やはり俺の夢の世界は間違っている。   作:コウT

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続きです。

まとめてなので色々と読みにくさなど
あるかもしれませんので
何かあればご意見お願いします。


奉仕部の依頼はなかなか始まらない

 

 

春休みとはいいものだ。

一年の終わりでクラスのやつと

会うこともないし連絡することも

なくなる。

ぼっちに優しい長期休みと言っても

過言ではない。

 

 

「お兄ちゃんさ・・別れを惜しんだことある?」

 

「ははは、小町よ。教えてやろう。

別れを惜しむには相手が必要なんだ」

 

「ごめん、もういいや」

 

 

朝ごはんを食べながら今日も比企谷兄弟の一日が

始まっていた。

春休みが始まり一週間が経ち

俺は相変わらずの日々を送っている。

 

 

 

あれから

雪乃や結衣とは出かけることが

何度かあり

その度にまあ・・・恋人っぽいことを

やったりしている、慣れないねあれ。

 

しかしながら

デートが終わると二人共

すぐさまラインで連絡が

来るためなかなか一人の時間が

取れない。

おまけに結衣は電話もしてくるので相手するのに

一苦労だ。

「とーこーろで」

 

そしてなかなかめんどくさい問題が

ここにきて浮上してきている。

 

 

「雪乃さんと結衣さんと

両方付き合ってるというのは本当でしょうか?」

 

小町ちゃん?何で敬語?

いつもみたいでいいんだよ?

千葉の兄弟ってそういうものでしょ。

兄は弱いけど妹は強い。

けど妹は兄に勝てない、それが千葉の兄弟である。

本当かどうか知らんけどね。

 

「えーとそれはですね・・」

 

「小町的にかなりポイント低いよ・・」

 

幻滅した顔で小町は俺を見つめている。

まあそうなる気持ちもわからなくはない。

だって俺が第三者の立場なら

ポイントが0になるどころか

マイナスだよ。もう戻らないよ。

 

 

「お兄ちゃんが最近やけにこそこそしてるかと

思ったら二股してたとは・・。

比企谷家過去最大の問題だよ」

 

「そんなにうちって問題起きてたか?」

 

例であげるなら親が放任主義。

親父が妹に甘い。

俺は家でも肩身狭い。

あれ意外とあるな・・

 

「そもそもお前それどこから聞いたんだよ?」

 

「結衣さんだよー。お兄ちゃんが結衣さんと

デート行った日に電話したらなんか

教えてくれた」

 

結衣には今度会う時に

なんでもかんでも話さないようにすることを

教えてやらんと。

でないと将来詐欺にでも引っかかるぞ、あいつ。

 

「でもこればかりは本当に

妹としておすすめできないよ。

二股って男がやる最低最悪の行為だよ?」

 

「一応自覚はしている」

 

「じゃあ早くやめなよ。

どちらか決めるのは苦しい決断かも

しれないけどそうしないと

どんどんこの関係から抜け出せなくなるよ」

 

 

 

 

 

 

というわけで

小町うるさいので逃げてきました。

こういう時妹ってうるさいよね、やっぱ千葉の兄弟って

いろいろめんどうだわ。

さて今日は特にデートの予定もないので

本屋に向かっている。

この世界に来てから一人の時間が少ない為

こうした時間があってもいいような気がする。

 

 

さてこの自分の夢でおかしな点がまだ一つある。

それは雪ノ下が最後の部活で発した言葉。

生徒会からはもう依頼がこない。

その言葉の意味を少しだけ理解した。

なぜなら一色いろはという人物が

生徒会長ではないということだ。

そして一色自身もすでに総武高校には

いないことになっている。

何がなんだかわからんが

まあ春休みだしわざわざ探す必要はないだろ。

 

 

 

今はこの夢の中で

思うように過ごして満足したら

現実の雪乃と結衣を探しに行けばいいだろ。

 

 

 

ブーン、ブーン。

スマホのバイブ音が鳴り振動が響く。

着信がとどいたようだ。

取り出すと雪乃と表示されており

通話ボタンを押してスマホを耳につける。

 

『もしもし?』

 

『あ、ヒッキー?今、大丈夫?』

 

『大丈夫だけどどうした?』

 

『さっきゆきのんから電話あって

家に来てほしいって!

