「狙うはコーネリアス級とイズモ級だ!」
モビルアーマー形態に変形したエピオンに、出力で劣るライゴウガンダムがショットランサーを通じてぶら下がり、デスティニーゼロがそれに続く。
「ジャンク屋連合、サーペントテール!お前達とは戦いたくはない!話がしたいんだ、応答してくれ!」
「おいおいなんだありゃ、どうしてガンダムがこちらに向かってきてるんだ!」
「劾、ロウ!」
「落ち着け、相手の機体を映し出せ。」
「これは!」
「ライゴウ、修復されて保管されていたはずだかな。」
「後の2機は特定不能よ!」
「いや、よくみろ。1機に見覚えはないか。」
「っ!!デスティニーじゃない!でも、姿が変わっている・・・?」
「おそらく、大破したのを回収して色々といじったんだろうな。」
「ブルーフレームを出せ、戦わなければならないのかもしれないな。」
「俺も出るぜ!レッドフレームも出すんだ。
で、どうするんだ?ロンド・ミナ・サハクさん?」
「・・・・・天を出せ。」
「よし、何をするのか見とどけてやる!!!」
「出てきたか、サーペントテール!どうやら、戦闘になってしまうか!
ゴールドフレーム、俺はこいつを倒す!」
「分散しましょう、僕はブルーフレームを当たります。
叢雲劾を倒さなくてはならない!」
「私はレッドフレームを当たってみせよう!」
「モビルアーマーを相手するのは、あまり好きじゃねぇけどな・・・・?!変形した?!」
目の前のモビルアーマーが変形して、ガンダムになった事に驚くロウ。
「いくぞ、エピオン!私たちの力を見せるときだ!」
ビームソードを引き抜き、ビームガンと機関砲で牽制しつつ、ビームソードで切りかかる。
タクティカルアームズⅡで難なく切り結ぶレッドフレーム。
「やりやがる。その機体・・・凄く気に入ったぜ!」
「エピオンは敗者の機体・・・・貴様に操れるものではない!」
「タイガーピアスの鋭さを見せてやるぜ!」
レッドフレームはエピオンのシールドに、タイガーピアスを降り下ろす。
非PS装甲だったシールドが、ヒートウエップを除いて破壊される。
「すげぇ鋭さだろ?こいつの鋭さは!」
「甘いぞ!」
最大の長さまでに伸ばしたヒートウエップを、レッドフレームに向けて叩きつける。
「卑怯じゃないか、そんな装備!」
「戦いにはそういうことはつきものだ!」
「あれがブルーフレームの、いや叢雲劾の才能の結果か!」
「槍を装備し、大幅に装備を変更してきたか。」
「何があっても、必ず勝つ!」
ショットランサーに内蔵されている射撃装備を全て撃ちつつ接近する。
「甘い!」
タクティカルアームズⅡのシールドで防ぎつつ、足に内蔵されているアーマーシュナイダーで反撃に出るものの、避けられ逆にショットランサーで突進される。
タクティカルアームズⅡをソードモードにして、防いで距離を取る。
(ライゴウのパイロット、まだ未熟な面が多い!)
と、劾が観察していると
「いくぞ!」
のび太がショットランサーを射出して、ビームランチャーを更に撃つ
ブルーフレームは押さえきれず、離れる。
(射撃能力が高い!よけても当たる!)
