流星が流れる頃にー翔び立つ戦士達ー   作:イグナイテッド

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ついにいつきは、ステラ・ルーシェの名を取り戻して
IS学園へ編入学した




IS学園へ

「ここがIS学園か・・・・」

束から渡されたリボンとゴムで押さえた髪を金髪にし、女子の制服を身につけたいつきは、ポプリをカバンの中に連れてIS学園の校門へと入っていった

 

「待っていたぞ、お前がステラ・ルーシェか?」

出席簿を手に持った女性が、案内された会議室にいた

「織斑千冬先生ですか?」

「そうだ、私が織斑千冬だ」

「そして私が副担任の山田真耶です」

「さっそくだが、ここにある書類を確認してもらいたい」

渡された書類を確認し、手渡す

「すまないな、実は今日、私のクラスにお前を含めて一気に四人入るんだ」

「たしか織斑先生には弟さんがいましたよね?」

「あの馬鹿の事か?あいつには手を焼く

しかも私のクラスだから更にたちが悪い」

「そうですか?」

「取り敢えず、他の転入生のみんなと合流して教室に向かいましょう」

 

「聞きましたか、一夏さん?」

「何を聞いたんだ、セシリア?」

「本当にお前は鈍感すぎる、転校生が来るということを聞いていなかったのか?」

「しかも四人らしいですのよ!」

「しかもその中には男子が1人いるらしい」

「おっ、それは嬉しいな」

織斑千冬のクラス

まだまだホームルーム前ということもあり、雑談で溢れていたなかで、

セシリア・オルコットと篠ノ之箒、そして織斑一夏も話に華を開かせていた

「ちょっとあんたたち、勝手に話を進めないでくれる?!」

少し背の小さい少女ー凰鈴音が突っ込む

「あのなぁ、勝手にって言ってるけど、入ってきたのはお前だからな?!」

「だから何よ!いいじゃない、話に入ってきたって!」

「ほう、私が話に入ってきてもいいのか?」

「げ、千冬さん?!」

「・・・千冬先生とよべ!」

バシィン!と、出席簿が鈴の頭に炸裂し、

更に一夏たちにも食らう

「いってぇ、何すんだよ千冬姉!」

「もうホームルームの時間だぞ、馬鹿者!!」

 

「もう知っている奴も多いだろうが、今日は転入生が4人いる、入ってこい」

千冬の指示が入り、いつき達四人が入る

「ルーシェ、お前から自己紹介しろ」

いつきは前に出てお辞儀をする

「初めまして、ステラ・ルーシェといいます

ISを操縦したのはつい最近ですので、何かと迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いいたします」

そう言ってまたお辞儀をする

クラス中から拍手が沸き起こる

勿論、セシリア・一夏・箒もだ

「次は、城崎お前がやれ」

黒い長髪の少女が一歩前に出る

「城崎絵美といいます

主にメカニックの整備を行いますが、何かお互いに助け合えたらいいと思っています

よろしくお願いいたします」

絵美も礼儀正しくお辞儀をする

また拍手が沸き起こる

「次、デュノアお前だ」

長髪の少年が前に出る

「シャルル・デュノアです

フランスから来ました

この国では不馴れなことも多いかとおもいますが、みなさんよろしくお願いします」

男である事を既に知っていたもの以外は呆気にとられていた

「お、男・・・・?」

誰かがそう呟く

「はい、こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国から転入をー」

「きゃ・・・・・」

「はい?」

「きゃああああああああーっ!」

「男子!二人目の男子!!」

「しかもうちのクラス!!」

「美形!守ってあげたくなる系の!」

「地球に生まれて良かった~~~~~!!」

 

「あー、騒ぐな、静かにしろ」

「み、皆さんお静かに

まだ自己紹介が終わってませんから~!」

残りの1人が下らなそうにその場を見る

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・挨拶をしろ、ラウラ」

「はい、教官」

「ここではそう呼ぶな

もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ

私のことは織斑先生と呼べ」

「了解しました」

そう言ってラウラは前に出る

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

「・・・・・・・・・・・・・・」

クラスは沈黙

「あ、あの、以上ですか?」

「以上だ」

だが、一夏と目が合ったとたんに表情を変える

 

バシィン!

 

「・・・・・・・・・」

「うっ?」

いきなり一夏を、平手打ちで殴ったのだ

「私は認めない

貴様があの人の弟であることを、認めるものか」

「いきなり何しやがる!」

「ふん・・・・」

 

場が悪くなったのか、千冬は手を叩きながら言う

「あー・・・ごほんごほん!

ではHRを終わる

各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合

今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う 解散!」

 

「さぁ、着替えるか 」

いつきが着替えようとすると

「ちょっとよろしくて?」

「すまないな」

「セシリア・オルコットさんに、篠ノ之箒さんだね?」

「どうして知ってる?」

「オルコットさんはイギリスの代表候補生、箒さんは織斑一夏君の幼馴染だって事は、千冬先生から聞いているんだよ?」

「千冬さんから・・・」

「あなたのISは専用機なんですの?」

「サナリィが作り出した"ガイア"だよ」

「サナリィ?!」

サナリィー海軍戦略研究所は、現在日本連邦共和国の中でトップクラスの軍需企業である

モビルスーツ、モビルアーマーは勿論、ナイトメアフレーム、戦略的戦闘機、IS等も生産している、

三菱重工と一二を争う規模を持つ

あのF90を開発したのもサナリィである

噂では、天災科学者篠ノ之束と裏で深いパイプを持つと言われている

間違ったことは言っていない

事実、あのあとガイアはサナリィに運ばれて大幅にアップデートと改修が施された

「そんな一流会社が作り上げたのか」

「箒さんは、専用機を持ってるの?」

「まだない」

「急ごう、模擬戦闘に遅れちゃうよ?」

 

3人は走って第二グラウンドへと向かった


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