平塚先生から依頼がきたらしいよ』

 

『よし、じゃあ俺は今から

体調不良になるから伝えといてくれ』

 

『サボる気満々だ!?』

 

 

 

何でこの世界まできて

依頼をしなきゃならねえんだよ。

これじゃ現実と変わらねえじゃねえか。

まあ今はこれが現実なんだけど。

何か考えるとすごいややこしく感じるな。

 

『でもヒッキー来なかったらゆきのん怒るよ?』

 

『俺いなくても奉仕部は回るようにできてる』

 

『・・・ヒッキー?』

凄い低い声がスマホから聞こえる。

雪乃程ではないけど結衣もそういうことが

できるようになりつつあるのね。

 

『・・・・・何分後にいけばいいんだ?』

 

『ありがと!じゃあ一緒に行こうよ!』

 

『いや待ち合わせするのめんどくさいしいいだろ』

 

「大丈夫!!」

と電話口ではなく後ろから結衣の声がして

そのまま何かに抱き着かれるような衝撃が来る。

振り返ると結衣がニコッと笑っていた。

 

「やっはろー!」

 

「お、おう。おはよ。

てか後ろにいたのかよ」

 

「偶然見つけただけだよ」

 

本当か?

あとをつけてたんじゃないのか?

もしくは発信機とか。

俺レベルのぼっちだと

発信機ないと見つけられない

可能性あるからな。

ポケモン図鑑の分布機能使っても

見つからないだろう。

 

「じゃあ行こっか」

 

「ああ、じゃあな」

 

「かーえーるーな」

と腕を掴んで離さない結衣。

はーなーせと引き離そうとするが

なかなか力強いな、こいつ。

 

「なんでここでも依頼しなきゃ

いけないんだよ。休ませろ。

俺は社畜じゃねえんだ」

 

「ここでも?」

 

 

おっといけないいけない。

と言ってもここが夢なんて言っても

信じないだろうしね。

 

 

 

「とーにーかーく早くいくよ!」

 

「わかったから引っ張るな引っ張るな」

 

 

まいったまいった。

こんな一目がつく場所で

そんな騒がれたら

もうどんなふうに転んでも

俺が悪者だ。

 

 

 

 

 

 

 

「ゆっきのーん!遊びに来たよー!」

 

「うす」

 

「あらちゃんときたのね。こないかと思ってたわ」

 

「会うなり否定から入る癖を

そろそろやめてくれないか」

 

 

 

付き合ってもそういうところは

変わらないんですよね、雪乃さんは。

 

 

「とりあえず入りなさい」

と雪乃はそのまま背を向いて

リビングのほうに向かう。

そのまま俺達も案内されがままに

リビングに通され

いつものソファーに座り込む。

 

 

「えーと・・」

 

「何?比企谷君」

 

「どしたの?ヒッキー」

 

 

ソファーを座った途端に

左に結衣が座り、

右に雪乃が座ってきて

思いっきりくっついてきた。

うーん・・

両手に華とはこのことだろうけど・・

 

「・・暑いから少し離れてくれないか?」

 

「「いや」」

 

二人の声が見事合わさり

俺ははあとため息をつく。

 

 

「とりあえず今日は部活動なんだから・・な?」

 

「・・そうね、仕方ないわね」

 

「だね・・」

と残念そうに離れる二人。

ようやく解放された、ふー。

 

「んで?とりあえず依頼内容教えてくれよ」

 

「ええ。とりあえず来たメールを

みんなに転送するわね」

とケータイを手にとりボタンを打ち始めた。

するとすぐに俺のスマホが鳴り

メール画面を開く。

・・・・・・うわあ・・

 