「次はこいつで!」
「甘い!」
シュベルトゲベールで斬りつけようとするが、タクティカルアームズⅡで逆に手首から引きちぎられる。
「すごい!でもこれならどうだァァァァァ!!」
そう言いながら、腰部に装備されているパンツァーアイゼンを射出して、シュベルトゲベールを持ったまま切り落とされた右腕をつかみ、そのままふりおろす。
「アンカーで掴んで降り下ろすとは!!」
パンツァーアイゼンが元の位置に戻り、シュベルトゲベールや腕部も修復される。
「叢雲劾、あんたと戦うために新しくしてきたんだァァァァァァ!!」
肩から放熱フィン、頭部は排熱機構が展開し、動きが加速する。
「加速した!?」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
ビームランチャー、ライフル、ヴェスバー、アンカー、シュベルトゲベールを連続して使用してブルーフレームを翻弄。
ブルーフレームは避けていたが、タクティカルアームズⅡが破損。
機体そのものにもダメージが蓄積しつつあった。
「残像か?!」
「終わりだァァァァァァァァ!!!!」
誘爆しかけていたビームライフルを投げ捨て、ヴェスバーを構えて、ブルーフレームの背面に向かう。
最大出力のビームで、ブルーフレームの脚部とバックパックを破壊した。
同時にMEPEを強引に発動した為か、ライゴウガンダムの至るところで誘爆が起き、機体そのものが半壊した。
機能が停止し、フェイズシフトダウンしたライゴウ。
「劾!」
イライジャが、ヴァンセイバーで劾の救援に向かう。
「心配ない」
「でも、ブルーフレームが・・・」
「俺の事を心配することよりも、大破したライゴウを見ろ。」
「え?」
「よく見てみろ、何か積まれているのが見えないか?」
「ッッッッッ!ニュートロンジャマーキャンセラーだと!」
「ああ、何かしらの実験用に搭載されたと見ている。」
「だが、このままではかなり危険だ。
全ての戦闘が終了した後に、ロウ・ギュールに回収させよう。」
「アストレイゴールドフレーム天ミナ、ミラージュコロイドを持つ機体、オーブの象徴的な機体のひとつか!!!」
ツインバスターライフルを、ゴールドフレームに向けて
撃つ。
「その機体、見たことがあるぞ。セカンドステージシリーズ開発の際の実験機として、アメノミハシラにてザフト共同で建造した。
あの後の行く先は知らなかったが、こんなところにあったとはな・・・・」
「そこだァァァ!!」
ソードアンカーを射出し、バラエーナプラズマ収束ビーム砲MK-2とクスフィアレアス4レール砲を放つ。
対艦刀アロンダイト改レーザーソードを引き抜いて、大きく降り下ろす。
(この攻撃のしかたと戦闘での動きかた、間違いない。)
「貴様、シン・アスカだな?」
「何故わかった?!」
「貴様の戦闘は何度も目撃している。こんな戦いかたをするのは、貴様だけだ」
「ふん、それがどうしたというんだ!俺はまだ、オーブを許そうだなんてこれっぽっちも思っちゃいない!
あんな無惨に家族を殺された奴の事なんか、全く気にかけはしないじゃないか!
ロンド・ミナ・サハク、今こそわからせてやる!人の恨みはとても深いと言うことを!!」
再びアロンダイトを降り下ろすが、半分に切断される。
すかさず、腰部にマウントされていたビームランサーを引き抜いて、ゴールドフレームの装備であるトリケロスを両断した。
「このままでは!」
「逃がすかァァァ!!」
ゴールドフレームが離脱しようとし、デスティニーが追撃しようとしていたときだった。
『リーダー、何かが音速でこちらの宙域に接近してきています!』
「何!」
ゴールドフレーム天ミナとデスティニーゼロが避けたそのときだった。
突然、その間に割って入ってくるものがあった。
「なっ!?」
「ガンダムだと!」
『この特徴的なフォルム・・・・リーダー!!
サナリィの、ガンダムF92です!』
「ガンダムF92?!」
『F90のアサルトタイプを再設計し、改良を施した機体です!
ですが、あくまで計画段階だったはずなのですが・・・』
「誰かがそいつを盗み出して作り上げたか、サナリィが密かに建造していたのを奪取したのか、どちらかの可能性がある!」
『・・・・!F93、F94、F95もこの宙域にいます!!』
「・・・・・ちっ、今はその時じゃないか!
