機体の改修が終わったとの連絡が入り、シン達は格納庫に向かった。
「ゼクスさんよぉ、あんたの機体の修復は全て終えて、大きく改修しておいたぞ。」
顔なじみの整備士に改修されたエピオンをゼクスは見つめた。
「どこが大きく変わったのだ?」
「まず機体全体なんだけどな、ガンダニュウム合金の装甲を修復した。だが、これだけではまた今のようになってしまうであろうから、ライゴウガンダムから得たデータを元にVTPS装甲と耐ビームコーティング、Iフィールド発生器をつけてある。
防御力では他の機体に負けることはあるまい。」
「装備はとうなっている?」
「全体として、新たに射撃装備を追加させてもらった。頭部に機関砲とビームバルカン砲を搭載し、肩部にはマシンキャノン、腕部とシールドにはビームガンと機関砲をつけさせてもらった。」
「・・・・後は?」
「格闘装備としては、腰部にヒートロングダガーとヒートロングブレードを取り付け、シールドにはヒートロッドクローとヒートクロー、ヒートウエップとビームサーベルが追加されいる。
携行装備として、ビームランサーを持っている。」
「これらの装備を持つことで変形は問題ないのか?」
「ああ、それぞれ接触されないようにしておる。」
「すまない、助かる!」
「こちらこそ、大事な機体に手を出してすまなかった。」
「いや、必ずこいつの力を引き出しきってみせよう!」
「これが私の機体か・・・」
翼は、メンテナンスベットに収まる機体を見上げる。
「ガンダムF90Ⅱだ。いい機体だろ?別の戦線で使用されたのを、サナリィが回収して我々に譲られたものだ。」
「装備はどうなっている?」
「バルカン砲とビームサーベル、ビームライフルとシールドだ。他にも各種ミッションパック換装して戦う事が可能だ。
と言っても、お前さんはあまりミッションパックを使わなそうだから、サナリィに特注してあるよ。」
「私の為にわざわざか?」
「ああ、その名も"ムサシタイプ"と"ムラサメタイプだ。"
両方とも格闘装備を持つんだが、ムサシタイプは対機動兵器を主に装備し、ムラサメタイプは対艦用装備を主に持つ。」
「いろいろすまないな。」
「いや、お前さん達のサポートをするだけさ。」
「アタシの機体がこれかい?」
「ああ、クリス。これがこれからお前の相棒になる、
バスターガンダムMkー2だ。」
「バスターガンダム?」
「ああ、コズミックイラのデータから出てきたバスターガンダムとカラミティガンダムの設計図を再設計したものだ。
エピオンと同じくVTPS装甲とIフィールド発生器、ビームシールドを装備しているから、防御力はかなり高い。
後、ミノフスキークラフトと大型バーニアブースターを装備した事によって大気圏内の飛行が可能となっている。」
「へぇぇ、装備はどうなってんだよ。」
「バスターガンダムと同じく、ガンランチャーとミサイルポッド、高エネルギー火線収束ライフル。
カラミティガンダムと同じく、複列位相ビーム砲"スキュラ"、2連装衝角砲"ケーファツヴァイ"、2連装高エネルギー長射程ビーム砲"シュラーク"、プラズマサボット砲"トーデスブロック改"。
F90のヴェスバー装備のメイン武装"ヴェスバー"、長射程ロングバレルビーム砲、クスフィアレアスレール砲。そして、機体のいたる所にビームサーベルとアサルトナイフが格納されている。」
「すっげえ!アタシにピッタリな装備だぜ!」
「私達の機体は・・・」
「あんた達の機体は、これだよ。」
初老の整備士が指さした先にあったのは
「これって、ソレスタルビーイングのガンダムじゃないですか!どうしてここにあるんですか!?」
「決戦後に、サナリィが放棄されていたガンダムを回収して、修復調整を行っていたんだ。」
「でも、外観があまり変わってないような気がしますが・・」
「内部機器やGNドライブ、装甲が変わってるけど、問題はない。」
「機体の説明をしよう。