「前置きがどう考えても

どうでもいいと思うのは俺だけか?」

「いや・・今回はただ長いだけではなく愚痴も

入ってるわね」

 

 

「何々・・合コンの相手が・・・はりひ?」

由比ヶ浜その言い方だと張り手みたいに

聞こえるし半濁点忘れてるぞ。

 

 

「パリピね・・どういう意味かしら?」

 

「簡単に言うなら結衣の仲間」

 

「ん???私の仲間??」

 

「なるほど・・」

 

「なんか納得されてる!?」

 

「お前も大学生になれば

そんな感じになる」

 

まさに結衣はパリピの名に恥じないような

大学生になるだろう。

あ、もうおわかりだと思うけど

俺は大っ嫌いである。

当たり前だ、無理矢理遊ぶのを強要するような連中で

一人じゃ何もできやしない。

自立性を養え。

 

 

 

 

「まあ前半飛ばして・・本文はここからだな」

前半部分をスライドで飛ばし本文に目をやる。

 

 

「「「さて、私の愚痴はここまでにして

実は君達に頼みたいことがある。

この春休み期間に私の元に電話がきて

何でもある人物を調査してほしいとのことだ。

理由に関しては言えないが

探偵とは依頼内容を他人に口外しないものだ・・

ではその人物の詳細なデータを送るので

くれぐれもデータの流失だけは気を付けて

それから」」」

というところでメールは切られていた。

文字数がなくなるほど書くって

前半がどれだけ無駄な内容かを物語っている。

 

「というか俺達探偵じゃないし」

 

「・・でも一応依頼なのだから」

と雪乃はできたばかりの紅茶が入ったカップを

俺と結衣のもとに差し出す。

 

「ありがと。・・んーでもつまりは浮気調査?」

浮気してる前提なのかよ・・

結衣はんーとした顔でメールを見てるが

多分謎のメッセージとかないと思うぞ。

 

 

「けど問題なのはその後なのよね。

先生は奉仕部全員に話したら送るってメールで来て

誰を調査してほしいか聞いてないのよ」

 

「なんだそりゃ・・あの人も焦らすなあ・・」

 

「んー・・とりあえず先生に送ってみる?

ヒッキーも私も今知ったわけだし」

 

「そうね。とりあえずメールしてみるわ」

雪乃はメールを作成しているようで

ボタンをピっピと操作する音が聞こえる。

やがて送信ボタンを押し終えるとパタンと

ケータイを閉じ紅茶を飲み始めた。

 

「誰の調査なんだろうね?」

と結衣はさっき雪乃が紅茶と一緒に出した

クッキーを食べながら話す。

破片が落ちてる、落ちてる。

 

「まあどーせまた素行不良な生徒とか

前半の文面からして戸部みたいなパリピっぽいやつとか

じゃないのか?」

 

「まあそんなところじゃないかしら」

 

俺達がだらーとくつろいでる時

俺のスマホのバイブ音が鳴っているのが聞こえる。

手に取りメール画面を開くと・・

 

 

「う・・」

 

「ヒッキーどうかしたの?」

 

「いや・・なんでもない。

ちょっと小町から電話きたから一旦話してくるわ」

 

「・・そう」

 

俺は逃げるかのように玄関に向かい外に出て

平塚先生に電話をかけた。

 

『もしもし?』

 

『おー比企谷。久しぶりだな、元気か?』

 

『元気でしたよ・・さっきまでは』

 

『どうした?何かあったのか?』

 

『さっきのメールはなんですか・・

何で調査対象の人間が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は息を吸い込み少しでも先生に響くような声で

なおかつ雪乃達には聞こえない声で叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺なんですか!?』

 

 

 

 

『・・いやまあ・・そうきたのだから』

 

『誰からですか?』

 

『探偵は依頼人を秘密を守るのが義務だ』

 

小五郎みたいなこと言ってんじゃねえよ。

毎回警部にバラしてるくせに。

 

『とにかく俺のことを知りたいやつが

誰かわからない限り俺は動きませんし

あいつらだって動きませんよ』

 

『ほう・・それでは

こちらも強硬手段に出るといこうか』

 

電話口からも先生の微笑する声が聞こえてくる。

嫌な予感しかしない。

 

 

 

『比企谷、

さっき君は俺は動きませんし

あいつらだって動きませんよと

言ったな』

 

『・・それがどうかしたんですか?』

 

『なぜあいつらは動かないんだ?

