摩訶不思議アドベンチャーな世界に転生したかと思ったら一繋ぎの世界にトリップした件について 作:ミカヅキ
ここでプロローグでは触れなかった主人公の容姿とプロフィールについて説明します。
名前:ジャスミン
※ジャスミン茶から命名
年齢:14歳(学年的には悟天の2つ下で、エイジ770年に誕生)
容姿:腰まで伸ばした黒髪に緑色の瞳。黒髪はヤムチャ譲りで、目の色は母親似。特別美少女という程でもないが、顔立ちは整っており普通にかわいいタイプ。グラマーではないが、貧乳という程でもなく、Cカップはあり鍛えているので均整のとれた体付き。
身長:160cm
体重:53kg
来歴:セルゲーム後にドラゴンボールを使った際に、ヤムチャがネックレスをプレゼントしようとしていた彼女との間に生まれた。しかし、その時既に母親とヤムチャは別れており、母親にも別の彼氏がいた為、ヤムチャに押し付けられる。以来、ヤムチャがシングルファーザーとしてジャスミンを育てた。
魔人ブウとの戦いの時は4歳。既に舞空術やカメハメ波は体得していたものの、前世の記憶はまだ無かった為、目立った活躍はせず。天下一武道会にもヤムチャが許さずに参加していない。
7歳の時にインフルエンザによる高熱で前世の記憶を取り戻した。その後、せっかくドラゴンボール世界に転生したんだから限界に挑戦したい、と半ばミーハーな気持ちで修行に励む。
さて、私が前世の記憶を取り戻して約8年、私も14歳である。
ん……?展開が早い?修行と学校、時折遊びの毎日で特筆することが無かったのだ。そこは目をつぶってほしい。
今日は第28回天下一武道会。そう、ドラゴンボールファンならピンとくるだろう。
今日はドラゴンボールの漫画としての最終回、悟空がウーブと一緒に修行に出たあの大会である。
前世の記憶を取り戻して以降、この日の為に
その甲斐あってか、悟空曰く既に
因みになぜクリリンや悟空なのかと言えば、
余談だが、ヤムチャの職業は現在はアクション映画などのスタントマンである。撮影が長期に入る場合では、その分長い期間預けられていた為、修行に励むことができた。
難なく予選を通過し、本選のくじを引く為に出場者が集まっていた時のことだった。
「ねぇねぇジャスミンちゃん。」
「ん?」
振り返ると悟天とトランクスがいる。
「どうかした?悟天くん。」
「ジャスミンちゃんさー、なんで天下一武道会に出ようと思ったの?」
「そうそう。オレたちなんて、出るつもりなんて無かったのにさ。」
因みにこの2人、ジャスミンが頻繁に孫家やCPに預けられていたこともあり、幼馴染のような間柄である。特に悟天とは、悟空に修行をつけてもらっていた際には良く組手に付き合ってもらっていた。
「お父さんたちが出た大会だから出てみたかったんだよね。ほら、10年前は私参加できなかったしさ。」
「あ~…。そういやヤムチャさん、あん時は許してくれなかったんだっけ?」
思い出したようにトランクスが呟く。
「そ。ほら、少年の部があることわかんなかったからさ。」
「なるほどね~。」
悟天が納得したように頷いた。
「2人こそなんで?出たくなかったんでしょ?」
「ボクはお父さんに無理やり。今日、デートの約束してたのにさ。」
「オレもパパに命令されてさ~…。出なきゃこづかい半分だって言われたんだよ。」
溜息を吐きつつうなだれる2人。
「それもそれでたいへんだね。」
(そういえばそんな話だっけ?)
なにぶん、最後に原作を読んだのは10数年前の話なのではっきりしない。
「えー、それではくじ引きで順番を決めますので、予選を通過された選手のみなさん集まってくださーい。」
天下一武道会ではおなじみの審判に呼ばれ、出場者が集まった。
「名前を呼ばれた方から順番にくじを引いてください。」
それぞれトランクスが9番、悟天が8番を引く。
「次はジャスミンさん」
引いたくじは10番。初戦からトランクスである。
「何番ですか?」
「…10番です。」
「い?!」
「最初っからトランクスくんとジャスミンちゃんか~。」
まさかの結果にトランクスが驚き、悟天は他人事と思ってか「楽しみだな~。」と気楽な声を出している。
「負けないからね!」
そうそう勝てるとは思えないが、自分の実力がどこまで
「マジかよ・・・。」
対するトランクスは、
そこから先は原作通りにパンが第1試合を勝ち残り、第2試合は悟空がウーブを連れて会場を飛び出し無効。
第3試合もキャプテン・チキンが悟空とウーブの試合に恐れをなして逃亡した為試合放棄でキラーノの不戦勝。
第4試合では悟天が修行不足は否めずブウに敗退。
そして遂に第5試合・・・
