[再生開始]
「そう言えば提督の様子はどうですか…?」
「…目は覚ましてないわ。あれから1ヶ月になるわね…。どうしてこんな事に…」
「確か…榛名さんが最初に見つけたんですよね?相当取り乱してたみたいですけど、何かあったのでしょうか?」
「提督が倒れていたみたいよ。私でも取り乱してしまうわ。明石さん、他の子達はどうしてるかしら?」
「あまり良いとは言えませんが…深海棲艦達は部屋に引き篭もったままですね。第六駆逐隊と天龍さんは遠征に行っています。後は…良く分からないモノ達は鎮守府を彷徨っていますね…。アレは何なのでしょうか…?」
「…本当に知りたい?」
「えっ?」
「私はあの子達の事を知っている。ただ知らない方がいい事も結構あるのよ?本当に知りたいの?」
「…はい!知らなくてはいけない事なので。まだ着任して間もないですけど、教えていただければ…」
「分かったわ…。あの子達は人智を超えた存在で科学では理解できないようなモノ。勿論、私達も含まれるわよ?本来なら、確保、収容、保護の3つが大事なんだけどね…」
「ま、待って下さい。それは野放しにしていたら大変な事になるんじゃ…」
「えぇ。明石さんの言う通り、野放しにしていたらこの世界なんて簡単に崩壊するわよ。まだ見つかってないモノが多すぎるから。でも、safeばかりなモノがこの鎮守府に集まるのは良いことなのかもね」
「貴女は一体…何処まで知っていて、何をしようとしているのですか?」
「私は…そうね…。[データ削除済] 」
「……そんな事あっては行けない事です!貴女だって納得出来ないはずでしょう!どうして…」
「確かに納得出来ない部分もあるでしょう。でも私はこれでいいわ。だって、私達が望んでいる事ですもの」
「私達…?」
「此処付近に居る深海棲艦達が襲って来ない理由って貴女分かるかしら…?」
「……分からないです。どうしてですか…?」
「争っても無意味だと悟ったらしいのよ。ふふ…長門にも聞かせてあげたいぐらいだわ」
「…貴女の姉妹艦の長門さんは此処には着任してないのですか?」
「してないわよ。あ、でも1度だけ…海域に長門の姿を見たことがあるわ。あれは長門であって私の知っている長門じゃなかった。そうね…過去の残骸の集まりだった。最近は見かけないけどね。もういい?提督のお世話をしないといけないから…。ごめんなさいね…」
「…今日はありがとうございます。えっと…インタビューを終了します」
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SCP-1264
「よみがえった残骸」
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