摩訶不思議アドベンチャーな世界に転生したかと思ったら一繋ぎの世界にトリップした件について 作:ミカヅキ
なんか、まだ週中なのに閲覧数がえらいことになっているんですが…。
何より、2月7日付けでのランキング11位に驚愕しました。リアルにチューハイ噴きだしそうになって、気管に入ってめちゃめちゃ苦しかったです(苦笑)
あれ、ランキングに入った時って何か告知的なものがあるかと思ったんですが無いんですね…。
サイトさん巻き込んだ盛大なドッキリか何かかと思いました…。
しかし!とても嬉しいです!!
いつの間にかお気に入り登録も1300件を超えていました!
評価、感想もありがとうございます!
これからも頑張ります!
さて、今回ジャスミンの精神的な不安定さが明らかになります!
いよいよ、次回からスリラーバーク編です!
ここまで長かった…。
もう少しお付き合いください!!
━世界を揺るがした、エニエス・ロビーの一件の翌日━
ジャスミンは、自身が取っていたホテルを引き払い、ガレーラカンパニーの仮設本社、その屋上にいた。
マスコミが押しかけてはゆっくり体を休めることも出来ないだろう、とのアイスバーグの
パラ……
「まだ
屋根の上に座り込み、ニュース・クーから購入した新聞に目を通しながら、呟く。
「はぁ……。」
パサッ…!
新聞を軽く
「ダメだ……。どんどん思考が暗くなる………。」
右腕を額に乗せて呟く。
考えがどんどん悪い方へ流されていくのが分かる。
しかも、武道家としてはあるまじきことに、自分でもどうしようも出来ない感情の乱れそのままに“武”を暴力として
ジャスミンは、元々自身が精神的に強くないことを自覚していた。そもそも慣れない環境と孤独感によるホームシックで、それなりに精神的に追い詰められていたところに今回の一件である。
慣れない環境での
実戦に出たことが無かったにも関わらず、身の程知らずにも大きな事件の
それはジャスミンにとって大きなショックだった。
頭のどこかで
確かに脅威となり得る相手などいなかった。しかし、その
ジャスミンには、エニエス・ロビーで死んだ海兵たちの元々の運命など分からない。ただ、もし元々死ぬ
「っ………!」
カタカタカタ……
額に乗せていた手が、自分の意志ではどうにも出来ず震えているのが分かる。
もしかして、自分が関わったことで死んでしまったのでは…、そう思うと震えが止まらなかった。
「早く7つ目のドラゴンボールを集めないと……。」
ドラゴンボールで叶う願いは2つ。ジャスミンも、2つの願いを決める。
1つは、ジャスミン自身と7つのドラゴンボールを
そしてもう1つで、エニエス・ロビーで死なせてしまった海兵たちを生き返らせよう、そう決めた。
「一応レーダー確認しておこうかな…。」
震えを無理やり抑え付けるように、
腰に付けていたウェストポーチを探り、ドラゴンレーダーを取り出してスイッチを押した。
カチッ!
ピッピッピッ…!
スイッチを入れ、画面が明るくなると同時に響いた電子音、そして画面で点滅する丸いマークに、ジャスミンは一瞬己の目を疑った。
「まさか…!」
半年間、全く
━その夜・特別海賊ルーム━
カチャ…
まだ眠っている者たちを起こさないように、出来るだけ音を立てないよう、そっとドアを開けて中に
「ジャスミン!」
「!あなたはあの時助けてくれた……!」
テーブルでお茶を飲んでいたらしいナミとロビンが、ジャスミンに気付く。
「おはよう、ナミちゃん。ニコさんもおはようございます。」
両腕に紙袋を抱えたまま、ナミたちの方に歩み寄る。
スッ、とロビンが立ち上がりジャスミンの前まで出てきた。
「あの時はありがとう。おかげで生き延びられたわ。」
「ああ…!いえ。友達の手伝いをしただけですから…。」
笑顔で礼を言ってくるロビンに、ジャスミンが首を振る。
「改めて。ニコ・ロビンよ。」
「こちらこそ。ジャスミンです。」
ジャスミンの
今のジャスミンにとっては。
「ジャスミン、あんたどこ行ってたの?」
「ちょっと買い物にね。そろそろ起きる頃かな、と思って。差し入れ。」
ナミの疑問に答えつつ、抱えていた紙袋をテーブルに置く。
「差し入れ?」
「うん。ウォーターセブン名物、
