Fate/Diplomat   作:rainバレルーk

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参考に/zeroを見たけれど、ウェイバーの主人公感パネェ。
あと、ライダーはやっぱりパネェ。
という訳で、どうぞ・・・・・



狼煙

 

 

 

・・・カッチ・・・カッチ・・・カッチ・・・

 

「んっ・・・んン・・・んあ?」

 

草木も眠る丑三つ時。

ウェイバーは寝返りをうって、目を覚ました。

 

 

「・・・?」

 

上体を起こし、未だ眠気眼のまなざしで横を見れば、自らのサーヴァントであるライダーがペラリペラリと熱心に読書をしている。

その姿は、あの普段の騒がしい性格からは想像も出来ない程、物静かなものであった。

 

 

「! おおっ、目が覚めたか坊主?」

 

「夜になったら、起こせって言っておいたのに・・・なにやってんだよ、お前?」

 

「ああ・・・すまんすまん」

 

起床の第一声から、文句を愚痴るウェイバーにライダーは平謝りをしながら立ち上がる。

ウェイバーはそんな彼の素直な態度に少し疑問を抱いたが、単なる気まぐれだろうとすぐに掻き消えた。

 

 

「だが、まぁ・・・今夜は何時も程焦らず、落ち着いて構えておこうと思ってな・・・」

 

「なんでさ?」

 

「・・・・・まぁ、なんとなくな・・・今夜あたりに決着がつきそうな予感がするのだ」

 

「え・・・?」

 

『決着がつく』。

つまりそれは、今夜誰かが聖杯を手にするという事だ。

しかし、現在まで残っている正規サーヴァントはマフィア陣営と離別したランサー陣営、そして敵対するアーチャー陣営とセイバー陣営を合わせて『五体』。

それが今夜決着がつくという彼の言葉にウェイバーは疑問符を浮かべたが、物言わぬライダーの背中に言い知れぬ風格を感じ、その事についてなにも言う事が出来なかった。

その代わり・・・。

 

 

「・・・夜の空気が静か過ぎる」

 

夜中だからと言って、窓から見える夜の冬木市の景色がいやに静かであった。

ここから先の今夜の戦いは、強者揃いであろうと無意識にウェイバーは感じるのであった。

 

バシュンッ!

 

「ッ!? 今のは!」

 

そんな物思いにふけっていると外から、発射音が聞こえて来る。

二人が音のする方に目を向けると赤と青の発炎弾が空を舞っているのであった。

 

 

「些か妙な魔力の波動だったな。以前にも似たようなのがあったが・・・」

 

「とりあえず、外に行こう!」

 

ウェイバーはすぐさま寝間着から外着に着替え、庭へと駆ける。

 

 

「あのパターンは・・・!」

 

「なんだ、なにかの符牒なのか?」

 

庭へと出たウェイバーは顎に手を添え、空に撃ち上がった赤と青の発煙弾に隠されたメッセージを読み解いていく。

 

 

「赤が四つに青が七つ・・・『達成』と『勝利』だよな? あんば狼煙を上げるってことは・・・まさか、聖杯戦争が決着したって意味なのか? でも、あっちは教会とは全然別の方角だ・・・というか、教会はアーチャーとバーサーカーのバカのせいで崩壊したって言ってたし・・・」

 

「要するに・・・誰か気の早いヤツが勝手に勝鬨を吠えとる訳だ。まぁ、大方あの金ぴかであろうがな」

 

「アーチャーか・・・」

 

監督側である教会の関係者がアーチャー陣営にいるという事が分かっている今、あの狼煙はアーチャーがやらせたものだとライダーは察していた。

 

 

「『文句があるなら、ここまで来い』との挑発であろうよ・・・余の予感通り、今夜は決戦の大一番となりそうだな!!」

 

「嬉しそうだな、お前・・・」

 

ウェイバーは何だか楽しそうにハツラツと笑うライダーに呆れるが、内心は何故だかしんみりと物寂しい気持ちになった。

 

 

「これが・・・最後になるかもしれないんだよな」

 

「応ともさッ!」

 

そんな感慨に浸る彼を横にライダーは戦装束に身を変え、スラリと腰に提げたキュリプトの刃を高らかに掲げる。

 

 

「さぁッ! 目指す戦場が定まったとあれば、余もまたライダーのクラスに恥じぬ姿で馳せ参じなくてはなるまいて!! 出でよッ、我が愛馬ッ!!」

 

ジャッジャァア―――アン!!

