隠蔽された鎮守府   作:黒い玉

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夏休みの友②

ねこです。きょうはあついのでくちくかんのへやですずしんでます。よろしくおねがいします。しれいかんていとくにしかみられないのでかなしいです。

ちいさなおんなのこはきづいてくれませんでした。ねこです。これはねこです。

ねこでした。よろしくおねがいします。

 

 

 

「よぉ。今ちょっと大丈夫か?」

 

天龍さんが電達の部屋に訪ねて来ましたのです。何か用事でもあるのでしょうか…?

暁ちゃんは扇風機の前で涼しんでるのです。雷ちゃんと響ちゃんはアイスを食べていますのです。

 

「天龍さん、どうしましたのです?」

 

「提督が第六駆逐隊の子達を呼んできてくれって頼まれたから呼びに来たんだよ。準備が出来たら執務室に来てくれ」

 

「はいなのです」

 

そう言って天龍さんは部屋から出ていったのです…。それにしても今日は暑いのです。珍しく電達の部屋にジョーシーちゃん

が遊びに来て、電の膝の上で寝てますのです。下半身が無い猫……。本当に不思議な猫なのです…。

 

「あついよぉ…。…そうだ!司令官に間宮さんのアイス券をもらいましょ!レディだから当然のご褒美よね」

 

「でも、司令官さんが私達に用事があるって何かあるのかな?響はどう思う?」

 

「うーん、分からないな…。あっ、電。ジョーシーにチーズをあげたらダメだよ」

 

「ダメなのですか!?うー…仕方ないのです。じゃあこのまま抱えて一緒に執務室に行きますのです」

 

ジョーシーちゃんを抱っこして準備完了なのです。執務室に突撃なのです!

 

 

 

執務室に入ると、司令官さんがノートみたいなものを持って椅子に座って居ましたのです。あれは…なんなのでしょうか…?

そ、それにしても司令官さんを見ると胸のあたりが熱くなってドキドキしますのです。電は司令官さんの事がす、すすす好きなのでしょうか…?司令官さんもきっと電の事が好きなのですね。はわわわ、これは両思いなのです…。ジョーシーちゃんも思ってますのです!

 

「おーい、電?」

 

「はわわわっ!?し、司令官さん…。は、恥ずかしいのです…!」

 

「…?よく分からないけど、この日記から何処かページを選んで」

 

「は、はいなのです!」

 

ページを捲りながら、思う事がありますのです。これには何か意味があるのでしょうか…?

 

「このページを選びますのです」

 

指を差しながら選んでいると響ちゃんが言っていましたのです。

 

「えっと、電。このページは白紙だよ?ちなみに私は海に行った事を書いたページを選んだよ」

 

「あれ…でも…?な、なんでもないのです…」

 

確かに文字が書いていたような…気のせいなのでしょうか…?


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