣というのがキーです。

 リズベットは今後もちょこちょこ出てきます。



 ではそろそろ、次回予告です。


 リズベットの想いと共に下賜された二振りの剣を背に、キリトは街へと繰り出した。そこに届くアスナ達からのメール。行方不明になっていたキリトへの怒りと安堵が書き記されたメールを読み、キリトは彼女達と合流する。

 そしてそれは、同時にある一つの騒動の前触れであった。


 次話、第十五章 ~《完全決着》~




 お楽しみに!




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