動かない理由でもあるのか?』

 

しまった。

こういうことに感づくのが得意な人だと

いうことをすっかり忘れていた。

 

『・・まあ回りくどい話はいいだろう。

率直に言うと比企谷が調査対象だと

彼女達にバレるのがめんどうくさい

と言ったろころか』

 

『・・素晴らしい推理ですね』

 

この人はどこまで知っているのだろうか。

俺が雪乃と結衣と付き合っていることを

もし知っているのだとしたら

色々とめんどうだが少なくともそれを

誰かに口外するような人ではない。

しかし俺なんかを調査対象にする人は

恐らくそのことに関してだろう。

 

 

 

 

 

 

 

葉山か?

 

 

俺は恐る恐る聞いてみることにした。

『・・・葉山ですか?』

 

『なぜそう思う?』

まるで俺がそう聞くのを

知っていたかのような返答だ。

 

『なんとなくですよ。

あいつは俺の事好きなんで』

 

 

自分で言ってて気持ち悪いし

後ろから海老名さんが興奮しているような声が

聞こえる。ははは、俺の耳も腐り始めたか。

 

 

 

 

 

 

 

 

いないよね?

 

 

 

『・・・まあ結論を言うと葉山ではないが

その葉山のおかげで今忙しいのは確かだな』

 

『何でですか?』

 

 

 

先生から返ってきた返答は思いもよげない一言で

驚きはした。けれども俺はその返答を聞いて

特に何も思わず

とりあえずこの依頼受けるかどうかは

もう少し考えさせてください

と言って切り俺は雪乃の家に戻った。

 

やれやれ

正直どうでもいい、あいつのことなんか。

それよりも今は依頼を

どうするかを考えないと。

 

 

 

 

 

 

 

「悪い、つい長引い」

てを言おうとしたところで俺は部屋にいる

二人の視線に気づく。

雪乃も結衣も

微笑みながら俺の顔をじーっと見ていた。

 

「な、なにか・・?」

 

「いやあ・・まあヒッキーいつものことだからね・・」

 

「・・それで?一体先生の電話はどんな内容だったの?」

 

 

あれおかしいな・・

この部屋こんな寒いっけ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局のところ

俺は雪乃と結衣に洗いざらい全部話して

どうするかを相談することにした。

 

「・・あの男以外に私達の事を

知っている人がいるかもしれないとはね・・」

 

「そうだね・・なんか怖い・・」

結衣は寂しそうな顔で目線を下に向ける。

ここで不安そうにさせるのは

状況が変わらないな。

 

「まあ・・なんだ。

とりあえずはこの件は保留でいいだろう。

誰かわからない状態で動くのは

あれだし」

 

「そうだね・・」

 

よし結衣も納得したし

雪乃も問題ないと思ってるはずだし

これでこの件は終わりと。

 

 

「いえ・・ならこっちが

調べましょう」

と雪乃は静かに呟いた。

 

 

「調べる?誰を?」

 

「決まってるじゃない。

八幡を調べようとする輩をよ」

 

今、輩って言ったよね。

完全に敵視してるよ雪乃さん・・

 

「誰かわからないけれども

どこぞの馬の骨だが知らないような人に

八幡のことを知られるのは

我慢ならないわ」

 

なかなかお怒りですね、雪乃さん。

雪乃さんも怒ると髪型が金色に

なるんですかね・・

 

 

 

