今回は一学期のエピローグ及び、特別編のプロローグに当たる為短いです。
期末試験から数日後、この日は試験の返却及び結果発表と終業式が行われる。
結果としてE組は国数理社英の五教科の内、英語で中村莉桜が社会で磯貝悠馬が理科では奥村愛美がそれぞれ学年一位を獲得しA組に勝利した。
更に国数理社家の五教科の内で寺坂竜馬、吉田大成、村松拓哉、狭間綺羅々の4人が学年1位になり合計7本の触手破壊の権利を手にした。
尚、数学及び学年1位が期待されたカルマは今回順位を大きく落とす結果になった。
終業式でも普段のE組いじりはうまく機能しないでいた。今回多くのE組生徒が各教科で上位に名を連ねたためである。
生徒たちはみな、胸を張って本校舎の生徒たちと向かい合った。
「みなさん!!おめでとうございます!!」
E組校舎に戻り一学期最後のHRが始まった。
「今回みなさんは私の期待を大きく上回る結果を残してくれました!・・・まぁ触手7本は予想外すぎましたが(ボソッ)親御さんたちに見せる通常の通知表は先ほど渡しましたが今から渡すのは暗殺者としての通知表です・・・・当然!みなさん満点です!!」
教室中に花丸の紙が舞う。今この教室にいるのはかつての落ちこぼれ達ではない。学生としても暗殺者としてもそして・・・人としても大きく成長した殺せんせー自慢の教え子たちであった。
始まりの一学期が終わり次のステージに移る。始まるのは運命の夏休み。生徒たちは自らの手でつかみ取った最大のチャンスを生かすため刃を磨き始める。
そして仮面ライダーマッハ、詩藤郷にとってもこの夏休みはこの先の運命を変える大きなターニングポイントとなるが、郷はまだそのことを知らない。
「あっ、郷くんは英語が赤点でしたので夏休みの間補習がありますよ」
「嘘だぁ!!」
因みに今回の期末試験、郷の結果は
国語・66、点数学・47点、理科・51点、社会・61点、英語・29点であった。
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椚ヶ丘の隣町にあるとある美術館、すでに時計は12時を過ぎ間もなく1時に差し掛かろうとしていた。
周囲は寝静まっているにも関わらず美術館の前は張り積めた緊張に包まれていた。何十台といったパトカーのランプが周囲を照らし警官、機動隊が周囲を警戒する。
正に蟻のはいる隙間もない状態であった。
警官たちはしきりに時計の針を気にする。そして時計の長針が12に短針が1を指したその時、館内から警報器の音が響き警官達を重加速が襲った。
突然のことに慌てふためきながらも重加速の影響で思うように動けない警官達を美術館の屋根の上から1つの影が眺めていた。
「ハハハハ!大分この身体にも馴れてきたな。肩慣らしはこの辺にしてそろそろ頂くとするか」
影はその手に持つタブレットを操作すると画面に写るある人物に注目する。
「英雄の称号、仮面ライダーの名はこの俺が頂く!!ハハハハ!!」
地上で乱れ光るパトカーのランプがタブレットに写る仮面ライダーマッハを照らす。
次回から特別編を始めます。
あの、ドライブにおいて確かな実力と誇りを持ちつつも決して表(TV版)に出てこなかった四人目の男との戦いが繰り広げられます