申し訳ないのですが、これからは、2日から3日で次の話を書き上げていくことになりそうなので、どうかその点をご容赦お願いします。
では第二話の方お願いします。
修学旅行前の最後の週末だ。
今日は修学旅行で使うものを買うのがいいだろう。
誰を誘おうか…
陽介、里中、天城は誘うとして…
そうだせっかくだし比企谷も誘おう。
電話に出るだろうか…
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はぁー、よく寝た…
そういえばこっちに来て初めての週末だな。
リア充達はこぞって沖奈市とかに原付でいくのだろうが、俺は休日は休むと決めているので出かけない。
そして8時半から始まるプリキュアをみるのだ。
プリキュアバカにする奴らいるけど、プリキュアおもしろいよね。笑えるし泣けるし…
プルルル、プルルル、
誰だよこんな朝から電話なんて…
鳴上か、平塚先生なら無視するところだが、そうもいかないな。
八幡「はい、比企谷ですが」
鳴上「あ、比企谷か?朝から悪いな」
八幡「別に構わないぞ」
鳴上「それは良かった。来週から修学旅行が始まるよな?だからいまか…」
八幡「断る」
鳴上「え、なんで?」
八幡「ほら、俺今日はアレしてコレしないといけないから忙しいんだ」
鳴上「具体的になにするんだ?」
八幡「…」
鳴上「…」
八幡「はあ、わかったよ」
鳴上「良かった。場所は沖奈市のそうだな…シャガールって店わかるか?」
八幡「名前しか知らんがGoogleで調べれば行けるだろ」
鳴上「そうだな。場所はそこで時間は10時集合でどうだ?」
八幡「わかった。じゃあまた後でな」
鳴上「ああ」
ピッ
…まじかよ。プリキュア見れねえじゃん。
録画しよ。
休日まで外出たくないけどしょうがないか。
はあ…
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一足早く沖奈市のシャガール前に着いた俺は陽介と里中、天城、そして比企谷を待っていた。
花村「しかし、悠。よく比企谷連れ出せたな~あいつあんま外に出たくなさそうだからよ~」
鳴上「確かに始めは拒否されたが。」
花村「やっぱされたのね!?」
鳴上「だが最後は来てくれることになった」
花村「悠。お前すげーよ。拒否されても誘い続けるってマジすげーよ…俺なら絶対無理だ。泣いちゃう」
鳴上「比企谷はごり押しすれば行けると思っている!」
花村「なんだよその自信…」
千枝「おーっす!」
雪子「ごめん待たせちゃった?」
鳴上「いや全然待ってないから大丈夫だ」
千枝「よかったー、って比企谷君は?」
言われから周りを見渡す。
比企谷らしい人影は…いた。
あの猫背、何よりあの死んだ目は比企谷だ。
八幡「うす」
花村「比企谷~遅くね~ってあれ10時ぴったりだ」
八幡「待ち合わせは時間通りと決めている。早く来て待ち続けたり遅く来て置いてかれたりしないようにな」
千枝「理由が何か悲しい…」
雪子「早く行こうよ。まずは何買うの?」
鳴上「ああ、まずは…」
こうして俺達5人で過ごす初めての週末はスタートしたのであった。
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買い物が終わり昼の3時をまわった頃、
千枝「いや~結構買っちゃった~」
雪子「そうだね」
花村「何か後半お前ら関係ないもん買ってなかったか?服とか修学旅行中は制服なんだからいらないだろ?」
千枝「やっぱりあたしだって慎みのある女の子だしね」
雪子「千枝、あれ引きずってたんだ…」
八幡「花村、女子は買うのが目的なんじゃない。選んでキャッキャッキャッするのが目的なんた。だからしょうがないんだ。あきらめろ」
花村「まじかよ…」
千枝「比企谷君わかってるね~」
八幡「妹の小町が言っていたからな」
鳴上「そうなのか」
なぜか比企谷の言葉には思わず納得してしまうな。
妙な説得力があるというか、重みがあるというか…
俺と同じように花村も納得しているみたいだ。
八幡「あとは用はないな」
雪子「そうだね。これからどうする?」
八幡「帰るかgohomeするかの2択だな」
雪子「ぷっ、比企谷君どっちも一緒だよ…ふふふ」
千枝「あ、もしかしてこれは」
雪子「あははははははははは!!」
八幡「なんだこれ…」
鳴上「天城の大爆笑だな」
これが始まったらしばらくおさまらないな…
そっとしておこうか…
千枝「あーしょうがない。今日は解散にしようか」
花村「そうだな。天城もスイッチ入ったみたいだし」
八幡「ああ、そうだな」
鳴上「じゃあまた明日」
みんなと別れた俺は一人鮫川河川敷を歩いていた。
今日は楽しかったな。
比企谷も徐々になじんできているみたいだし良かった。
比企谷はやっぱり面白い奴だった。
いつものメンバーとはまた違うタイプで一緒にいて楽しい。
この5人での修学旅行がとても楽しみだ。
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沖奈市から帰って来て商店街を歩いている俺は不思議と気分が良かった。
いつもなら休日は出かけたくないから出かけると疲れで目が三割増しに腐るのだが、今回はそれがない。
やっぱりあいつらといたからだろうか。
するとだいだらぼっち前で一人の少年が聞きこみをしていた。
確か…白鐘直斗だったか。
何気なく見ているとこちらに気づいたらしく、俺に向かって歩いて来た。
直斗「何か用ですか?」
八幡「いやこないだ鳴上と話していたと思って気になっていただけだ。特に用はない。」
直斗「そうですか」
八幡「…お前はなにをしていたんだ?」
直斗「質問するなら自己紹介をするのが筋ではないですか?」
八幡「比企谷八幡だ。」
直斗「僕は白鐘直斗です。これからよろしく御願いしますね。比企谷先輩」
八幡「ああ、よろしく」
直斗「何をしてたかですが…くわしくは言えません。」
八幡「そうか、無理して聞くほどじゃないから別にいいけどな」
直斗「そうですか。では急いでいるので失礼します」
八幡「おう、邪魔して悪かったな」
一礼をすると白鐘直斗は聞きこみを再開した。
あの様子から見るに何か事件を追っているようだが、
何か焦っているように見える。
…少し気にしていた方がいいかもな…
少しの不安を残し、俺は商店街を後にした。