 

掲げた剣を勢いよく振り下ろせば、天より轟雷の音と共に一頭の黒馬が彼等の目の前に召喚された。

 

 

『ヒヒ―――ッン!!』

 

「さぁ、坊主。戦車と比べれば、ちと荒れる乗り心地だが・・・って、どうしたんだ坊主?」

 

戦場を共に駆け抜けた愛馬『ブケファラス』の背に慣れた手付きで跨るライダーであったが、なぜだか浮かない顔のウェイバーに疑問符を浮かべる。

 

 

「なにをグズグズしておる?」

 

「・・・・・ここからは先は、本当に強い者しか居てはいけないんだろう?」

 

「んん?」

 

彼は固く決心し、令呪が刻まれた手をライダーへ向けた。

 

 

我がサーヴァントよ、ウェイバー・ベルベットが令呪をもって命ずる。『ライダーよ、最後までお前が勝ち抜け』!

 

手の甲に刻まれた赤い令呪の一画が消える。

 

 

重ねて令呪をもって命ずる。『ライダーよ、必ずお前が聖杯を掴め』!

 

次に第二の令呪が掻き消える。

 

 

更に重ねて令呪で命ずる。『ライダーよ、世界を掴め』!!・・・・・失敗なんて許さないぞ・・・」

 

「・・・」

 

そして、遂に第三の令呪までもが掻き消えた。

全ての令呪を使った事で、ライダーはマスターであるウェイバーのサーヴァントではなくなった。これで晴れて自由の身である。

 

 

「・・・さぁ、これで僕はもうお前のマスターでも何でもない。もう行けよ・・・どこへなりとも行っちまえ・・・お前なんか、もう・・・・・」

 

これは彼なりのケジメであろう。

未熟で弱い自分が傍に居ては、ライダーの足手まといになると思っての行動であった。

・・・だが・・・。

 

 

「ふん」

 

「うわぁッ!?」

 

ライダーは寂しく俯くウェイバーの首根っこを掴んだ。

馬上から持ち上げている為か、ウェイバーの華奢な身体が宙に浮く。

 

 

「勿論、すぐにでも行かせてもらうが・・・あれだけ口喧しく命じた以上は、当然貴様も見届ける覚悟であろう?」

 

「馬鹿馬鹿馬鹿ァッ! お前なぁ、僕は令呪がないんだぞ! マスター辞めたんだぞッ! なんでまだ僕を戦場に連れて行く?!! 僕は―――ッ!」

 

「・・・マスターじゃあないにせよ、余の『友』である事に違いはあるまい?」

 

「え・・・ッ!」

 

ブケファラスの背に無理矢理乗せられたウェイバーは、彼の言葉に目を丸くする。

驚く彼にライダーは屈託のない満面の笑みを向けた。

 

 

「ぼ・・・僕は・・・僕なんかで、本当に良いのか? お前の隣で・・・僕は・・・ッ!!」

 

ライダーの言葉に堪え切れなくなったウェイバーはボロボロと涙を流し、いじけたように人差し指同士を合わせる。

 

 

「あれだけ余と共に戦場を駆け抜けて置きながら何を今更言うか、馬鹿者!」

 

バシンッ!

