流星が流れる頃にー翔び立つ戦士達ー   作:イグナイテッド

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今回から、のぞみ達の話を進めていきます。
オリジナルプリキュアをだしますので、楽しみにしてしていてください。
そして今回から、とある魔術の禁書目録との本格的なクロスオーバーを進めていきます


悪魔の使者①

シン達が宇宙で激しく戦いを繰り広げていた頃、

アルティメットウォーズの母艦内では・・・・・・・・

 

「あーあ、シンさん達は外で戦っているし、実際私達はやることが無いんだよなぁ」

「なにいってるの、私達がやることは自分達で見つけるものでしょ!」

のぞみは暇そうにしていたが、りん達に色々言われる。

「私達もなにか役立てることを・・・・・ってあれ、

あの子って・・・」

のぞみが指を指した場所にいたのは、ふたばと優香だった。

「あっ、これはその・・・」

「大丈夫、なにもしないから」

「すみません、ふたばは少し引っ込み思案な所があって・・・」

「どうして泣いているの?」

「実は・・・・」

ふたばが指を指した先には、幼い姉妹だった。

「あの子達は・・・」

「避難してきた人達だ・・・」

「どうしてあの子達を見て泣いているの?」

「私っ、お姉ちゃんがいるんですけど、見たことも会ったこともないんです・・・・」

「どうして?」

「私が生まれて少ししてから行方不明になってしまったらしいんです。

でも大きくなってもそれを信じられなくてっ、日に日に会いたいという気持ちが強くなってっ

私、まだああいうことをしてもらったことないし、優しさを知らないんですっ、うっうううう」

目からボロボロと大粒の涙を流して泣くふたばを、マナ達は抱き締めた。

「そっかぁ、ふたばちゃんはずっと寂しい思いをしてきたんだねぇ

なんか、私達もよくわかるよ」

「おっ、お・・姉さん・・達も・・・ですか・・・?」

「うん、なにもしてないのに大事なものを失っていってしまって・・・・・

すっごく寂しくて、悔しかった

でもね、信じていけば必ず思いは叶うよ」

「そう・・・・です・・・か・・・」

「後ね、私達は君のお姉さんの事を知ってるの」

「え?」

「初めて会ったときはなんか引っ込み思案だったけど、たくましく成長していったんだ

私達は、彼女を信じてずっと戦って来たの

今はどこに飛ばされてしまったかわからないけど、必ず会えると信じて待っているよ」

「・・・・・なんかすみません、私、私・・・・」

「あのさぁ、お姉さんというのは恥ずかしいからさ、せめて下の名前を・・・・」

 

「感動のシーンもここまでだ!」

 

全てのムードをぶち壊す言葉が、一帯に響いた。

「ギリンマ!」

「貴様らのムードなど、不要なのだ!新たな力をここで試してやる!

行け、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーン!」

コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーンが、放たれて居住区の破壊を開始した。

 

「みんな、変身を・・・・」

「ちよっ、なっなにあれぇぇぇぇぇ!!!」

六花と響、りんが指を指した場所にいたのは

ミミズみたいな敵だった。

「何で大きなミミズがいるのぉぉぉぉぉ!!!!」

だが、三人よりも大きな悲鳴をあげ、震え上がっていた人物がいた。

何やら見覚えのある、露出度の高い服を着た少女がそこにいた。

「ブルー!」

同じような露出度の高い服を着た胸が大きい少女と、こちらは見覚えのある赤いツインテールをしている幼女がそこにいた。

「ツインテイルズ?!なぜ貴様らがいるんだ!」

ギリンマは驚くように叫ぶ。

「お前、何者かは知らねえが、エレメリアン達と行動しているということは、何か企んでいるな!」

「ああ、だが貴様らには関係あるまい!」

「みんな、今のうちに変身を!」

 

「「「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!」」」」」

「スカイローズ・トランスレイト!」

「「「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!」」」」

「「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」」

 

「ハァァァァァァァァァァァ!!!!」

メロディーが激しい連続パンチを浴びさせ、ダイヤモンドが更に追撃を加える。

「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ルージュ、ハート、リズムが、同時にキックを食らわせ、怯ませる。

「良し、怯んできてる!必殺技を・・・」

のぞみが構えようとしていたときだった。

「甘いぞ!やれ、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーン!」

コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーンから、触手が現れ、プリキュア達を持ち上げる。

「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

触手を見たとたん、テイルブルーが激しく震え上がる。

その触手は、ツインテイルズも捕らえる。

 

「ああ、みんな!」

「ふたば、どうすればいいの!?」

「逃げたいけど、でもみんなが!」

ふたばと優香は何をすれば良いかわからず、ただただ狼狽していた。

だが、

「やれ、この居住区を破壊し尽くせ!」

ギリンマの一声によって居住区の破壊が始まり、至るところを破壊されていく。

「だめ、そこには!」

あの幼い姉妹がいる!

