四人が向かった先には、既に他の仲間たちがいた。
「のぞみ、遅かったじゃない!」
「その人は誰?」
りんと六花が3人に聞く。
「一方通行(アクセラレータ)だ、ヨロシク。」
アクセラレータが挨拶したときだった。
「おや、君もいたのかい?」
長身の赤髪で煙草を吸っている男が、これもまた長身で長い刀を持った女と一緒にアクセラレータに話しかけてきた。
「馴れ馴れしいやつだなァ、とっとと名乗れェ!学園都市から連れ出される時から思ったんだが、お前は何者だァ、あと、煙草を吸うんじゃねェ!!」
「改めて名乗ろう、僕はステイル・マグヌス。イギリス清教の魔術師さ。年齢は14歳・・・」
ステイルがそこまで言った瞬間、アクセラレータが胸ぐらから首を掴む。
「イギリス清教の魔術師だということは、あの三下と知り合いってわけかァ。それはいいとして、煙草を吸うのはやめてくれねェか?お前、まだ未成年だろォ。」
「ちょっと待て!なぜ僕が胸ぐらを捕まれる必要があるんだ!」
「私達と同い年の癖に煙草吸うとかあり得ない!」
「最低!」
「未成年は法律を守ってよ!」
「ひっどーい!」
「本当に同い年か疑ってしまうわね。」
更には、のぞみ達からもブーイングが飛び交った。
「ちょっと待て、これには事情が・・・・」
「あー、ストップストップ。この話は後でね!」
「私の挨拶がまだなのですが。」
「あっ、すみません。」
「私の名前は神裂火織、天草式十字教のトップでありイギリス清教のメンバーでもあります。ここにいるのは、天草式十字教の仲間たちです。」
「へぇ、魔術かぁ。私よくわからないんだけど。」
のぞみが言うと、他のみんなも頷いていた。
そもそも、彼女たちには魔術というものに縁がなかった。
「いいや、俺は魔術知っているゼ。」
アクセラレータが言う。
「?どう言うことだ?科学サイドの君がなぜ知っている?上条当麻が知ってるのは無理がないが、完全な科学サイドの人間である君が知ってるのはなぜだ?」
ステイルがアクセラレータに問う。
「簡単な話、ラストオーダーを助けるときにあの白いシスターが歌のようなのを使ってラストオーダーに打ち込まれたウイルスを消去したんだよォ。ロシアでもそれを利用して、ラストオーダーを救ったンだよ。
その後に得体の知らない女に利用されてなァ、何度も魔術結社と戦ったンだ。」
「!!インデックスの、あの子の力を借りたのか?!」
ステイルがアクセラレータを問い詰めようとしていたときだった。
《ドゴォーン!ドゴォーン!ドゴォーン!》
「また爆発?!」
「見ろ、なにかがこちらに向かってくる!」
全員が爆発した方向に目を向ける。
そこから現れたのは、多数のロボット兵だった。
「何なんだあれは?!」
「あなた達は何者!?」
マナが司令官であろう者に問う。
しかしそこから発せられた言葉は、そこにいた者をどん底に落とした。
「我々?我々は銀河改造機械帝国ネオヘルメス。
我々の目的は、奴隷・・・・いや、家畜である地球人を支配するためにここに来たのだ!」
「家畜?!」
「ここは地球よ?!私達、地球に住む動物達の為の星よ?!」
「そう、私達は奴隷でも家畜でもない!」
「そうか?既に我々と似たような目的を持った奴等がうじゃうじゃと地球に侵攻してるぞ?では、邪魔な貴様らを殺してここを地球侵攻の第一歩とさせてもらう!
