〇月1日
今、電は■■に来ています。背中にリュックを背負って■■にある川付近を目指しています。
どうしてこんな所に来ようと思ったのか、電でも分からないのです…
あのノートに指を差してから電の中で『あの子を見つけないと行けないと思ったから』なのです。あの子が誰なのか電には分からないのです…。
今日は場所に着いたら一休みして次の日からあの子を探すのです。… ちょっとした遠征なのです。鎮守府に帰るまで日記をつけてみますのです。
〇月2日
岸辺を掘ってみたのですが見つからないのです。手がジンジンして痛いのです。司令官さんは今頃何してるかな?雷ちゃんは元気かな…少し寂しいのです。
〇月4日
司令官さんから、銀製のハンドベルを借りたのを忘れていたのです。これを振ると執事のおじいちゃんが出てきましたのです。最初はびっくりしてちょっと声が出ちゃいましたのです。
食料は困らないので助かりました。ですが、一緒に探すのを手伝ってくれないのです…。
『電さん。かくれんぼは私は参加していませんよ』って言ってましたのです…。
かくれんぼ…?どういうことなのです…?
〇月10日
今日は晴れなのです。
少し日にちが空いてしまったのです。実は凄い事を発見しました!この川、鮭の切身が泳いでいますのです。…嘘だと思うのは分かりますが嘘は言っていないのです。気分転換に川を眺めていたら鮭を発見して、その後ろに鮭の切身が居たのです。捕まえようとしたのですが、素早くて逃げられました…。
〇月11日
鮭の切身美味しいのです。
…毎晩、寝てる時に同じ夢を見てしまうのです。電がベンチに座っていて、ビジネススーツ?を着た男の人と一緒に喋る夢を見ますのです。でも、内容があやふやで覚えていないのです。
…司令官さんに会いたいのです…。会いたいよぉ…
〇月12 日
昨日は少し寂しくて泣いてしまいました。いつの間にか寝ていましたのです。電はあの子を見つけないと鎮守府に帰れないのです。
絶対に見つけますのです!
帰ったらいっぱい…その…司令官さんと…はわわわ…!
○月13日
今思うと不思議な鎮守府なのです。飛行場姫さんがウロウロしたり、北方棲姫ちゃんが暮らしているのが不思議なのです…。というか電が着任してたら1度も出撃も演習もしてないような…?
後は奇妙なものが沢山ありますのです。あっ、もちろん鎮守府の周辺も不思議なものだらけなのです…。あの日記もそうなのです。
今日は疲れたので寝ます。おやすみなのです。
○月20日
何処なのですか!?見つからなあのです。掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても掘っても見つからないのです…
○月31日
みつけたのです。