夜中に寝れないからって、俺は何やってるんだかね。
あ、それじゃどうぞ。
あ、どーも。
この世界の創造神。霞です。
前回からどれくらい経ったか?
知らん。一々数えてらんないし。
こっちは暇を持て余して、色んなものを作ったり作らなかったり。
で、待ちきれずに地球を誕生させました。
それからどんくらい経ったか、いつの間にか1人の少女が隣に立ってた。うん。誰?
「はじめまして、私は龍神と申します」
「あ、これはどうもご提供に、神条霞と言います」
お互いにペコリと頭を下げる。
「存じておりますよ。なにせ私のお父上ではないですか」
はい?
俺はいつの間にリア充になったのだ。こちとら年齢イコール彼女いない歴を絶賛更新中だというのに。
「私は本来ならばあの星の創造神として生まれる予定でした。ですが、お父上があの星を創造されたので、私は後から生まれてしまったのです」
あー。もしかして俺は余計なことをしてしまったのかね。
「ならこっから先はアンタに任せるわ。えーと……龍神?」
「はい。かしこまりました」
それからは幾らか楽だったね。なにが?
いや、ずっと1人で居るよりは、喋る相手がいるだけでも違うだろうに。
さて、数千年経った頃、どうやら地上に人間らしき生物が生まれたらしい。いや、早いだろ。
まぁ、もうこの世界で何が起きようと気にしないけど。
更には何柱かの神も龍神が生み出した。
伊邪那岐と伊邪那美?天照?月夜見?よぅわからんが。
何より、全員俺を父と呼ぶな。
「さて。俺は地上に降りてみるよ」
「……あの、お父様。失礼ですが寝言は寝て言ってくださいな。そんなお目目パッチり開いて言われると不気味です」
と、月夜見。なんと失礼な。
「なに、ダメか?」
「ダメに決まってます」
今度は天照だ。
「一応訊きますけど、何用で?」
「いや、今の人類ってどんな感じかな〜って」
「何処の世界に、人間の前に姿を現す創造神がいるんですか!」
「ここ」
あ、天照が頭を抱えたぞ。
「いや、だってね、俺もなりたくて創造神なんぞになったわけではないから。普通に普通な生活を送りたいわけよ」
と、創造神の俺が言ったら何とも言えなくなるだろう。
「まぁ、お父上はそういう方ですから。どうぞ後の些事はお任せ下さい」
そんなこんなで、皆に快く(?)見送られ、俺は地上へと向かうのでした。
「さて。どうしましょうか」
私は気の影に隠れながら頭をフル回転させる。
幾らかの策は出せるが、どれも到底不可能。
「なんせこの足じゃぁね……」
先程の戦闘で、どうやら足を切ってしまったようだ。
傷自体は深くないが、戦闘は不可能だろう。
都市からかなり離れてしまった為に、助けを呼ぶことも出来ない。
「どうやら……ここまでのようね」
まだまだやりたい事は数え切れないほど有るっていうのに。
ふと、諦めの溜息を漏らした。その時。
「あー。もしかしてもしかすると、助けた方がいい?」
ってなわけで、誰かさん登場ですね。
誰かな〜気になるな〜。