「うげッ!?」

 

ウェイバーの態度にライダーは苦笑いをしながら、彼の背中に渇を入れる。

とても痛かったが、ウェイバーはこのやり取りが自然と心地良かった。

 

 

「貴様は今日まで、あのバーサーカーと共に余と同じ敵に立向って来た。ならば、友だ! 胸を張って、堂々と余に・・・比類せよ!!」

 

「ッ!! ライダァア・・・ッ!///」

 

朗らかに笑うライダーに感動の余り何も言えなくなってしまうウェイバー。

そんな彼等を見据える影が二人。

 

 

「カカカッ♪ 遂に堪え切れなくなったか、ウェイバー?」

 

「バーサーカー・・・笑ってやるなよ」

 

「!?」

 

聞き覚えのある第三者の声にウェイバーは驚き、声のする方を見る。

するとそこには、目の覚める紅色のジャケットに身を包んだ吸血鬼と群青色のジャケットを羽織った魔導士が立っていた。

 

 

「おおッ、噂をすればだな。『バーサーカー』!」

 

「か、『雁夜』さん!?」

 

突然、闇夜から同盟相手が出て来た為に咄嗟にライダーのマントで涙と鼻水を拭うウェイバー。

 

 

「狼煙が上がったんで、外に出てみれば・・・それよりも面白いモンが見れるとはよぉ~」

 

「・・・どこから見てた?」

 

「おん、教えて欲しいかい? 教えてやっても良いが・・・ウェイバー、お前羞恥で耐えられなくなるぜ?」

 

「こ、この野郎~~~ッ!!///」

 

「コラ、暴れるな坊主」

 

からかうアキトにウェイバーは顔を真っ赤にして怒鳴り散らすが、ライダーに頭を押さえ付けられてしまう。

 

 

「やめっろての、バーサーカー」

 

「カカカッ、悪い悪い『雁夜』」

 

「んん? おい、バーサーカー。貴様はいつの間に自身のマスターを真名で呼ぶようになった?」

 

「そう言えば・・・」

 

アキトは召喚されてからこれまで、雁夜の事を普段『マスター』としか呼んでいない。それが、今はまるで普段からつるむ仲間のように呼び合っている事にライダーは引っ掛かった。

 

 

「なァに、ついさっき雁夜はウチのファミリーに正式入団したからな。晴れて、俺の弟分って訳よ」

 

「えッ!? 雁夜さんが?!!」

 

「ああ。しかも、いきなりの幹部クラス。『ヴァレンティーノファミリー魔術部隊隊長・間桐 雁夜』だ」

 

「おおッ、随分と出世したものだな雁夜」

 

「いや・・・まあね///」

 

ライダーの言葉を素直に受け取り、照れくさそうにする雁夜。

あの征服王から賞賛の言葉をかけられたのだから、致し方ない事だが。

 

 

「それで・・・もう行くのかい、大王?」

 

「おう、今宵は勝負の大一番となるかもしれぬが故にな。あの山羊に宜しく言っておいてくれ」

 

「・・・あぁ、伝えておくよ・・・必ず」

 

「うむッ。ところでバーサーカー、いつか余に貴様のとっておきの宝具を披露するという事であったが・・・どうだ、今ここで見せてはくれぬか? 坊主も見たそうにしているのでな!」

 

「なッ!? 僕をダシにするんじゃあないぞ!!」

 

口ではこう言っているが、ウェイバーとてこの聖杯戦争で、数々の番狂わせを行って来たサーヴァントの宝具に興味津々であった。

 

 

「カハハハッ♪ ああ、構わぬさ。良いよな、雁夜?」

 

「ああ、実は俺も気になってたしな」

 

雁夜の了承を得たアキトは懐を探る素振りを見せ、右胸から『黒い鉄塊』を取り出した。

 

 

「なんだ、どんな物が出るかと思えば・・・・・随分とちっこい代物だのぉ」

 

「でも、わからないぞライダー。だって、コイツの宝具なんだから」

 

「言うようになったね、ウェイバーくん」

 

露骨に落胆するライダーにウェイバーは待ったをかける。

 

 

「そうだぜ、大王。小生意気なウェイバーの言う通り・・・嘗めちゃあいけねぇぜ?」

 

そう言うとアキトは鉄塊、『黒き核鉄』を高らかに上げ、『覚悟』を轟かせた。

 

 

「『武装錬金』ッ!!!」

ガシュン! バァアア―――ッ!!