ロンド・ミナ・サハク!あんたの事をすぐには許すことは出来ない!だが、今はその事を忘れてやる!だから協力してくれ!」
「ふん。ならば、私の足を引っ張るな!」
その頃、翼はザビーネ・シャルと激しい戦闘を繰り広げていた。
「中々やるな!」
「貴様こそ、随分とやるではないか」
太刀とショットランサーがぶつかり合っては、激しくぶつかり合う。
そのときだった。
突然、何かが猛スピードで2機に向かって飛んできた。
2機は咄嗟の判断で避けたが、飛んで来たものは近くの小惑星とデブリに衝突して、それらを破壊した。
「狙撃?!」
レーダーを確認すると、未確認機体の反応があった。
「・・・・!?」
「・・・・ガンダムだと!」
ガンダムF93、ガンダムF94、ガンダムF95、
フォーミュラ計画の機体が、近くにまで接近していた。
そして、それに従うように浮遊していたのは、
「何故、ノイズがここにいるんだ!」
「どうすればよいのだ!」
「隊長!」
「翼さん!」
ブラックバンガードの隊員と、響達が合流する。
「隊長、今は我々が争っている場合ではありません!!
このままでは、コスモバビロニア建国が叶うことはありません!!
世界中の民を、我々が守るべきものを失いたくはないのです!」
「ノイズだけではありません!このままでは、世界が破滅します!」
「ザビーネ・シャル。今だけでもいい、我々と協力してくれないか?」
「いいだろう。コスモバビロニアのためにも、負けるわけにはいかないのだ!」
「くらえぇぇぇぇ!!!」
キュリオスのショットランサーにシンフォギアの力を込めて、何体ものノイズを串刺しにして撃破していく響。
「我々も負けてはいられないぞ!」
ブラックバンガードの隊員達も、次々とノイズを倒していく。
「なぜ、私を狙ってくるんだ!」
F93、F94、F95は絶えず、翼のF90Ⅱに対して攻撃を仕掛ける
既に、翼は大きな疑問を感じていた。
(なぜこの3機は、私を絶えず狙ってくるんだ?!
何かあると言うのか?!)
だが、そうこうしているうちにも、ジリジリと追い詰められて行く。
「・・・・?!通信か!通信発信者は・・・・・・・
F93!?」
《風鳴翼、お前はこの世にいてはいけない存在・・》
「なんだと!!」
《お前は風鳴家にとって邪魔な存在・・・・だから、お前を成敗しよう・・・次期風鳴家当主である我らが!》
「次期当主・・・?!」
F93のミサイルを避け、バルカン砲で牽制する。
『翼、聞いちゃダメだ!』
クリスが、ビームランチャーとヴェスバーを使用して攻撃を仕掛ける。
難なく避けるF93。
だが・・・・・・・・・・
《・・・・・時間切れか。撤退する。》
ノイズが姿を消し、ガンダムも撤退して行く。
「次期当主・・・一体何者なんだ・・・・」
「風鳴翼・・・・貴様との協力もここまでだ・・・」
「あ、ああ。次は必ず決着を!」
「撤退していったか・・・・」
「どうするんだ、ロンド・ミナ・サハク。
あんたとはまだ決着がついていない。」
「考えが変わった。お前の陣営についていくとしよう。」
破損したライゴウガンダムとガンダムエピオンを収監したロウ・ギュールは、この2機を復元しようとしていた。
「こいつをどうするか・・・・・」
「無理だな」
ゼクスは、即答した。
「なぜだ?」
「こいつにはとんでもないシステムが組み込まれている」
「とんでもないシステム?」
「使ったら廃人になるレベルだ」
「なぜそんなシステムがこの機体に乗っかっているんだ?」
「全ての始まりの機体を模しているだからさ。」
「何であんたは使えるんだ?」
「こいつは、意志が強いものには耐えることができるものだ。だから私は使えるのだ。
しかも、こいつの予備パーツは全て私たちの母艦の中にしまわれている。」
「ロウ!」
「どうした?」
「私達を迎えてくれるって所が見つかったわ!」
「彼らが迎え入れるか・・・・」
「シン・アスカが・・・・」
「我々はこれよりARUS軍と共同で、モジュール77に入る!」
翼はこれからどうなっていくのでしょうか、次期当主を名乗る者との戦いも混迷を深めていくでしょう
次回からシン達の話は、過激になっていきます。