説明しながら中身を並べていく。
現在の時刻は夜の7時ちょっと前。丸1日以上寝ていた計算になるが、いきなりがっつりしたものを食べるのも胃に悪いだろう。
軽過ぎても食べた気がしないだろうが、ローストした
「わ――――!おいしそう…!」
「ホントね。」
「酒はねェのか?」
不意に割り込んできた声に、全員振り返る。
目を覚ましたらしいゾロが、ボリボリと頭を
「ロロノアさん…。」
「あんた起きたの?」
「おはよう。良く眠っていたわね。」
「ジュースしかねェのかよ…。」
「ちょっと!せっかく差し入れてもらったのに、そういう言い方しか出来ない訳?!」
「まぁまぁ…。すみません、さすがにお酒は年齢的な問題で売ってくれなくて…。」
ナミが怒るのを、横から
「そういえば、あなたいくつ?」
ふと気になったようで、ロビンが尋ねてくる。
「私ですか?もうすぐ15歳です。」
天下一武道会が
「え。」
「え?」
「は?」
「「「え(はぁ)~~~~~~~~~~!!?」
「うお!?」
「な、何だ何だ?」
ナミたちの絶叫に、サンジやチョッパーも飛び起きる。
「ちょ、ちょっと待って!ジャスミン、あんたもうすぐ15歳ってことは、今14歳……?」
「そ、そうだけど…。」
詰め寄ってきたナミの剣幕に、思わず一歩
「てっきりルフィと同じか少し年上かと思っていたけど…。随分大人っぽいわね。」
「あたしも。てっきり同い年くらいかと思ってたわ。」
まだ子供と言っても良いくらいの年齢と知ったのは、随分と衝撃的だったらしい。
ロビンとナミは早くも衝撃から立ち直り、ジャスミンをしげしげと見詰めているが、訳が分からないのは、突然の絶叫で叩き起こされたサンジとチョッパーである。
「おい、クソマリモ。何なんだ一体?」
「すっげェ声だったな。おれ、びっくりしたぞ。」
が、問われたゾロはといえば、未だ衝撃から立ち直れずに「まだガキじゃねェか…。そんなガキにおれはあんなに警戒…。」と何やらブツブツと
「っておい!聞いてんのかこのクソ剣士が!!」
「っさっきからうるせェんだよ!このエロコック!!」
「ケンカすんなよ2人共!!!お前らも怪我人なんだぞ!!」
何とか
ジャスミンもナミやサンジに誘われ、一緒にテーブルに付いていた。
どうやらジャスミンの年齢が明らかになったことで、世界政府からのスパイ疑惑も多少和らいだらしい。
「え!?ジャスミン、もう行っちゃうの?」
「うん。今すぐって訳じゃないけど、今回の件で世界政府がどう出たか分かったらね。私がいたら余計危ないかもしれないし、万が一にも民間人が巻き込まれることが無いようにしないと…。」
ナミの疑問に頷きながら答える。エニエス・ロビーでの今回の一件、世界政府がどう出るか。それを見届けた後、ウォーターセブンを出るつもりだ。
「次はどこに行くんだ?」
チョッパーが好奇心に
「どんな所かはまだ分からないの。場所なら分かるんだけど…。」
「?どういう意味?」
ジャスミンの分かり辛い返しに今度はナミが問い返す。
「7つ目のドラゴンボールが見付かったの。レーダーで場所は分かったけど、実際に行ってみないとどんな所かは分からないから…。」
「ああ。そういうこと…。でも良かったじゃない!もうすぐ家に帰れるってことでしょ?」
「うん!」
ナミに笑顔で頷く。
もうすぐ帰れる。その思いがジャスミンの心に余裕を持たせていた。
「ドラゴンボール?」
「あ、えーっと…。」
ナミがロビンの声に反応しながらジャスミンの方を見る。
「みんなにも話しても良い?」
「うん。」
余計な疑惑を持たれたままよりは、いっそ秘密を
その後は、夕食を食べながらナミによってジャスミンのことが“麦わらの一味”に話され、ジャスミンが質問に答えながら静かに夜が
今回、ジャスミンの年齢と天下一武道会の開催時期をちょっと訂正させていただきました。うっかりしてまして、悟天の2つ下だと高校生だと年齢が合わないんですよね…(汗)。
そんな訳で、現在中学3年生で作中で誕生日がきたら15歳とします(汗)
今まで散々高校生と言ってきたんですが、すみません中学生でお願いします!!!
それに伴い、作中で勝手に11月にしてしまいましたが、二次創作ということでご容赦ください……!