暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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今日のビルド、龍我がとうとうスマッシュを倒すまで強くなりましたね~なんかもう龍我が主役なんじゃないかって思うぐらいの活躍ですね。

そして来週はとうとう龍我が変身!仮面ライダークローズの登場です!!いずれはクローズメインの小説を作ってみたいです。



怪盗の時間④

・・・くん・・・ご・・くん!・・・・ごうくん!!・・・・・郷くん!!・・・ダメです全く目を覚ましません!こうなったら最後の手段です!!

 

おっおい殺せんせー・・・それは辞めた方が・・・

 

いえっ!もうこの手しかありません!!

 

「んっだよ、うるさくて眠れない「ん~~~」・・・・ウオバサシュセスガァ!!?」ビュンッ

 

「にゅあぁぁぁぁ!?」

 

耳元から何度も呼ぶ声に目を開けると目の前に突き出された黄色い唇が迫っていた。思わず意味不明な叫び声を上げながら拳を突き出すとこれまた妙な叫び声を上げながら黄色い顔が吹き飛んでいった。

 

「ハァ!ハァ!ハァ・・・最悪の眼覚めだ・・!」

 

「郷!気が付いたか!?」

 

「・・・千葉?」

 

えっと俺は確かルパンと戦っていて・・・・

 

「いっ!?」

今までの経緯を思い出そうとすると身体中が痛み出した。身体を良く見てみると着ている服は所々破けて隙間から見える肌からは血があふれ出ていた。そしてすぐ横にはバチバチと火花を散らしているマッハドライバーが置かれていた。詳しく見る必要も無く使用不能だってことが分かる。

 

「ッ!そうだ、ルパン!あいつドコに行った!!?」

思わず隣にいた千葉に詰め寄る。

「落ち着けよ!俺が来たときにはお前が倒れていただけで他には誰もいなかったよ」

 

「そっそうか・・・・ってなんでお前が此処に居るんだよ?」

 

千葉と速水には先に帰るように言ったはずだ。

 

「いやっそれが・・・あの後二人で駅までは行ったんだけどな、遠くから何かが壊れる音が聞こえて速水がやっぱり放っておけないって言って走っていったんだ・・」

 

「そっか・・・で、速水は?」

辺りを見渡しても速水の姿が見えない。

 

「途中で見失ってな、さっき連絡したからもうすぐ来ると思うぞ」

 

「郷!!」

大通りの向こうから速水が走って来た。息を切らし服も少々乱れている所を見ると随分走り回って探してくれていたみたいだな・・・あ、一瞬パンツが見えた・・

 

「はぁはぁ、全く心配したのよ」

 

「わり~わり~、それよりも・・・・中学生で黒は少し早いと思うぞ?」

 

「え?・・・・・ッ!ちょっ、何見てるのよ!?////」

 

顔を赤くしながらスカートを押さえる速水に自然と気持ちも落ち着いて来た。

 

「ところで、何で殺せんせーはそんなところで寝ているのよ?」

 

・・・・ん?殺せんせーなんていたか?速水が指さす位置を見ると殺せんせーがなぜか鼻血を出しながらぶっ倒れていた。何やってんだこんなところで?

 

「いや、お前が殴ったんだろ!」

 

「え?リアリ~・・・マジで?」

そう言えばさっき迫り来る気味悪い顔をぶん殴ったような・・・ああ、あれが殺せんせーだったのか。

 

「今なら簡単に殺せるんじゃないかしら?」

 

速水が対殺せんせー銃を持って近付くとタイミングよく殺せん背は飛び起きた。「チッ」

速水が悔しそうに舌打ちをするがまぁこんな簡単に殺せるんなら苦労はしてないよな。

 

「郷くん!!酷いじゃないですか心配していたのにいきなり殴るなんて!!」

 

「じゃあかしいぃ!!タコの人工呼吸で命拾うぐらいならそのまま永眠した方がマシだ!!」

 

「そこまで言わなくても・・・シクシク・・」

 

さーて、千葉が殺せんせーを慰めている間にマッハドライバーを回収するか。

 

「大丈夫なのソレ、かなり壊れているみたいだけど・・・」

 

速水の指摘通りドライバーは丁度中心部から火花を散らし機能は完全に破壊されていた。

 

「まぁ、ドライバーは予備があるから良いけど問題は・・・・」

 

本来、ドライバーの中にあるはずのモノがなかった。ドライバーと同じで俺が仮面ライダーに変身するために必要不可欠なモノ、シグナルマッハがそこにはなかった。

ーーーーーーーーーーーー

 

翌日、E組の教室に全員が集まった。それぞれの席に付き視線を前方の黒板に向けている。

黒板には律が写し出した昨日のルパンとの戦闘映像が映し出されていた。

 

「・・・・強いな」

思わず烏間先生が呟いた言葉に全員が静かに同意した。アレンを上回る正確な射撃に即座に相手の攻撃に対応する柔軟な思考、反撃の隙を与えない怒濤の斬激、なにより・・・

『厄介なのはこの拘束ですね』

 

律が俺とアレンを捕らえたフィルム状の技の映像を映した。

この拘束を受けるとまるで映画の1コマの中に閉じ込められたみたいに動けなくなる。その隙に強力な斬激で切り裂くのがルパンの必勝パターンだ。

ルパンを倒すためにはこの技を攻略しないとならない・・・

 

「でもよ、この技を攻略する以前に今の郷は変身が・・・」

 

岡島の言葉に周りの空気が重くなる。そ〜なんだよな〜、どうやら気絶している間にシグナルマッハをルパンに盗まれたみたいなんだよなぁ・・・

 

「まぁ、無い物ねだりしてもしゃ〜ない、何とかするさ」

 

「何とかって、どうするのよ?」

 

「それは・・・今から考えるさ」

 

