いや~・・・クローズエボルが格好良かった!!
TV本編で明かされなかったエボルトの暗躍やロストボトルの謎なども明かされクローズとエボルの夢のタッグなどビルドファンは見ないと絶対損しますね!
ジオウではアナザーリュウガの猛攻が激しかった。今まで常に余裕を見せていた白ウォズをも圧倒する強さ。
しかも変身しているのは他人でも過去の存在でもなくミラーワールドの真司本人ですからねぇ・・・そりゃ強いわ
結局何が言いたいのかというと・・・・ドラゴンのライダーは最高!!
翌日、烏間によってE組グラウンドには全国から集められた大量の廃棄予定のタマゴや巨大なプリンの型をはじめとした巨大プリン作りの材料が集められた。
この作戦を聞いたときは子供ながらの奇抜な発想に呆れていた烏間だったがそもそも相手がいろんな意味で常識では測れない存在のため何が決め手となるか分からない。
「その代わり、殺るからには全力で取り組むように!」
と激励の言葉をくれた。
そして、茅野を中心とした巨大プリン暗殺計画は始まった。
「はぁ~・・・ドーナッツ~・・・・」
郷も未だにドーナッツへの未練が残ってはいるようで文句を言いながらもタマゴを次々と割っていく
「郷、いい加減にあきらめろって」
「分かってるけどよ・・・・はぁ~~・・・」
「・・・・・・・・」
速水は倉橋とともに作業をしながらそんな郷の様子を見ていた。
「でもさカエデちゃん、この前テレビでも巨大プリンを作ってたけどさ自分の重みでつぶれちゃってたよ」
「そう言えばそうね。何か対策はあるの?」
倉橋と速水がふと思い出したように言う。
「じゃぁ今からでも遅くないからドーナッツに変更しよう――――ガっ!?」
攻め時かとばかりに横から口を出してきた郷を肘打ちで沈めながらも茅野は心配ご無用と言った。
「その対策はバッチリ考えてあるよ!」
そう言い茅野が取り出したのは粉末の寒天だった。
「凝固剤としてこの寒天を混ぜればその繊維で強度が増すの。しかも寒天は融点が高いから熱で溶けにくく野外でも崩れにくくしてくれるんだ」
作業は着々と進んで行き型に流し込むところまできた。
各班ごとに混ぜたプリンを順番に流していく。
「あっそうだ!これも時々投げ込んでね」
茅野が取り出したのは色取り取りのゼリーだった。
「何これ・・・?」
「フルーツの果汁をオブラートで包んだものなんだ。さすがに同じ味ばかりだと飽きちゃうと思っていろいろと味の変化が楽しめるように用意したんだ!」
プリンの知識だけでなく味への配慮も考えてある。茅野の妥協のない行動力に一同感心した。
普段は決して前に出ることがなくサポート向きだと思われていた茅野だが、好きなものに関してはこれほどまでの行動力を発揮する。これも一種の才能なのかもしれない。
「ねえ茅野、ちょっと良いかしら?」
みんなに的確に指示を出していく茅野に速水が話しかけある相談をした。
――――――――――――――――――――――――――――――
作業開始から3日目、巨大プリン作りは最後の仕上げにかかっていた。
「じゃあ型を外すぞ!」
磯貝がみんなに確認をし慎重に型を取る。
ゼラチン寒天で形を整えカラメルソースをかけ表面をバーナーであぶり・・・・
「「「「「「できたぁーーーーっ!!」」」」」
3日間かけE組特製巨大プリンが完成した。
「うわぁ〜〜美味しそう!」
「あの中に爆弾があるなんて思えないよな」
その会心の出来に生徒たちは思わず唾を飲み込む。
「じゃあ早速殺せんせーを呼んで作戦開始だ!」
「「「「「おお〜〜〜!!」」」」
「・・・・・・・・」
みんなの士気が上がる中、作戦の立案者の筈の茅野はどこか寂しげに巨体プリンを見つめていた。
「はあぁぁぁぁあっ〜!」
殺せんせーは目の前の光景に眼を輝かせる。渚に呼ばれグラウンドに来てみるのと自身の夢である巨大プリンが目の前のあるのだ。
「こっコレを本当に頂いて良いんですか!?」
「良いよ良いよ、気にしなくて」
「廃棄処分されちゃうタマゴをちゃんと使ってあげたかっただけだしね」
「殺せんせーには何時もお世話になってるからそのお礼も兼ねてね」
それを聞いた瞬間、殺せんせーは大粒の涙を流しながらプリンに飛び込んでいった。
「じゃあ俺たちは教室にいるからさ」
「残さず食べてね〜!」
教室へと移動した生徒たちは窓から殺せんせーの様子を見ると既に巨大プリンの5分の1ほどを食べ進んでいた。
「すげぇ〜・・・もうあんなに食べ進んでるよ・・」
相変わらずの速さに若干呆れながらもその動向を見守る。
「みんな、そろそろ準備するね」
竹林が取り出したのはプリンに仕込んだ爆発の起爆スイッチである。
さらにパソコンのモニターには爆弾と一緒に仕組んであるカメラの映像が映されてあった。
「タイミングは殺せんせーが食べ進めこのモニターに光が差し始めた瞬間だけど誰が押す?」
「タイミングが早いと威力が落ちるし、逆に遅いと回避される可能性があるからな・・・」
「あっじゃあ俺がやろうか?」
そこで手を上げたのは意外にも郷だった。普段はあまり暗殺計画に加担することは少ないが今回はやけに積極的であった。
