比企谷と合流した俺たちはりせに連れられてクラブのVIPルームに来ていた。
花村「すっげー。俺こんなとこ初めて入ったわ。」
完二「そうっすね。なんか変な感じっす。」
りせ以外は皆驚いているようだ。
八幡「で、何で白鐘もいるんだ?」
直斗「久慈川さんと天城先輩に捕まったんですよ。」
八幡「なるほどな。」
りせたちに強引に連れられた白鐘と共にパーティー?は始まり、それぞれが一杯目の飲み物を飲む。
りせの話によると今日は無料だそうだ。
お金のことは気にせず思い切り楽しもう。
と思っていたが、どうやらドリンクにアルコールが混ざっていたらしくクマ、りせ、天城の顔が赤く完全に酔ってしまっているようだった。
りせ「王様ゲェーム!」
そのりせの一言で王様ゲームが行われることとなった。
一回目で完二とクマがリタイアしてしまい、残ったメンバーで続きをする事になった。
りせ「王様だーれだ!」
王様は…
鳴上「俺だ。」
花村「悠なら安心だな、変なことは言わなさそうだぜ…。とりあえず一安心。」
千枝「そうだねー、流石にキスはきつかったからね。鳴上君、健全なやつお願い!」
周りからの期待の視線が熱い…
そのせいか、不思議と顔と体も熱いような…
…………………………………………………………
これはまずいぞ。
どうやら鳴上まで酔ってしまったらしい。
さっきは酔ったクマのせいで完二が大変なことになってしまったし、このままではここは無法地帯になってしまう。
俺は、五番…か。
鳴上「王の名において命ずる。六番は五番を抱きしめろ。異議は認めん。」
八幡「……は?」
鳴神…キャラ崩壊ってレベルじゃねえぞ。
で、六番は誰だ?
ぼっちの思考力をなめるなよ。
周りを見渡すと里中と花村は安堵の表情だ。
まず違うだろう。
天城、久慈川は真っ先に騒ぎそうなのに騒いでいないのは、仮に六番だったらおかしい。
だとすると…
直斗「……五番の人、お願いします…」
やはり白鐘か、何なのこのトラブった展開、こんな間違ったラブコメ展開求めてないって。
八幡「すまん。俺だ。」
花村「比企谷、白鐘、なんかゴメンな…」
千枝「いつもはこんな感じじゃないんだけど。」
天城「なおとくんもはやくだきつけー!」
りせ「ひきがやせーんぱい、おとこならうけとめてあげないとだーめーよー。」
鳴上「……。」
天城とりせが酔っぱらい特有のうざさを発揮し、鳴上はいつの間にかシャツまで開け、俺たちに無言のプレッシャーをかけていた。
直斗「先輩、お願いします。」
八幡「任せろ。」
白鐘が顔を赤らめ恥ずかしそうにする姿が可愛い過ぎて思わず、即答してしまった。
きっと俺も酔いが回っていたんだ、うん間違いない。
……黒歴史確定かもしれない。
直斗「っ。」
八幡「!!」
花村「や、やりやがった。」
千枝「直斗君意外と大胆…。」
白鐘が俺を優しく抱きしめた。
近い近い近い近いい匂い、いやいやだめだ、白鐘は男
、男だから!
直斗「こ、これでいいですか。」
鳴神「……。」
鳴上はゆっくりとサムズアップをする。
どうやら王様的にオーケーだったようだ。
無事にではないが何とか二回戦も終わりその後も四苦八苦しながらそれなりに楽しい時間が過ぎていった。
終わる間際に白鐘が彼自身の過去を告白した。
話を聞く限り白鐘は白鐘自身を認めて欲しいと思っているようだった。
しかし、それだけではないような気もする。
その後酔った天城と久慈川がペルソナー!とかテレビの中がどうとか言っていたが流石に冗談だろう。
冗談だよね?
いろいろ気になることが残りながらも俺達はクラブを後にした。
あと素面組でドリンクを調べたらノンアルコールだった。
全員場酔いとか本当に笑えねぇ。
それだけ俺達がああいうところに不慣れな健全な高校生であったということにしよう。
まあ健全な高校生はそもそもクラブになんていかないか…。
とりあえず休み期間中は頑張って更新していきたいと思いますが、不定期になるかもしれません。
目安として二日で一話のペースを心がけていきたいと思います。
これからもお付き合いお願いします。