「「「「・・・・はぁ~・・」」」」

 

おいやめろよな~そんな呆れたようなため息、こっちまで気が重くなる。

 

「まぁ、幸い今のところルパンからの予告は無い。今のうちに政府でも対策を考えておく」

 

教室を出て行く烏丸先生と入れ替わるようにクリムと殺せんせーが入って来た。

 

『郷、とりあえず予備のドライバーの調整は終わったがやはり問題はシグナルマッハだ』

「先生の方でも郷君の匂いを頼りに探してみたんですが・・・行きつくのは女子大のテニスコートやプールばかりです」

おおい!殺せんせーいきなり何言ってんだっ!「郷?」・・・痛いなんか知らないけど後ろからちょうど女子の人数と同じ数の痛い視線が突き刺さって来る・・・

 

そーーーっと少し後ろを・・・・「「「「「ジーーー・・・・・」」」」」うわ〜女子の皆さんのが冷たい視線で見てる〜〜〜

 

「と、とにかくルパンが尻尾を出すまでに対策を考えないとな。行くぞクリム!」

 

殺せんせーから素早くクリムを奪いその流れで教室から出る。

後ろから「逃げた」って聞こえるけどムシムシ、実際対策を考えないといけないのは事実だしな。

 

ーーーーーーーーーーー

「あ〜〜頭いって〜〜・・・」

教室を出てから数時間、部屋でクリムと一緒に何とか代わりのシグナルバイクを造ろうとしたがどうもうまくいかなくて息抜きもかねて街に出ている。

 

「不味いな・・・このままじゃルパンどころかロイミュードにも対抗できない・・・」

そもそもシグナルマッハは他のシグナルバイクやシフトカーとは違うからな・・この時代の設備じゃそろそろ限界か。

 

「あら、郷?」

「んあっ?」

 

呼ばれて振り返るとコンビニの袋を持った速水がいた。

「よっス、さっきぶり」

 

 

「どうなのよ変身できそうなの?」

 

「まぁ、あと一歩ってところかな」

俺はポケットから一台の赤いシフトカーを取り出して速水に見せる。

 

「何よそのシフトカー?」

「一応新しい変身用のシフト-なんだけど・・まだ未完成なんだよなぁ」

 

そう、一応変身は出来るんだ。だけどこのシフトカーは出力が強すぎて変身てもまともに戦う事が出来ない。出力を押さえる何かが必要なんだよなぁ

 

「・・・速水がパンツを見せてくれればやる気が出て完成できる気がする」

「なっ!?//////何言ってるのよ!!もう知らないわ勝手にやってなさい!///」

 

顔を赤くしながら家に帰っていくのを見送りながら考える。やっぱりいざと言う時は使うしかないよなぁ・・・

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

その翌日、早朝に烏間先生からメールが届いた。何でも防衛省宛てにルパンからの予告状が届いたらしい。その内容は・・・【本日、欲望に塗れし愚者どもに裁きが下る。古き仮面ライダーよその不完全な力で阻止して見せよ。仮面ライダールパン】

明かな殺人予告だなしかも俺をご指名かよ。ルパンは無意味な殺生は嫌うって聞いてたんだけどな・・・

 

『おそらく、サイバロイドZZZの影響だろう。そのエネルギーにルパンの精神が徐々に耐えられなくなり暴走を始めたんだ。このまま放っておくと更なる暴走を起こしかねないぞ!』

「その前に止めるしかないか・・・律、皆を教室に呼んでくれ」

 

『はい、分かりました!』

 

「クリムいざってときは力を借りるぞ」

『・・・OK、分かった』

 

 

――――――――――――――――――――

 

2時間後、教室に郷とクリムを除いたE組全員が集まった。

そこに教室の扉が開き郷とその腰に巻かれたクリムがやって来た。

 

「おい、呼び出した本人が一番最後かよ」

「いや〜ソ~リ~、ソ~リ~、ちょっと準備に手間取ってな」

 

軽く謝罪をしながら郷は教卓の前に立ち教室を見渡した。しっかりと全員が居ることを確認すると一度深呼吸をした。

「じゃあ早速、今日呼び出した理由を話すぞ。もう知っていると思うけど今朝、ルパンから予告状が届いた」

 

律が黒板にルパンの予告状を映し出す。それを見て全員が真剣な目になったのを確認して続ける。

 

「この欲望に塗れし愚者共、これが差すのは椚ヶ丘スカイビルだな」

黒板に新たに高層ビルが映し出された。このビルでは今日、政治家や著名人たちのパーティが行われる。

 

「政府もこのビルの警備を強化しているが恐らく無意味だろう」

 

「ならよぉ!こんなところでしゃべってねーでサッサと行かねーと!!」

 

「落ち着けよ寺坂、郷がなんの理由もなく俺たちを呼ぶわけないだろ。だよな」

さっすがカルマ、良くわかってるな。じゃあそろそろ本題に入るか。

 

「問題は予告状のこの部分だな。【古き仮面ライダーよ。その不完全な力で阻止してみせよ】この文章を見て確信した。ルパンは・・・・この中にいる!!」

「「「「「ッ!!!?」」」」

 

「ごっ郷くん!それは本当ですか!?」

「ああ、間違いない。人間レベルの変装なら殺せんせーは見抜けただろうけどな相手はロイミュードだ。殺せんせーが見抜けなくても仕方ない。実際、俺だって確実な確信があった訳じゃない」

 

最初の違和感は小さなモノだった。でも、どうしてもその違和感が消えなくていくつか何度か接していくうちにその違和感がどんどん大きくなっていった。

 

「そしてこの予告状を見たとき確信した。ルパンは・・・・お前だ!!」

 

俺はある人物を指差した。

今度こそ決着だ。ルパン!!

 




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