相変わらず駄文ですがよろしくお願いします。
夜遅く1人の少女が駅前の道を走っていた。
少女は椚ヶ丘中学の生徒であるが最近成績が落ちてきて遅くまで塾に通っていた。
「はぁ、はぁもうこんな時間・・・!」
最近この辺りでは少女が行方不明になる事件が多発しており、少女も急いで帰ろうと急いでいた。
少女は家への近道の路地裏に差し掛かった。この道を行けば家にすぐ着くが街灯も少ない暗い道である。
(まあ、少しぐらいいいか・・)
少女は一瞬考えたが結局近道を選んだ。数分後路地裏に少女の悲鳴が響いた。
「ま~た行方不明者が出たのか~フレア、少し調べてくれないか?」
郷は昼休み、校庭の隅で木にもたれ掛かりながら新聞を読んでいた。
新聞の片隅に小さく書かれた記事に椚ヶ丘の行方不明事件の事が書かれていた。
郷が懐からオレンジのシフトカー【マックスフレア】を取り出すとフレアは町に向かい飛んで行った。
ふと視線を新聞から校庭の一角に移すとクラス委員の磯貝と片岡を中心に数人の生徒がかき氷を食べている殺せんせーに笑顔で向かっていた。
「殺せんせー!!」「俺たちにもかき氷食わせてよ!!」
笑顔で近づく生徒たちだが郷から言わせればわざとらし過ぎて逆に不自然だった。
殺せんせーにもバレており隠し持ったナイフで襲い掛かる生徒たちから素早くナイフを奪い代わりに花壇の花を持たせた。
「笑顔がわざとらし過ぎます。そんな危ないものは捨て花でも愛でていい笑顔を学んでください」
「・・ん?てっ!殺せんせー!!この花、クラスのみんなで植えた奴じゃない!!」
「にゅあ!?そうなんですか!?」
「ひどいよ・・やっと咲いたのに・・・」
女子の抗議と涙に慌てた殺せんせーはマッハで球根を買いに行き女子の監視の元植え始めた。
「なーあいつ、地球を滅ぼすって聞いたんだけどよ・・」
「あ、ああ・・・その割にはチューリップ植えてるな・・・」
磯貝と前原は呆れてその光景を見ていた。
放課後になり昼間のチューリップのお詫びとして殺せんせー提案のハンディキャップ暗殺大会が行われた。
木に吊るされた殺せんせーにナイフや銃を撃つが全く当たらない。
その様子を屋根上から郷とクリムが見ていると右手にギブスを着けている烏間と茅野が話しているのが見えた。
「烏間さん!」
郷が屋根から飛び降り茅野の隣に立った。
「うわっ!いきなり降りてこないでよ!」
「わりわり。ところで烏丸さん。傷はもう大丈夫ですか?」
烏間の身体には以前アイアンロイミュードに受けた傷が見えていた。
「ああ、心配をかけたな。思ったより軽傷で済んだ。ところであいつは?」
「ああ、殺せんせーなら」
茅野が指さした先を見て烏間は言葉をなくした。そこで行われていたのは暗殺とは程遠いモノだった。
「こっこれはもはや暗殺と呼べるのか?」
「ま~あんな状態でも一発も当たらね~んだけどな」
すると、殺せんせーを吊るしていた木の枝が折れ殺せんせーは地面に落ちた。
「「「あ・・・・今だ殺れーーーー!!!」」」
「にゅあ~~~~!!!」
一斉に襲い掛かる生徒たちを躱し殺せんせーは先程まで郷がいた屋根の上まで跳んだ。
「ヌルフフフ~ここまでは来られないでしょ~基本性能が違うんですよ。バ~カ!バ~カ!・・・今日の宿題を2倍にします」
「「「「(器が)小せぇ!!!」」」」
殺せんせーが逃げるように飛んでいくと郷は地面に膝をつきうなだれた。
「に・・2倍・・・リアリー・・・マジで・・・・」
夜になり郷は行方不明者達の足取りを追っていた。
「あ~頭痛て~~」
その日の勉強を終わらせてから来たためとても頭が痛そうだった。
そこに昼間、調査に向かったマックスフレアがやって来た。
「見つけたか」
マックスフレアの誘導でに従い走るととある空き家に付いた。
「何だ此処?」
『ふむ、ここはかつて天才と言われた画家、麻生浩二の家だね』
リュックから出てきたクリムが言った。
「へ~で、その画家は今どうしてんだ?」
『記録によると1年ほど前から消息不明らしい』
「・・・臭うな」
郷がドアノブに手を伸ばすと鍵が開いていた。