竹林からスイッチを受け取るとクククっと黒い笑みを浮かべだす。
「巨大ドーナッツを却下され、さらに茅野にボコられた。溜まりに溜まった鬱憤をあのプリンを爆破させることで発散させてやるよぉ〜」
どんどん食べ進めていく殺せんせー、それを見る生徒たちは息をのみその時を待っていた。
「・・・・・・ッ!?」
真っ暗だったモニターに微かな光が映る。
何人かが思わず身を乗り出すが郷はまだスイッチを押さない。
だんだんとモニターが明るくなっていく。
みんなはモニターを食い入るように見る。
そして、モニターの端にスプーンの一部が映った。
「今っ!――「ダメェ―――ッ!!!」ダブラァァァ!?」
茅野の右ストレートは郷の右頬に綺麗に決まり郷は切り揉み回転しながら机へと突っ込む。
「愛情込めて作ったプリンを爆破なんて、やっぱりダメェ〜〜!!」
茅野は郷の落とした起爆スイッチを拾い上げそのまま地面に叩き付けようとする。
慌てて寺坂が止めようとするが茅野の意外な力強さに苦戦する。
「バカ!プリンに感情的になるなよ!元々ブッ飛ばすために作ったんだろうが!!」
「嫌だ!嫌だ!嫌だ!! このままずっと、校庭にシンボルとして飾るんだぁ!!」
「腐るわ!!」
なんとか茅野からスイッチを奪い返した寺坂がスイッチを押した。反射的に生徒たちは耳を塞ぎ伏せた。
「「「「・・・・・・・?」」」」
いつまで経っても爆発音も衝撃も来ない。寺坂が何度もスイッチを押してみるがやはり爆発は起こらない。
どうしたんだと竹林がモニターを見ようとした時
「ふぅ~ちょっと休憩です」
「「「「ッ!?」」」」
そこには、プリンを食べている筈の殺せんせーが口元をナプキンで拭きながら立っていた。しかもその手にはプリンに仕込んだはずの爆弾があった。しかもしっかりと起爆装置は外されていた。
「プリンの中に異物の匂いを感じましてねぇ。土を食べて地中に潜り先に起爆装置だけは外しておきました。爆弾の材料には強めの匂いを放つものが多くありますからね。竹林君、今度は先生の鼻にかからない成分の研究をしてみる事です」
「・・・・っはい」
「さて、せっかく皆さんが作ってくれたプリンですが先生一人で食べるよりもみんなで食べた方が美味しいですね」
殺せんせーが全員分のスプーンと皿を取り出し配り始めた。
「しっかりと奇麗な部分を区切っておきましたからねこれより、E組プリンパーティーをはじめましょ!!」
「「「「オーーッ!!」」」」
みんなは一斉にプリンに駆け寄っていった。
それぞれ、巨大プリンから自分の分を取り分け食べだす。
茅野が用意したフルーツゼリーのおかげで様々な味が楽しめた。
「はぁ〜せっかく食べるんならやっぱりドーナッツの方がなぁ〜・・・」
「ごっ郷!///」
「んあっ?どった速水」
「材料が少し余ってたからコレ・・・作ってみたんだけど////」
速水が差し出した皿にはきれいな円ではなく少々不格好なドーナッツが盛られていた。
「初めて作ったからちょっと形が変だけど・・・原や茅野にアドバイスしてもらったから味は大丈夫だと思うわ///」
「おお〜!リアリ―マジで!?」
先程までの沈み具合はどこへやら、さっそく皿からドーナッツを取り食べ始める。
「・・・・どうかしら?」
「ん、普通に美味いけど」
「そう、よかった・・・!」
するとその様子を見ていた岡島が血の涙を流しながら詰め寄って来る。
「郷ぅ~~!!おまっ何イチャイチャしてんだよ!俺と結んだ【モテないエロ同盟】を裏切るのかぁ!?俺にもそのドーナッツをよこせぇ!!」
皿の上のドーナッツへと手を伸ばす岡島だったが郷が身を低くし懐に入り込む。
「誰がやるかあぁぁ~~!!」
郷のアッパーが見事に決まり岡島は空高く舞い上がった。
「これは俺のモンだぁ!指一本触れさせねぇ。ってかそんな同盟結んだ覚えはねぇよ!」
「うるしぇ〜〜!一人だけ速水の手作りを食べやがって、羨ましいじゃね〜か!」
「それは・・・アレだろルックスの差?」
「「「「ピキッ(怒)」」」」
郷が何の気なしに放った一言に岡島の他、数名の男子が殺意を向けた。
E組トップクラスの磯貝や前原、カルマと比べれば幾分か劣るものの郷の外見もそれなりに整っている方だろう。
「郷ぉ!お前は言っちゃいけない事を言った!!」
「リア充死すべし!!」
「俺たちにも・・・女子の手作りドーナッツをよこせぇ!!」
E組のルックス下位組が一斉に郷の持つ攫目掛けて飛び掛かる。
「上等だぁ!!盗れるもんなら盗ってみろぉ!!」
始まった一部の男子による見苦しい戦いをよそに茅野は次々とプリンを食べていく。
「惜しかったね茅野・・・むしろ大事なプリンが爆破されないで安心した?」
「あはは・・・少しね///」
渚の問いかけに茅野は恥ずかしそうに笑う。
「でも、また殺すよ。親しい友達にも隠してる刃ならまだあるんだからね」
プリン越しにその瞳はドーナッツ争奪戦に参加しだした殺せんせーを確かにロックオンしていた。
ルックス下位の男子、メンバーはご想像にお任せします。
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