ふたばと優香はそこに向かって走り出した。

「あの子達は、私達が守らなきゃいけないんだぁァァァ!!」

「間に合えぇぇぇぇ!」

魔物達の攻撃が四人に向けて行われようとしていた

そのときだった

 

突然光の壁が現れ、ふたばと優香を包んだ。

「え、これって何・・・」

「何なのこれ・・」

二人の腕を光が包み込み、謎のブレスレットとペンダントを装着させた。

「これって・・・」

『二人が選ばれし人物ラキ?』

『そうみたいベル!』

「あなた達は・・・一体・・・」

「私は光の妖精、ラキーナ」

「同じく光の妖精、ベルーナ」

「光の・・・妖精?」

「そうラキ!」

「君たちは、伝説の戦士プリキュアとして選ばれたんだベル!」

「伝説の戦士、プリキュア?」

「そうラキ!君たちは、その力を使うことができるようになったラキ!」

「どうする、ふたば?」

「今は、やるしかないよ!」

 

「「プリキュア!スターウイングセットアップ!」」

 

「この光、もしかして!!」

光がその場にいた全ての者を包み込む。

 

「大地に実る美しい赤き果実!キュアチェリー!」

「大地を照らす美しい黄色の花!キュアマリー!」

 

「「 スターウイングプリキュア!!」」

 

「新しいプリキュア・・・・」

「きれいだ・・・・」

 

「これが、私達・・・・・」

「プリキュアになったの?私達・・・・」

姿が変わった自分を見て、驚く二人。

「プリキュアだと・・・ええい、何人増えても同じだ!やれ!」

ギリンマは、怪物達に叫ぶ。

 

「いくよ、マリー!」

「わかった、チェリー!」

二人はジャンプをし、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーンに強烈なキックを浴びせる。

「「ハァァァァァァァァァァァ!!!!」」

そして二人は、ブレスレットに手を当てて叫ぶ。

「プリキュア、チェリーボンバー!!」

「プリキュア、マリースラッシュ!!」

その攻撃は、他のプリキュア達を拘束していた触手を破壊する。

「プリキュア、チェリーブレード!」

「プリキュア、マリーブラスター!」

チェリーとマリーの手に、それぞれ剣と二丁の銃が握られる。

「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

チェリーは握る剣を振るっていき、次々とホシイナーのパーツを破壊してゆく。

そしてその剣の横刃から光の刃が何本も現れ、更に刃そのものも二つに別れ、真ん中から光の刃を出して、更に斬撃を食らわせてゆく。

「とりやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

マリーは二丁の銃を空砲のように周辺へ射撃を行い、それを操って攻撃を仕掛ける。

更に放った光の弾丸を、散弾砲のように放つ。

「いくよ!」

「「プリキュア、スターライトディバスター!!!」」

 

全ての魔物が消滅し、破壊された物も修復されてゆく。

 

「バカな、一瞬で全て破壊されるだとぉぉぉぉぉ!!!!

だが、エレメリアンどもがまだ・・・・」

だが、その望みもテイルレッドの一言によって打ち砕かれる。

「そいつらなら、既に撃破させてもらった」

「諦めなさい、ギリンマ!」

追い詰められたギリンマ。

だが、

 

「実験は成功したぞ、ギリンマ」

 

声と共に暗闇の中から現れたのは、白のスーツを着こなした、緑髪の男だった。

「初めてましてだな、プリキュア、ツインテイルズ。

私の名は、アウレオルス=イザード、元ローマ正教所属の・・・・・錬金術師だ」

 

 




上条当麻に倒されたはずの、アウレオルス=イザードがなぜ記憶を取り戻して復活しているのか、それは次回明らかになりますので、楽しみにしてください。

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