「ビンゴ」
家の中は埃だらけで家具には布が掛けられていた。一見すると人が出入りしている様子はないが郷はあるところに注目した。
「・・・場所によって埃の量が違うな・・・やっぱり誰かが出入りしているな」
2階に上がると奥の部屋の扉が半開きになっていた。覗いてみるとそこには幾つもの少女の絵が飾られていた。
『これは・・行方不明になった少女たち!?』
「やっぱり、当たりか・・・」
「そこで何をしている?」
振り返ると扉の影から1人の初老の男性が睨みつけていた。
「麻生浩二ってあんたか?」
「私のファンかね?悪いが私はもう引退してね。今は静かに余生を過ごしているんだよ。」
「人間を絵に閉じ込めるのが静かな余生かよ」
「くっ!」
「まてっ!」
逃げ出した麻生を追い外に出ると2体のロイミュード、コブラ型の086とバット型の071が麻生を守るように立ちふさがった。
「出たな」《シグナルバイク!ライダー!》「レッツ!変身!」《マッハ!》
「追跡!撲めってうお!」
何時ものキメ台詞を言っていると086が襲い掛かって来た。
「この、最後まで言わせろ!」
マッハもゼンリンシューターで反撃に出た。
マッハと086の戦いを麻生と071は静かに眺めていた。
086が指から光弾を撃つがマッハはバク転で躱し距離を取りゼンリンシューターで反撃する二人が撃ち合っていると086の背後で麻生が逃げようとしていた。
「おい、待て!」
マッハも追いかけようとするが086の弾幕が激しく動けないでいた。
「くそ、まずはこいつを片付けるか」
マッハはドライバーに新たに青いシグナルバイク【シグナルカクサーン】を装填した。
《シグナルバイク!シグナル交換!カクサーン!》
「はっ!」《カクサーン》
光弾を放ちブーストイグナイターを押すと光弾が拡散し086の弾幕を打ち破りそのまま086に命中した。
086が怯んだ瞬間マッハはを距離を詰め蹴りを食らわせた。
流れる様に蹴りを浴びせ続け086を追い詰めた。
《ヒッサツ!フルスロットル!カクサーン!》
空中で一回転したマッハのキックが086に当たるとマッハは続けざまに高速でキックを浴びせ続けた。
やがて086のボディは耐えきれなくなり爆散、コアが破壊された。
086を倒したマッハが周囲を見るがもう麻生と071の姿は無かった。
『逃げられたか・・・』
「いや、まだ近くにいるはずだ。探せば見つけられる」「「きゃああぁぁーーー!!」」
その時曲がり角の先から悲鳴が聞こえた。
「っ!あっちか!?」
悲鳴の聞こえた席に行くと絵具やベレー帽等画家を思わせる姿のロイミュードが速水に襲い掛かろうとしていた。
「速水!?」
すかさずゼンリンシューターを撃ちロイミュードを速水から遠ざけ速水に話しかけた。
「速水大丈夫か!?」
「お・・岡野が・・・絵に・・・」
「えっ!?」
『郷!奴の持っている絵を見ろ!!』
ロイミュードの手には1枚の絵がありその絵に描かれていたのはクラスメイトの岡野ひなただった。
「くくく。中々の力作だよ」
「お前・・!」
怒りからゼンリンシューターを握る右手に力が入る。
「おっとこの子がどうなっても良いのかね?」
ロイミュードが岡野の絵を盾にし攻撃ができない。
「くく、では、私はここで失礼するよ。君は・・彼の相手をしたまえ」
次の瞬間マッハを1発の紅い光弾が襲った。
攻撃を仕掛けた者が路地の先から歩いて来た。マッハはゼンリンシューターを向けるがそのものを見た瞬間動きが止まり驚愕の声を漏らした。
「お・・お前・・・まさか・・!」『そんな・・バカな・・!』
その正体は紅いコートを身にまとった。男だった。
「よお、久しぶりだな。仮面ライダー」
男はその姿を深紅の鬼の様な姿に変えた。その姿を郷は忘れたことがない。未来の世界で死闘を演じ親友と共に打倒した宿敵
かつてロイミュードを率い人類を支配した最大の敵
「『ハート!!」』
ハートロイミュードが再び立ちふさがった。
復活のハート、そして絵にされた岡野はどうなるのか。
次も期待せずお楽しみに。