東方古神録   作:しおさば

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はい、3話目ですね。

夜中に寝れないからって、俺は何やってるんだかね。

あ、それじゃどうぞ。


2話/神様は大変らしい

あ、どーも。

この世界の創造神。霞です。

 

前回からどれくらい経ったか?

知らん。一々数えてらんないし。

こっちは暇を持て余して、色んなものを作ったり作らなかったり。

で、待ちきれずに地球を誕生させました。

 

それからどんくらい経ったか、いつの間にか1人の少女が隣に立ってた。うん。誰?

「はじめまして、私は龍神と申します」

「あ、これはどうもご提供に、神条霞と言います」

お互いにペコリと頭を下げる。

「存じておりますよ。なにせ私のお父上ではないですか」

はい?

俺はいつの間にリア充になったのだ。こちとら年齢イコール彼女いない歴を絶賛更新中だというのに。

「私は本来ならばあの星の創造神として生まれる予定でした。ですが、お父上があの星を創造されたので、私は後から生まれてしまったのです」

あー。もしかして俺は余計なことをしてしまったのかね。

「ならこっから先はアンタに任せるわ。えーと……龍神?」

「はい。かしこまりました」

 

それからは幾らか楽だったね。なにが?

いや、ずっと1人で居るよりは、喋る相手がいるだけでも違うだろうに。

 

さて、数千年経った頃、どうやら地上に人間らしき生物が生まれたらしい。いや、早いだろ。

まぁ、もうこの世界で何が起きようと気にしないけど。

更には何柱かの神も龍神が生み出した。

伊邪那岐と伊邪那美?天照?月夜見?よぅわからんが。

何より、全員俺を父と呼ぶな。

「さて。俺は地上に降りてみるよ」

「……あの、お父様。失礼ですが寝言は寝て言ってくださいな。そんなお目目パッチり開いて言われると不気味です」

と、月夜見。なんと失礼な。

「なに、ダメか?」

「ダメに決まってます」

今度は天照だ。

「一応訊きますけど、何用で?」

「いや、今の人類ってどんな感じかな〜って」

「何処の世界に、人間の前に姿を現す創造神がいるんですか!」

「ここ」

あ、天照が頭を抱えたぞ。

「いや、だってね、俺もなりたくて創造神なんぞになったわけではないから。普通に普通な生活を送りたいわけよ」

と、創造神の俺が言ったら何とも言えなくなるだろう。

「まぁ、お父上はそういう方ですから。どうぞ後の些事はお任せ下さい」

そんなこんなで、皆に快く(?)見送られ、俺は地上へと向かうのでした。

 

 

 

 

 

 

「さて。どうしましょうか」

私は気の影に隠れながら頭をフル回転させる。

幾らかの策は出せるが、どれも到底不可能。

「なんせこの足じゃぁね……」

先程の戦闘で、どうやら足を切ってしまったようだ。

傷自体は深くないが、戦闘は不可能だろう。

都市からかなり離れてしまった為に、助けを呼ぶことも出来ない。

「どうやら……ここまでのようね」

まだまだやりたい事は数え切れないほど有るっていうのに。

ふと、諦めの溜息を漏らした。その時。

 

 

 

 

「あー。もしかしてもしかすると、助けた方がいい?」

 




ってなわけで、誰かさん登場ですね。
誰かな〜気になるな〜。

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