 

轟かせた覚悟に呼応するように黒き核鉄は六方に眩い光を放って拡張し、その姿を変化させていく。さながらそれは、超変形機械生命体のように。

 

 

「・・・んで、これが俺のとっておき・・・ロストナンバーⅢ『サンライトハート』だ」

 

「おおッ・・・!!」

 

光が修まるとアキトの手に彼の身の丈を超える一本の突撃槍(ランス)が握られていた。

 

その形は突撃槍と言うよりも大剣の様な大きさ。

攻撃部位である穂先と握りである柄は白銀の月の様に輝き、柄の尻にある石突部分には山吹色の温かな光を放つ飾り布が付いていた。

 

 

「なんと美しく風格漂わせる得物ッ・・・! 確かに最上の宝具に相応しい大業物であるな!!」

 

「応ッ、セイバーの聖剣に負けず劣らずだろう?」

 

最上宝具の姿に言葉を失うウェイバーと雁夜の横でライダーは賞賛の声を上げ、対してアキトは胸を張って答えた。

 

 

「ガッハッハッハ!! 此度の聖杯戦争は、実に愉快である! 一つ残念なのは・・・盟友たる貴様と一戦交えぬのが傷だなッ!」

 

「カカカカカッ! 何だか、嬉しいような困るような言葉だな!」

 

二人は大いに笑い合う。

実に楽しそうに、嬉しそうに笑い声を轟かせる。

 

 

「では、バーサーカー! こうして笑い合えるのも今宵で最後になるやもしれぬ。だから・・・最後に真名を名乗り合うてから締めようではないか!!」

 

「良いねッ! なら、刃を合わせながらやろう! ニコ!!」

 

『ガウッ!』

 

アキトはニコを呼び寄せるとその背に慣れた手付きで跨り、突撃槍を掲げる。

その槍の刃にライダーは自身のキュリプトの剣の刃を合わせ、大きく名乗りを上げた。

 

 

「我はマケドニアがピリッポス王の子、『征服王イスカンダル』なりィイ!!」

 

負けじとアキトも豪放高らかに名乗りを上げる。

 

 

「我こそは、ヴァレンティーノファミリーが首領、ドン・ヴァレンティーノの子が一人・・・・・『暁 アキト』、またの名を『アーカード』なりィイッ!!」

 

「「ハッハッハッハッハッ!!」」

 

「・・・フッ、フフフ・・・ハハハハハ!」

 

「雁夜さんまで・・・まったく・・・フフフッ」

 

名乗りを上げた二人は、再び大いに笑い合う。

馬鹿笑いも甚だしいものだが、快闊な笑い声にその内雁夜とウェイバーも笑い出した。

 

 

「さて・・・戦の前の余興もここまで! 今宵の戦場へと躍り出ようかッ!!」

 

「応ッ! 負けるんじゃあないぜ、イスカンダル!!」

 

「貴様もだ、アーカード!! では坊主、参ろうかッ!」

 

「ああ! 行こう、ライダー!!」

 

『ヒヒーンッ!!』

 

ライダーはブケファラスの腹を鐙で突っつくと月が輝く冬木の夜空へと駆けだして行った。

 

 

 

「さてと・・・俺達も行くか」

 

「・・・・・アーカード」

 

「やめとけ、やめとけ」

 

「ッ!」

 

空へと駆けだして行ったライダー達を見上げながら、アキトは何かを決心した雁夜を聞きも見もせずに戒めた。

 

 