まずこの4機には、GNドライブΤが搭載されている。だが、このまま使用すると危険だ。だから機体の後ろには、それぞれの機体に合ったグラスバーパックを換装して、浄化作業を自動で行う。
キュリオスは元々持つ装備の他にもGNグレネードランチャー、GNビームライフル、GNビームシールドクロー、ビームマシンガン内蔵GNショットランサー、グラスバーパックにはGNマイクロミサイルポッドとGNレールガンが装備されている。
デュナメスにはGNマイクロミサイルポッド、GNシールドビット、GNライフルビット、グラスバーパックにはGNレールガンとGNレールガトリング砲が追加装備されている。
ヴァーチェにはGNバスターランチャー、GNロングレンジビームライフル、GNハイパーメガカノン、GNバスターライフル、グラスバーパックにはGN対艦ミサイルランチャーとGNプラズマキャノンを装備している。
スローネアインには新造された頭部に対空バルカン砲と対空ビームバルカン砲を装備。
スローネシリーズに搭載されている装備を全て装備している。
グラスバーパックにはGNレールガンとGNビームブレイドが装備されている。」
「こんなのを私達が使っちゃっていいんですか?」
「いいに決まっているだろ。生き残る為に託されたんだぞ!」
「全員集まったな。これより作戦を説明する。」
ブリーフィングルームにシンを始め、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずか、ドラえもん、リルル、ゼクス、翼、響、マリア、クリス、切歌、調が集まる。
作戦指揮官が説明を開始する。
「各メンバーの搭乗機を確認する。
シン・アスカ、デスティニーガンダムゼロ
ゼクス・マーキス、ガンダムエピオンバビロン
野比のび太、ライゴウガンダム改
ドラえもん、ライザーストライクガンダム
剛田武、アヴァランチストライクガンダム
骨川スネ夫、ラムダドライバストライクガンダム
源静香、ドライストライクガンダム
リルル、ザンダクロスデルタストライク
風鳴翼、ガンダムF90Ⅱ
雪音クリス、バスターガンダムMkー2
立花響、ガンダムキュリオスリペアード
月読調、ガンダムヴァーチェバスター
暁切歌、ガンダムデュナメスエレクトロン
マリア・カデンツァヴナ・イブ、ガンダムスローネアインシグマ
今回の作戦は、ジオールスフィア突入時の侵入路を確保することだ。
そのためには、このガンダムチームを3つのチームに分ける。
先行チームのゼロチームには、シン・アスカ、ゼクス・マーキス、野比のび太が入る。
次に向かうチームには、ドラえもん、剛田武、骨川スネ夫、源静香、リルルが入る。
最後に向かうチームには、風鳴翼、雪音クリス、立花響、月読調、暁切歌、マリア・カデンツァヴナ・イブが入る。
先程連絡が入り、クロスボーンバンガードがジオールスフィアに侵攻して、ドルシア軍と激しい戦闘を繰り広げている模様だ。
間違えるなよ、我々の目的はあくまで人命を救う事だ。
各自、出撃準備しろ!」
「いいか、攻撃されたら撃墜しても構わない。必ずスフィアの人々に手を出すな!」
《モビルスーツ発進どうぞ!》
「シン・アスカ、デスティニー、行きます!」
「ゼクス・マーキス、エピオン、出る!」
「野比のび太、ライゴウガンダム、出ます!」
「剛田武、アヴァランチストライク、出るぜ!」
「骨川スネ夫、ラムダドライバストライク、行くよ!」
「ドラえもん、ライザーストライク、行きます!」
「ドライストライク、行きます!」
「ザンダクロス、出る!」
「風鳴翼、ガンダムF90、出撃する!」
「立花響、ガンダムキュリオスリペアード、出撃します!」
「雪音クリス、バスターガンダムMkー2、出撃するぜ!」
「月読調、ガンダムヴァーチェバスター、出撃開始する。」
「暁切歌、ガンダムデュナメスエレクトロン、出撃しまぁぁす!」
「マリア・カデンツァヴナ・イヴ、ガンダムスローネアインシグマ、出撃開始!」
14機のガンダムが飛び立っていった。
次回は、ヴァルヴレイヴの話から行きます。