雪乃の金髪ってすげえ想像できねえ・・

一方で・・

「馬の骨・・?」

と結衣が首をかしげていた。

お前は頭よくなるようにイワシの骨を

今度あげよう。

 

 

「別にいいだろ。

どーせ俺の事よりお前らのことが

気になって俺のことを調べようと

してたのかもしれないし」

 

「だとしても

何故私達が付き合ってるのかを

知っているのかを知る必要があるわ」

 

「左様でございますか・・」

 

 

諦めよう。

サレンダーも大事だ。

舞さんだってしたし。

 

 

7P

 

 

 

と結衣のスマホが鳴る。

「あ、ちょっとごめんね」

とスマホを取りリビングから出ていった。

もしもし?姫菜と言ってた辺りからして

相手は海老名さんだろう。

 

 

 

「・・具体的には何をするんだ?」

 

「・・そうね。まずは平塚先生のとこへ行き

合コンのお誘いを理由に相手の情報を

少しでも聞き出すことかしら」

 

 

そんなんで先生釣られちゃうと思われてるのか・・

悲しいな・・

 

「まあなんだ・・

俺の事はどうでもいいけど

万が一お前らになんかあったら

嫌だから・・・あんまり危ないことするなよ」

 

「八幡・・」

と雪乃は俺の膝元まで寄り添ってきた。

近い近い・・

 

「・・今日は結衣いるからやめよう」

 

「・・でも・・もう2日もデートしてないし」

 

雪乃さん?

2日前ってそんなに前ですか?

 

俺はもう毎日のように君達とデートしたので

財布がすっからかんよ。

親父に頭を何度下げたことか・・

最も小町が親父に彼女いることを

公言しておいてくれたのか

親父は渋ることなく出してくれた。

サンキュー、親父。

しかし渡す時に

雪乃と結衣の写真をよこせと

言ったのはドン引きだぜ!

見せろならまだしもね・・

 

「・・・春休み二人で旅行行きましょう」

 

「へ?」

 

「旅行よ。

デートだけだと物足りないしそろそろ・・」

と雪乃は照れた顔でチラっとこっちを見てくる。

ふはははは。

全国の雪ノ下雪乃のファンの諸君。

こんな顔のデレノ下さんを俺だけが

独占してすまないな。

近々SSレアで実装予定だから

楽しみに待ってろよ!

 

 

 

「ごめんねー電話長引いちゃった・・って

何やってるのー!?」

どうやら間の悪い時に結衣が帰ってきた。

俺は焦り顔で結衣を見るが雪乃はふふと笑いながら

「あ、ごめんねさい由比ヶ浜さん。

八幡がどうしてもというから・・」

「はあ!?え?ちょ」

 

「ヒッキー!マジキモい!!キモい!キモい!」

 

ちょっとー

キモいがいつもより多いよ。

ちなみに男性がキモいと言われるよりきつい言葉は

くさいらしい。

べ、別に俺は匂わないよ!ちゃんとスプレーしてるし

口臭も平気だよ!

 

 

 

「・・てかもうそろそろ夕方だね」

 

「そうだな、そろそろ帰るか」

 

「あの・・もし二人が大丈夫なら・・

ご飯・・食べてかないかしら?」

 

「ゆきのんいいの!?」

 

「ええ、どーせ私一人だし

二人がいたほうがにぎやかで楽しいわ」

 

「わーい」

と雪乃に抱き着く結衣。いいねいいね・・

 

 

「あ、そしたら私、家に電話してくるから

ちょっとまっててー」

 

「あ、俺も小町に電話するわ」

 

「ええ」

 

と俺と結衣はそのまま外に出る。

外に出るともう夕日が沈みかけており

外はすっかり真っ暗になりつつある。

 

「・・あ、そうだヒッキー聞いた?」

 

「なにが?」

 

「あのね」

 

 

 

 

なんだ。

さっきの海老名さんからの電話は

それだったのか。

平塚先生から事前に聞いていたから

まあ驚きはしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山が転校することになったなんてな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このまま続きます。


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