「ウェイバーのアレを見て、感化されたんだろうが・・・」

 

「でも・・・この令呪がある限り・・・お前は・・・」

 

「カカッ♪ 糞真面目だねぇ・・・『サーヴァントを信じて、令呪を全然使わなかったマスター』が居てもいいんじゃあないのかい?」

 

「・・・ッ・・・ったく、お前は本当に・・・・・ああ、そうだなアーカード・・・」

 

「そうだ、ノアが残した『秘密兵器』・・・忘れんなよ?」

 

「わかってるって」

 

二ヒリとアキトが笑えば、困った様にされど嬉しそうにニコリと雁夜は笑い返す。

二人の間には、到底一言では言えぬ『奇妙な絆』が結ばれていた。

 

 

「さぁ―――――」

 

「「行くぞッ!」」バ―――ッン

 

『アオォォオオオ―――ッン!!』

 

二人の掛け声に呼応して遠吠えをしたニコは、冬木の真っ暗な闇夜へと駆けだして行った。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

所変わって、別の場所。

()()()()()()()()()を見上げる影が二つあった。

 

一人は、冬木の闇夜に紛れるカソックに身を包んだ鮮魚コーナーに並べられた魚のような目をした黒髪の男。

もう一人は、金色の義手と顔半分な仮面を装着したラフな格好の金髪の男。

 

 

「フンッ・・・今宵はいつになく猛々しい面構えではないか、『綺礼』?」

 

金髪の男、『アーチャー』は相変わらずの傲慢な態度で立ち尽くす言峰に近づいて行く。

とても教会で行われた戦闘での疲労感は感じられない。

 

 

「さて、どうするのだ? 我はここで待ち構えていれば良いと?」

 

「お前の力を間近で解放されたら、教会が崩落した様に儀式そのものを危険に晒し兼ねん。存分にやりたいというならば、迎撃に出てもらおう」

 

「良かろう。だが、我の留守に『ここ』を襲われた場合は?」

 

「その時は、令呪による助けを借りるが・・・構わないな?」

 

「許す。正し、『聖杯』が無事かどうかは保証せんぞ? 今宵の我は手加減抜きでいく」

 

「『手加減抜き』・・・・・なれば、先の戦いは―――――」

 

「言うな・・・!!」

 

言葉を紡ごうとした言峰をアーチャーは、酷く低い声と凍てつくような眼で刺し貫かんとす。

そこら辺の一般人なら、卒倒する恐ろしさをアーチャーは放っているのだ。

 

 

「・・・綺礼よ、戦う意味については答えを得たようだが・・・あまり図に乗るなよ?」

 

「・・・肝に銘じよう」

 

「先にここへセイバーが現れたら、我を呼べ。良いな?」

 

「承知した」

 

言峰の返答を聞いたアーチャーは、金の義手を擦りながら己が敵が現れるであろう方向に歩いていく。

 

 

「ああ、セイバーと言えば・・・あれが後生大事にしていた『人形』はどうした? 聖杯の『器』とやらは、アレの中にあるのであろう?」

 

「・・・今だ動かぬままだ。人形の名に相応しく、()()()()()()()()()()()眠ったままだ」

 

「フン、そうか」

 

自分から聞いておいて、興味の素振りも見せずに霊体化し、その場を立ち去るアーチャー。

そんな彼を振り向きもせずに背で見送る言峰。

 

ここにも何とも言えない『奇妙な繋がり』があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(・・・そう言えば、あの人形・・・先程確認した時、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・・・)」

 

ふと・・・こんな事を思った言峰であったが、来るべき宿敵を迎える為にすぐにそんな考えは掻き消えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

←続く

 





「敵は万夫不当の英雄王・・・相手にとって、不足なし!!」

「さぁ、騎士王! バケモノはここだぞ、来いよ来なよ!!」

次回も書きたかったシーン・・・書き上げて見せるぜッ!

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