「続きまして、第5試合。トランクス選手対ジャスミン選手の試合です!トランクス選手は、10年前に天下一武道会の少年の部で他を圧倒する強さを見せ、初出場で見事優勝しています!!対するジャスミン選手は、トランクス選手とは親同士の付き合いで幼馴染のような間柄とのこと。お父さんのヤムチャさんは青年時代に3度天下一武道会本選に出場したことのある武道家であります!そして何より、幼少の頃から先程激戦を魅せてくれた孫悟空選手に修行をつけてもらっていた実力者です!現在着ている道着も、お父さん方がかつて着ていた亀仙流の道着であります!」
審判の解説の間に武舞台に上がり、お互いに向かい合わせに立つ。
左の拳を右の手のひらに当て、胸の前で一礼し、トランクスも同様の礼を返す。
「それでは、第5試合トランクス対ジャスミン、試合開始!!」
試合開始と同時に右足で思い切り踏み込み、気合と同時に拳を突き出し、間髪つかせず連打する。
「りゃああああ!」
「くっ!」
拳と蹴りの激しい応戦に会場が沸いた。
「おおー!これは激しい攻防です!わたしにはその動きがかすかにしか見えませんー!」
審判の解説にも熱が入る。
「せい!」
気合と共に胸に放たれたジャスミンの蹴りをトランクスも腕をクロスさせて防ぐが、勢いを殺しきれずに数歩たたらを踏む。
「りゃあ!」
好機を逃さずに追撃するが、さすがに一筋縄ではいかずに今度は完璧に防がれてしまった。しかも一瞬体勢が崩れた隙をつき、トランクスの拳が突き出される。
「ちっ!」
ギリギリのところで身を引いて避け、そのまま飛びのいて一旦距離を取る。
「さすが強いね。」
「・・・お前こそ。」
「すっ、すっ、すごいすごい!近年稀に見る凄まじい試合です!」
手強い相手との試合を楽しんでいるジャスミンに比べ、トランクスはやりにくそうだった。
純粋な戦闘力で言えばジャスミンがトランクスに敵う筈も無いのだが、トランクスはここ最近ほとんど修行をしておらず、また相手が幼い頃から良く知る女の子という点がそれを鈍らせていた。
対してジャスミンは、相手がトランクスという時点で負けてもともと、実力試しのつもりで挑んでいる為、全く気負う必要が無くのびのび戦うことができていた。
「もっと本気できてよ。さすがに
「そんなこと言ったってさ・・・。」
「だったら・・・。」
セリフと同時にある構えを取る。拳を開いて腰を落とし、やや体をひねる。右手を顔の上にやや突き出し、左手を胸の前で構えた。
「その構えは・・・。」
「こっちから行くよ!」
言い終わると同時に飛び出し、先程の攻防の比ではない激しい連打をトランクスにあびせていく。
「りゃああああああ!」
「ぐっ…!」
「こっ、これはジャスミンさんのお父さん、ヤムチャさんの狼牙風々拳!親子2代で同じ技を使う!これぞ、長い歴史を誇る天下一武道会の醍醐味です!」
「違うよ!」
言葉と同時に拳だけでなく、蹴りも追加された。
「うえ?!」
両の拳だけでなく、その合間を縫って襲う凄まじい蹴りに徐々にトランクスの余裕が削られていく。
「なんと、ジャスミン選手!お父さんの技を進化させています!!トランクス選手、防戦一方か――――!?」
「狼牙真拳!」
恐るべきはそのスピードと卓越したバランス感覚である。もちろん、トランクスもやられてばかりではない。
その反撃を全て受け流し、あるいは紙一重で避け、ジャスミンがトランクスをおしていく。
「やべっ!」
「ハァッ!!」
トランクスが激しい応酬に耐え兼ね、一瞬だけバランスを崩した隙を見逃さず、ジャスミンの放った蹴りがトランクスの顎を捉えた。
トランクスの体が後方に弾き飛ばされ、ジャスミンが勝利を確信して気を抜きかけた瞬間、そのままの勢いでバク転の要領でバランスを立て直したトランクスが、逆立ちのままカポエイラの如く蹴りでジャスミンの足を払う。
「あぁっ!」
「はああっ!」
体勢を立て直す暇さえ与えず、そのままトランクスが掌底を放ち、ジャスミンが観客席の壁まで吹っ飛ばされた。
「ぎゃんっ!」
受け身を取れずに激突してしまった為、思わず変な声が出てしまう。
そのまま壁をずり落ち、地面に尻もちをついた。
「ジャ、ジャスミン選手場外―――――!トランクス選手の勝利です!」
「ジャスミン、大丈夫か!?」
駆け下りてきたトランクスが差し出した手を取り、起こしてもらう。
「ちょっと痛いけど大丈夫。・・・やっぱり強いね。勝てないや。」
「お前も強くなってて焦ったよ。もうちょっとで
ワアァァァ――――――――!!!
会場の拍手と歓声に見送られ、2人は武舞台を後にした。
終わった…。すいません、バトル描写がめちゃくちゃです。後々手直しするかも…。脳内の妄想をそのまま文章化してくれる機械があればいいのに…。
そして、クロスオーバー作品なのにまだクロスオーバーしません。次かその次には必ず…!
※ジャスミンの年齢を訂正しました。誕生日を12月にしてしまったので、誕生日前に15歳にしてしまうと「悟天の2つ下」という前提が崩れてしまうことに気付きまして…。天下一武道会の時点で中学3年生(14歳)とします……!