やれ!ワガママダー!!」
鎧のロボット騎士の手から何かが放たれて巨大化し、暴れ始めた。
「させない!ここは私たちの地球よ!」
「そうだ、ここは私たちの故郷だ!」
後ろから声が聞こえて振り向くと、翼達"S,O,N,G"とツインテイルズがそこにいた。
「翼さん!」
「あ、津辺お姉さんとソーラさん!、神堂慧理那さん!」
「ふたば、優香!!今は話してる場合ではないわ!」
「今は戦おう!」
「みんな行くよ!!」
そこにいた全員が走り、一瞬で変身を完了させて迎え撃つ。
「遅せェ、話になンねぇぞ三下ァ!」
アクセラレータに向けられて放たれた攻撃がすべてベクトル操作によって跳ね返され、ロボット兵を一掃した。
「まだまだ足ンねぇぞ!!」
地面を蹴った勢いで剥がれた大量の土砂がベクトル操作で操られ、アクセラレータを狙っていたロボット兵を壊滅させた。
「ほら、どンどン来いよ三下ァ!」
「でやぁァァァァァァァァァァ!!」
現れたワガママダーに拳をぶつけるドリーム、メロディ、ハートだったが、それを遮るかのような厚い層によってその拳の一撃が阻まれていた。
「喰らえ!プリキュアハートシュート!!」
「プリキュアエースショット!!」
「プリキュア・スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド!!」
「プリキュアレインボーローズエクスプロモーション!!」
「ミルキーローズ・メタルブリザード!!」
「プリキュア・チェリーボンバー!!」
「プリキュア・マリースラッシュ!!」
全ての技が1つの塊になり、ワガママダーに襲いかかる。
「どう?!」
攻撃は決まったかと思われた。
だが、
ワガママダーはその攻撃を吸収し、元を上回る威力に変えて跳ね返した。
「嘘でしょ?!」
「避けて!」
全員が避けたが、なぜか背中に白い羽と天使のようなリングを持ったアクセラレータがその攻撃に突っ込み、跳ね返した。
ワガママダーはそれを避け、その一撃は壁に激突した。
「ちっ、外したかァ!」
「そんな、アクセラレータさんが倒せないならどうすればいいの?」
「今まで戦った奴等とは次元が違いすぎる!」
「どうすれば・・・・」
そういってる間にも、ワガママダーの攻撃は更に悪化する。
その時だった。
突如上空から光が放たれてワガママダーに直撃し、動きが鈍くなった。
「なっ、なにごと?!」
全員が光が放たれた方向を向く。
そこにいたのは、自分達と歳が変わらないであろう五人の少女達だった。
「「「「「プリズムブレイブ!チェンジプリキュア!!」」」」」
光が迸り、辺りを埋める。
その光が消えたところにいたのは、五人のプリキュアだった。
「「「「「シャットスターパワー!!」」」」」
「キュアフラッシュ!!」
「キュアアルタイル!!」
「キュアデネブ!」
「キュアシリウス!!」
「キュアベガ!!」
「「「「「スーパーノヴァプリキュア!!」」」」」
「新しいプリキュア?!」
「プリズムっていったい?!」
「プリズムソード!!」
「プリズムアロー!!」
「プリズムトンファー!!」
「プリズムリボン!!」
「プリズムロッド!!」
それぞれ手に武器を持ったプリキュアが、ワガママダーに迫る。
そう、ドリーム達ができなかった事を自分達はできると見せつけるように。
「いくよ、必殺技だ!!」
五人の武器がひとつになり、大きな武器となった。
「「「「「プリキュア・ビクトリー・オペレーション!!」」」」」
放たれた光がワガママダーを包み込み、消滅させた。
「すごい・・・・」
「本当に何者なの?!」
「よそ見しいていいのか?プリキュアども!!!」
「「「「「「「「「「「「!!?!?!?!」」」」」」」」」」」」
鎧のロボット騎士が空をに出したのものに一同騒然とする。
なぜならそれは・・・・
意識不明の重体で眠っているはずの、かれん、うらら、ありすだったのだから。
かれんとうらら、ありすが捕らえられてしまいました。
一体どうなってしまうのでしょうか。